夜のラダトームに激震が走った。世界でも類を見ないほどの防備を施されていた
ラダトーム城に侵入者が二人、しかもその二人は玉座の間にまでも入り込み、
わずかな時間の間に王の長子、マジェスティ王子を惨殺したのだ。彼を
殺害された悲しみに浸ることすら許されずに、王と残る息子、三男ダイヤモンドの
危機は続いていた。二人の女のうち一人は剣を握っていて、殺気に満ちている。
「か、神の子、だと・・・!?それがお前たちをこのような愚行に動かした
者だというのか!何者なのだ、それは・・・!」
「父上・・・!神の名において世界の至る所で破壊と殺戮を繰り返す者たちといえば
邪教の者どもしか考えられません!こやつらは・・・」
二人はダイヤモンドの言葉を否定しない。彼の言うことは正しかったからだ。
しかし足を止めず、少しずつ、確実に近づいてくる。王は腰を抜かしたまま、
「ま、待たれよ!我らはあなた方と同盟を結びたいと今も話していたところ・・・です!
それなのになぜ・・・!我らはあなた方に資金を提供し、あなた方は我らの
戦いに力を貸す、素晴らしい協力関係だとは思われませんか!?わたしを殺しては
なりません!この城には膨大な金と・・・それに銀も宝石も・・・・・・」
王は富の力で生き長らえようとしたが、それを聞くと二人のうち、特に赤い髪をした
ポリーのほうは哀れむような目になった。とはいえ王を見てかわいそうに感じたり
助けたいと思ったからではない。彼女がまだどこにでもいるスライムベスだった時代、
数百年以上前から知っているラダトームの思い出と比べ、現在のこの地がいかに
落ちぶれてしまったか、そのことを嘆いていたからだ。悲しむような声で言う。
「・・・ラダトーム、勇者ロトの時代からずっと私たちにとって、そして
全ての生きる者にとって重要だった都市。私も、もちろんあの方も・・・
どれほどあなたたちを救いたいと思ったことでしょう。精霊ルビスの加護を
失ってもその誇りは失われないようにとどれほど願っていたことでしょう」
「救う・・・!?お前は頭がおかしいようだな!ならばなぜこのような・・・!」
「あの方・・・神の子である偉大な方があなたたちの悪は限界を超えたと
判断され、ついに動かれたからです。確かにあの方は全ての息ある生き物を
救いたいと思っておられます。しかしそれを妨げる、あなたたちのような
悪に満ちた者たちを決してお許しにはなられない。裁きのときはきました」
困窮し日々の生活もままならない民をよそに自らは肥え太り続け、英雄である
ロトの子孫たちをこの都市の繁栄のために強引に手にしようとしたこと、
竜王軍と歩み寄ろうとしている裏で不平等な条約を盾に狩りを続け、いずれは
彼らの安心と信頼を裏切り再び侵略を行おうと計画していたこと、
そしてハーゴンの軍勢すらも都合よく利用しようと企んでいたこと・・・。
王とその息子たちの心のなかの悪は全て『神の子』には筒抜けだったようだ。
「ぐ・・・ぐう!昔のようにルビス様の祝福さえあればお前たちのような
虫けらどもに好き勝手させなかったものを・・・!やはり百年前、竜王を
倒したブライアンとその妻ローラ様を旅立たせたことが最大の過ち・・・!」
王はこの苦境に、百年前の先祖たち、そしてブライアンとローラを恨んだ。
しかし二人の神の子の使いのうち、今度は剣を持った青い女剣士、キンツェムが
王を冷たく見つめている。どうしようもないものを見ているような顔だった。
これ以上は無駄と言わんばかりに、ついに間合いに入り込んだ。
「・・・違うな。ルビスの祝福を失ったのはお前たちの行いが邪悪だったからだ。
ブライアンが去った後の身勝手な戦いも、それから後の王たちのやり方も。
そして今、お前たちはその先祖たち以上に醜い本性を露わにして、勇者ロトと
かつての善良な王たちの名を汚し続けた。それゆえにルビスはお前らを
捨てたのだ。そしてついにルビス以上の方がお前たちを裁かれるのだ!」
剣を王の太った腹に突き刺した。はじめはその贅肉が剣が臓腑にまで達するのを
阻んでいたが、キンツェムが力強く押しこんでいくと、やがて身体の芯にまで
届き、切り裂いていった。
「ごっ・・・おごごごご・・・ごがっ」
王はうつ伏せに倒れたまま動かなくなった。ダイヤモンドは自らの腰の剣を
抜くこともできずに恐怖のあまり顔を引き攣らせ震えていた。そしてすぐに
その震えは治まることになる。処刑人が彼の父の腹から剣を引き抜くと、
覚悟の時間も与えないまま彼の頭に剣を振りぬき、一閃した。
「・・・・・・・・・え・・・・・・」
「偽物だ、お前の輝きは。輝かしいダイヤモンドのように見せた汚い炭だ」
一刀両断された彼の身体は、中央から左右に真っ二つに裂けた。キンツェムは
剣についた血を落とすと、後ろに控えていたポリーと共に去っていく。
「・・・これなら私たちがやるまでもなかったな。あの方、ハーゴン様が
華々しく処刑を完了することもできた。なのにそうしなかったのは・・・」
「私たちを信頼してくれているんだよ。それにハーゴン様は・・・・・・」
二人は主であるハーゴンについて語り合いながら姿を消した。一方、この国の
大臣は部屋にいながら処刑を免れ、一人残された。
「・・・か、神の子の使い・・・!何という恐ろしさ・・・・・・!」
ラダトームの第二王子マカヒキはというと、城にはいなかった。彼の趣味である
無抵抗で力のない魔物たちを狩る遊びから戻ってきたところだった。
竜王軍を油断させたところで攻勢を仕掛け、大虐殺と略奪を王と兄弟たちに
提案していたのは彼だった。いまは隠れて行っているこの遊戯が正義の名のもと、
大々的に祭りのように楽しめるときを日々心待ちにしていた。
「竜王たちと親しくなろうとしている活動のおかげで魔物どもが警戒を解いている。
だからこそやつらを殺したときのその顔と叫び声は美しい。百年前のラダトーム兵は
この楽しみを昼間から存分に、毎日味わっていたというのだから幸せ者だ」
「だから君はまたそのような時代に戻ろうと計画を練っていたというわけか」
「ああ!連中が生意気にも蓄えていた多くの品々を強奪し、その皮や肉を
持って帰ればバカな民衆どもも我らへの忠誠を示すだろう。竜王城に
渡している女どもはどうせただの平民、魔物たちと共に殺したところで
問題はない。早くやつらをもっとこの手で打ち殺して・・・」
マカヒキはここで我に返った。一人でいたはずなのに知らぬ間に誰かが接近していた。
「・・・な、何者だてめえ!?このおれに気がつかれないまま自然に・・・!」
ところが返答はない。注意深く辺りを探してもどの方向にも誰もいない。
空耳だったのか、と気持ち悪い感覚を抱えたまま彼が顎に手を当てて
考えていると、今度はラダトーム城のほうから大きなざわめきが聞こえてきた。
「この叫び声は何だ?戦闘のものとは違う!宴・・・か?しかし今日は
そのような予定はなかった。急に決まったのか・・・?」
理由がわからないままマカヒキは城ではなくラダトームの町へ入ろうとした。
魔物だけでなく、町に大勢いる家がなく外で寝ている者や親のない子どもたちを
虐げるのも彼の秘かな楽しみだったからだ。しかし町の入口に、彼を通らせない
ようにするために一人の女が立っていた。それは肌が浅黒い若い女だった。
「・・・おい、どけ。邪魔だ、通れないだろう。おれが誰だか知らないのか?」
するとその女は一言だけ、彼に聞こえるようにして呟いた。
「・・・・・・『ドクターフェイガー』・・・・・・」
「・・・は?その名は何だ。おれはそのような名ではないのだが」
マカヒキは苛立ちを増し加えている。だが怒りに満ちているのは彼だけではなく、
「この名に聞き覚えがないというのか!お前が十五歳のある日、お前と共に
いたのを最後に消息を絶った竜王の城よりラダトームに遣わされた
グレムリンを知らないというのか!」
若き女性に扮したグレムリンのタウィーだ。ラダトーム城に突入しようと
していたところを、謎の光の介入によって阻止され、むしろ町の外へ向かい、
城から大きなざわめきが起きた後、最初に現れる男こそが狙っている魂だと
導きを与えられていた彼女だった。ここまで全てがその謎の光のなかからの
声の通りに進んでいることに驚き入ったが、いまはそれよりも彼女の兄を
殺したとされるマカヒキへの激しい感情のほうが勝っていた。そのマカヒキも、
彼女が普通の人間ではなく、しかも恨みや復讐のために自らの前にきたと
察したようで、逆に彼女を煽るようにして返答した。
「・・・さあ?知らんな。きっとつまらない死に方だったのだろう。面白い
うめき声や死に顔であれば覚えているはずだからな。それに殺した魔物の
数は数え切れないほどだ。一々名前を言われたところで知ったことか」
「・・・・・・・・・!!きさま・・・!!」
「おっ・・・何だその目は?オイオイ、やめておけよ。おれは強いぞ?
それにお前たちがおれたちに危害を加えることは重大な罪だ。お前どころか
竜王とその仲間どもみんなに迷惑が及ぶことになる。ま、おれのほうは
お前を殺したところで一切お咎めはないがね・・・」
マカヒキは剣を抜いた。先ほどまで魔物たちの命を奪い続けていたその剣を。
「ヒャハハハ!面白そうだ!どんな趣向なのかは興味もないがわざわざ
人の娘の姿をしているんだ、殺す前にたっぷりといたぶってやろう!
町の売春婦、その最下層にいる女どもよりもさらに数倍の地獄を―――」
彼は完全に油断していた。タウィーが隠し持っていたナイフがその喉元を裂いた。
傷口と口内から大量の血が飛び出し、鋭い痛みにうずくまる。そのうち呼吸も
満足にできなくなり、視界が朧になっていくのは苦しみの極みだった。
「がふっ・・・このゴミがァ――――っ・・・よくも、よくもォ――――・・・」
「この一撃を与えたくて私は人間の姿になったのだ!私の兄ドクターフェイガー、
それに無数の魔物たちの苦しみのほんの数分の一でもお前に味わってもらうために!」
「くそが・・・くそがァ―――――――!!」
タウィーは大きく息を吸い込んだ。最後はグレムリン族の誇るこの技だと決めていた。
「・・・消え失せろ!!マカヒキ!!ハァ―――――――ッ!!」
燃え盛る炎を吐いて、憎き仇敵を燃やす。すぐに全身が火に包まれ、
「ぎゃあ―――ッ!あ、熱い!熱い、痛い!痛い熱い熱い!た、たす、助けて・・・」
苦しみの声と命乞いを発しながらゴロゴロと炎の玉となって転がっていた。
やがて骨も肉も溶けていき、人を燃やし尽くしたいやな悪臭のみが残った。
マカヒキの死を見届けると、タウィーの両の瞳から涙が流れた。
「・・・これで・・・これでもう未練はない・・・。新旧の竜王様、これまで
こんな私をそばにおいてくださりありがとうございました。それに神のような
あの光の主・・・私に思いを晴らす機会を与えてくれたことに感謝します。
私の復讐は終わりました。あとは自らこの犯した罪を償うだけです」
静かにその場に座り、持っていたナイフで自らの心臓に狙いを定めた。
頭より高い位置までナイフを高々と上げると、一気に貫くべく仇敵に対して
したのと同じ勢いで突き刺そうとした。
「・・・・・・ウワ――――ッ!!」
ナイフが肉に深々と刺さり、やがてぼたぼたと赤い血が注ぎだされた。
だが、それはタウィーのものではなかった。彼女自身、ナイフがドスンと
肉の奥深く、骨にまで達している感触を得ていた。だが、それは自分の
ものではない。自害を果たせず、閉じていた目を開けるとそこには
一人の少女が、自らの右手を伸ばして間一髪ナイフとタウィーの間に
割って入っていて、その手首辺りを貫いていたのだ。
「・・・・・・!?あ・・・あああ!?」
「・・・い、言ったはずだ・・・君が死んだらわたしは悲しむと・・・」
あの光から発せられた声と同じものだった。タウィーはすぐに少女の手首から
ナイフを引き抜き、ホイミの呪文を唱えた。すぐに傷口は塞がった。
「あなたが・・・!ど、どうして・・・!」
「ふふ・・・わたしがここに来た最大の目的は、君たち悪魔族よりも遥かに
悪魔と呼ぶにふさわしい者たちによって苦しめられている者たち、特に
自らの命を捨ててまで思いを果たそうとした追い詰められた者の命を
救うためなのだから。たとえ一人でも救えることができるのなら・・・
そう思ったらつい・・・ふふふ、自分でも驚いたよ、こんな無理ができるなんて」
少女はごろりと横になってしまった。回復呪文を受けたとはいえ傷の深さと
失った血のせいで起きているのがつらくなったのだろう。かなり多くの汗も
流しているが、命に別状はなさそうだ。この少女の正体も、一連の行動の
理由もわからないままタウィーはどうしていいのかわからずに、少女の
そばに座っていると、すでに事を終えた二人が近づいてきた。
「ハーゴン様!あなたの言葉通り、ラダトームに満ちていた悪の原因を
除き去ってきました。ただ、王の二番目の息子だけがどこを探しても
姿が見当たらなかったのですが・・・・・・」
倒れている主の姿に二人はすぐに顔色を変え、タウィーを突き飛ばすと
抱え上げ、その容態を確認した。
「・・・ハ、ハーゴン様!これはどうなさったのですか!」
「それにこの子は・・・誰なのですか?」
この少女が世界を騒がせ、そして現竜王が警戒しアレンたちに討伐を依頼した
ハーゴンなのか、とタウィーは驚いたが、数々の奇跡を目の当たりにしたので
すぐにそれを受け入れ、信じることができた。
ハーゴンはというと、二人の仲間を安心させるためにすぐに自らの足で立った。
「何でもないよ。ほら、もう元気だ。君たちのほうは問題なく終わったようだね。
わたしも目的を果たした。ほんの少し疲れてしまっただけだよ。
さあ、やがて夜が明ける。その前に帰ろうじゃないか」
キンツェムとポリーはほっと胸をなでおろし、安堵した。それでもいまだ
万全ではない主を支えるために二人でハーゴンの歩きを補助しようとした。
取り残されそうになったタウィーはすぐに立って走り、三人を追い抜いて
その前に出るとハーゴンにひれ伏しながら、こう叫んだ。
「ハーゴン様!私の神、私はあなたのために何ができるのでしょうか!」
するとハーゴンは自分も座り込みタウィーと同じ位置にまで顔の高さを合わせると、
「・・・わたしは神ではない。けれども、もし君が望むのであれば、
わたしたちと共に来て仲間になりなさい」
「・・・ハーゴン様・・・!この命、あなたにお捧げ致します」
ラダトームを襲った運命的な一日は幕を下ろした。王とその息子たちは殺され、
多くの兵士たちも命を落とした。そして町の外では正当なる復讐が果たされた。
キンツェムの言葉の通り、ラダトームがこのような結果を招いたのは自らの
犯した多くの罪のせいであり、精霊ルビスもそれゆえに彼らを見捨ててしまったので
ラダトームのために立ち上がろうとする国も軍隊もなかった。彼らが築いた
栄華を誇った城も財宝の数々も、危機の際に彼らの救いにはならなかった。
「で・・・これからどうするのだ、そなたたちは。ほとぼりが冷めるまでは
この城の地下で身を隠しているべきだと私は思う」
「冗談じゃないわ、わたしたちは何も悪いことはしていないのに!こんなところで
じっとしている時間も惜しいのよ!早く次の大陸へ・・・」
「しかしラダトームがセリアを狙っていた理由が自分たちとロトの家系を
一つにすることだったなんてね。せっかく結ばれたブライアン様と
ローラ様はアレフガルドを去っていってしまったから、か。
あの兵士たちに追われるとなると旅も自由じゃなくなるな・・・」
アレンとセリアからラダトームでの出来事をすべて聞いたアーサーと竜王親子。
しばらくは安全な場所、つまり竜王城に滞在するという意見を出したが、
セリア、それにアレンも猛反対した。人の道を踏み外しているのは彼らなのに
なぜ自分たちが逃亡する犯罪者のようにならなければならないのか、と。
「だがいくらあいつらが悪いとはいえ人間相手に殺し合いはできねえぜ。
くそ、厄介なことになっちまった!でも、頭を抱えてんのはおれたちだけじゃ
ないんだったな。あんたたちもあのグレムリンが・・・」
「・・・タウィーは確かに優秀な働き手だった。しかしたった一匹では・・・!
ずっと我慢し続けてきたその心の内をわからなかった我らの罪だ。今ごろは・・・」
誰もが沈んだ気分でいたところに、一匹の魔物が入室の許可も問わずに、
しかも扉が壊れてしまいかねないほど激しく開いて飛び込むように入ってきた。
「・・・な、何だ!?その慌て様は!まさかラダトームの兵が・・・!」
ルーラでここまで来たのを見られていたのか、と緊張感が走る。しかし魔物の
言葉はそれよりもずっと部屋の者たちを驚かせた。
「それが・・・!ラダトーム城が滅ぼされました!王もその息子たちも、王族、
それに高貴な者とその妻たちも皆、すでに殺害されたとのことです!」
アレンたちははじめ耳を疑い、信じることができなかった。数時間前までそこにいて、
しかもその城を細かく見ていたので、まさか一日もかからずに崩されるなど
世界有数の武力を誇るローレシアの軍であってもまず不可能だろう。
「まことか!まさか・・・タウィーがやったというのか!」
「いいえ、それは違います。城には生き残りもいました。その者たちは皆無傷で
あったので、なかでも王たちが殺された部屋にいたラダトームの大臣に
話を聞くことが出来ました。彼が言うには、突然闇より現れた
たった二人の『神の子の使い』を名乗る者たちによって・・・」
神の子の使い、それが何者であるか、アレンたちはすぐにその名が浮かんだ。
「・・・・・・ハーゴン!!やつ以外にいねえ!」
「大神官でいることで満足せずに・・・自らを神の子と呼ぶなんて!
断じて許せないわ!ラダトームから追われることはなくなったけれど
それとこれとは全く別の問題よ!」
ムーンブルクに続きラダトームまでもハーゴンの手によって滅ぼされた。
邪教への憤怒を改めて燃え上がらせるアレンとセリアだった。
「ですがすぐそばの町は無事のようです。町の外で王の息子のマカヒキ王子、
かと思われる焼死体のようなものがある以外は」
「けれどこのままだと大混乱は確実だ。これまで以上に町は荒れるだろうね」
するとここで、先代竜王シービスケットが立ち上がった。
「わしはもう竜王ではない。よってこの城から出るのも自由だ。わしが行こう」