難産でした。
いやいやほんとマジで。
感想来ないし妙にモチベ上がらないし。
というわけでみなさん感想ください(乞食)
「………ぇ?」
唐突に聞こえた着弾音。
音が消えていくのに比例してゆっくりと膝から崩れ落ちる空に、その場にいた白達は皆一様に言葉を失う。
画面越しに見ていた観衆は、空が完全に動きを止めるとようやく事態の深刻さに気づく。
空はエルキア陣営の所謂リーダー的存在。
その空が撃たれること。それは即ち、此方の精神的支柱を一つ失うことに他ならない。
「……アズリール、上……っ!」
このタイミングをいづなが見逃すものか。再度攻撃を仕掛けるに決まってる。
予想を確信と断言し、上空に向かって白が投げたボムを、アズリールが撃ち抜く。
炸裂する閃光。
だが先程体力を使ってしまった白は迎撃するまでの余力は残っておらず、自分の力で動けたのはそれまで。
抱えてくれているアズリールに体を全て預けると、白の脳は驚異的な加速を見せる。
(……集中……しな、きゃ……やられるッ!)
動けなくともやれることはまだある。
どうする事が最適か、自分の役目を理解している白は、作戦を練ることに徹する。
だが焦りが緊張を生み、思考を鈍らせる。
いづなが戻ってこれたのはなぜ、冷静になるのが早かったのはどうして。そうした今気にするべきではない疑問が次々と頭に浮かび、考えがまとまらない。
逆にアズリールはと言えば、此方もあまり好調とは言い難かった。
彼女に白のような精密射撃はできない。
そもそも戦闘において武器など使ったためしがない。
故に直感と弾数頼りの直線的すぎる戦法を取ってしまう。
指示されれば指示された通りに撃つことはできてるものの、白が何も言わない時は自分の感覚に縋るように四方八方へと乱射を続ける。
頭脳派の白と感覚派のアズリール。全く異なる戦闘スタイルの二人だが、お互いが自らの役目を全うすれば、いづなに対しても充分効果的な戦術だった。
射撃可能時間まで織り込んだいづなの行動パターンを瞬時に計算すると、指示を受けたアズリールは白を抱えたまま連射する。
白のリアルタイム演算。
アズリールの身体能力。
単純な方法であるからこそ、いづなは対応することができない。
それに、アズリールに古の大戦を過ごした経験があるのも大きい。元々神殺しの兵器だった彼女の戦闘センスは高く、直感も他とは比べ物にならないほど洗練されていた。
確かにいづなはこれまで何度もこのゲームをプレイしてきただろうし、ゲームの特性は誰より熟知してると言える。
だがこと、戦いというジャンルにおいて、アズリールが踏んできた場数はいづなのそれとはまるで違う。
くぐってきた修羅場の数も。
強敵や格上と殺り合った実績も。
その事実を物語るように、ボムの爆風で見え隠れしていたいづなの影が少しづつ遠のいていくのが見て取れた。
相手に攻撃の手番を回さない見事な連携。
だがそこまでの力を発揮して尚、いづなを討ち取るまでには至れない。
(時間がない……早く、にぃ……)
タイムリミットが迫る。
いづなに撃たれた空は未だ地面に倒れたまま。ピクリとも動かず、言葉すら発しない。
───弾が命中してからきっちり十五秒の操作不能状態。
意識は持ったままだし攻撃もしてこないが、立場上は敵のこの時間。今ならまだ間に合う。
どうにか隙をついて撃ち返すことができれば、空が敵化するのを未然に防げる。
そう、十五秒。そのごくわずかな時間が運命を分ける。
愛の奴隷状態は機能が完全に停止し、自分をコントロールできない。空が攻撃に参加しない今でなければ、取り返すのは非常に厳しくなる。
「白ちゃん、あと3秒!」
「っ……」
タイムリミットが迫る。
いづなを討伐するどころか退けることすら叶わないこの状況。此方が気を抜けばその一瞬を好機と捉え、すぐさまいづなは攻戦に打って出るだろう。
もはや一刻の猶予も許されない。
早急に空を取り戻さないと不味いが、いづながいる以上、弾丸一発の狙撃時間ですら惜しい。
どうする。このまま空を失うことだけは絶対にあってはならない。だがまともな対策らしい対策も浮かんでいないのに空を撃てば、実質的にアズリールを捨てることと同義。
空を救うにしても、そこから逃げることまで考えなければ意味ない。操作不能状態の空と体力の少ない白だけではいづなの狙撃を逃げ切るなどほぼ不可能。
空を救い、いづなに撃たれることなくアズリールと脱出する方法。
何か手は無いのか、文字通り必死になって頭を回す白。苛立ちにも似た感情が募る。戦力不足が否めない今の状況、もはや悠長な事は言ってられない。
「……ステフ、撃って……ッ!」
「えっ……はっ、はい!」
ギリッと歯ぎしりし、その名を口にする。
正直頼りたくなかった。
空が撃たれてから状況を理解できず立ち往生していたステフが、白の命令口調によってようやく動き出す。未だ混乱する頭を無理矢理働かせ、銃を突き出し空目掛けて引き金を引く。
周囲の音や視界が悪いせいで着弾したかの確認ができない。
どうか間に合ってくれ。当たっていてくれ。
そんな白のほんの些細な願いに、だが現実はあまりにも無慈悲に絶望の二文字を突き付ける。
────そこにいたのは、光のない目で白に銃口を向ける空の姿。
「アズリールッ!!」
白の声にアズリールが即座に反応すると十メートルの距離を一歩で踏み抜き、ステフを抱える。そして続く二歩目には五十メートル先まで一気に踏み出し、低層ビルの屋上へと跳躍した。
────────────────
いづなから逃げることおよそ五〇〇メートル。屋上から屋上へ、そして地上へと降り立ったため既にいづなの姿は見えない。周囲を見回し敵がいないことを確認すると、アズリールは白とステフを下ろす。
依然白の焦りは拭えない。結局いづなを仕留めることは叶わず、加えて空もいづなの手に渡ってしまった。
ステフとアズリールは、見た事もない白の表情にどうしたらいいのかと不安が募るばかり。
ここから先どう戦うのだろうか。敵の位置は、周囲の状況は、事前に準備していた策は、それとも次の作戦が────と思考していると、アズリールの背後から一つの影が真っ直ぐ此方へ飛来した。
この一発こそが、後に戦況を変える大きなきっかけとなることを彼らはまだ知らない。
再び向けられた最悪を告げる弾丸は、誰の目にも留まらず、次第に恐怖となって降り注ぐ。
────パァン。
ほんの数分前にも聞いた着弾音。それが今度は撃った人影すら見せることなく鳴り響く。振り返ると視界に入ってきたのは、その場に倒れ込むアズリール。
ステフは、そんな光景に驚愕していた。
身体能力が頭一つ抜けてるアズリールが。
誰より戦闘に慣れていて、常に警戒を怠らなかったアズリールが。こうもあっさり狙撃を許し、避ける素振りすら見せず意識を失っている。
「い、今、何が起きたんですの!?」
ステフの声に、白は漸く我に返る。
自分の判断が甘かったせいで、今の状況が出来上がってしまっていた事に。
今の狙撃、撃ったのは間違いなく空だ。
長距離射撃は空の得意とする技術の一つ。遠方から音もなく飛来した弾丸は狙われてることを察知すらさせず敵を射抜く。
空にとって
だが、気付いた時にはもう遅い。
アズリールは既に撃たれた。
そして空の狙撃が、一発で終わるはずない。
広い視野でフィールド全体を見通し、数百メートルの距離をものともしない空の魔弾が、間髪容れず白とステフを襲う。
此方の手が届かない場所からの集中砲火。分が悪いどころの話じゃない。地の利は完全に彼処にある。
「っ……ステフ、走って」
「えっ、で、でも……い、いいんですの?」
振り返ったままステフが確認する。
ここでアズリールを失うのは明らかな失策。そんなの当然白だって分かってる。空同様に今すぐ取り返さないと味方に戻すのは困難になる事も。
だがあの時とは状況が違う。それも、あの時以上に最悪な形で。
その光景は、死そのもの。
白が指示した次の瞬間、二人の眼前には想像を絶するほど大量の弾丸が迫っていた。
警戒の薄い着地時の隙を突き、最初の一発で反応を遅らせ、残ったエネルギーを限界まで絞り出していく。
今の空には、ただ遠くにいる白達を攻撃する事だけ、ただ、自らの持てる力を出し切る事だけ考え、ひたすらに集中力を高めていく。
その硝煙弾雨に、ステフは唖然とした。
なんだ、あの異様な数は。なんだ、その見た事の無い暴力的な狙撃は。
漸くステフは、自分のしようとしていた事の浅はかさを痛感する。なぜ白が撤退の指示を出したのか。その理由を、意味を。
アズリールを放置していいのかだって?
けど、だからといって何ができる。この弾幕を前にまだ戦力云々なんて悠長な事言ってたら、それこそ取り返しがつかなくなる。
今は私情を挟んではいられない。アズリールにかまう事はマイナスだと、白は無意識に判断したのかもしれない。
最悪の場合、全滅。
「……いそ……い、でっ」
白が言葉と同時に、ボムを握り締めた右手を全力で振り抜く。
直後に銃弾とぶつかり、炸裂。発生した閃光が空の視界を奪い、追撃の手を一時的に遅らせる。
ステフは我に返り、その隙を突いて脱出。白と共にその場を離れるべく走り出した。
その際ダメ押しとばかりにアズリールを撃った白だったが、抱えて走る体力も無い二人にはそれ以上どうすることもできず、結果本当に放置する形になってしまう。
ただし復活までの十五秒とそこから更に逃げるための時間まで考慮すれば、その後アズリールがどちら側に付いたかは容易に想像できた。
「ハァ……ハァ……シロ、この状況……かなり不味くないですの……?」
「……わか、ってる……ッ!!」
空の攻撃の手が届かない屋内を目指し、廃ビルへと向かった二人。ここなら狙撃される心配はもうないが、それも単なる一時しのぎ。
走ってばかりで体力の消耗が激しい白達に対して、敵は切り札を残したいづなと、ほぼ無傷の空とアズリール。
ステフの危惧した通り、状況は絶望的。
これで寝返ったのが空だけならまだ対抗方法はいくらでも考えられた。
例えば、アズリールをいづなにぶつけて、足止めしている間に白が空を取り戻すとか。勿論アズリールは奪われるだろうし白が空に勝てるとは言い切れないが、十分現実味のある作戦だ。
だがその願いは叶わない。
アズリールはやられた。敵は三人。
三対一にしたって、相手が悪すぎる。
「……負け……っ!ちが……」
即ち、敗北。思わず口をついて出たのを、白が慌てて否定する。状況を鑑みれば真っ先にその考えへ行き着くのは自明の理だった。
どうする。アズリールだけでも取り戻しに行くか?だがいづなや空が来たら?否、そもそも勝てるのか?
「……しろ、が……やら……やらな、きゃ……」
今にも消えてしまいそうな、銃もボムも地面に置き、力が抜けたように俯き座り込んで白は途端にそう発した。
悲しくはない。だから、泣いたりしない。これくらいの逆境、泣くものか。
その瞳に浮かぶ涙を、ぐっとこらえる。
勝算が全くないわけじゃない。まだ戦える。
白がやるしかないんだ。
挫けそうな心を奮い立たせ、白は立ち上がる。
「…………シロ。相手がもし二人なら、シロなら勝てますわよね?」
────その白の決意を、ステフはよしとしない。
白は色褪せた視界の中、確かにその姿を目に入れる。
その少女は、白と同じように、いや白よりずっと覚悟を持って。
半ば挫けそうになった心をこれ以上折らせまいと、安心させるように白の正面から、決意に満ちた表情を見せつけた。
白はそんなステフの言動に目を見開き、そのあまりにも突拍子のない言葉でぐちゃぐちゃになった思考を全て持ってかれる。
いいや、本当はわかっている。ステフが思いつく程度のアイデア、白が理解できないはずないのだから。
一瞬、何を言っているのか分からなくなるほどに、その一言は残酷だった。
「っ……だ、だめ……!?」
だってその考えは作戦考案段階で切り捨てた。
忘れていたのではない。何せ、あの時とは状況がまるで違う。
指示を出して撃たせるだけならともかく、それをさせれば自ら死にに行くようなもの。特攻どころか自殺行為もいいとこだ。
それが分からないほどステフは愚かではない。
白が意図して自分を頭数から外したことも、今の一言だけで察した。
なのに。
ステフの表情は真剣そのものだったが、やがてすぐに笑みを零す。
「私でも時間稼ぎくらいにはなる。それに、そんな顔したシロを一人で行かせるわけにはいかないですわ」
自らの思いの丈を、心の底からの気持ちを、言葉にして伝えたような、そんな声。
いくら取り繕ったところで、寸前まで出かかった涙をなかったことにはできない。白の拳は強く握り締められていて、それでいて震えていた。
ステフは、分かっていた。
白だって三人を相手にするのは怖い。
怯えてるのだ。負けることに、自分のせいで勝てなくなることに。
「……」
けれどこれ以上誰かを失うのはもっと怖い。
優しく語りかけるステフの姿が、何かに縛られて生きていた、かつての兄と重なる。
もう独りは嫌だ。
もう誰も失いたくない。
自分のせいで誰かが傷付くくらいなら、自ら進んで犠牲になろう。
それだけで、命を張るには充分な理由だった。
だから白一人が頑張れば済むだけのこと。ステフが危険を冒す必要なんてない。
そう、思っていたのに。
「ここで膝を抱えて縮こまっても何も解決しないですもの。なら、私は立ち向かいたい」
その揺るぎない言葉の数々に、白は何も言えない。ただ困惑した表情で、彼女の言葉を聞き続ける。
白はステフの考えを理解している。理解しているからこそ、気付いてしまった。
ステフももう、後には引けないのだと。
「アズリールさんの相手、私にさせてくださいですわ」
故にその言葉を、止めることはできなかった。
────────────────
────夜の街中を、一人の少女が走る。
薄暗い道、進む内に次第とNPCの気配は肌で感じられるほどに増える。途中に蔓延るNPC達を躱し、その隙間を縫うように走る。多数の時は撃ち抜く。
何かを求めて。何かを成す為に。
暗がりで先が見えない。未知の恐怖がステフを襲う。怖くないと言えば嘘になるだろう。だが構いはしない。この足を、止めたくない。
「……シロがやらないと、いけない……でしたわね」
白の言葉を、音にする。
彼女が何故あそこまで独りで頑張るのか、ステフには分からない。
ゲームをしていれば、強くなりたいと思うのは誰しも共通の欲望である。ゲームでなくとも大抵の者は、自分の手で何かを成したいと願う。
だが白のそれは、そんなよくある望みとは少し違う気がした。
もっと必死で、切実な理由があるような。
(……泣きそう、でしたわね)
脳裏に浮かぶ、独りで戦うことを決意した白の表情。あの悲痛に満ちた顔が頭から離れてくれない。
その拳を、強く握り締める。悔しそうに、その怒りをどうしようもなく鎮める。けれど、収まってくれなくて。
────ずっと、後悔していたのだ。
初めて二人に会ってから、頼りっぱなしだった事を。あの時から、白は空に少なからず劣等感を抱いていたのだろう。けどそれは、ステフも同じだったのだ。
アズリールとのしりとりの時も、クラミーとのチェスの時もそうだ。ゲームは二人に任せ、自分は敵を引き付けるだけ。クラミーの時は、何も出来ずに眺めることしか出来なくて。
募るのは後悔ばかり、助けてもらっていたのは自分ばかり。
自分は空と白に、何かしてやれただろうか、と。
思い出す。ここに至るまで、自分はあの二人に何度も救われて来た事を。クラミーを倒し、国王になり、内政を安定させ、図書館を取り戻し、アズリールを引き込み、東部連合のゲーム内容を暴き、獣人種に喧嘩をふっかけ、勝負の場を与えてくれた。
自分はここまで何度も、彼らに甘えてきた。
何度も、何度も。
(きっとシロもこんな気持ちだったんですわね)
自分よりも年下の少女に、つらい決断をさせてしまった。そんな意識に苛まれそうで。何も出来なかった自分を呪うばかりになりそうで。
もし間違えれば、此方は全滅していたかもしれない。そう思うと、空が奪われてしまった時の事を思い出して。
頼られる可能性もなかった悔しさが。
頼られることなく安心してしまった不甲斐なさが。
戦力にすら見られない自分自身がどうしようもないほど情けなかった。
────いつからだろう。
エルキアの為、人類種の為と躍起になって奮闘していた自分が、こんなにも他人任せになったのは。
空と白に全て頼りきりの、酷く惨めな人間になったのは。
そしてその現状を、“まぁいいか”なんて思うようになったのは。
「NPCが騒がしいと思って来てみれば、なるほどキミかにゃ」
「っ……」
ステフは咄嗟に振り返る。
まだ辺りは暗く声の主の表情は伺えない。ゆっくりと此方へ近づくその影に背筋が凍りつき、気が付けばステフはその足を動かしていた。
瞬間、ステフが先程までいた場所に何かが飛んで来た。急速な突風が頬をかすめ取り、思わず体勢が崩れる。
月光に照らされ、目を見開けばそこには、見覚えがあり過ぎる姿が現れていた。
翡翠色の髪、青と金の鮮やかなオッドアイ。種族の特徴とも言える一対の大きな翼と、幾何学模様を描き回る光輪。
その身体はまさしく、御伽噺にでも出てくる天使そのもの。
白と別れてからずっと探していた、いづなの手に渡った元仲間。
「……探しましたわ。アズリールさん」
彼女の性格からして、一目散にいづなの元へ向かうとは考え難い。おそらくまだ近くにいると狙いを絞ってみればこれだ。
けどまさかこれほど早く見つけられるとは。そう思いながら、銃を握る両手が強張る。
そして次の瞬間、アズリールがステフへと牙を剥く。
「へぇ、うちと殺るつもりにゃ?」
アズリールの言葉に殺気が帯びる。
ステフが一筋の汗を流して、僅かに後退る。人類種の血に残る本能が絶叫していた。
武器を捨てろ。泣いて、喚いて、命乞いしろ。
目の前にいるモノは────『死』だ、と。
位階序列第六位・天翼種。
『十の盟約』以前ならば、相対することが即ち破滅を意味した、雲上の存在。
死ぬ、死んでしまう。確実に近付いている死の感覚に、脳が侵されてしまいそうだ。
けれど。
「え、えぇ、そ、その通りですわ」
ステフは思い出す。
自分が何をしようとしていたのか。何の為にここまで来たのか。
一見すると無謀すぎる対決。白ですら初めは止めた戦い。しかし無駄ではないその戦いに、胸が熱くなるのを感じる。
もう誰かに頼ってばかりじゃない。
空や白の為に。
今こそ、力になるんだ。
「怪我しても知らないにゃ♪」
にっこりと、だがゴミを見るような眼で、アズリールが微笑む。
片や天翼種。
片や人類種。
本来交わることのなかった二種が、
───LOVEorLOVEDを賭けて交錯する───
やめて!アズリールの身体能力でめろめろガンを解き放たれたら、十の盟約でゲームと繋がってるステフの存在まで奪われちゃう!
お願い、負けないでステフ!あんたが今ここで倒れたら、国や御爺様との約束はどうなっちゃうの?白はまだ残ってる。ここを耐えれば、獣人種に勝てるんだから!
次回、「ステフ死す」。デュエルスタンバイ!
あ、感想本当に待ってます。