とある科学の《絶対零度》   作:魔王の後継者

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03 停止能力【オールストップ】

雲一つ無い空。

鮮やかな青色を見せる空とは対象的に少年は気分が悪かった。

大通りを歩けば側溝に足をつっこみ、路地裏のような細い道を通れば道に迷い、その他数々の不幸に見舞われ少年――御桜 蒼は非常にローテンションになっている。

今朝方荷物が届き、荷解きが終わったところまでは良かったのだが、その後周辺の散策がてら散歩に出かけたらこうなったのだ。

 

今日は厄日というやつだなー。と思いつつ若干顔をしたに向け、歩く。

 

歩いていると数人のガラの悪そうな男性が横並びで歩いてくる。

迷惑な奴らだ、と思いながら道の端により、通過するのを待つ。

蒼の横を通ったそのとき、一番は端の人物が蒼に肩をぶつけた。

今のは明らかに相手がぶつけてきたため注意しようかと一瞬迷うも、面倒事は避けた方が良いと前を向き、立ち去ろうとする。

 

 

「おい、ちょっと待てよ」

 

 

しかし、肩をぶつけた男が蒼を引き留める。

馬鹿なのかーと思った。

明らかに自分からぶつかってきておいて相手を喧嘩口調で引き留めるなどと。

 

 

「お前人にぶつかっといて謝罪も無しかよ」

 

「…………」

 

 

やはり馬鹿なのか、と思い踵を返し立ち去ろうとする。

当然その態度は相手の鼻につき、怒らせる。

 

 

「てめぇ!シカトこいてんじゃねぇぞ!!」

 

 

柄の悪そうな奴Aが殴りかかってくる。

 

蒼はそれを意に介すことなく捌き、腕をつかみ足を払って投げ飛ばす。

 

ドサリと音を立てて落ちた相手がきちんと受け身を取ったことを確認しつつ他のガラの悪そうな人達に向き合う。

 

 

「あの、流石に横に避けて立ち止まってる人に自分から肩をぶつけていちゃもんをつけるのは無理があると思いますよ?……それと細身の人が必ず弱いとは思わないことです」

 

 

仲間の中で一番大柄なAが投げられたことが信じられないのかぼーっとしているガラの悪そうな奴B~Fを置いてその場を立ち去った。

……やはり今日は厄日だ。

 

 

 

 

 

 

 

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○

 

 

 

 

 

 

 

先日も思ったがやはり実は俺は子供に好かれやすい体質なのだろうか。

公園のベンチに座っていたら、話しかけてきた子供が居たので適当に話をしていたらいつの間にか子供が集まってきて遊びに参加することになっていた。

 

鬼ごっこに始まり、増やし鬼、缶蹴り、エトセトラ、エトセトラ。色々やったんです。

しかし、色々やると手加減することでよけいと体力を使っているこちらとしてはそれなりにキツいわけでして、ベンチで再び休憩、と言うわけです。

 

 

「だぁーっ、あっつー!少し休憩とりましょう」

 

 

隣のベンチから聞き覚えのある声が聞こえる。

横を見てみるとそこには。

 

 

「あれ?御坂、何してるの?」

 

 

超電磁砲(レールガン)』御坂御琴がそこにいた。

風紀委員の腕章をつけて。

記憶が確かなら御坂は風紀委員では無かったはずなのだが。

 

 

「探し物よ、子供用のカバン。見なかった?ピンク色で花の柄が着いたやつ」

 

 

少し考え、そして気が付く。

 

 

「あれじゃないの?」

 

 

そして指を指す。

 

 

「「え?」」

 

 

茂みから出てきた犬を。

 

そして御坂の横にいた人が言う。

 

 

「あれよ!あの犬捕まえて!」

 

 

そして、次の瞬間犬の動きが止まる。

 

 

「……捕まえれば良かったんだよね?」

 

「うん……」

 

 

何かよくわからないまま停止能力を使い、犬の動きを止めた蒼だった

 

 

 

 

 

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○

 

 

 

 

 

あの後白井と初春がバックの持ち主の女の子を連れてきてバックを私一件落着した。

御坂は最近噂の虚空爆破(グラビトン)事件に関連しているものだと思っていたらしくそれで必死になって探していたらしい。

バックが戻ってきた女の子が嬉しそうなのは良かったのだが、問題は今風紀委員でも無い俺がこの子を送っていくことになったことだ。

この子のすんでいるところが俺のすんでいるとこの近くらしいが……いや、もういいや。

その件の女の子はカバンが戻ってきたのがよほど嬉しかったらしくくるくると回っている。

それをぼーっとみながら歩いていくと、女の子が工事現場に入っていく。

 

 

「お、おい!危ないぞ!」

 

 

建設中の建物の下の小さな花を摘み取ろうとしていた。

――――次の瞬間。

 

ガラァン!!!!

 

 

「えっ?」

 

 

大きな音を立てて屋上の鉄骨が崩れた(・・・・)

 

 

「!!」

 

 

鉄骨が落下し、少女の上へと落下していく。

 

助ける!?どうやって!?間に合わない!?停止させる!?出来るのか、あれだけの質量を持った物体を!?

焦った蒼の頭には研究者の言葉がフラッシュバックしていた。

 

(君の能力では広範囲、そしてかなりの数の物を停止させることが出来るが、大質量の物を停止させることが出来ない。そして小さすぎる物も、特に目に見え無いくらい小さい物を停止させることは出来ない。それを覚えておくと良い。)

 

あの研究者はそう言っていたが……………………出来なくてもやるしかない!

 

 

止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ

 

 

「止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ止まれえええええええぇぇぇ!!!!!」

 

 

能力の強さは演算能力の高さと速さで決まる。

ならば当然必死になり今までにないほどに集中していた蒼が、本来持ち得ないほどの能力を発揮し、鉄骨を停止させたのは必然だったのかも知れない。

 

 

 

 

 

 

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「うえ……」

 

 

鉄骨を停止させ、あの女の子を助けられたのは良かったのだが頭が割れるようにいたい。驚いて長時間止めすぎた。

女の子が声をかけてくるまで気付かずに能力を使い続けてたからな……

まあしばらく声をかけられているのにも気づいてなかったから二十分位かな。

とりあえず重いものも停止させられる……みたいだよな?

女の子はちゃんと送り届けたし、もう暗いし、帰って……寝る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




くるっくー!

夏休みの宿題が終わっていない作者です。

何だかんだ言っておきながら本編は次回からですごめんなさい。

と言うことで次回からレベルアッパー編です。




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