真・恋姫無双〜正義の味方〜   作:山隼

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8-12 長江の戦い(4)

聖たちが小蓮を捕獲している時、まだ水蓮と思春の一騎打ちは続いていた。

 

「はぁっ!!」

 

轟!と槍を突き出す水蓮。

それを、紙一重で体を沈めて避け、低姿勢のまま思春は水蓮に駆け寄り一気に距離を詰める。

 

「まだ……っ!!」

 

接近される前に槍を引き、穂先から横に飛び出している鉤爪を使って、思春の後ろから追撃を行うが、これも当たる瞬間に横に飛んで避ける思春。そのまま横から逆手に持った剣を薙ぐ。

 

ギィンと槍の中程で受け、両者の間に火花が散る。

 

「ふっ!!」

 

一瞬の間も無く、振った剣の勢いを利用して放たれる回し蹴り。先の一撃を防いだばかりの水蓮は、それを腕に受けてしまい吹き飛ばされる。

 

再度、二人の間に距離ができる。

 

「中々訓練はしているようだが、やはり私には及ばない」

 

そう言い捨てる思春。当然水蓮は、そんな事言われるまでもなく理解している。

技、速度において思春と現時点では埋められぬ程の差はあり、唯一力だけは拮抗しているが、それだけだ。まともに戦えばそもそも勝てぬ相手なのだ。

 

「けほっ……どうやらそうみたいね」

 

「諦めろ。ここで投降すれば、少なくとも命までは奪わん」

 

そう、まともにやれば勝てないのだ。

 

「……私が投降すれば、この戦、私たちは負けるわ。仮に私を生かしても、聖の命は奪うんでしょう」

 

「当たり前だ。劉表は我ら孫呉の宿敵だからな」

 

「だったら、私が投降するわけないわ。……私が戦うのは聖の為。私が投降して聖が死ぬのなら、意味がないのよっ!」

 

ならば、まともに戦わなければいい。

 

右下から左上に。逆袈裟に振るわれた槍をスッと飛び避ける思春。その後に続く、着地後を狙った振り下ろしも、最小限の動きのみで避ける。

 

「貰ったッ」

 

攻撃後の隙を狙い、近づこうと足に力を入れた瞬間――

 

ズルっと、足が取られた。

 

「なッ!!」

 

ガクリとバランスを崩して倒れそうになるが、片手を着きなんとか持ち直す。足元を見ると、大きく引かれた布。どうやら思春が着地したのは、先ほど水蓮が落とした布の上で、水蓮は槍を振り下ろした後、地面に広がっている布に槍の爪を引っ掛け、引っ張ったのだ。

 

「くっ、誘導されたか。……小賢しい真似を」

 

先ほどの大振りな攻撃は、思春を布の上に誘導するための罠。それでも思春は攻撃の手を休める事なく、再度距離を詰めようとする。が、

 

バサリと、穂先に引っかかったままの布を操り、水蓮は自身の姿を布の後ろに隠す。これでは、思春が得意としている急所を狙う攻撃が出来なくなるのだ。

 

「ふッ!!」

 

思春は仕込みの短刀を数本、布の後ろに居るであろう水蓮に向かって投擲するが、反応は無く布は重力に引かれ地面に再度落ちる。そこに、水蓮の姿は無い。

 

「何処に……ッ!!」

 

消えた水蓮を探そうと周囲に目を向けようとした瞬間、大きく銅鑼が鳴り響く。見ると、少し離れた所に既に水蓮は移動しており、そこにある銅鑼を鳴らしたようだ。

 

「増援か!」

 

考えられるのは銅鑼による援軍の合図。一騎打ちでは勝てないと判断した水蓮が仲間を呼んだのかと思い込む思春。

 

「ふふっ。別にそれでもいいんだけど、総都督である私が一騎打ちから逃げたら士気が落ちるでしょう。そんな下策はとらないわ」

 

一騎打ちで大将が負けると言う事は、それはその軍全体の士気の低下を招く。

士気の低下は兵の戦闘意欲を失わさせ、さらなる士気低下を招き、負の連鎖が続いていく。

故に将である以上、そう簡単には引くことは出来ない。

 

「さて、続けるわよ」

 

「そっちが離れたんだろう」

 

再度剣戟を繰り出し合う二人。数合打ち合ったところで、ふと、思春は違和感を感じる。

水蓮の一撃が重くなり、自分の動きが鈍くなってきたのだ。

 

水蓮の一撃が重くなったのは力を隠していたなど幾つか考えられるが、自分の動きが鈍くなるのは理由が分からない。思春自身も怪我を負った訳もなく、体調も万全なのに何故か急に体が重くなったのだ。

 

「っ……ぐっ!!」

 

水蓮が振り下ろした一撃を剣で受け止めるが、やはり力負けしそうになる。強引に弾き飛ばし、攻撃を行おうとしても、いきなりバランスが崩れ、体が前に進まない。

 

「くっ……」

 

「戦いにくそうね」

 

思春の様子を察しているのか、攻撃の手を休める事なく繰り出す水蓮。じわりじわりと、思春を追い詰めていく。

 

たまらず一旦距離を開ける思春。二人の間に少し距離ができたとき、大きく船が揺らいだ。

 

衝撃は大きく、思春はそれで体勢を崩してしまったが、水蓮はまるで最初から揺れが来るのが分かっていたかのように平然としており、体勢を崩したままの思春に槍を突き入れる。

 

ギィン!と、槍に対して剣を掲げて防ぎながら、その様子を不自然に捉えた思春はある結論に至った。

 

「貴様、まさかわざと船を揺らしているのか」

 

「……流石に気づいたわね」

 

先程から続いている「不自然な船の揺れ」

川の流れはそれ程荒れてもいないにも関わらず、急に船が上下左右に揺られているせいで、先程から思春はまともに体勢を保てなくなっていたのだ。

 

思春自身長い間江賊として生活し、船上での戦も幾つも経験してきた。多少船が揺れたとしてもそう簡単にはバランスを失ったりはしない。

 

しかし、それが意図的に起こされた強い揺れなら話は別だ。

 

「先ほどの銅鑼……漕ぎ手への合図だったのかっ!」

 

「ええ。わざと船が揺れるように櫂を操ってもらってるのよ。この船がどう揺れるかは予測不可能。……漕ぎ手と、私以外はね」

 

ガクン!と、また強く船が揺れ、咄嗟に踏ん張る思春。

 

「油断しすぎね。私たちにとって川が平地なら船は城。ノコノコと敵城に侵入して来る己の無策を恨みなさい!」

 

「くっ!!」

 

もはや思春は袋のネズミ。しかもここが船上である以上、なおのこと立場は危うい。

危険と判断したのか、敵船から脱出すべく、大きく揺れる甲鈑上を駆け抜ける。

 

「追いなさいっ!!」

 

当然、それをおめおめと逃す水蓮ではない。

周囲の兵に命じ、思春を追いかけさせる。

 

「ここまでか……」

 

甲鈑の縁に追い詰められる思春。正に絶体絶命の瞬間――

 

「思春っ!!」

 

船団を率いた蓮華が、水蓮の船に船ごと助けに割り込んで来た。

 

「蓮華さまっ、なぜ此処に!?」

 

蓮華は呉水軍の総指揮官である以上彼女が敗北した瞬間が呉の敗北。まさかこんな前線に来る事などあってはならないのだ。

 

「話は後よっ!早く此方に!!」

 

「くっ……」

 

蓮華の船がギリギリまで近づいてきた瞬間を狙って跳躍。水蓮の船が揺らすことに集中して咄嗟に動けないのも幸いして、なんとか蓮華と合流に成功する思春。

 

「後退するわっ!残りの船で敵旗艦を攻撃っ!」

 

直ぐに動けない水蓮の船は、敵からすれば丁度いい的。蓮華と共に来ていた他の船が、ここぞとばかりに攻撃を加え始める。

 

「私たちも引くわ。操舵手に伝令!」

 

敵船から掛けられる橋を叩き落としながら、水蓮もまた一旦距離を開ける。

数の上では向こうの方が有利なため、このまま押し切られる恐れが非常に大きいのだ。

 

一騎打ちは互いの痛み分けに終わり、蓮華達は乗船するのは危険と判断したのか、自らは自身の船から指示を出し、呉水軍の増援も到着した事もあり、兵力での殲滅へと作戦を変更した。

 

当然、兵力で劣る水蓮たちは、じわじわと押され始める。

 

「右の船に下がるように言って!私がカバーするわっ。

……正面から接近してるわよ!右に旋回!」

 

甲鈑に響く水蓮の声。

 

元々、思春をおびき寄せるために、わざと敵を自軍の近くまで誘導して戦っていたのだ。

そこになだれ込んで来た敵の増援。水蓮達からすれば凄まじく位置が悪い。

 

右翼(ここ)を抜かれると、敵は勢いそのままにこちらの後方にある烏林港へと攻め寄せるだろう。そうなれば残るのは守備が手薄な江陵城のみ。

故に水蓮たちは、決して退くことは出来ないのだ。

 

まだまだ戦いは続いていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――荊州、呉水軍 中央――――――

 

開戦当初、荊州軍は中央に文聘、張允。右翼に水蓮。そして中央後方に聖たちが布陣しており、左翼は本陣から状況に合わせて指示を下すように配置していた。

 

そして戦が進展していくとともに、元々荊州軍は数で大きく押されていたが、左翼にて小蓮、穏の捕縛。右翼にて思春の撃退と確実な戦果を上げていき、そして、ここ中央でも両軍に動きが見え始めた。

 

「あ~もうっ!しつこいぃぃぃ!!」

 

呉の楼船の上で唸っている将の名は徐盛。思春と同じ元江賊であり、自らを破った雪蓮に仕え、呉水軍中央の先鋒を任されているのだ。

 

「丁奉っ!そっちはどうなの!?」

 

「いや~流石としか言い様がないですねぇ」

 

徐盛に話しかけられた女性の名は丁奉。徐盛よりも歳が低いが、その若さで呉水軍の先鋒を任されているように、この先の呉を背負って立つべき将である。

 

「あっちの楼船は五隻ほど落としましたが、こっちは七隻やられてますし、これじゃあダメですよねぇ」

 

「あ・た・り・ま・え・よ!幸い数は此方が多いんだし、ここは強引にでも押し込んで、包囲して落とした方がいいわね……蒋欽と朱桓に連絡して」

 

開戦してから、ずっと荊州水軍に向かって攻撃を繰り返していた二人だが、荊州軍の将文聘、張允が率いる荊州水軍はそう簡単には破れない。

なので作戦を変更し、彼女たちの後ろに控えている将、蒋欽と朱桓に連絡し、前線に呼び寄せて数で一気に抑えにかかる。

 

「広く広がって、敵の船を複数で囲んで落としなさい!深追いせずにゆっくりと圧殺していくわ!」

 

徐盛の声に呼応し、広く荊州水軍を包囲していく呉水軍。いくら力量差があっても、複数から狙われては船はそう簡単に対処できない。じゆっくりと荊州軍を押し込んでいく。

 

対する荊州軍は船同士が散らばらない様、少しずつ下がりながら集結していく。各個撃破されるのを恐れたのだ。

 

そうして呉水軍が優勢のまま、荊州水軍を押し込んで暫く経った頃、前線から少し後ろで待機していた、呉水軍にある一隻の船から、突如火災の手が上がる。

 

「何があったの?」

 

「只今確認中です…………敵襲!?敵に襲われたとの狼煙が!!」

 

「後方に待機していた船よ?火矢が届く距離でもないし、敵船の姿も見えないし、事故じゃないの!?」

 

徐盛の疑問も当然である。

 

前線の船が燃えたのなら幾らでも説明がつくが、今燃えたのは後ろに待機していた船。

当然、敵船は見えないし、火矢が届く距離でもない。船内を照らす灯りや、火矢のために備えていた油等が燃えたのだろうと考える方が自然だ。

 

大方、上げる狼煙を間違えたか、火災の際に狼煙に引火したのだろう。そう判断した二人は、味方の船に注意を促し、船を進めて行く。

 

しかしその後も、次々と船が燃えていく。

 

「一体なんで……」

 

そう言いながら、周囲を見渡す徐盛。変わらず、周囲に荊州軍の船は見えず、攻撃も届いていない。

 

そうして見渡していると、一緒について来ていた丁奉があるものを発見する。

 

「徐盛さん。あれ、何かなぁ」

 

丁奉が指差した先には、河を泳いで燃え盛る船から離れていく50人程の兵の集団。

 

「船が燃えたから逃げてるんじゃ……何で鎧つけたままで武器も持ってるのよ!?」

 

幾ら泳ぎが達者な呉の兵でも、鎧を着けたままで、武器も持って泳ぐことは不可能だ。しかも燃え盛る船から逃げるのなら、普通鎧は外すし、武器も捨てるのが当たり前。

 

なのに、二人が見つけた兵達は平然としたまま鎧を着て武器も持って泳いでいる。

ありえない光景だ。

 

「どうする?」

 

「……船を寄せて。味方なら救助しなきゃいけないし」

 

徐盛の合図と共に、その集団に船を近づける。すると、その集団は近づく徐盛の船から離れるように方向を変える。

 

「逃げると言う事は敵ねっ!!どうせこっちの船燃やしたのもアイツ等でしょう!

……弓兵、構えて」

 

甲鈑の上に横一直線に並び、ギリリと弓を引き絞る弓兵達。

 

「撃てぇっ!!」

 

合図と共に一斉に放たれる矢。しかし、矢はその不審兵が来ている鎧を通すことなく、全て弾かれる。

 

「木製じゃないの!?」

 

金属鎧を着て泳ぐことは不可能。ならば着ている鎧は恐らく革や木で作られた物だと徐盛は考え矢を射掛けたのだが、結果は矢を通さずに全て弾いた。もし、これが革や木で作られていれば、矢は刺さるか貫くはずだ。

 

「徐盛さん、不審者さん逃げますよぉ」

 

「そんな事言ってもあいつらが燃やしたんなら、不用意に近づけないじゃない。下手したらこっちが燃やされるわ」

 

そんな事になってはこの前線が崩壊しかねない。

悔しいが、不審者を見逃すことしか出来ない二人であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「文聘、もう少しで奇襲部隊が帰って来るよ」

 

「うん、労っててあげてね……」

 

甲鈑の上で戦場の様子を見ている文聘と張允の二人。彼女たちの目の前には、炎上している呉の船が写っている。

 

「敵さん少し下がったようだから、こっちも距離開ける?」

 

「そうだね。時間稼げばいいからね……」

 

積極的な張允とゆっくりしている文聘。全く逆な性格だが、仲はかなりいい。

 

そう二人が話している間に、水面に下ろされた梯子から、次々と兵士たちが上り帰還してくる。

彼らは、先ほど徐盛と丁奉が指揮する船を焼いた兵士たちだ。

皆茶褐色の鎧やを身に着けており、頭には同じ色の三度笠のようなものを被っている。

 

 

「盾を補充しておいて。また敵が近づいてきたら行って貰うから」

 

張允の言葉に「はい」と答える兵士たち。

 

矢や刀を弾く鎧や帽子を被り、武器をももったまま泳ぐ奇襲部隊。彼らは『藤甲兵』呼ばれる兵士たちだ。

藤の蔓を半年油に漬ける→乾かすと言う作業を十回以上繰り返して作られる『藤甲鎧』は、刀や矢を通さず、決して沈まない。

南蛮の奥地に伝わるその鎧の製法、南蛮とも繋がりがある交州との交易を聖たちは行っているので入手することが出来たのだ。

 

そしてこの鎧の最大の弱点が火に弱いこと。製法上それは避けることが出来ない。

聖たちは、その欠点を補うために藤甲兵を水上奇襲に使用することにしたのだ。

 

兵士が河を泳ぎ、直接敵船の船底から侵入する策。当然、渡河中には敵から矢で狙われる。

鎧を着れば矢は防げるが、攻撃の為の武器を持っていく必要もあるので、そこに鎧を着込んだら泳げる兵士など存在しない。

 

しかし、この藤甲鎧は逆に鎧が浮き袋の変わりにもなる。

仮に火矢で狙われても、兵士たちがいるのは水の上。消火など一瞬で行える。

 

そして、いざ敵船に侵入すれば、藤甲鎧はそれ自体が火種にもなるのだ。

当然、帰りにも鎧は必要なので燃やす訳にはいかないが、盾程度なら別に困らない。

 

味方が敵を防いでいる間に盾を置き、着火。

 

後は悠々と泳いで味方の船に帰り、再度盾を補充するだけである。

 

軽く、浮き、強度も抜群で、燃えやすい。

藤甲鎧は、水上戦でその真価を発揮するのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――荊州水軍 右翼――――――

 

思春と蓮華を撃退した後、そのまま右翼の指揮を取り続けていた水蓮。

戦が始まってだいぶ時間が経過しており、次々と他の戦場での情報が入って来ており、それぞれの報告を聞いていた。

 

「左翼にて劉表さまが敵将を捕えたとの事」

 

「流石聖ね。中央の文聘、張允はどうなっているの?」

 

「中央は数で勝る呉水軍に対して、まだ戦線を保っております」

 

「あの兵たちを使ったのね。黄祖にそのまま左翼を突っ切って、中央の呉水軍と当たるように連絡して」

 

「はっ!」

 

そそくさと部屋を後にする兵士。

 

「ふぅ……なんとか上手くいってるわね」

 

左翼、中央、右翼共になんとか呉水軍を押し返し、戦を有利に進めて行っている。

相手にもう水軍は残っていないのなら、もはやこの戦は此方が貰ったも同然だ。

 

かつて戦った最強の敵孫堅。彼女の血を継ぐ呉水軍との戦いは、決して水蓮にとって楽なものではなかったのだ。

 

「まだ、敵将の孫権が未熟で良かった……あと数年後の彼女なら、もっと粘ってくるでしょうね」

 

もっとも、それでも負けるつもりはないのだが。

 

そう考えていると、ふと、ある事を思い出す。

 

「……そういえば今回の戦、孫策は何処に居た?」

 

孫堅の血を最も強く継いでいるであろう『小覇王』孫策。

それに周瑜、黄蓋、程普、韓当、祖茂と言った、水軍の名手や古参の将達の姿が全く見えなかった。

 

「何か事情があって来れなかった……いや、ありえないわ」

 

何よりも劉表達を恨んでいた孫策。彼女がこの戦に参加しない事は先ずありえない。

 

「なら、何処に……」

 

呉水軍の数は当初の半分ほどまで減っており、士気の低下も著しい。今更登場しても、もはや戦況は覆らない。

 

そこへ、

 

「た、大変です、蔡瑁さまっ!!」

 

「なにが会ったの?」

 

バタバタと駆け込んでくる兵士。

 

「江陵の西、江津港が呉軍に占領されました!!」

 

戦は、最終局面へと移っていく。


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