太源木乃香は、東京の皇居まで戻ることなく、ある家を訪ねていた。
山梨県のある地域。
その豪邸の前に立つ少女の周りには、男たちが地に伏していた。
明らかに体格差のある男を血に伏せさした上で前に進むことを辞めない少女。
魔法が打ち消されていくがために彼らは恐怖した。
いったい何と戦っている?
人ならざる何かを相手しているようにも思えた。
その豪邸の門に立つと、豪邸の門が開けられた。
そして、
「手荒な歓迎をお詫びすると共にお待ちしておりました。太源木乃香様」
沖縄で司波一家と別れる前、司波深夜と達也について話しをしていた。そして、詳しい話をするために、此処四葉の豪邸を訪れていた。
「いえいえ、向こうでは日常茶飯事。何も気にしませんよ。強いて言うなら、レベルが低い」
その言葉に倒れ伏す男達の胸にグサッと何かが刺さった気がしたそうな
「では、こちらに。奥様もお待ちしております。」
「お名前を御聞かせていただいてもよろしいでしょうか?」
「ええ。四葉家執事長の葉山忠教でございます。」
「では、葉山さん。後ほど、我が家族も到着しますのでそちらもお願いできますか?」
「分かりました。」
邸宅へと入っていくと、リビングに案内された。
其処には、司波一家と桜井穂波さん、四葉家当主の姿があった。
「へえ、貴女がそうなのね。太源さん」
「成程、あなたが四葉真夜さんですか。」
2人の視線が合った瞬間、魔法とフォースが一気にぶつかった。
別々の何かがぶつかり合ったことによって部屋の中のモノが吹き荒れる。
「ちょっ!?」
「お守りします!!」
桜井穂波は咄嗟に防御魔法で一家を護るために楯となった。
そして、木乃香を見て驚いていた。
今までに見せたことがないほど、皺を寄せて、怒っていることを
魔力の暴走にも似たそれは、ほんの数十秒程度だったがそれが終わると、荒れ果てた部屋となっていた。
荒れた部屋を、フォースを使って元通りにすると、私に対して声が掛かった。
「そこまでですよ、木乃香。」
振り返ると其処には、母太源雪斎、妹太源円華、義妹の太源木綿季(ユウキ)がいた。
木綿季はまだ病が治っていないこともあって、車椅子で酸素マスクを付けて来ているって
「母様!?木綿季はまだ出しては駄目ですってあれほど・・・」
「ええ、分かっているわ。だから、これから私は真夜と深夜にお話があるのでその間お願い出来ませんか?」
「・・・はあ。全く、もう。」
半ば呆れながらも母を見た後、四葉家当主四葉真夜を見ると、とても顔を青くしていた。
どうやら知り合い?らしい。
「さて、真夜。其処に座りなさい。」
どうやらかなり怒っているように見える。というより、椅子に座っているから問題ないでしょと屁理屈述べると、もう一度座りなさいと警告していた。
「どうしたの?真夜、深夜は言う前に座っているみたいだけど。まさか当主だからなんてくだらないプライドが許さないとでも?」
「・・・・・ひっ!」
「円華、司波兄妹と遊んできなさい。私はこの大馬鹿糞娘共に話しがありますからね。」
円華は、ともかく怒っている母から離れたかったのか司波兄妹と穂波さんと共に部屋を出た。
私も木綿季と共に部屋を出て、邸宅の外に止まる5台あるレクサスLS600hLのうちの1台に乗り込み、皇居へと向かっていった。
その頃の空模様は、どういうわけか晴天のはずが、四葉家一帯のみ暗雲が立ち込めていた。
そして、私たちが其処を離れると雷が四葉邸宅に落ちたのだった。
そして、私は初めて知った。母が本気で怒るたびに雷が現実でも落ちるようで、今日17本の雷が四葉邸宅に落ちたという。
「ねえ、今皇居に戻っているの?」
「そう。この世界の医療能力では貴女は助けられない。だから、星外に出る。」
「・・・はい?」
私は驚く木綿季を他所に連絡を入れた。
「アサミ、いる?」
「居るよ。どうした?」
「パラメディックラーティを1機皇居に待機させといて。」
「丁度良かったよ、今2人を待っているから。医療カプセルも入院服もセットにね。」
「1式揃っているようね。」
「1式じゃないよ、2式だよ。」
「え?どうして?」
「コノカ、定期検診忘れてたでしょ、全身検査の」
アサミに指摘されて、「はっ」と気付く。そう言えば、母星に戻ることばかり考えて年に1度の検診をすっぽかしていた。
「・・・そうだった。すっかり忘れてた。」
「ユウキさんのも一緒に見るそうだから私も同行する。他のジェダイガードたちにも伝えてあるし、クルーザーも何時でも準備完了しているよ。」
「分かった。木綿季は、自分で動ける?」
「ちょっと無理かな?長い入院生活だったし、それこそ、部屋の中から動くことも殆ど無かったんだよねえ。」
「そう、・・・。」
「な、何?」
「貴女の体重を計っただけ。」
「へぇ!?どうやってさ。」
「それも、これから教えてあげるよ。木綿季」
私は、座っている義妹を抱き寄せながら言うと、木綿季は慌てていた。というより、恥ずかしくて顔を赤らめていた。
「ちょっ、お姉ちゃん!?」
「やっと、言ってくれた。」
私は、嬉しそうに妹を抱きかかえると外に出た。
「お待ちしておりました。マスタージェダイ」
「テントはあちらになります。御二方はそちらでお着替えになってください。」
「アサミ、カプセルの用意は?」
「既に完了しています。初めましてユウキ様、セリナ・アサミと申します。太源家の健康管理・身の回りの世話等の管轄でありますので何かあれば申しつけ下さい。」
アサミはペコリとお辞儀すると、搬入準備へと向かっていった。
「ねえ、お姉ちゃん。あの人って・・・」
「バハムーン、龍族の血を受け継ぐ種族の者だよ。」
「そうじゃなくて、今から行くところってあのような人もいるところなの?」
「少なくとも500はある種族が集う場所でもあるかな。大丈夫よ、怖くはないし、皆優しいよ。」
木綿季は、私に姫様抱っこされたままテントへ行き、入院服(浴衣)を着た私と木綿季
テントを出ると、2つの医療カプセルの間にアサミが立って待っていた。
私の部隊では医療関係者の殆どが他種族の女性が取り仕切っており、その長的立場にアサミはいる。
言うなれば、病院で言う院長というところだろう。
「ささ、ユウキ様をこちらに。」
医療カプセルは、底がベッドのようになっており、長時間寝ていても疲れない低反発のベッドを採用。
設備はICU(集中治療室)並に搭載しており、不測の事態に対応出来るようにしている。
木綿季は、対抗体性AIDSに感染しているのだが、コルサントにはそれを治療するための設備が整っていた。ワクチンも勿論のこと治療法もある。しかし木綿季の場合、AIDSの発見が遅れた事もあり、明確な治療もあまりされないまま死ぬのをただ待ち続けていたわけで、身寄りもない彼女を太源雪斎が引き取り、治療を続けたため現在まで生き永らえている状態だった。そのため、進行状況からコルサントでの治療が決定し彼女は、木乃香と一緒に送られることになった。
「それじゃ、後を頼むよ。アサミ」
「ええ、来る時は2週間掛かりましたが、今では5日間で行けますから。」
航路の確立をしたため、安全かつ最速の航路を本国コルサントからジェダイマスターオビワン・ケノービ、アナキン・スカイウォーカー、プロ・クーンがその任を完了させていた。
効率良く援軍を送るためや中継基地建設のためでもあった。
また、太陽系圏へのヘヴン級医療ステーションの展開も含まれていた。
「コルサントまで5日・・・ね。」
「ええ。ではお休みなさい。」
呼吸マスクが取り付けられ、其処から睡眠ガスが噴出される。
入った後も心配そうにしていた木綿季も、アサミのフォースでリラックスしてゆっくりと瞳を閉じて行き眠りに着いた。
私も、多くの多忙さからあまり寝ていなかったためか、ガスの効能よりも先に睡魔によって眠りに着いたのだった。
マスターケノービとマスタークーンは仕事はしっかりやっているけど
アナキンは、なんか太陽系圏の惑星調査に駆り出されているのだとか。
マスターケノービ曰く、チマチマした仕事はアナキンは直ぐに投げ出すから無理だ。とのこと。