旧き神話から新しき神話へ   作:うにゃりん

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更新遅いですね、ほんとに。何日ぶりだろう。
まあでも年明け前に投稿できて良かった。誰得シリアスもこれでようやく一段落かなぁ。



第拾漆話 和解と共闘

 

 

 

 

 

 白のことを、ずっと強い子だと思っていた。けれどそんなことはなくて。我慢を強いていただけで。

 そこにいたのは、年相応の涙を流す十一歳の少女だった。

 白の痛みがどれほどのものかは、空には分からない。分かってやれるなんて無責任な事は今更言えない。

 

 空の目に自分が映っていないと気付いた時、白は何を思っただろうか。

 自分の存在じゃ、空を振り向かせることができないと知った時、どんな感情を抱いただろうか。

 不安だった筈なのに、心配をかけまいと気丈に振る舞う白に、何をしてやれただろうか。

 こうなることを、事前に防ぐことは出来たはずなのに。本当に、何がいけなかったのだろう。どうするのが正しかったのだろう。

 

 依然として二人の空気は重たい。白のすすり泣く声だけが、部屋全体に響き渡る。

 俯き黙り込む二人をよそに、だがおずおずと口を開いたのは以外にもステフだった。

 

 

「あ、あの……よ、よくわからないんでけど……」

 

 

 深く考えて出た言葉ではない。そもそもステフは二人の過去についてはほとんど知らないし、何か口を挟めるような立場ではない。

 ただこの二人が。出会ってからこれまでずっと仲の良い兄妹だった彼等が喧嘩している姿など、見たくない。そんな一心で口にしたことだった。

 

 

「ソラもシロも、お互いのこと大切に思ってるんですのよね?その、自分を犠牲にしてでも守りたいくらい」

 

 

 ステフの発言に、空はか細くああと答える。そして白もまた、無言のまま小さく頷いた。

 それを確認したステフは、だったら、と続ける。

 

 

「お互いを信じてるのは凄いですけど、言葉にしないと伝わらないことだってあるんですのよ?」

 

 

 空と白は、二人で一人のプレイヤー。

 その根底にあるのは信頼関係。言葉を交わさずとも理解できる、意図を汲み取れる、ずっとそう感じていた。

 だがそうではなかった。二人とも本当に大事な想いだけは心の奥にしまっていた。

 

 もちろん言いたくないことだってある。だがそれとは別に、言わずとも分かることをわざわざ口に出すのは気恥しい。けどそれは単なる我儘で、本当は腹を割って話しをするべきなのだと、そう思う。

 

 白の言葉に顔を俯かせていた空が、掠れそうな声でぽつぽつと、途切れ途切れに言葉を紡ぐ。

 

 

「……俺は、さ。白が思ってるより、ずっと弱いから。弱いなりに、勝つためにいつも、足掻いてたんだよ」

 

「ううん。にぃは、強いよ」

 

「強くなんてないさ。本当は臆病で泣き虫で、一人じゃ何もできない」

 

 

 それでも白の前ではどうにか強くあろうと、弱さを見せまいと己を偽って、必死に手を伸ばしてきた。

 そうでもしないと、ふとした瞬間に壊れてしまいそうだから。いや、もうとっくに壊れてるのかもしれない。

 自分は平気だって見栄を張ることで、自分や自分が招いてしまう失敗から目を背けている時が、一番心地よい時間だったから。

 

 

「……それは、白も同じ」

 

 

 白だって、とっくの昔に壊れてる。

 出会って間もない頃に見せたすり減った心は、きっと未だに回復してない。

 一緒に過ごした時間の中で多少ましにはなった。だからこそ、お互いがお互いを傷付けまいとしていた。

 

 ずっと感じていた、違和感。近すぎるようで、触れることの叶わない距離感。そんな目に見えないわだかまりが積み重なった結果が、今のこの状況なのだろう。

 

 

「白は俺の事……嫌いになったか?」

 

「っ……そんなことないッ!!ずっとずっと、大好きだよ……」

 

 

 即答する白。

 こんな質問するまでもなく、答えなど分かりきってたはずなのに。今はどうしても、聞かずにはいられなかった。

 当然でも、当たり前でも、白の口から言ってもらうことで安心したい。自分から言うことはできないくせに、答えて欲しい。

 

 傲慢なのは分かっている。ずっと何もかも不十分だったから、誤魔化して、強がって。でもきっとそれは、弱い自分が許せないとかじゃなくて。

 

 

「白の前くらいは、かっこつけたかったからさ」

 

 

 その想いだけは、紛れもない本心で。

 シュヴィの面影など関係なしに、白を見て、感じて、自分を受け入れた時に出てきた本音だった。

 

 

「きっとまた、見失っちゃうかもしれない。それでも、白の傍にいてもいいのかな」

 

「白が……ダメ、って……言うと思う?」

 

「……ははっ……違いねぇ」

 

 

 白はこんなにも慕ってくれているのに、その気持ちを当たり前のものと軽く見ていた。自分が白をどう思ってるかなんて不確かなものに縋って、悩んで、それでも変わらない。

 ほんの少し前に覚悟を決めたはずなのに、それだって勝手に変わった気になっていただけ。この先だってそうかもしれない。

 それなのに。白は変わろうとしてくれる。

 この世界に来て変わってしまった空を、それよりずっと前から変われないでいた兄を、大丈夫だよって、受け入れてくれている。

 

 

「……しろは……役に、立ちたかった」

 

「白は充分すぎるくらい、俺の支えだよ」

 

「……たくさん、迷惑かけた」

 

「でも、それ以上に助けられたのも事実だ」

 

 

 もう、不安に思わせたくない。心配なんてしなくて良い。

 信用も信頼も、期待も希望も願望も、夢も幻想も全部今はどうだっていい。白がそんなもの必要としてないことも分かってる。

 

 

「本当に、ありがとうな。俺のためにずっと」

 

 

 ありがとう。その一言だけを欲していた。

 空の心を少しでも軽くできればと自分を犠牲に危険な賭けに出た。白に必要なのは守ってくれる存在なんかじゃなくて、むしろ白自身が守る立場にいたいとさえ願った。それを分かってあげられなかったのは、空の落ち度だろう。

 

 今更こうやって理解したところで空はまだ変わらない。変わることができない。今すぐどうこうできるほど空は強くない。

 だから今すぐでなくともいい。どれだけ遅くなってもいい。兄妹なのだから、何度だってやり直せる。そう気付かせてくれたのは白だから。

 

 

「……ごめん、なさい……ごめん……な、さい」

 

「ああ。ありがとうな、白」

 

 

 そう諭すように言う空に。だがぎゅっと空の胸に顔を埋めたまま、抱きつく手に力を込めて。

 緊張の糸が切れて襲ってきた猛烈な疲れに眠ってしまうまで、ひたすらに泣き続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日。エルキア王城・片隅の小さな会議室。

 そこに空と白、ステフとアズリール、クラミーと森精種のフィールがいた。

 白は嬉しそうに、空は苦笑いを浮かべ、そしてクラミーは不機嫌そうに。

 

 

「白……頼むからもう少し離れてくれ、喋りづらい」

 

「……ん……だ、め」

 

 

 今朝からもう何度目かというくらいの問答をする空。だが返ってくるのは、予想通り変わらない答え。

 白は一瞬だけ考える素振りを見せるも、妖艶な笑みを浮かべてばっさりと断ずる。その仕草に動揺しそうになるのを、空は視線を逸らして誤魔化す。

 

 昨日、散々泣き疲れてそのまま泥のように寝た二人も、今やその様子はない。ないのだが。今まで空に対してどこかよそよそしかった白は、自分の本音をさらけ出したことで遠慮がなくなってしまった。

 良く言えば素直に、悪く言えば我儘に()()()()

 そのこと自体は嬉しい。嬉しいはずなのだが。

 

 

「……帰っていい?」

 

「おい待てって……もしかして、放置されてたことまだ根に持ってるのか?」

 

「そうね。ついでに現在進行形で放置されてることも気にしてほしいのだけど」

 

 

 誰が先に言うか窺っていた様子の言葉を、クラミーがため息混じりに口にする。

 彼女の言わんとしてることはわかる。立場が逆だったなら空も同じことを考えていたであろう。そう思うと、なんだか申し訳なくなって視線をあさっての方向に逸らす。

 

 

 昨日、白が眠ってしまった後でようやく存在に気づいてもらえたクラミー。否、力なく椅子に頽れるクラミーの姿をした抜け殻は、空の要求により意識を取り戻した。

 

 

 ・要求その一。互いの奪い合った全ての記憶の定着と、奪い合った全ての返還。

 

 

 そして意識が戻るのと同時に、クラミーの怒りがその場で爆発する。だがそんな状態の彼女へ特に謝るでもなく次の要求を淡々と述べると、空も白同様に眠ってしまった。

 実際ゲームに勝ったのは空達で、文句を言われるお門違いなのだが。それでも多少なりとも罪悪感を抱いてるのは空が持つ良心だろう。

 

 

「はぁ……もう、なんでこんなのと共闘しなくちゃいけないのよ」

 

「あん?お前が負けたからだろ」

 

「う、うるさい!わかってるわよっ!」

 

 

 ・要求その二。森精種の少女───フィールの記憶を改竄する権利。

 

 

 一つ目の要求は、記憶を託すことで盟約を使わずにクラミーを味方につけるため。そして二つ目は、フィールに“二重スパイ”をしてもらうため。

 それらは東部連語に勝つのはもちろんのこと、この先エルヴン・ガルドを切り崩すことを見据えての予防線だ。

 

 

「でだ、白はクラミーの記憶である程度意思疎通してるが、俺はからっきしだからな。自己紹介頼む」

 

「……なるほど。なら私の前に“フィー”を紹介しなきゃ説明できないわね」

 

「はぁい、フィール・ニルヴァレンなのですよ」

 

 

 クラミーがちらりと目配せした方にいる、フィーと呼ばれた森精種の少女。

 柔らかそうなふわふわのカールが掛かった金髪から森精種の象徴でもある長い耳を覗かせる、見た目十代中盤程の少女が、気の抜けるような声で自己紹介する。

 

 

「そこの悪魔以外はぁ、気楽にフィーって呼んでほしいのですよ〜」

 

 

 お日様のような笑顔とはこのことか。ふわふわした柔らかい雰囲気のフィールに、しかし悪魔呼ばわりされたアズリールがにゃ?と首を傾げて言う。

 

 

「なんで()()()()()()()()の名前をわざわざ憶えなきゃいけないにゃ?」

 

 

 言ってることがよくわからない、と。元々呼ぶ気などないのにと挑発する。いや、本人に挑発してるつもりはないのだろう。

 それが“本当に理解できない”と素で言ってることに気づいたフィーは、それまでしていた笑顔が若干ひきつる。

 

 自分より弱いと思っている存在は興味すら示さない、それが天翼種。それでも大戦時ならば物珍しさで近づくこともあり、多少は会話も通じただろう。だがそれも昔の話。

 森精種であるフィーではアズリールとの喧嘩の土俵に立つことすらない。本気で相対したとなれば、喧嘩などと生易しいものではなくなるが。

 

 

「フィー。お前がアズリールを敵視してるのは天翼種だからか?」

 

 

 それを見かねて、空が助け舟を出す。

 フィーは少しだけ考える素振りを見せると、思い出を語るように話し出す。

 

 

「大戦末期は、森精種と地精種と天翼種。大きく分けるとこの3つの陣営が争っていましてぇ〜特に天翼種には、何名も犠牲になったと聞いてるのですよぉ」

 

「ついでに、その頃天翼種を指揮していたのがうちだにゃ♪」

 

「なるほどそれが原因か……」

 

 

 大戦末期と言ってももう6000年以上前の話だ。にもかかわらず、その因縁が根強く残っているのはさすがと言えよう。そう簡単に忘れられるものではない。

 斯く言う空だっておそらく───いや。

 

 

「……まあ許してやれなんて簡単には言えないが、せめて東部連合との戦いが終わるまでは忘れてくれ」

 

「ん〜、まあそのくらいは我慢してあげるのですよ〜」

 

「アズリールも、いくら興味がないからって最低限の礼儀は尽くせ」

 

「空ちゃんがそう言うなら……」

 

 

 二人とも納得いかない様子だが、状況をわきまえたのだろう。

 アズリールは『  』(くうはく)の従者で、フィーはクラミーの親友だ。お互い自分から迷惑をかけるようなことをする気はない。にこにこと黒い笑顔で笑い合う二人を無視して、クラミーが語りだした。

 自分の生い立ち。フィーとの関係。そしてフィーの立場。

 クラミーが奴隷だったのは正直驚いたが、本人が気にしてないのに騒ぎ立てるのはお門違いだろう。

 

 

「にしてもニルヴァレン家ねぇ」

 

「はぁい?何がですかぁ?」

 

「粘着質で、恨みは何十代かけてもはらすんだろ?できれば敵に回したくない相手だよ」

 

「わたしはぁ、クラミーさえ傷つけなければぁ、全力でお手伝いするのですよぉ?」

 

 

 なるほど、クラミーの為なら故郷を敵に回しても構わないと。

 大戦時の幽霊の話は語り継がれてるだろうと高を括っていたが、フィーがこの様子ならば万が一事実が露見したとしても問題ない。まあそれ以前にそんな事態にはならないだろうが、と内心思う空。

 

 

「クラミーは目を離すと、すぐこっそり泣いてるからぁ、側にいたいのですよぉ」

 

「な、泣いてないわっ!泣いたことすらないわっ!」

 

「いや、国王選定戦で負けた時、俺に介抱されて泣きじゃくって────」

 

「ああああ違う、違うのよッ!?」

 

 

 サワサワとクラミーを撫でながら言うフィーに反論しようとするクラミー。だが空に指摘されたことに頭を抱える。

 そして飽きる様子もなく撫で続けるフィー。嫌そうに、だがその手を振り払う様子はなくクラミーは声を荒らげていた。それを眺め空は思う。

 

(難しく考えすぎ……なのかな、やっぱ)

 

 相手が誰だとか昔がどうだとか、そんな意味の無い物差しで他人を測ろうとしてしまうのは悪い癖だ。

 この世界とは一生切っても切れない縁なのだとしても、それは今持ち出すべきことではない。

 そう、張り詰めた糸が緩むように、空はフィーに倣うように白を撫でた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 エルキア王城───蔵書室。

 日が沈みはじめ、部屋を照らすのは揺らめくろうそくの火と、空のタブPCだけ。

 いつにも増して真剣なことが伺える、集中しきった顔の二人。

 

 あの後すぐに別れ、だが用事を一つ忘れていたと戻ってきたクラミーは立ち止まる。

 室内には無数の紙が散らかされ、中には潰されたり、×印をつけられたものもある。

 黒板に書き殴られる記号の羅列も、空が引く無数の線も。それが何なのか、クラミーには理解できない。

 だが見当はつく。一つ深呼吸してから、クラミーが部屋に立ち入る。

 

 

「これが、東部連合を破る戦略?」

 

「ん、悪いが白には話しかけないでくれ……って、話かけても気付かないかな」

 

 

 そのやりとりに気付いてもいないのか。

 白は瞬きすらせず、まるで機械のように無数の数式を黒板に刻んでいく。

 

 

「そう。白に話があって戻ってきたけど、また今度にするべきかしら」

 

「白に?……ってああ、記憶を共有してんのか」

 

「ええそうよ。出来れば二人きりで話したかったのだけど」

 

 

 今は無理そうなら仕方ない。そう思ってきびすを返そうとするクラミーを空の声が止める。

 空は作業中の白の肩を軽く叩き、意識を無理矢理引き戻させた。そして白と離れるわけにはいかないとご丁寧に耳栓まで用意し、終わったら呼んでくれと一人作業に戻る。

 

 

「……クラミー?」

 

「少し、腹を割って話がしたくてね。特に空のことについて」

 

 

 きょとんとする白に対してクラミーが出した話題は、空のことだった。

 

 白の頭の中は、クラミーが想像してる以上によく分からなかった。膨大な情報で整理など到底できず、必要な記憶を覗くだけでも一々頭を抱えなければならない。

 だがその中でも一際強く印象付けられていたのは、空との思い出だ。

 

 

「貴方達が二人で一人なのは知ってる。けどどうして空をそこまで信頼できるのか分からなかった」

 

 

 空は不気味だ。

 自分を偽り、何かを隠し、そのくせ白に対してだけは何よりも優先して過干渉。やけに達観してるかと思えば、酷く感情的になることもある。

 全く信用できないというわけでは無いが、元はと言えば今回のオセロはそれが原因で始まったことだろうに。

 

 不完全に完璧で、何考えてるか分からなくて。白が自分の存在意義を見失ってしまうくらい怖いはずなのに、それでも背中を預けられる。その根拠が、白の記憶をある程度見た限りでは見つからない。

 

 

「あなたを突き動かしてるのは、なに?」

 

「それは……だ、だって……」

 

 

 そう質問するクラミーに、だが空にちらっと視線を向けて、少し照れながら白は言う。

 

 

「……白は……にぃの、こと……大好きだから」

 

 

 改めて言葉にするとさすがに恥ずかしいのか、顔を真っ赤にする白。ここに至ってクラミーは、ようやく見落としていた事実に気が付いた。

 互いの存在を賭けたオセロゲーム。結局奪えなかった三つのコマ。己の存在以上に重要だった三つの要素。

 それらが司っていたものが、これだということか。

 

(……なるほど。記憶しか見てないから、()()()()()()()()()()()……ってわけね)

 

 クラミーが終始分からなかった、いや空ですらゲームが終了してなお、読み違えていたことに気付けない【弐】のコマの意味。

 

 

【弐】兄への想い。

 

 

 信頼などという言葉では測れない。ずっと心の奥底に秘められていたであろう気持ちを垣間見た気がして、クラミーは思わず笑みがこぼれる。

 

 

「今の言葉、そこの耳栓してる男に聞かせてやりたいわね」

 

「うる、さい……っ!」

 

 

 クラミーは顔を赤くしてる白に満足気に笑って、踵を返す。

 

 

「別にいいんじゃない?私は応援してあげるから」

 

「よけい、な……おせわっ!」

 

 

 去り際、多くの事がクラミーの脳裏をよぎった。だがそれはあえて語らない。

 ただ一言、振り返って言い残す。

 

 

「頑張りなさいよ。東部連合との勝負(ゲーム)も、空との勝負(恋愛)も」

 

 

 返ってきた言葉は憮然と、だが力強く。

 

 

「……当然」

 

 

 その言葉に目を閉じて、クラミーはエルキア城をあとにした。

 

 

 

 

 




オマケ(本編で書きたかった小話)

ステフ「えっアズリールさん今何歳ですの?」
アズ「にゃ?2万超えてからは数えてないにゃ」
ステフ「むしろそこまでは数えてたんですのね」
※正確には2万6千歳

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