ガシャットぐらし!   作:よこちょ

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こちらの作品ではお久しぶりです。
なかなかネタが思いつかずに書けませんでした。
待っていた方がいらっしゃいましたらすみません……。
今回はようやく運動会です。
ここまで持ってくるのにどんだけかかってんだ………。
これからもこんな感じでゆっくりとしか話が進みませんが、よろしくお願いします。

前置きが長くなりましたが、第17話、どうぞ!

P.S.評価してくださった「危なすぎるCHALLENGER」さん、ありがとうございました!励みになります!


第17話

前回のあらすじ

 

葛城「学園生活部と!」

 

永夢「CRの!」

 

一同「合同運動会開催決定!」

 

____________________________________________________

 

次の日

巡々丘高校正門前

 

side葛城

 

俺たちは今、CRの人達がここへ来るのを待っている。

 

 

由紀「実際に会うのは初めてだよね!」

 

美紀「ちょっと緊張しちゃいます。」

 

 

二人はそう言ってるが、俺自身はそうでもない。

なんせ以前黎斗さんとは実際に会って会話をした上に、ガシャットとベルトをもらってるからである。

まあその他の人もいい人そうだし、心配は要らないだろう。

 

 

胡桃「そういえば昼食はどうするんだろうな?」

 

悠里「食料にはまだ余裕があるし、なにか作りましょうか?」

 

胡桃「おっ、いいねそれ!」

 

由紀「じゃあみんなで一緒に食べよう!」

 

美紀「賛成です!」

 

 

と、こんな談笑をしている最中だろうがなんだろうが、声に反応してゆっくりとこっちへ向かってくるやつら。

とりあえず近寄られても面倒なので、バグルドライバーⅢの銃口から弾を放って片っ端から倒していく。

死体も残らないし、通行の邪魔にはならないだろう。

 

そうやって待つこと10分ほど。

遠くからバイクのエンジン音が聞こえた。

 

 

胡桃「このバイクの音は…………」

 

由紀「永夢さんたちかな?」

 

美紀「かもしれません。」

 

しばらくして、バイクの姿が見えてきた。

全身黒と黄色でカラーリングされた、イカすデザインのやつだった。

 

 

葛城「おお。なんかカッコイイぜ。」

 

 

思わずそう言ってしまう程には、かっこよかった。

 

 

美紀「やっぱりバイクとかの乗り物好きなんですか?」

 

葛城「ああ。やっぱなんかグッとくるんだよなー。

ロマンがあるっていうかさ、うまく言えねえけどカッコイイぜ。」

 

美紀「そうなんですね。」

 

 

そんなことを話しているあいだに、校門の前までバイクが近づいてきた。

 

 

永夢「やあみんな!お待たせ!」

 

バイク「悪ぃな。またせちまったか?」

 

葛城「え?貴利矢さん?どこにいるんです?」

 

バイク「ここだここ。俺のガシャットのレベル2はこの姿なんだよ。」

 

葛城「レベルアップとかできるんすね。」

 

貴利矢「まあな。ゲーマドライバーだけだが。」

 

胡桃「ところで、パラドさんと黎斗さんはどこに?」

 

パラド「俺はここだぜ。」

 

 

そう言って永夢さんの体から粒子のようなものが出てきて、人の形になった。

 

 

パラド「バグスターだからこういうのもできるんだぜ。」

 

由紀「すごい!」

 

美紀「なんでもありなんですね……」

 

胡桃「あれ?黎斗さんは?」

 

永夢「黎斗さんならちょっと用があるからって言ってたから、少し遅れてくるみたいだよ。」

 

悠里「そうなの。じゃあ少し待ってみましょうか?」

 

黎斗「その必要はなァァァい!」

 

 

りーさんがそう提案した時に大きな声が聞こえた。

 

 

葛城「これは……黎斗さん?」

 

美紀「でも姿がないですね。」

 

 

そうやって周囲を見渡していると、突然目の前から紫色の土管が生えてきたかと思えば、

 

 

プープープープープープー

黎斗「トウッ!」

 

 

変な音と掛け声とともに、黎斗さんが飛び出してきた。

 

 

胡桃「土管から出てきたんだが!」

 

由紀「すごーい!」

 

美紀「………ほんとになんでもありなんでしょうか……」

 

永夢「……黎斗さん、まさかとは思いますが来るためだけにコンテニューしたわけじゃないですよね?」

 

 

そういえばコンテニューできるとか言ってたな。

 

 

黎斗「いや。私の神の才能をもってすれば簡単なことだよ。」

 

 

そう言って懐からピンク色のガシャットを取り出した。

 

 

黎斗「これを調整していたら遅れてしまったのだ。だがやはり私の神の才能は素晴らしい!」

 

永夢「……これ、マイティアクションXですか?」

 

黎斗「いや。マイティアクションXのリメイク版。その名も『NEWマイティアクションX』だ。」

 

貴利矢「なにが違うんだ?」

 

黎斗「複数のセーブデータを作り、そこに土管で移動出来るようになっている。1度来た場所ならどこにでも行けるのだ。」

 

葛城「………それってズルなんじゃ」

 

黎斗「私はゲームマスターでもあるからこのくらいは大丈夫だ。」

 

美紀「は、はぁ。」

 

悠里「………とりあえず、校庭で運動会始めましょうか。」

 

胡桃「………そうだな。じゃあみんな、行こうぜ。」

 

永夢「行こうか。」

 

葛城「行こう。」

 

美紀「ですね。」

 

由紀「うん!」

 

黎斗「やはり私はァァァ、神だァァァ!」

 

 

そんなことを言ってる神は放っておいて、みんなで校庭に移動することにした。

 

 

黎斗「ヴェアハハハ!って、待てェェェ!」

 

 

あっ気づいた。

 

 

____________________________________________________

 

校庭

side葛城

 

 

黎斗さんを含め、この場にいる全員で校庭に移動してきた。

 

 

悠里「よし。じゃあ始めましょうか。」

 

胡桃「ああ。お互いが全力でな!」

 

パラド「全力か……心が踊るなぁ!」

 

永夢「久々だし、手加減はしないよ?」

 

貴利矢「んじゃ、ノリノリで行っちゃおうかな!」

 

黎斗「神の才能を持ってして圧勝してやるゥ。」

 

葛城「望むところだ!」

 

美紀「負けませんよ?」

 

由紀「みんなで頑張ろ〜!」

 

悠里「頑張るわよ!」

 

胡桃「全力で行かせて貰うぜ!」

 

悠里「では!第1回巡々丘高校学園生活部主催。運動会を開始します!一同礼!」

 

全員「「「お願いします!」」」

 

 

こうして、戦いの火蓋が切って落とされた。

 

 

__________________________________________________

 

第1種目

徒競走

 

九条貴利矢 VS 恵飛須沢胡桃

 

審判

葛城義彦

 

 

葛城「では行くよ?位置について!」

 

貴利矢「負けねえぜ?」

 

胡桃「こっちだって!」

 

葛城「よーい!スタート!」

 

 

合図と同時に両者がスタートラインから飛び出す。

同時に出ているが、若干貴利矢さんの方が早い。

 

 

葛城「やっぱバイクだから前傾姿勢慣れてんのかな?」

 

そんなことを思っていると、中盤になってから胡桃ちゃんがペースを上げてきた。

 

葛城「おっ。これはわかんなくななってきたぞ!」

 

そして両者がほぼ同時にゴールへ辿り着いた。

判定は、

 

葛城「勝者!九条貴利矢さん!」

 

貴利矢「ふぃ〜。危なかったぜ。」

 

胡桃「くっそぉー。惜しかった〜。」

 

貴利矢「ま、ギアチェンは俺の変身なんでね。悪ぃけど勝たせてもらったぜ。」

 

胡桃「くっ。次は負けないからな!」

 

貴利矢「ああ。また勝負しよう!」

 

お互いライバルっぽくなってるなぁ〜。

 

悠里「じゃあ次の種目よ〜。」

 

 

__________________________________________________

 

第2種目

玉入れ

 

宝生永夢&パラドの「天才ゲーマーM」コンビ

VS

丈槍由紀&直樹美紀の「先輩後輩コンビ」

 

審判

若狭悠里

 

 

由紀「よ〜し!負けないぞ!」

 

美紀「はい!絶対勝ちましょう!」

 

永夢「パラド、行くよ!」

 

パラド「ああ!」

 

悠里「じゃあ行くわよ?用意、どん!」

 

 

そう言って競技が始まった瞬間、パラドさんが粒子となって永夢さんの中へと吸い込まれていった。

その途端永夢さんの雰囲気が変わった。

髪が上がって目が変わり、纏っていたオーラも好戦的なものに変化した。そして、

 

天才ゲーマーM「「超協力プレイで!クリアしてやるぜ!」」

 

決めゼリフみたいなのを言ったあと、俊敏に動いて次々玉を入れていく。

だが、由紀ちゃんと美紀も負けていない。

 

由紀「とりゃぁ〜!」

 

とにかくいっぱい投げて玉を入れる由紀ちゃんと、

 

美紀「はっ!せいっ!やぁっ!」

 

気合いの入った掛け声とともに一つづつ着実に、しかし素早く玉を入れる美紀。

 

葛城「美紀は精密射撃とか得意だったしなぁ。」

 

まだ俺らがスーパーにいたころ、あいつらを殲滅するときにバンバンシューティングを持たせていたが、かなりの精密さで撃ち抜いていた。

恐らく才能があるのだろう。

 

そんなことを考えながら試合を見ていると、どっちのコンビも玉をどんどん入れているき、あっという間に時間切れ。

結果は…………

 

悠里「勝者!由紀ちゃん&美紀さんコンビ!」

 

由紀「やった〜!みーくんやったよ!」

 

美紀「ええ!やりましたね!」

 

パラド「まじか…………」

 

永夢「まさか負けるとは…………」

 

これは驚きだ。実戦経験豊富な2人に勝ってしまうとは!

 

胡桃「二人ともおめでとう!」

 

葛城「おめでとう!これで一勝だな!」

 

これで勝負はイーブン。

こっからが勝負だ。

 

そのそばで一人、

 

黎斗「ほう………」

 

黎斗さんだけ腕を組み、美紀ちゃんのほうを見ていた。

………変なこと考えてないといいけど。

 

 

_________________________________________________

 

そうやって次々に種目を消化していくこと数時間。

いくつもの種目をしたせいで皆くたびれ、休憩をしていた。

 

葛城「ふう。………お腹すいたなぁ。」

 

俺がそう言うと、すぐ近くからクゥ〜っという、可愛らしい音が聞こえた。

全員が一斉にそっちのほうを見ると、お腹を抑え、恥ずかしそうな顔をしている美紀ちゃんの姿があった。

 

胡桃「もうお昼の時間なのか。」

 

由紀「もうお腹ペコペコだよ〜。」

 

悠里「じゃあ部室からサンドイッチを取ってくるわ。」

 

葛城「じゃあ着いてくわ。さすがに1人じゃ危ないしな。」

 

悠里「お願いするわ。」

 

永夢「僕達お昼どうしようか?」

 

悠里「皆さんの分もあるので、食べてください。」

 

貴利矢「だってよ。お言葉に甘えようぜ。」

 

永夢「ありがとう。悠里さん。」

 

悠里「ええ。じゃあ行きましょ?」

 

葛城「了解。」

 

そういって2人連れ立って部室へと急いだ。

 

 

__________________________________________________

サンドイッチを食べおえ、食休みの休憩をとることになった。

俺もゆっくりしようと思い、校庭にシートを引いて寝っ転がっていると、黎斗さんが話しかけてきた。

 

黎斗「葛城君。少しいいだろうか?」

 

葛城「いいっすよ。何か用事でも?」

 

黎斗「まあ、そんなところだ。着いてきてくれ。」

 

そう言って校舎裏へと歩き始めた。

移動の途中でCRの面々にも声を掛けていた。

………どうやら、結構重要な話っぽいな

 




はい。もうちょっと運動会編が続きます。
次はもっと早く更新するので……しばらくお待ちください。
コメントと評価お待ちしてます。

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