とある科学の《絶対零度》   作:魔王の後継者

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02 超能力者【レベル5】

 

能力測定結果

 

大能力者(レベル4) 停止能力

 

 

 

 

 

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○

 

 

 

 

 

「……俺が、……レベル4?」

 

 

初の能力測定結果を見て蒼は驚愕していた。

というか激しく狼狽していた。

 

能力開発を受けても約50%の学生がレベル0、つまり殆ど能力が使えない人達であり、おおよそ自分もレベル0またはレベル1程度だと思っていたのだ。

喜びなど当の昔に通り過ぎて困惑しているのである。

 

あの後能力に関して色々な説明を受けその後研究所をでたものの、その内容はあまり頭にはいっていない。

なにを血迷ったかまた子供の面倒を見ていたくらい混乱している。

今もクレープの屋台に並んでいるが特になにも考えてはない。

なにを注文するのかすらだ。

ぼーっとしているといつの間にか俺の番が回ってきていた。

 

 

「いらっしゃいませ!」

 

 

どちらになさいますか?と聞かれたので取りあえず無難そうなのを指さして頼む。

そして商品と一緒にカエルをデフォルメした何かかわいらしいストラップをもらう。

 

 

「申し訳ありませんが先ほどの方でゲコ太ストラップの配布は終了です」

 

 

ドサリ、と音がしたので振り返ると制服を着た女の子が膝を突いて絶望したような表情を浮かべていた。

 

 

「……大丈夫ですか?」

 

 

すると女の子が顔を上げて呟く。

 

 

「……ゲコ太ぁ」

 

 

……ゲコ太?

蒼は少し考え、思いつく。

ああ、あれか。さっき貰ったストラップのことか。

 

 

「……えーと、良かったらコレ、あげます」

 

「え、良いの!」

 

 

女の子はぱあっと表情を明るくし、聞いてくる。

そこまでほしかったのか。

 

 

「別にこれが欲しくて並んでたわけじゃないですしね」

 

 

ストラップを渡す。

 

 

「ありがとう!」

 

「どういたしまして」

 

「良かったですね。御坂さん」

 

 

横から女の子が言う。

ミサカ?どこかで聞いたような……まあ良いか。

 

 

「おにーちゃん!もっかい遊ぼ!」

 

「……これ食べ終わったらな?」

 

 

あれだよ、きっと俺子供に好かれる体質してるんだよ。

ほらまたにこにこ笑顔。

どうするのが正解なのかは分からない。

 

 

「うんわかった!」

 

 

しかし、まあ物分かりの良い子が多いなこの街は。

あの町の子供は非常に物分かりが悪かったからな~。

とりあえずベンチに座ってクレープを食べる。

 

まぐまぐまぐ。うまい。

クレープは食べたことがなかったが美味しいものだな。

 

食べているとさっきの女の子達とさっきいなかった二人の四人組がやってくる。

何か二人増えたな。まあいいけど。関係ないし。

と思っていたらそのうちの一人が話しかけてきた。

 

 

「先程は私のお姉様がご迷惑をおかけしたようで」

 

「誰があんたのよ!」

 

 

ほう、つまり……

 

 

「レズビアン?」

 

「違う!!」

 

 

怒鳴られた。怖っ。

 

まあそれはそれとして、

 

 

「別に気にしてませんよ?あのストラップが欲しくて並んでたわけじゃないですしね」

 

 

そんな話をしていると花を頭に着けた女の子が話しかけてくる。

 

 

「あの、子供お好きなんですか?」

 

 

……アレ?子供好きなの俺?

うーん。分からん。

 

 

「……分からないけど、うーん。まあ数日前この学園都市にくるまで居た町は子供が多かったからな~。その影響かも知れないけど何故か子供にかまっちゃうんだよね」

 

「そうなんですか~」

 

 

ぽわーっとした顔で考えている。

なにこの子ちょっといじりたくなる顔してるな。いじらんけど。

 

 

「あ、申し遅れたわね、私は御坂御琴、常盤台中学二年生よ」

 

 

御坂が丁寧に自己紹介してくる。

 

 

「じゃあ俺も自己紹介させてもらうね?俺は御桜 蒼、よろしく」

 

「私は白井黒子、お姉様の唯一無二のパートナーですの。常盤台中学一年生ですの」

 

「私は佐天涙子です。柵川中学一年生です」

 

 

……ん?柵川中学?そこって……

 

 

「柵川中学?そこ確か俺が編入するとこだったような?」

 

「「ええっ!」」

 

「わ、私も柵川中学です。柵川中学一年生、初春飾利です」

 

 

おお……偶然だ。すげー。

 

柵川中学は別に特別何かが有るわけではない普通の中学校だ。

レベルが判明したときもっと他の学校にしたらどうかと勧められたくらいだ。

レベルが高ければ良い学校にいけるとか何とか。

別に良い学校にいけるとかそういうことに興味がある訳じゃないからどうでも良いことだけれど。

 

 

「ぐうぜんですねー、あれ?」

 

 

ん?どうした?

 

そこで花飾りの少女……初春が何かに気づく。

 

 

「あそこの銀行何で昼間から防犯シャッター閉めてるんですかね?」

 

 

んー?あ、本当だ。確かに少し変ではあるなぁ。

 

 

「あれはー、銀行が休みなのか銀行強盗が来たときの訓練とかじゃない?」

 

「そうですかね?」

 

「もしくはー、本当に銀行強盗が来てるか」

 

 

全員が固まって唖然とする。

別に考えられない可能性じゃ無いだろうに。

 

 

「ま、まさかー」

 

 

信じられない。そう言った表情を浮かべて佐天が否定しようとした瞬間。

シャッターが爆発した。

 

 

「うわ」

 

「「!」」

 

「えっえっ?」

 

 

そして当然次の瞬間広場はパニック状態になる。

 

 

「初春は怪我人の有無を確認!お姉様と佐天さんと御桜さんはそこにいて下さい!」

 

 

白井が指示を出す。

 

 

「はい!」

 

「えー」

 

 

初春が即座に返事をし、御坂が不満を漏らす。おいおい。

見ていると、白井が腕につけていた腕章を相手に見せる。

 

 

風紀委員(ジャッジメント)ですの!」

 

 

ジャッジメント?たしか学生から有志で募った治安維持の団体だっけ?

まあいいや。白井はその風紀委員なわけだ。

 

うおお、相手が手から火を出した。

発火能力者(パイロキネシスト)ってやつだ。すげー。

 

その後あっという間にその能力者を制圧してしまった。

いやー、すごいな。

 

……あれ?佐天はどこに行った?

 

 

「!」

 

 

居た!

強盗につかみかかっていってる。

子供を庇って、か。

良い覚悟してるな。

 

 

「くそっ!」

 

 

強盗が佐天の顔を蹴ろうとしたしかし、その蹴りが届くことはなかった。

 

 

「うん?足の方を止めようとしたんだけどな」

 

 

強盗の足が止められたわけではない。

足の前の空間が停止し、不可視の壁ができ、蹴りを阻んだのだ。

 

 

「ちっ」

 

「黒子!こっから私の喧嘩だから手……出させて貰うわよ?」

 

 

佐天を蹴ろうとした強盗にキレた様子の御坂が横を通るときすれ違いざまに呟く。

 

 

「ありがとね」

 

 

うん?ああ、あれか。

 

 

「思い出した!」

 

 

捕まえられた強盗が騒ぎ出す。

思い出した?なにを?

 

 

「風紀委員には捕まったら最後!身も心も切り刻み、再起不能にする極悪テレポーターがいるという噂!」

 

 

え?マジで?

 

 

「それだけじゃねえ!その極悪テレポーターを虜にする最強の電撃使い……あの超電磁砲!」

 

 

超電磁砲(レールガン)』?たしかレベル5の第三位の……

 

 

「電気!まさか!?」

 

「ええ、あの方こそが学園都市230万人の頂点7人のレベル5の第三位」

 

 

御坂がコインを打ち上げそれが放物線を描く。

そして強盗犯が乗っている車が前に御坂が居るにも関わらずアクセルを踏み、突っ込んでいく。

おいおいなにもみんなしてないけれど大丈夫なのか?

 

そして次の瞬間、前に撃ち出されたコインは一気に加速し、閃光となる。

 

「『超電磁砲(レールガン)』御坂御琴お姉様。常盤台中学が誇る最強無敵の電撃姫ですの!」

 

 

 

 

 

 

通りで聞いたことがある気がしたのか。

 

……学園都市に来ていきなり凄い娘と知り合ったな俺。

 

 

 

 




ヤッホー。
山は危険だと思う作者です。

今回まではプロローグ的なものです。

次から本編にはいる予定です。

別に蒼くんはロリコンではないです。
子供に甘いだけ。

誤字脱字、意見、アドバイス、感想ありましたらお願いします。


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