04 虚空爆破【グラビトン】
――――――学園都市 とある研究所
一人の男がデータをチェックしていた。
「主任?そのデータがどうかしたんですか?」
「ん?ああ、少し、ね」
そう言いながらデータを一つ一つ確認していく。
そこで隣の研究者が気づく。
「あれ?このデータ、数値の割に……」
「気づいたかい?このデータ数値の割に能力が反映されていない。つまりこれは加減がされていると言うことだ」
「数値から見ればそうなんですけどでも加減する意味ってありますかね?」
そう言われた男は笑う。
「ああ、今の言い方だと意図的に聞こえるのか」
「と、言うと?」
男の含みを込めた言い方に研究者は疑問符を浮かべる。
「この加減は意識的にされたものではなく、無意識に行われた物だと言うことだ」
「それは結構危険なのでは?加減が無くなったらどうなるか……」
「なので加減がはずれないように重さと細かさについて制限をかけておいた。ああ、勿論次の能力測定の時には外すつもりだよ」
ふふふ、と言う笑い声はそのまま闇へと消えていった。
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青い空、高いビル、そしてそれとは一切関係なく部屋で枕に顔を埋める俺。
みなさんこんにちは、御桜 蒼です。
転校初日は疲れます。学園都市でもそこは普通の学校と変わりません。
初日は何とか切り抜けました。
激疲れました。
もうこのまま寝よう。
ピンポーン
インターホンが鳴る。
誰か来たなー。
起き上がり、玄関に出る。
「はい、ってああ、君か」
昨日の鞄の子だ。
あの後異様になつかれている。
「うん!おにーさん!ここいこ!」
そういってチラシを渡される。
セブンスミスト?洋服店か……
そういえばあんまり服持ってないな。ついでに買うか。
「いいよ。行こうか」
「わーい!」
と言うことで行くことになりました。
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さーて。ふう。
…………………………此処はどこだ……
分かったのは昨日迷ったのは厄日だったからと言うわけではないらしい。
極度の方向音痴の様だ。俺は。
あの子はチラシの地図を見ていたからおそらくたどり着いているだろう。
とりあえずまあ、はぐれましたー。
此処はどこ?セブンスミストってどこにあるの?
さて、どうしますかねー。
うむー。やっぱり人に聞くのが無難ですよね。
うん。
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とりあえず何とか着きましたセブンスミスト。
道に迷い、人に尋ね、最短距離の倍以上の距離を歩き遂に着きました。
ぐねぐねぐねぐねと迷い続けました。
普通に迷うような道ではないのだが。
とりあえず中に入ってあの子探しますか。
一階を見て回り、次に二階を見て回る。
いないなーと思いながら三階にあがる。
あ、いた。ツンツン頭の男の人と一緒にいるな。あの人が連れてきてくれたのかな?
というか鏡の前にいるの御坂?
「おーい!」
「あ、おにーさん!」
「あ、御桜」
「だれ?」
やはり御坂か。
まあその手に持ってるパジャマの趣味に関しては何もいわないで置こう。
「えーと、ほんとはその子と一緒に来る予定だったんですが俺の方向音痴のせいではぐれまして」
「ああ、おにーさんが消えた!とか騒いでいたのはそう言うことか」
そんなことになっていたんですね……
まあ突然居なくなれば騒ぐね。うん。
「ごめんね。道に迷った」
「おにーさん迷子?」
「うん」
そういえばよく迷子になったんですよね俺。
やまにいってそうなんしたこともありましたー。
「おにーさん?」
「あ、ごめんぼーっとしてた。此処にしばらくいるからみたい服見てきたら?」
「うん!」
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ふむ。とりあえず今日の教訓は女子の買い物は大人子供に関わらず長い!
今はお手洗いに行っているが俺の服は五分ほどで買い終えたのにこの子は俺が来る前から選んでいたはずなのにきまったのは俺より遅いとは……
うむ。買い物は出来るだけ避けよう。
ちなみに初春と佐天もいました。
なかなかに話し込んでしまいました。
と言うかさっきから初春は電話してるし、あ終わりました?
「御坂さん!御桜さん!」
「ん?」
「はい」
初春が焦った様子で二人を呼ぶ。
「例の虚空爆破事件の続報で、この店が次の標的らしくて……」
「なんですって!?」
「……本当ですか!?」
虚空爆破!?ようは爆弾だよね!?
「お二人は避難誘導に協力してもらえますか?」
「分かったわ!」
「了解です」
三人で避難誘導をしていく。
若干の混乱もある中避難誘導をあらかたすませて二人と合流する。
そういえば
「あの子見ませんでした?」
「え?まだ戻ってなかったの!?」
二人でおろおろする。すると電話をしている初春の所にあの子が戻ってくる。良かった。
すると御坂があの子が持っているカエルのぬいぐるみを睨みつけている。
ん?カエルのぬいぐるみ?
「おねーちゃーん。メガネをかけたおにーちゃんがおねーちゃんにわたしてって」
携帯を持ったまま初春がほっとしたのも束の間、次の瞬間ぬいぐるみが収縮を始める。
そしてそれに気づいた初春がすぐさまぬいぐるみを投げ捨てその場から飛び退く。
「逃げて下さい!あれが爆弾です!」
爆弾!?アレが!?ぬいぐるみの中とかえげつない!
とっさに御坂がレールガンを撃ち出すためにコインを出そうとする。
しかし、
「!?」
焦った為かコインを落としてしまう。
アレでは間に合わない!
こうなったら俺が…………どうする!?
と言うかどうやって止める!?爆弾自体を停止させても収縮した状態だと粒子が戻ろうとするから解除した瞬間爆発するし移動もさせられなくなるしかえってだめだ!
粒子の収縮を止める!?止めたところで結果は同じだし!と言うか分子以下の大きさの物質は停止出来ない………………粒子の停止?確か熱はあらゆる原子の振動で発生している。ならその熱運動を停止させれば爆発を抑えられるのでは……
細かい物の停止だって出来ないと言われた大質量の物質の停止が出来たんだ!こっちにも可能性は有る!!
「より細かく、より細かく、より細かく!……止まれぇぇぇ!!!」
爆弾が爆発した瞬間辺りは冷気で包まれ、爆弾の辺りが銀世界と化していた。
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とりあえず。
出来ました。熱運動の完全停止。
なんかできないって言われたことが次々出来るなー。
能力が定まってきたから、とかなのかな。
まあいまいち良く分からないがいいや。
あの後御坂がどこからか一連の虚空爆破事件の犯人を捕まえてきた。
一連の事件は風紀委員を狙った物だったそうです。くわばらくわばら。
それにしても熱運動の完全停止、と言うことはあの瞬間あの場所は絶対零度に達したと言うことだ。危険だな。出来るだけ使うのは避けるようにしようと思いながら立ち上がる。
するとそこに美琴がやってきた。
「いいの?何かみんなあの場を救ったのは私だと思ってるみたいだけど。今名乗り出ればヒーローよ?」
それを聞いて蒼は笑う。
「あはは、別にヒーローになりたくてやったわけではないですし、目立ちたくないのでこのままの方が俺にとってもいいんですよ」
笑いながら言ってはいたが全く嫌みには聞こえず、寧ろ、美琴は破顔した。
「そう、ならいいわ」
笑顔を浮かべながら言う美琴を視界に写しながら思う。
そう、別に手柄が欲しいわけではない。
俺が欲しいのは………………平穏、だ。
やっほー!どあっほー!
風邪気味で熱がでている作者です。
第4話でしたー。今回から幻想御手≪レベルアッパー≫編です。
次回更新はいつかは分かりませんがきちんと更新しますのでよろしくお願いします。