ツインズ・イッセー   作:超人類DX

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まだあったんでぶちこんどきます。


頑張れイッセーくん

 結果的に言えば、元の鞘に戻ったといった感じか。

 

 ゼノヴィアとイリナ――いや、今はルイゼンバーンとオーデルシュヴァンクだったか? この世界の俺――つまりイッセー同様、イリナとゼノヴィアという顔がほぼ同じの少女が居る手前、本来の名前は名乗れない。

 だからこそその名前らしいが、ゼノヴィアはともかくイリナのオーデルシュヴァンクってのは長いし噛みそうな気がしてなら無い。

 

 まあ、ルイゼンバーンの場合はルイゼと省略すればあ愛称っぽくもなろうが……オーデルシュヴァンクはどうしたら良いんだ?

 

 オーデ? 何か間抜けだ。

 シュヴァ? これもバカっぽい……。

 

 

「『イミテ』で良いわよ? 一応正式ではイミテル・オーデルシュヴァンクで通ってるし」

 

「え、そうなの?」

 

「うむ、皮肉な事にも本名よりも揃ってこっちの名が通る様になってしまったよ」

 

 

 結果イリナから教えられてイミテでイッセー達には通す事にした。

 ゼノヴィアは昔からゼノヴィア・ルイゼンバーンだったので、単にルイゼンバーンとだけ名乗ってそれを省略してルイゼなので別段問題も無い。

 

 

「イミテでーす! 新人としてお掃除からお使い、同伴デートまで何でもやりまーす♪」

 

「ルイゼとでも呼んでくれ。

取り柄は戦闘とパシりくらいなので、バンバンこき使ってくれて結構」

 

 

 ただ、一々俺がレイナーレ達のパシりとして雇われてると聞いた瞬間、自分等までパシりになる事は無いと思うんだが……。

 イッセーとアーシアはともかくとして、それなりに知ってるらしいレイナーレ達が苦虫食い潰した様な顔してるぜ……。

 

 

「扱いに一番困るのだけど……」

 

「そうか? キミは堕天使なんだし、マコトと同じ扱いにしてくれても構わんぞ?」

 

「別に私もルイゼも偉くなんか無いしね」

 

「そう言われても……。

ルイゼンバーンとオーデルシュヴァンクが私達に与するって……アザゼル様になんて言えば良いのか……」

 

「アザゼル殿だと? 彼なら一番問題ないだろ。寧ろ誉めるんじゃないか? 赤龍帝であるイッセーを従えてるに加えてるのだしな」

 

「………」

 

 

 シレッとして居座る気満々な二人にレイナーレは何とも言えない顔。

 まあ、その内慣れると思うぜ? そんな事より俺としては……。

 

 

「イミテさんの顔……どっかで見たような気がすんだよなぁ」

 

 

 イッセーが誰かと重ねて何かを思い出そうとしてる方のが、どっちかと言えばどう説明したら良いかのかを考えなきゃならんよって意味でめんどくさい。

 

 イッセーは多分、この世界のイリナと前に会ってるから引っ掛かってるんだろう……髪型は違えどな。

 

 

 

 兄ちゃんの機嫌が最近頗る宜しい。

 ルイゼさんとイミテさんという天使さんが理由であり、兄ちゃん曰く『昔の知り合い』らしいのだけど、俺はそんな話を今まで聞いたことが無かった。

 

 その時言ってくれたり紹介してくれりゃあ良いのにとぼやいた時は、兄ちゃん曰く『だってお前、当時腕白小僧で話とか全然聞かないタイプだったじゃん』とか返されて何も言えなくなっちゃったにしてもだ。

 

 

「レイナーレさんに写真撮らせてくれって言ったら怒るかな?」

 

「大丈夫じゃね? 別に毛嫌いされてる訳じゃねーし。つーか写真てお前……」

 

「な、何だよ良いじゃんか」

 

「そうじゃなくて、覗きやら何やらしてた奴が何を急に初っぽくなってんだよ」

 

「あ、アレはっ! ……………。いや、言い訳のしようが無いぜ……」

 

 

 とはいえ、深く突っ込む以前に兄ちゃんは兄ちゃんなので、難しく考えたってしょうがない。

 イミテさんとルイゼさんがレイナーレさん達がアジトにしてる町外れの教会に住むことになってミッテルトちゃんが兄ちゃん関連で噛み付きまくってるのかもしれないが、俺としてはレイナーレさんとの距離をどう上手く縮めるかも重要なのだ。

 

 今兄ちゃんに、散々女子にセクハラしまくってた癖にと言われて俺も何であんな事してたんだろうとは思ってかなり反省しなくちゃいけないと思わされたりもしたけど……。

 

 

「最近兵藤弟が何にもして来ないけど……」

 

「確かお姉様方によく話し掛けられ始めてからめっきり無くなったわよね。覗きとか」

 

「何を考えてるのか解らない兄も一緒になって覗いてきたりしたけど、最近は本当に減ったわね……何かあったのかしら?」

 

 

 勿論、レイナーレさんに夢中になってからはそういった事は一切やってない。

 唯でさえそこら辺がレイナーレさん的に好ましくないと思われてる原因だし、何より他の女子に言葉悪いかもしれないけど、魅力を全く感じなくなってる……今までやっといて最低な事考えてる自覚はあるけど。

 まあ、レイナーレさんみたいな超絶美人を目の前にしてしまえば、他の女子達に嫌がらせレベルのセクハラをしていた過去は実に恥ずかしいとすら思うわけで……。

 

 学園に到着して教室に入るや否や、女子の一部がコッチを変質者を見るような目で見ながらヒソヒソと話をしているのが聞こえてしまった俺は、今まで感じなかった変な罪悪感が半端ない。

 

 

「イッセー軍曹、本日のお宝でありますが……」

 

「ストレートに黒髪ロング系にしてみましたでありやす! マコト大尉もどうぞ!」

 

「4点」

 

「ごめん、兄ちゃんに同意」

 

 

 兄ちゃんの場合、元々から俺達に付き合ってるだけって感じだから良いにしても、俺の場合は急に変わっちゃったもんだから、同志である元浜と松田の反応が悪いものでも食ったのか? 的な反応をされてしまう。

 今だって松田と元浜がイチオシらしい女優の真っ裸写真を兄ちゃんと一緒に見せられたけど、やはりどうも魅力に思えず、100点中の4点という、だったら0点で良いじゃんと思える評価をした兄ちゃんに同意しちゃっている俺が居る。

 

 

「マコトは普段からそんなんだから分かるっちゃ分かるが、最近はイッセーも褪めてるじゃねーか」

 

「まさかイッセーお前……彼女が出来たとか言わねーよな? しかもオカルト研究部の中の誰か―――」

 

「それは無い。天地天命、天変地異、天上天下に誓ってそれは無い。あり得ない」

 

「で…………お、おう」

 

「ま、マコトみたいに食い気味に否定しなくても良いだろ……」

 

 

 ホントどうしたんだろ。たった数ヵ月で価値観ってのはそんなに変わるものなのか? いや、もしかしなくても今までがあまりにもバカ過ぎたと考えれば、マイナスがゼロになっただけかもしれないし、ゼロになった所で過去の事を帳消しに出来る訳じゃないもんな。

 

 

「ところでよ、今日はオカ研に絡まれねーのな」

 

「あの人達ならもう関わることも無いぜ」

 

「は? 何で?」

 

「さぁてね。

でも普通に考えて今までがおかしかったんだし、元に戻っただけだ」

 

 

 悪魔さん達とも半分ほどは縁が切れたし、後はあの日キレて皆殺し手前まで一瞬で追い込んだ兄ちゃんと一緒にカッとなって魔王さん達に突撃噛まそうとした事についての後処理だけ……。

 兄ちゃんは呑気に最近読み始めたらしい新しい少女漫画の最新刊を真顔で読んでて何時も通りだけど、ここから正念場よ。

 

 

 

 

 結局最初から器なんかじゃなかった。

 ライザーとの婚約破棄の為に行ったレーティングゲームで、それをまざまざと見せ付けられた。

 

 

「えっと、もう一度聞いて良いかしら?」

 

 

 一回きりの協力で自分達は二度と二人に無意味に絡む真似を止める。

 そんな条件と共にやっと二人を手元に置いてみる事が出来たなんて考えがそもそも甘かった。

 

 ライザーの眷属を本当に殺すのでは無いかと思うくらいに、我々悪魔から見ても残虐に痛め付けていたマコト。

 最初感じた時とは比べ物にならない次元に急激成長していたイッセー

 

 雰囲気の違いでどっちがどっちなのかは簡単に見分けられるけど、容姿は本当にそっくりな兄弟の力は人間を遥かに超越していて、特に神器を持ってない筈のマコトに至っては、明らかに見た目の雰囲気すら変化するほどの何かを持って、反故にしかけた瞬間、その日私達のゲームを見ていた悪魔のほぼ全てを嗤いながらズタズタにしている現実。

 

 

「ですから、あのお二人に兄に代わって謝罪をしようと……」

 

 

 挙げ句の果てには聖書にも載らず、お世辞にも有名では無いけどお兄様達はその姿を見て顔を強張らせた天使の二人組……ルイゼンバーンとオーデルシュヴァンクといった天使が二人の後ろに付くというもっと手出しが難しくなる状況。

 その天使の一人の振るった日本刀と形状が酷似した武器の力とやらで、マコトにズタズタにされた悪魔達は奇跡としか思えない復活をしたけど、それ以上にそんな神とも思える力を平然と行使した天使をも味方につけるなんて……。

 悪魔を完璧に毛嫌い、あの日の難癖により悪魔を信用しなくなったイッセーはますます私達悪魔を邪魔に思うだろう。

 それこそ……その天使二人と一緒に冥界に存在する悪魔全てを皆殺しにしてやると宣うだろう程度には……。

 

 

『後日ルイゼンバーンとオーデルシュヴァンクを介して二人と話し合うという約束は取り付けられた。

しかし、今回の僕が犯してしまった選択ミスにより完璧にあの二人は我々悪魔を見限ってしまった。

故に、今後は話し合う場を設けるという過程を踏まずに二人への無意味な接触は禁止だ……最悪殺されても最早文句も言えないからね』

 

 

 こうして出来てしまったのは、悪魔という種族全てがたった二人の人間相手に怯えなければならないという前代未聞な厳戒指令。

 歴史上例が存在しない、実質人間二人に敗北した瞬間。

 

 一部の悪魔はそんなお兄様の決めた事に文句をつけてきたけど、運良くマコト一人に決して少なくも弱くもない貴族レベルの上級悪魔がほぼ殺戮された映像と、一気に雰囲気を変えて静かに殺意を解放した赤龍帝にお兄様が退いてしまった映像の二人を見せた瞬間、殆どは黙ってしまい、逆にその矛先が私達に向けられてしまった。

 

 

『どうして二人に嫌われる真似をしたのか』

 

『眷属でも無い相手の協力でレーティングゲームに勝って我が儘を通すなんて筋がまったく通ってない』

 

『上手く取り込めたらもしかしたらフリーランスの天使まで獲得できたのかもしれないのに』

 

 

 ……元々マコトに嫌われていたなんて知りもしない悪魔達による陰口。

 特にレーティングゲームについては実質負け扱いされてるに変わり無かった。

 婚約は破棄になったものの、二人の化け物相手に大怪我を負ったものの、最後まで戦ったとライザー達が寧ろ称えられる始末。

 

 そして……今。

 

 

「あの二人に無意味な接触を行って怒りを買う真似をするなと魔王様から厳戒指令されたのを知らないのかしら、レイヴェル・フェニックスさん?」

 

「それは……」

 

 

 最悪な事に、その褒め称えられてるライザーの眷属として確かマコトが驚くことにその手に呼び出した聖剣らしき武器で危うく斬殺されかけたライザーの妹のレイヴェル・フェニックスが、冥界から人間界の……私達が居る駒王町(コノバショ)にまでやってきて、二人に会わせろと訪ねて来た。

 

 

「今の状況で話がしたいなんて言える訳が無いわ。

残念だけどレイヴェル・フェニックスさん、何が目的はかは知らないけど、諦めた方が良いわよ」

 

「そんな……」

 

 

 オカルト研究部の部室は、あの日以降色んな意味で暗い。

 特に小猫に至っては一切の接触を断たれてしまっているという現状に、明らかに凹んでいるし、よく食べる子だというのに食欲すら消えてしまっている。

 

 だからたった一回のレーティングゲームを理由にマコトとイッセーに接触しようとするレイヴェル・フェニックスに私は言った――悪魔である以上二人からは無条件で毛嫌いされているんだと。

 その言葉にレイヴェル・フェニックスは小猫みたいに凹んで俯いてしまってるが、凹みたいのは私も一緒だ。

 

 あの日以降、私の評判は日に日に下がるのだから……。

 

 

「一言だけでも……」

 

「無理なものは無理なの。

貴女よりかは少なくとも多く関わっていた、小猫という私の眷属も同じく、あの双子の片割れとの接触を禁止されてあんな調子なのに……」

 

「……小猫?」

 

 

 接触したなんて知られたら何を言われるか――いえ、その前にマコトに殺されるかもしれないわ。

 イッセーはまだ話が通じるけど、マコトは全く話が通じないとこの前のでよく思い知った。

 というか、その殺されかけた体験をしておきながら一言何かを言いたいと此所まで来るこのレイヴェル・フェニックスという子も少しおかしいわ。

 

 失礼かもしれないけど、頭の中の螺が何本か抜けてないととてもそんな事を思うなんて……。

 

 

「……アナタも赤龍帝様を?」

 

「……いえ、イッセー先輩にも一言謝りたいですけど、私はマコト先輩に……。

怖いと思ってしまった事についてちゃんと……」

 

 

 ……。いやよく考えたら小猫も小猫でおかしいわ。

 あんな、人の皮を被った魔物と言ってもまだ信じられる様な――更に言えばよりにもよって散々今まで毛嫌いされてきた相手であるマコトにまだ接触したがるなんて……。

 

 

「マコト……私を聖剣で斬り殺そうとした赤龍帝様の兄上様ですわね」

 

「ええ……悪魔を嫌悪してるマコト先輩です」

 

「差し支えなければ、理由をお聞きしても?」

 

「つまらない理由ですよ。私達は元々あの人に毛嫌いされてましたけど、その中で一番毛嫌いされてたのが私だったんです。

でも、その内毛嫌いされる態度やら、罵倒やら、一度だけ至近距離で『殺すぞ』と凄まれてる内に胸の中がポカポカと」

 

「なるほど……私はそのお方にレーティングゲーム時に斬り殺そうされそうになった所を赤龍帝様に庇って頂いて……」

 

「それは……なるほど、何と無くわかるかもしれません」

 

 

 しかも普通に気が合ったのか、内容がワケわからないけど話が弾んでるし。

 おかしいわこの二人……。

 

 

 

 

 それは所詮は物のついででしかないのかもしれない。

 

 

デュランダル(コレ)は……いや、剣術は昔っから苦手だが、ちょうど良い練習木偶が居るなら試さねぇとな。そうだろ、クズ共?』

 

 

 人間と高を括ってたそのどちらも我等の予想を踏み潰すような圧倒的力。

 赤龍帝としての力を持つ片割れと、人間でありながら高密度の聖なる力と聖剣を振るう片割れ。

 

 

『ひ、ひぃ……!』

 

『そ、そんな力で傷つけられたら私達悪魔は――』

 

『消滅だろ? げげげ、知ってて殺ろうとするに決まってんだろ?』

 

 

 そもそも既に素手だけで悪魔としての誇りごと破壊され、立つことも出来ない状態まで私を含めてお兄様の眷属の皆様は追い込まれていた。

 そんな状態で全身から溢れるばかりの高密度な聖なる力をぶつけられれば、文句なく消滅する。

 

 だから当然私達は命乞いをした。ゲームのルール上そうすれば戦線から離脱できるという説明もした。

 けれど……。

 

 

『うーん…………聞 こ え ん な ぁ ?

 

 

 その片割れは、私達悪魔なんて虫けらにしか思ってなかった。

 殺すことに何の躊躇いも無かった。その証拠に聞こえてる筈の我々の懇願を嗤いながら聞こえないと切り捨て、持っていた剣で切り裂こうと振り上げた。

 けど……。

 

 

『おーい兄ちゃ~ん』

 

 

 そんな状況に現れたのが、赤龍帝様でした。

 この場に似つかわしくない呑気な声で双子の兄上様を呼び止めた事により、振り下ろさんとされていた剣がピタリと止まる。

 

 

『あ? どしたイッセー?』

 

『いや、もうノルマ達成したからそろそろ相手大将の所に乗り込もうぜって話をだね……』

 

『あ、そう。じゃあ今すぐこのカス共を斬り殺してやるから待ってろ』

 

『ひっ!?』

 

『い、いやいや兄ちゃん? もうその子達完璧に折れてるじゃん。その辺にしてやろうぜ? 俺達別に悪魔さんを殺しに来た訳じゃないしさ』

 

『…………。ま、そうだな。こんなゴミ共殺しても自慢にすらならねーし』

 

 

 怖くてその時の記憶は曖昧でした。

 けど確かなのは、赤龍帝様の言葉により私達を殺そうとしていた兄上様の気が変わった事。

 そして……

 

 

『早いとこ逃げた方が良いぜ? 今兄ちゃん『機嫌が宜しい』感じだし。ほら、グレモリー先輩達からがめて来た傷薬置いておくから……あでゆー』

 

 

 偶然と気紛れでしかないけど、私は救われた……赤龍帝様に。

 その後、魔王様達が揉めてしまったおかげで我々悪魔はお二人に接触する事を完全に禁止されてしまった。

 

 お兄様は赤龍帝様がトラウマになってしまったらしいけど、私は……私は……。

 

 

「お写真を撮るのは駄目なのでしょうか?」

 

「……微妙ですね。マコト先輩相手ならその場でカメラを叩き割られそうですけど、イッセー先輩なら或いは」

 

「ほ、本当ですか!?」

 

 

 その接触禁止令が余計に自分を突き動かしていた。

 最初はライザーお兄様と同じく接触なんてするつもりは無かった。

 でも毎夜毎夜赤龍帝様の事を考えると悶々とし……モヤモヤして……。

 

 

「いっそ奴隷になれば、悪魔の枠から外れたりするのでしょうか……」

 

「レイヴェルさんはひょっとして天才ですか? それですよ……! 自分は従順だとわかって貰えればもしかしたらイケるかもしれない!」

 

 

 たったまだ数日だけど、その数日の内にモヤモヤしつつ頭の中で、助けられたという恩を盾に迫ってきた赤龍帝様に……その……凄い事をされるという、失礼ながらも止められない妄想でむ、ムラムラするようになっていました。

 

 

「私はそれでも難しいけど、レイヴェルさんなら……! 後はタイミングを間違えなければ、イッセー先輩に近づける+奴隷の名目で色々とメチャメチャに――」

 

「そ、それは……っん……! あ、あらどうしたのかしら私ったら……きゅ、急にお腹が熱く……」

 

 

 こんな私は変なのでしょうか? いえ、きっと変なのでしょう。

 特に劇的な理由も無しに、赤龍帝様にメチャメチャにされたいなんて……。

 

 

 

 

 

 

「へっくし!?」

 

「どした?」

 

「ずずっ……何か変な寒気というか、勝手な誤解をされてる様な……。

いや、そんな事よりレイナーレさん! その、変な意味でなくてレイナーレさんの写真が欲しいので撮っても良い?」

 

「何で私のなんか……アーシアに頼みなさいよ」

 

「お、俺はレイナーレさんの写真が欲しいの! あ、アーシアは皆と一緒に撮れば良いけど、俺はレイナーレさん一人の写真が欲しい! お願いします! エロイ事には使わないから!」

 

「そんなに頼まれると逆に嫌よ」

 

 

 

 前途多難な修羅場まで残り僅か。

 

 

終わり

 

 

ちなみに……

 

 

「本当に恋人じゃないんすね?」

 

「んだよしつけーな。二人も違うって言ってただろ……つーか、何でそんな気にすんだよ?」

 

「べ、べっつにー? マコトみたいな偏屈男にどうせ相手なんか居ないだろうから、ウチが善意でマコトの相手になってやっても良いかなーとか思っただけだよーだ」

 

「お前が? …………ハッ」

 

「むかっ! 今鼻で笑いやがったな!? ウチがチビでおっぱいが少ねーからってバカにすんな!」

 

 

 

 

「そもそもあの時は子供は居なかったが、事実婚状態だった……というのは黙っておくか」

 

「マコト君の本質を知ってて引かないに加えて好意を持つ時点でレアだからね~ 自分達もウカウカしてらんないのに応援したくなちゃうよね」

 

 

終わり




補足

別にそんなつもりじゃなく、でも本人は助けられたという思い、接触禁止令が出たせいで余計に気持ちが昂り、気づけばムラムラしてメチャメチャにされたいという変な方向に目覚め、小猫たんというある意味の同志を獲て……。

まあ、レイヴェルたんはレイヴェルたんなのだ。


その2

悪魔社会的には、得体の知れない化け物二人を転生させてもないのに抱えてゲームに勝った体になってるリアスさんよりも、その化け物相手に大怪我したものの最後まで戦ったライザーさん達を誉めてます。

皮肉にもですが……
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