僕達はゲストハウスに向かう途中で姿を消した6人を探してお屋敷に戻ってきた。お屋敷の中に犯人がいるなら無駄だろうと鍵をしてなかったので簡単に入れた。
「ここには居ませんね。客間に残ってしまっているのかもしれない。行きましょう。」
僕達は客間に着くと扉に書かれているものに驚いた。そこには魔法陣が描かれていた。
「優妃お姉様。これは黒月の第5の魔法陣ですね。」
「意味は確か。魔女様は生贄を喜んで受け取りました。魔女様は喜びに満ちた顔で奇跡を起こすだろう。」
嫌な予感がした。優妃は自分のポケットから預かったマスターキーの1つを取り出して扉を開けた。
「なんだこれは。こんなのは不可能だ。あの短時間の間に6人が殺されるなんて。」
「6人とも心臓をひと突きですか。この深さなら即死でしょうね。」
6人は密室の客間で死んでいた。しかし、鍵は全て優妃が所持している。それならどうやって客間の鍵を閉めて殺人を行なったというのだろうか?
「第3の殺人も最悪だね。莉亜もクロノエルと同じであんなことが出来るなんて。」
「きしし、私はもう失態を晒せない。だから、ここまでやらせてもらったよ。さぁ、私があなた達を徹底的に潰してやるわ!」
さぁ、まずはどこから攻めるか。優妃と違ってアリバイは作っているだろう。そこを攻めるのは危険だろうか?
「復唱要求だ。春香、蓮司、芽亜里、剛座、清美、美代子の6人は屋敷から出ていない。」
「復唱要求を受けるよ。『春香、蓮司、芽亜里、剛座、清美、美代子の6人は屋敷から出ていない』ついでに言うと『マスターキーは全て優妃が所持している』だからマスターキーが誰かの手に渡り使われる可能性は限りなく低いと言えるよ。」
「それなら、誰かが集団を離れて6人の気を引きつけて屋敷に留まらせて何らかの方法で客間に連れて行き殺害した。」
「きしし、『優妃、莉亜、芽琉、彩芽、城助、薫、奏太、神威、美紅利の9人はずっと一緒に居た』これだと誰かが離れることは不可能だよ。」
「それなら、死人の誰かが実は生きていて6人を殺害した。」
「なにそれ面白い。『被害者達は確実に死んでいる』誰かが実は生きているなんてことになったら大ごとだよ。」
あの莉亜にここまでやられるなんて何も言うことができない。
「もう限界?それならさらに攻撃させてもらうね。『客間の扉は優妃が開ける前に開けられている』扉に新しいシールを貼って封印してたのにそれが次に確認した時にははがれていた。つまり、6人は一度は部屋を出たのに再び戻ったことになる。」
僕とバアルは戸惑った。クロノエルとは違う手を使ってくる莉亜の対処法が分からない。シールの封印をうまく使う戦い方をクロノエルは使わないから少々厄介だ。
「きしし、さらに言わせてもらうよ。『ゲストハウスの9人は犯人ではない』追加だよ。『被害者の14人は完全に死亡している』お望みなら細かく赤で宣言してあげましょうか?きしゃははは!」
最悪な形になった。この状況ではもうなすすべもなかった。僕にはこれ以上打てる手が無かった。
「きしゃははは!これで終わりですか!負けを認めて魔女を認めますか!」
「バアルと約束した!ここで終わるわけにはいかない!」
「その意思は尊重するよ!それなら第3ゲームで完膚無きまでに叩き潰して汚名返上だ!」
その時、クロノエルがやって来た。
「24時を過ぎた。これにて第2ゲームを終了とする。」
その時、ゲーム盤から何かが燃えるような音がした。そこを見ると烏森全体が炎に包まれていた。なにが起きたのか理解できなかったが、烏森の中から不気味な魔女の笑い声が響くのが分かった。
『南野源蔵。第1の生贄として死亡。』
『南野秋楽。第2の生贄として死亡。』
『南野相馬。第3の生贄として死亡。』
『南野紫音。第4の生贄として死亡。』
『南野優香。第5の生贄として死亡。』
『南野芽亜里。第9の生贄として死亡。』
『南野優妃。魔女の生贄として死亡。』
『南野薫。魔女の生贄として死亡。』
『南野奏太。魔女の生贄として死亡。』
『南野莉亜。魔女の生贄として死亡。』
『南野芽琉。魔女の生贄として死亡。』
『南野春香。第9の生贄として死亡。』
『南野彩芽。魔女の生贄として死亡。』
『南野蓮司。第9の生贄として死亡。』
『南野城助。魔女の生贄として死亡。』
『露御寺隼人。第6の生贄として死亡。』
『神威。魔女の生贄として死亡。』
『美紅利。魔女の生贄として死亡。』
『弥勒。第7の生贄として死亡。』
『業。第8の生贄として死亡。』
『桐崎剛座。第9の生贄として死亡。』
『照間清美。第9の生贄として死亡。』
『安藤美代子。第9の生贄として死亡。』
新たな思いを胸に戦う者達が現れた。一方は恋を成就させるために戦い、もう一方は復讐のために戦う。屈辱を与えられた魔女見習いは暴走する。
烏森の魔女ゲーム。第2ゲーム。生き残れた者なし。