ガシャットぐらし!   作:よこちょ

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どうも皆さん。お久しぶりです。よこちょです。
年末正月暇だろうなーとか思ってたら全く暇じゃなくて投稿できませんでした。待ってくださってた方は申し訳ないです………
そしてそうこうしている間にがっこうぐらし!の実写の詳細が発表され、胡桃の好きだった人の名前が葛城紡だったことが判明。

筆者「やっべえ被ったわ」
これからの展開はどうなる!?

では、第25話、どうぞ!


第25話 新たな力と断つ想い

前回のあらすじ

 

地下二階の探索中、噛まれてしまった葛城。

尊き信念が暴走する中、新たな力─ハザードオブゾンビガシャットを使い変身する彼は、ついに学園生活部に牙を剥く。

この事件は、一体どう言った結末を迎えるのか?

 

─────────────────────────

「アァァァァ!」

 

葛城の新たな姿──仮面ライダーホープハザードオブゾンビゲーマー。

死の鎧を纏ったその姿で地を蹴り、未だ棒立ち状態の胡桃と美紀へと肉薄した。

 

胡桃「危ない!」

 

美紀「きゃぁっ!」

 

2人は危なげながらも攻撃を回避し、葛城へと向き直る。

 

胡桃「おい葛城!目を覚ませ!」

 

美紀「先輩!危ないです!」

 

胡桃「っ!でも!」

 

自らの危険を省みずに必死に放った声も届かず、ただただ暴れる葛城。その姿は学校外に存在しているかれらとなんら変わりがなく、恐怖が募る一方だった。

 

美紀「とりあえず校内に逃げましょう。校内の方が遮蔽物も多いので、安全かと。」

 

胡桃「………ああ。そうだな。行こう。」

 

胡桃も深呼吸をして落ち着き、2人で校内へ走った。

 

────────────────────────

 

胡桃「美紀、大丈夫か?」

 

美紀「ええ。日頃から由紀先輩みたいにダラダラしてませんから。………でも、まずいですね。」

 

窓の割れた廊下を走る。息を荒くしつつも、まだ軽口を叩く余裕を見せる美紀と胡桃。だが、後ろから追いかけられている状態では、その余裕が無くなるのも時間の問題だ。

 

胡桃「ああ。このままじゃまた部室に逆戻りだ。」

 

美紀「なにか策は…………あっ!」

 

当たりを見渡した後、一点を指さしながら叫ぶ美紀。

その指先が指しているのは──葛城の付けているドライバーだった。

 

美紀「部室にもう一個ドライバーがありますよね?あれを使えば対抗できるかもしれません。」

 

胡桃「その手があったか!部室に行くぞ!」

 

美紀「はい。でも、部室には由紀先輩がいます!」

 

胡桃「ならアタシがアイツを引きつける!その間に取ってきてくれ!」

 

美紀「了解です!お気をつけて!」

 

話し合いが終わったタイミングで階段に差し掛かり、美紀は上へ、胡桃はそのまま突き進む。

上手い具合に葛城は胡桃に狙いを定め、追い掛ける。

生死をかけた鬼ごっこは、始まったばかりである。

 

 

 

 

胡桃(………変だな。)

 

追いかけられながらも胡桃は、引っかかっていた点を考える。

 

胡桃(変身後の姿で追いかけてきてるのにアタシがまだ追いつかれてない………。)

 

通常、仮面ライダーの身体能力は生身の人間とは比べ物にならない程高く、本来ならあっという間に捕まって殺されてしまっていても不思議ではない。なのに、今こうして何とか逃げられている。

 

胡桃(なんでだ?何か枷でもあるのか?)

 

そう思い、逃げながら振り返って観察するも、速度が緩まってないからできなかった。

 

胡桃(なんとか隙を…………)

 

胡桃「あっ!」

 

後ろに注意を割きすぎたあまりに廊下で転び、転倒する。

 

胡桃「痛ってぇ………」

 

足を見ると、腫れてはいないものの血が出ている。

そしてその隙を見逃されるはずはなく、じりじりと迫ってくる葛城。

 

胡桃「あ……、あぁっ………!」

 

血を見たことと今の状況が合わさり、恐怖が倍増する。逃げていた時の余裕は跡形もなく吹き飛び、恐怖で腰が抜け、足が震える。

 

胡桃「く、来るなぁっ!」

 

そんな呼び声も虚しく、葛城はもうすぐ目の前まで迫っていた。

そして葛城は腕をゆっくりと上に持ち上げる。そのゆっくりとした動作とは裏腹に、物言わぬ迫力と、明確な「死」を伴っていた。

 

胡桃(…………結局、ここで終わっちゃうのかな。アタシ。)

 

胡桃の心は、さっきまでの地下二階の時のように崩れかかっていた。目の前の死を直視して身体がすくみ、生きることを諦めかけていた。

諦めが浮かび、輝きを失った目に死が映る。

 

胡桃(これで………終わりか………)

 

 

 

『後は、頼んだ』

 

 

 

 

 

 

胡桃「っ!」

 

胡桃の諦めかけていた心に、葛城からかけられた声がフラッシュバックする。

 

胡桃(そうだ。アタシにはまだ───)

 

 

胡桃「──しなきゃいけない事がある!」

 

体勢を建て直し、後ろへ跳躍。目くらましのために近くにあった消化器を持ち、噴射。そのまま後ろへ下がり、距離を取った。

 

胡桃「よし……。これで一先ず大丈夫っと。」

 

美紀「先輩!これ、持ってきました!」

 

ちょうどそのタイミングで美紀がドライバーとガシャットを持ってきた。

 

胡桃「お、ナイスタイミング!さて……どれにしようか」

 

美紀「私はこれで援護します。先輩に前線任せてもいいですか?」

 

胡桃「もちろんだ。じゃあ………これがいいか」

 

胡桃が手に取ったのは、「タドルクエスト」。剣を主体にして戦う、勇者をモチーフにしたガシャットだ。

 

胡桃「よし。確か……こうして、こう!」

 

『タドルクエスト!』

 

『ガシャット!』

 

胡桃「───変身!」

 

『ガッチャーン!レベルアップ!』

 

『辿る巡る辿る巡るタドルクエスト!』

 

胡桃「葛城、頼まれたぜ。」

 

────────────────────────

 

胡桃が恐怖に打ち勝ち、仮面ライダーへと変身を果たした時。

悠里は1人、荒れ果てた道でミニクーパーを走らせていた。

 

悠里「もう少し………もう少しで着くわ。」

 

道が荒れているせいで小刻みに、時には大きく揺れる車内。その揺れがまるで不安の波のように悠里を襲う。

 

悠里「駄目……。考えちゃだめ……。もう少しなんだから………!」

 

目を瞑り、その場でうずくまって叫びたい衝動を抑え、必死に車を走らせる。

 

悠里「っ!見えた!」

 

ようやく見えた聖都大学附属病院。悠里は閑散とした敷地内に車を停め、入口へ走る。

 

悠里「地下にあるって言ってたわよね。」

 

病院内の見取り図から場所を特定し、また走る。

目的の人達は、すぐそこだ。

 

────────────────────────

 

黎斗「………侵入者か。」

 

飛彩「本当か!映像を出せ!」

 

黎斗「今やっているゥ!私に指図するなァ!………これはどういうことだ」

 

ようやく直ったモニターに映像を映すと、そこにはCR目掛けて真っ直ぐ進む悠里の姿が映っていた。

 

永夢「あれは悠里ちゃん!?どうしてここに!?」

 

貴利矢「それよりまずは話聞かないとじゃん?迎えに行こう。」

 

永夢「僕が行きます!パラド、着いてきて。」

 

パラド「ああ。早く行こうぜ!」

 

急いで部屋を飛び出し、廊下を走る2人。

 

大我「だが本当になんでここまで来たんだ?ゲンムが通信用具渡しただろ?」

 

ニコ「なんか理由があったからでしょ。ホンットに大我はバカ大我なんだから。」

 

大我「誰が馬鹿だ。………とにかく今はエグゼイドとパラドクスを待たねえとな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

永夢「えぇ!?葛城君が噛まれて感染しただって!?」

 

飛彩「しかも新たなガシャット生み出して襲いかかってきたというのか………。」

 

悠里「……………はい。」

 

状況を聞いたCRの面々の顔に、驚愕と悲痛の表情が浮かぶ。

それは噛まれて感染した葛城に対する心配、それともうひとつの感情から発せられていた。

 

飛彩「………………………。………なら、倒すしかないだろう。」

 

大我「ああ。だろうな。」

 

ニコ「ちょ、大我!何言ってんの!」

 

ある意味一番現状を冷静に見た2人の発言。

その言葉の裏には、「もう助からない」という諦めの念が浮かんでいた。

 

ポッピー「そうだよ!きっとどうにかする方法だって……!」

 

飛彩「あったら既に実行している。」

 

大我「現状がこれなんだ。なら、せめて楽にしてやるしかねえだろ。」

 

そして、最大限の譲歩した優しさ。つまり、「苦しみから解放してあげる」という考え方である。

 

貴利矢「ちょいちょい!そんな言い方ぁねえだろ。なぁ?永夢。」

 

永夢「はい。それに、その方法だと、葛城君は救えてもその周りの人達─学園生活部みんなのの笑顔が無くなってしまいます。なら僕は……その方法を取りたくありません。」

 

飛彩・大我「……………。」

 

本音ではそんなことはしたくないと思っている2人も黙り込み、場に沈黙が訪れる。

 

 

 

黎斗「…………確かに現状、噛まれた人間はどうすることも出来ない。」

 

その沈黙を破ったのは、黎斗だった。

 

悠里「そんな………!葛城君は、葛城君は助けられないんですか!」

 

悠里の悲痛な叫びが響く。

 

黎斗「誰が助けられないと言ったァ!私は神、檀黎斗神だ!出来ないことなどぬわぁあああい!」

 

そんな叫びを打ち消すほどの声量を伴って身体を逸らし、お決まりの神宣言をする黎斗。そんないつも通りの態度に、全員の顔に生気が戻る。

 

悠里「お願いします!葛城君を助けてください!」

 

黎斗「よかろう!私の神の才能に任せておけェェェェェェェ!」

 

 

 

 

貴利矢「…………で?どうやんのさ、それ。」

 

黎斗「いい質問だ九条貴利矢。まずはこれを見たまえ。」

 

そういってパソコンを示す。そこには、「パンデミック発生に伴うウイルス対策」と書かれていた。

 

黎斗「私が採取したサンプルを解析した結果、使われたウイルスはバグスターウイルスであることが判明した。そして、それが既存のものから変質したものだということもな。」

 

永夢「成程。つまり、ネビュラバグスターと似たようなもの、ってことですね?」

 

黎斗「その通りだ。何が原因かは分からないが………。バグスターウイルス相手なら、これが使える。」

 

そういって、1個のブランクガシャット取り出す。

 

黎斗「これに解析したデータを入れ、私に投与。あとはお察しの通りだ。」

 

貴利矢「なーるほど。前俺がやったみたいに、ってことね?」

 

黎斗「そういうことだ。だが、データがまだ足りない分完成はしないと予測される。まぁ抑制効果はあるだろうから十分だろうね。」

 

大我「ん?いや充分じゃねえだろ。もう既にゾンビになっちまってんだから。」

 

黎斗「このウイルスはバグスターウイルスと言っただろう?なら、それはまだ初期症状だ。本人の強い意志さえあれば抑え込める。」

 

飛彩「なるほど。その押さえ込んだ状態でそのワクチンを投与すれば……!」

 

ニコ「助かるってことか!」

 

ポッピー「黎斗すごーい!」

 

黎斗「檀黎斗神だァァァ!そうと決まれば早速取り掛かるぞ九条貴利矢ァ!」

 

貴利矢「ああ。行くぜ神!」

 

貴利矢と黎斗は外へ行き、ワクチンの開発に取り掛かった。

望みは生まれた。




恐怖を乗り越え、力を手にした胡桃。
しかし、そんな彼女の心にはやはりまだ悩みがあり………?
悩みのキーワードは「葛城」という苗字。はたしてその理由は?

次回、ガシャットぐらし!第26話。「2人の『葛城』」
お楽しみに!
気軽にコメントしってってくれてええんやで?(ステマ)

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