ギルド魔王   作:星座

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俺ガイル風のサブタイトルは難しい。
後でサブタイトルを変えるかも。


とにかくチーム魔王をつくってみる。

8、とにかくチーム魔王をつくってみる。

 

 コマチとタイシを見送ったあと、俺達は教会内の食堂にある大きな長テーブルを皆で囲んでいる。知らぬ間に奉仕部での席順で座っているのは長年の習慣か。

 この場にいないコマチとタイシの座るはずだった空席を、皆無言で見つめている。

 気持ちは俺も一緒だが何時までもこうしている訳にもいかない。

 重苦しい場の空気を払う為、話を振ることにした。

 

「何時までもこうしていても仕方がない。今後このチームでどう攻略していくか、何かアイデアの有る人はいるか?」

「そう言われても、あーしはゲームの事なんて知らないし」

「ユミコと同じで私もゲームは詳しくないなぁ、BL関係ならドンと来いだけど」

 

 いやヒメナさん?今BLは関係あります?ないですよね?ないって言って…

 

 でも確かにこの場にはゲームに詳しい人は少ないように思える。聴き方を変えてみるか。

 

「アプローチの仕方を変える。この中でオンラインゲームをやった事のある人は手を上げてみてくれ」

 

 手を上げたのは、剣豪将軍とその仲間の合計4名のみ。

 分かっていた事とはいえ、少なすぎる。でもそこから手掛かりを見付けていくしかない。

 

「今、手を上げてくれた人で何かアイデアはないか?」

「そうは、言ってもハチマンよ。このゲーム始まって直に捕まってしまい攻略サイトすら見れていないから詳しいことは分からんぞ」

「攻略サイト?β版はクローズドとはいえ、そういうサイトは無かったのか?」

「うむ、あったぞ。でもな、人数が限定1千人のうえに、募集の仕方が各種メディアを使い大々的に行われた事により、あまり廃ゲーマー達が参加出来なかったようだ。その為にいい出来とは言えなっかたな」

 

 なるほど、つまりこのゲームはβ版を含めてもあまり攻略が進んでいないのか。αテスターで開発に少しでも絡んでいた俺の知識はかなり有効に使えるんじゃないか?

 

「逆に何が足りないと感じた?」

「うーむ、そうじゃな、鍛冶等のサポート職のデータなどほぼ見られなかったぞ」

「何?サポート職による生産品はプレイしてくれる人がいないと困るからとボスドロップよりも良い物が作れるように設定していたはずだ」

「そうなのか?確かに他のゲームでもそういう傾向にあるな」

 

 突破口が見えた気がする。

 

「うちのチームで良質の武器や防具を生産し、それを攻略にいかす。戦闘に参加出来ない人を攻略に参加させることで、攻略速度を上げる事が出来るんじゃないか?」

「何?商売を始めて、会社でも立ち上げるつもり?」

「それです。ゲーム初心者のハルノさんでも、会社経営としてチーム運営を考えれば分かり易いんじゃないですか?」

「なるほどね、会社経営か。そうね、そう考えれば容易そうね」

 

 いい感じだ、取り敢えずの骨組みが見えた。会社としてならハルノさんが上手く回してくれるだろう。あとは担当決めか。

 サポート職のスキルは何がある?≪鍛冶スキル≫≪裁縫スキル≫≪細工スキル≫等の武器・防具・アクセサリーを生産出来て直接攻略に貢献できるもの。≪鑑定スキル≫等の出来あがった商品を売るスキルも必要か?いっそうの事、商人が1人いたほうがいいんじゃないか?

 

「取り敢えず誰か鍛冶を担当してくれる人はいないか?」

「それなら我ら4人が担当しよう。本来ならゲームに慣れている我らは、攻略に参加するべきなのだろうが<フルダイブ不適合(通称FNC)>が出てしまっておる。普通のゲームなら問題無いのだろうがデスゲームと化したこの世界では我らは役にたたないであろう。それに生産は確立との勝負でもある。人数が多ければ多いほどよい武器等が出来る確率が上がるはずである」

 

 それに、ゲーム知識もあった方がいいだろうしな、と付け加える剣豪将軍。

 ゲームセンスのある彼らの戦闘からの脱退は正直痛いが、そのセンスを生産に向けてくれればお釣りが来るかも知れない。

 サポート職のリーダーを剣豪将軍に決め、他の担当も決めていった。

 裁縫担当は、サキ。自分からの立候補。現実世界でも裁縫が得意との理由から。

 細工担当は、ヒメナ。彼女も自分からの立候補。マンガを描くなど手先が器用との理由から。

 商人担当は、イロハ。彼女は他薦。生徒会長の経験をいかせるとの理由から。

 イロハは、最初はゴネていたが俺のユイッチに言わされた「頼りにしているぞ」の一言で手のひらを返しやがった。こいつの考えはよう分からん。後でこっそり俺に耳打ちで「責任とってくださいね」なんていってたし。

 

「ねえ、ハチマンくん。料理のスキルがあると説明書に書いてあったのだけれど、それもいかせないかしら」

「ナイスアイデアだユキノ。この世界には娯楽と呼べるものが確か食事くらいしかないはずだ。旨い食事は明日への活力源にもなる。それに茅場は味覚エンジンの開発には成功したが、組み合わせが多過ぎて料理の再現を早々に諦めたと聞いている。そのあと専門スタッフをつけたらしいが。剣豪将軍、その辺は攻略サイトに何か書いていなかったか?」

「うむ、確かに食事が不味いとの書き込みが多かったな」

「決まりだな。味の再現が難しいだろうから少しづつ進めようか」

 

 取り敢えず≪料理スキル≫はユキノ、サキ、イロハが取得することになった。炭の錬金術師ユイッチの取得はユキノを筆頭に全員して阻止した。デバフのポイズンも付きそうだし。

 

 チームの方針が固まった。サポート職に属していない俺を含めた7人は、攻略兼素材集めが担当となる。

 

「チームの方針も決まったみたいだし、チームの名前を考えようよ!!」

「ユイッチは、本当にそういうの好きだな。確か3層でギルドを結成出来るクエストが有るからそれからでいいんじゃないか?」

「今決めたいの!!ねえ皆、何かいい名前ない?」

 

 席を立ち上がり、皆の顔を覗きこむユイッチ。

 

「チーム魔王ね」

「ユキノちゃん!?」

「何かしら姉さん。周りを見てみなさい、皆もそれでいいみたいよ」

「う~、みんな後で覚えてなさい!」

 

 笑いに包まれながら、1回目の方針決め会議を終えた。




チーム魔王発足
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