「出久、いい加減機嫌を直してくれ。何度も謝っているだろう。」
しかし出久は無言で机に向かって粛々と今日の課題を空気椅子のままでこなしながら握力トレーニングを続ける。
「俺の行動であの二人に害は何一つ及んでいない、それは俺達のパートナーシップを賭けて保証する。」
「それを疑っているわけじゃないよ。グラファイトの経験は嘘じゃないし、皆の役に立つ情報をたくさん持ってる。でももうちょっと言い方ってものがあるでしょ?僕はあんな脅すような真似は好きじゃない。そう言った事はいずれ自覚する事になる。でももっと経験を積んでからでも遅くは無い筈だよ。まだ二日目なんだし。」
「俺の性格は知っている筈だろう?他人に厳しく、己には更に厳しい。だがまあ、確かにデリカシーの無さは俺の欠点の一つかもしれんな。すまなかった、善処はしておく。」
「分かった。最後にもう一つだけ。あの二人の生体データを取った理由って本当にトレーニングメニューの為なの?」
「ああ。と言ってもそれだけが目的ではないがな。」
そう言いつつ、グラファイトはポケットからマイティディフェンダーZとプロトドラゴナイトハンターZのガシャットを取り出して見せた。
「こっちがお前の遺伝子情報と俺の遺伝子情報が混ざって出来上がった物だと説明したのは覚えているか?」
「うん。って、まさかあの二人にも!?」
「それは無い。誓って無い。マイティディフェンダーはお前に長期間感染していた時に出来た偶然の産物だ。可能かどうかなど考えてすらいなかった。」
そもそもガシャットを一から作れる知識と技術を持った人間自体この世界には存在しないのだ。忌々しい笑い声の、神を名乗るあのいけ好かない男が。
「だがこの黒いガシャットは純粋に俺自身の体をベースにして作った物だ。そこから考えついた仮説が、『個性』を持った人間の生体データとバグスターウィルスをかけ合わせれば戦力の幅を広げる事が出来るのではないか、と言う物だ。」
「それであの二人に・・・・」
「ああ。二人のデータをベースにバグスターウィルスを混ぜて培養していく。オールマイトのデータも培養しているからどれだけ時間がかかるかは分からんが、理論上は俺達の手持ちのガシャットはこれで四つになる。」
「うん。よいしょっと。」
立ち上がりながら前に倒れ、爪先に触れてストレッチを始める。
「俺からも一つ聞きたい。」
「何?」
「お前、ワン・フォー・オールを借りるだけじゃなく本当に受け継ぎたいと言う気持ちは芽生えていないか?」
「え?!い、いやいやいやいや僕はグラファイトと――」
「それは分かっている。正直に答えろ。別にどう答えようと恨みはしない。ワン・フォー・オールの正当継承者になりたいと思っているか?」
いつになく真剣なグラファイトの眼差しに出久は座り込んだが、分からないと無言で首を振った。
「まあ、焦る事は無い。お前はまだ俺の力の全てを知らないし、ワン・フォー・オールの力の全ても身に付けていない。今日はもう寝ろ。」
「え、でも・・・・今日はシャドーと骨のコンディショニングが・・・・」
「今のお前は雑念が多すぎる。身が入らん状態で訓練をしたところで所詮時間の無駄だ。今すぐに答えを出せとは言わんが、答えはいずれ出して貰わなければ困る。寝ろ。」
「・・・・分かった。そうだよね。おやすみ。」
「ああ。」
出久は布団の中に潜り込み、細く、長い呼吸を繰り返して眠りにつこうと目を閉じたが、グラファイトの質問が気になってなかなか寝付けない。グラファイトの気配は部屋には無かった。恐らくまた家のどこかで自分の体をベースにオールマイトのデータを培養しているのだろう。
寝返りを打ち続け、三十分が一時間に伸びた。やはり眠れない。布団を跳ね除けて座禅を組む。こうなったら少しでも自分で納得の行く答えが出せるまでとことん考える。
最初に海浜公園のゴミ拾いをして疲労で失神して気が付いた後、グラファイトが全てを語ってくれた。グラファイトの治療で憧れのヒーローの雄姿を見続ける事が出来るという事。そしてワン・フォー・オールを継承するのではなく一時的に預かり、借り受けると言う風に話が纏まった事も、包み隠さず全て話した。
確かにグラファイトと一緒にヒーローになりたいと言ったのは自分だが、オールマイトはそれよりも遥か昔から憧れの的だった英傑だ。
治療を終えて万全の状態に復活したオールマイトにワン・フォー・オールを返せば、彼はまだ現役でいられる。七十代、八十代になっても犯罪と戦い続けるかもしれない。残り火は自分の中から時間と共に消えるが、グラファイトとヒーローになるという目的に改めて専念出来る。長らくただヒーローになりたがる夢想家でしかなかった自分をまだまだ半人前とは言え一人の戦士に育ててくれた恩人と。
しかしオールマイトはワン・フォー・オールの継承者を自分と指名したつもりで『個性』を譲渡した。受け継いだ物とはいえ自らそれを手放すなんて一世一代の決断だった筈だ。欲しくないと言えば嘘になる。形式上はあの『平和の象徴』の弟子という事になるのだ。一生分の運を使い切っても足りないようなその出来事を自分から放棄するなどあり得ない。今だってまだ二割と少し程度だが譲渡されたワン・フォー・オールも出来る範囲で使いこなせるようになっている。グラファイトが『個性』のふりをしてくれるとはいえ、彼はバグスター、一個の生命体。今や身体機能の一部であるワン・フォー・オールとは違うのだ。その証拠に彼の力は入試のあの一瞬以外は使っていない。
自分は今もしや二人を秤にかけているのか?そんなのは駄目だ、失礼極まりない。そもそも比べようが無い。だが比べてしまっている。思考がとんでもない所に行き着いてしまった。
「オールマイトは40%。飯田が65%、芦戸が71%。やはりまだかかるか・・・・・今夜中にせめて一つはどうにかと思っていたが、やはり世の中そう上手くはいかないな。」
自身の肉体を他人のデータ化した細胞やガシャットに変換するのはこれが初めてではないが、やはり憔悴するこの感覚には慣れたくないものだ。とりあえず自身が定めた50%の境界はぎりぎり超えていない。
明日に備えて休まなければ。
「先日の対人戦闘訓練はVTRで見せてもらった。お疲れ。爆豪、お前能力あるんだからガキみたいな事すんな。」
「・・・分かってる・・・」
「さてと、本題のホームルームだ。急で悪いが今日はお前らに——」
1-Aの生徒は全員直ぐに身構えた。また除籍処分のペナルティーがついた抜き打ちテストなのではないか、と。
「学級委員長を決めてもらう。」
思っていたよりも学校らしい問題に、全員が安堵の溜息をついた。
「はい!やりたいです!それ俺が!」
「ウチもやりたいっす。」
「リーダーやるやる!」
「おいらのマニフェストはスカートの丈は膝上30センチ!」
クラスを率いる学級委員長。普通ならば雑務が増えて誰もやりたがらないが、ここはヒーロー科だ。即ちリーダーとして集団を導くトップヒーローの素地を鍛えられる役目だ。出久を除いた全員が我こそがと手を上げる。
「静粛にしたまえ!」
クラスの喧騒は飯田の一喝で沈下した。
「他を牽引する責任重大な仕事だぞ、やりたい者がやれる事ではないだろう!周囲からの信頼があってこそ務まる政務だ、民主主義に則り真のリーダーを皆で決めると言うのなら、これは投票で決めるべき議案!」
「いや、一番腕が聳え立ってる奴に言われてもなあ…‥」
「それに一週間も経ってないのに信頼も糞も無いわ、飯田ちゃん。」
「だからこそ!だからこそ、複数票を取った者こそが真に相応しい人間という事にならないか?どうでしょう先生!?」
「時間内に決めれば何でもいいよ。」
いつの間に寝袋に入ったのか、相澤は投げやりな返事を返してそのまま教壇のすぐ横に寝そべった。
そして投票の結果、ほぼ全員が自分に票を入れる結果となった。唯一票が割れたのはそれぞれ三票と二票入った出久と八百万百だった。
「はぁ!?何でデクに!?」
「まあお前に入れるよりかはマシだろ。」
「んだと、てめえもっぺん言ってみろや!」
「しっかし・・・・どうするよ?ツートップで割れちまったぞ?またやり直すか?」
「く・・・・・一票・・・・・分かってはいた・・・・」
「他人に入れたのね。」
「お前もやりたがってたのに、何がしたいんだ。」
「んじゃあ、委員長は緑谷、副委員長は八百万だ。決まり。」
公明正大に投票で出た結果で仕方ないとは言え八百万は悔しがらずにはいられなかった。
『どうした出久?あまり嬉しくはなさそうだな。もしややりたくないのか?』
「いや、でも緑谷ならなんか納得出来るよな。強ぇし、『個性』の応用とか、頭の回転も速ぇから。」
そこまで評価してもらえるのは正直ありがたい。むしろ誇らしい。だが学級委員長と言う肩書と自分が重ね合わさるイメージが今一つ浮かばないのだ。なった事が無いからと言うのも当然理由の一つだろうが、こう言う形でリーダーになると言うのはどうもしっくり来ない。
そしてしっくり来ないまま、昼休みとなった。サポート課、経営課、普通科などの生徒も一堂に会する為、相変わらず人でごった返している。
「はふぅ・・・・お米が美味い・・・・」
和食セットAに舌鼓を打ちながら麗日がポツリとこぼす。
「うむ。程よくカレーに絡んでくる。圧力釜を使って炊いているのだろうか?緑谷君、箸が進んでいないようだが、どうかしたのか?」
「ん?ああ、いや、学級委員長の事でちょっとね。」
「もしかしてなりたくないの?」
「いや、勿論皆の後押しは素直に嬉しいよ。それにプロになった時の判断力を鍛えられる理想的なポジションだって事も理解してる。でも何を以て『導く』って事に繋がるのかなって。それが大なり小なり分かってなきゃリーダーなんて務まらないし。」
「いやいやいやいや!デク君深く考えすぎやよ、それは。まだ一週間も経ってへんのに。」
「麗日君の言う通りだ。何を以て導くとするのか、それは徐々に自分なりの答えを学級委員長と言う地位を使って探して行かなければならない。それに君はここぞと言う時の胆力や判断力が他を牽引するに値すると思っている。だから僕は君に投票したんだ。」
「え、あれ飯田君だったの!?」
「飯田君もやりたかったんじゃないの?眼鏡だし。」
『この女、何気にざっくりとした印象で決めつけて来るな。まあ、それも感性の違いと言う物か。』
「やりたいか否かと相応しいかは別の話だ。僕は僕の正しいと思った様に判断したまでだ。」
「僕?」
「あ、いや、それは・・・・」
「もしや飯田君、坊ちゃんなの?」
『本当に遠慮知らずだな、もっと言葉のチョイスがあっただろうに。』
ストレートに言われた飯田も動揺を隠せなかった。
「ぼっ・・・・!?そう言われるのが嫌で一人称を変えていたんだが‥‥俺の家は代々ヒーロー一家でその次男なんだ。ターボヒーローインゲニウムは知ってるかい?」
「勿論だよ!東京の事務所に65人ものサイドキックを雇って適材適所でスピード解決を目指す大人気ヒーローじゃないか!という事は・・・・お兄さん!?」
「そう!それが俺の兄さ!」
飯田は立ち上がりながら胸を張った。
「規律を重んじ、人を導くヒーロー。俺はそんな兄に憧れてここに来た。しかし俺自身が人を導く場に立つにはまだ早いと思う。俺と違って実技入試の構造に気付いていた入試主席の緑谷君が就任するのは当然の結果と言える。」
しかし出久が言葉を返そうとしたその瞬間、けたたましいベルが食堂に響き渡った。警報だ。
『セキュリティー3が突破されました。生徒の皆さんは速やかに屋外に避難してください。』
『レベル3・・・・つまりは侵入者か』
授業中に出久から抜け出して時折雄英のセキュリティーを覗き見していたグラファイトは面白くなさそうに呟いた。そして我先にと出口に向かう生徒達の慌て振りや危機感の低さにも落胆している。ヒーロー科でなくとも、侵入の可能性があるならば警戒していて当たり前だ。全く以て落ち着きの欠片も感じられない。
「ちょ、うわっ!?」
人ごみの中で皆がもみくちゃにされていく。
「侵入って一体誰が!?」
人を掻き分けて窓を目指す。見えるのはカメラやマイクを持った報道陣。マスコミだ。どうやってセキュリティーを突破したかは分からないが、狙いはやはりオールマイトが教職に就いたというビッグニュースだろう。
教師達は対応に追われて誘導にまで手が回らないのだろう。切島や上鳴が必死で誘導しようとしているが、パニックの喧騒にかき消されて人の波に飲み込まれてしまった。警報が鳴ったという事で頭が一杯になり、侵入者がただのマスコミだという事も分かっていない。
「麗日君!俺を浮かせてくれ!」
飯田は既に半ばバランスを崩して、人に挟まれてまだなんとか倒れずに済んでいる状態の麗日に手を伸ばした。 彼女の指先が僅かに触れ、天井まで浮かび上がる。ズボンの裾を上げてふくらはぎのエギゾーストを露出させると噴射した。目指すは人が集中しているEXITのマーク。
空中で回転しながら宙を舞い、無重力の体が非常灯付近の壁にぶち当たる。上のパイプを掴んだ飯田はさながら非常口のドアを目指す棒人間のポーズだ。
伝える事は、短く、端的に、大胆に。
「皆さん!大丈夫!!ただのマスコミです!大丈夫!!ここは雄英!最高峰の人間に相応しい行動をとりましょう!」
委員長の決め方を投票で決めるべきと主張した飯田の大きく、良く通る声がパニックを一瞬で鎮圧した。
それから程無く警察が駆け付け、報道陣は強制退去させられた。
「Good bye, bad mass communication!! YEAH!!」
「他の役員を決める前に一つ言いたい事があります。やはり学級委員長は飯田天哉君がやるべきだと思います。僕に票を入れてくれた人には申し訳ないけど、他を牽引する立場にある人が身近にいてリーダーの何たるかを学ぶ機会が1-Aの中じゃ一番多かった彼が誰よりも相応しいよ。」
「緑谷君・・・・・」
「俺は構わねえぜ。」
最初に賛成の意を示したのは切島だった。
「投票で当選した緑谷がああいってるんだし、あんなスパッと纏め上げられたのは全部飯田のお陰だもんな。」
「確かに。非常口の標識に見えたし分かり易かった。」
「時間がもったいない、何でもいいからさっさと進めろ。」
「委員長の指示とあらば仕方あるまい。以後はこの飯田天哉が委員長としての責務を全力で果たす事を約束します!」
まるで宣誓でもするかのように右手を挙げ、高らかにそう言った。
「任せたぜ、『非常口』!」
『また変な渾名が広まったな。捻りも糞もあったもんじゃない。しかし・・・・出久警戒しろ。ただのマスコミごときがここのセキュリティーを容易く突破できる筈が無い。と言うかあり得ない。侵入に手を貸して、そそのかした奴がいる。さっきのアレは前哨戦ですらない。仕掛けて来るぞ。』
マスコミ侵入の騒ぎが収まり、ヒーロー基礎の授業が始まった。
「今日のヒーロー基礎学だが、俺とオールマイト、そしてもう一人の三人体制で見る事になった。」
「何するんですか?」
相澤は答える代わりに青い大文字でRESCUEと書かれたプラカードを掲げる。
「災害、水難、何でもござれ。レスキュー訓練だ。」
「レスキュー…‥今回も大変そうだな。」
「ね~。」
「これぞヒーローの本懐・・・・腕が鳴るぜ!」
「水難なら私の独壇場。ケロケロ!」
「おい、まだ途中だ。今回コスチューム着用は各自の判断に任せる。中には動きを阻害する物もあるからな。訓練場は少し離れているからバスに乗っていく。以上、準備開始だ。」
キャンパスからバスに揺られる事二十分弱、スタジアムの様なドーム状の建造物の前で停車した。
「皆さん、待ってましたよ!」
生徒たちを出迎えたのは宇宙服に身を包んだスペースヒーロー13号だった。
「わー私好きなの、13号!」
災害救助での目覚ましい活躍と紳士的な態度故の人気である。
「早速中に入りましょう。」
案内されたドームの中はまるで巨大なテーマパークのように様々なエリアに分かれていた。
「すげぇー・・・・・USJかよ?」
「水難事故、土砂災害、火災、暴風、エトセトラ。あらゆる事故や災害を想定して僕が作った演習場、名付けて『嘘の災害や事故ルーム』!」
『本当にUSJになった。さてはあいつ狙って作ったな?』
「13号、オールマイトは?ここで待ち合わせの筈なんだが。」
「先輩、それが…通勤ギリギリまでヒーロー活動をしていて、その・・・・仮眠室で休んでます。終わり掛けに少しだけなら顔を出せるとは言ってました。」
「はぁ・・・・なるほど。不合理の極みだな、オイ。」
念の為の警戒態勢だが仕方ない。
「えー、では始める前に小言を一つ二つ・・・あ、三つ四つ五つ——」
「増えてく・・・・」
「皆さんご存知とは思いますが僕の個性はブラックホール。どんなものでも吸い込んで塵にしてしまいます。簡単に人を殺せる力です。皆の中でもそういう『個性』がいるでしょう?超人社会は『個性』の使用を制限し、厳しく取り締まる事で一見成り立っているように見えます。しかし一歩間違えば容易に人を殺せる容易に死人を出せる能力を個々が持っている事を忘れないでください。相澤さんの体力テストで自身が秘めている可能性を知り、対人戦闘訓練でそれを人に向ける事の危うさを思い知った筈です。ですので今回はこの場でそれを人命救助にどう活かせるかを知ってもらいます。君達の力は人を傷つける為ではなく、助ける為にあるのだと心得て帰ってくださいな。以上、ご清聴ありがとうございました。」
終わりと共に惜しみない拍手と歓声が挙がった。
「そんじゃまずは――」
『出久、来るぞ。』
「え?」
USJの照明が全てダウンした。中央の噴水の勢いも徐々に衰えて行く。そしてそのあたりの空間が歪み、黒い穴が出現した。穴はどんどん広がって行き霧のようにやがて壁の様にUSJを二分した。
「相澤先生、後ろ!」
出久の言葉に相澤の手は首にかけたゴーグルに伸びた。気配自体はすでに感じ取っていたのだろう。
「全員一塊になって動くな!13号、生徒を守れ。」
「何だ、あれ?」
中から顔と上半身の至る所に切断されたと思しき手を付けた黒ずくめの男の登場を皮切りに、続々と『個性』持ちの人間が出てきた。ざっと見て五十数人はいる。そして最後に、今まで出てきた中で一番の巨体を持つ、脳味噌が露出した化け物がのそりと姿を晒した。
「これもしかして入試みたくもう始まってるぞパターン?」
「動くな!あれは・・・・ヴィランだ。」
ついに始まりました、USJ襲撃!
次回、File 23: 出陣、Double Dragons!
SEE YOU NEXT GAME.......