その後は普通は有り得ないけど御容赦を
歳について可笑しいって?
そこらへんは地球と宇宙空間の時間が過ぎるのが違うということで
事情を母に話した木乃香は長距離通信用ホログラムを使って円華を呼び出した。
飛んでやって来た円華は戦闘機から降りると、母に飛び付いた。
母上も、円華に気付いてギュッと抱き締めた。
ある意味感動的な場面なのだが、皇宮警察の一部の者はそうはいかなかった。
CADの銃口を円華に向けて、
誰かが止めろっ!と叫ぶ。
しかし、一人の若者が放った空気圧縮弾が円華に向けて放たれた。
それを見ていた母は、円華を守らんとして身を挺して。
だが、その魔法弾は母にも円華にも当たることは無かった。
ほんの一振り、私はライトセーバーを使って高速で接近する魔法弾を斬った。
それに反応して何発も魔法弾を撃つ若者を周りのものが取り押さえた。
更に、他の魔法弾は私が対処する前に別の者が前に立ち、障壁魔法を展開していた。
「何の騒ぎじゃ!」
「三笠様っ!」
4人の従者を連れ、やってきた彼女こそこの日本国の天皇陛下であった。
彼女もまた太源と同じ存在であった。
私の目の前に立つ者も彼女の従者の一人だった。
「この者が・・・」
「言わんでも分かる。連れて行け!」
「はっ!」
男は連れて行かれ、私は皇居内施設に案内された。2機のイータ2・アクティス級ライト・インターセプターは、その庭に置かれ、大広間に連れて行かれた。
その間、円華は母から離れなかった。余程恋しかったのだろう。尤も、いつも夜は私の寝床に潜り込んでいるわけだが。
「太源木乃香であったかの?」
「はい、そうであります。
銀河共和国、コルサント星系、ジェダイオーダーが一人ジェダイマスター、太源木乃香です。」
「・・・随分と長いのう。此処(地球)に至るまで2週間も費やしましたけど」
「・・・そんなにも時間が掛かったのか。さぞかし遠いところに飛ばされたものだのう。」
「ええ。ですが、先に本題に入らさせていただいても?」
「善かろう。」
「母上、陛下、御二方は黒ローブの男に出会われ呪いとも云うべき不老不死を掛けられましたね?」
「貴様、何故それを知っている。」
「よい、だが確かに何故であるか、聞いてもいいかの?」
「既に300年もあの頃から経っています。普通の人間ならもう死んでいる。」
「地球時間にして300年私たちからすれば数年程度」
「・・・・・・」
「母上と最後に会った日に黒ローブの男がいたはず」
「・・・そうね、確かにいたわ。」
「その男は、・・・・・我々と敵対している勢力にあるものであると考えております。」
「そう言いきれる根拠は何か?」
私は、ホロプロジェクターを出し、艦と通信した。
「通信員、アメティス・ミコトを呼んでもらえる?」
「ミコトさんですね、少しお待ちください。」
ホロプロジェクターの先は、艦隊の旗艦に繋がっており、ライトサイド側のシス、いやジェダイガードと呼称しよう。彼等も旗艦にいる。
「呼んだかな?マイマスター」
「ミコト、確かあなたはシスの文献で不老不死に関することを調べていましたね。」
「うむ、少なくともそれはある男によって完成間近であったが、ヤツは失踪した。黒ローブの男だがな。」
「その彼が、この地球に30年前に既に来ていると推測されます。」
その言に彼女は驚いた。
「なんじゃと!?」
「ここにいるお二人は、その被害者と見て間違いありません。」
「・・・かなり重大な問題じゃ。」
「それで、あなたにも来てもらいたいのだけれど。」
「だが、問題ないか?ワシはこんなだぞ。」
テンプルガードの正装の一つである仮面を外すと、そこから羽のような耳が現れた。
「セレスティア種族であることは分かっています。けど、自衛ぐらい出来るでしょう。
散々、私を弄ったりしたのですからそれくらいしてもらわないと」
「鬼かぁ!?」
「まあ、あなたのマッサージはとても気持ちがいいからというのもありますし。(n*´ω`*n)」
顔を真っ紅にしながら私はそう言うと、
「分かった。直ぐに行くぞぉ!」
アメティス・ミコトは、通信台からいなくなると、格納庫へ向けて走っていった。
既に夜も遅いため、ミコトの到着は見送られた。
2092年8月11日
皇居内は非常に慌ただしくなっていた。
「沖縄に侵攻軍だとっ!?」
地下緊急作戦司令部には、近衛軍の各士官と天皇陛下と側近、私の他にモニター越しに国防省総軍基地より国防大臣、内閣府より内閣総理大臣が見えていた。
内閣総理大臣には既に私の事を知ってもらっているため話は既に通っている
「何故、昨日のうちにその兆しも含めて伝えなかった!」
「その必要は無いとしていたからです。」
「だが、結果は違うだろうが!軍内から反逆者が出ているという話も来ているぞ!」
モニター越しとはいえ、総理の怒りは尤もだった。
国防大臣は大量の汗を拭きながら事態の打開に乗り出しているものの、後手後手に回っていた。
「大高総理、北村国防大臣、今は争っている暇はないぞ。」
「心得ております。大臣、西部方面隊と南西諸島方面隊に既に指示は出しておるな?」
「それは勿論でございます。それはともかく、何故陛下の隣にそのような者が?」
「さる事情により、此処にいらした者だ。が陛下、既に国防軍のみでは沖縄を防衛することは難しいと考えられます。」
「何だと!?小娘ごときにこの戦局が分かると言う気か!?」
激昂する国防軍士官を陛下は手で制止し、その上で
「では、やはりか。」
「300年前から地球に居座る害虫は、大亜連合と手を結びました。日ノ本が平和と安全であるためには・・・」
「うむ。国防大臣、この者はな、太源木乃香という。」
「太源?と申しますと、あの・・・?」
「そうじゃ、300年前木乃香は地球から遠く離れた地に飛ばされた。
あまりにも突拍子も無いことに思えるじゃろう?」
「そりゃあ、しかし、この場にいるということは?」
「そういうことじゃ。木乃香よ、後を頼むぞ。」
そう言われてから私は席を立つと、
「D8、全体モニターと艦隊に」
R2D8が機器を接続部に差し込むと、今まで何も映って居なかったモニターに広範囲レーダーが写し出された。
「これは!?沖縄が!?」
沖縄の名護を含めた海岸線には既に敵が上陸していた。更に、C-9979上陸艇が5隻反応が見られた。
「上陸艇がピストン輸送しているか。ストーム部隊全体名護湾周辺に緊急展開!!
グラーツ提督、沖縄へ侵攻する分離主義勢力軍の撃滅を始めてください。」
「了解した、将軍。」
提督と呼ばれた人間が少女を将軍と返したことに一同は騒然となった。
「ヤマモト、アステル!」
「聞こえているわ。」
「聞こえている。」
「2隊は、上陸部隊及び上陸艇の排除、制空権の確保を急がせて!」
「「了解。/した。」」
先遣部隊は既に大気圏内に降下しており、後続部隊も降下を始めていた。
「陛下、総理、後は任せます。」
そう言って、従者が持っていた私の白いローブを着ると、出口へと向かった。
「何処へ行く気だ?」
北村国防大臣がそう聞くと私は、
「何処って、沖縄です。部下や仲間たちが死力を尽くして守らんとするものを助けに。」
そう言って、扉は閉じた。
それを聞いた北村国防大臣は、椅子に深く腰掛け、数分考えたのち
「西部方面隊司令に連絡しろ。空からやって来る友軍と沖縄を全力で支援しろとな。」
「了解しました。・・・って大臣!?」
国防大臣も席を立ち、軍服コートを着ると、何処かへ向かおうとしていた。
「お主もか?」
「東シナ戦役を思い出しましてな。大将たるもの、後ろではなく誰よりも先頭に経って鼓舞するものだと。そう教わったものでね。」
「・・・任せる。だが先に言おう、死ぬな。」
「当然です。私は総理と同じく陛下の臣下ですから」
北村国防大臣は、数人の側近と共に護衛機を伴って輸送機で沖縄に向かい、途中太源が乗る
イータ2・アクティス級ライト・インターセプターと合流を果たし、8機のARC-170スターファイターと、F-15戦闘機、C-3輸送機という航空部隊が沖縄へと向かっていった。
だが、同じ頃官庁内で北村国防大臣が居ないのを良いことに、動き出した者たちがいた。
それは、国防軍の急進派とも言える過激派思想を持った下士官集団だった。
あ~あ、いるんだよね。勝手な行動を取ろうとするアホ共って
まあ、彼等はどうなるか期待を(笑)