カーーーンッ、カーーーンッ
深く暗い森の中、何かがぶつかり合う音が森中に響き渡る
カーーーンッ、カーーーンッ
暗い森の中を音が響いている方に向かうと少しずつ辺りが明るくなってきた
深く暗い森を抜けるとそこには自然に切り開かれた草原が広がっていた
その草原の中心には大きめの平屋の一軒家が建っているがその周りには幻術が張られており家主に認められネックレスを持ったものにしか潜ることが許されていなかった
今はその家の家主とその妹が木刀を使った修行をしていた。そしてその近くでは今修行している妹の姉であり家主の妹である女性がタオルを首にかけ汗を拭いながら二人を見守っていた
「兄様いきます!!」
「来い!!白音!!」
兄は妹の名を呼ぶが上手く聞き取れないが妹は木刀を構えると兄に打ちかかる!!
兄はその打ち込みを木刀で受けるが弾き返す妹は諦めずに何度も打ち込みを繰り返すがその尽くは弾く返される
兄は打ちこまれるばかりだったが隙を見て打ち込まれた木刀を自分の木刀で受けた時に手首を返して振った!!
ブンッ!!
木刀は妹の目の前で寸止めされたが妹はビックリして後ろへと尻餅をついてしまう
兄は尻餅をついてしまった妹にすぐさま近寄りあたふたとする
「ご、ゴメン…白音。ケガはないか!?」
妹は過保護な兄の行動に手を口元に当てながらクスックスッと可笑しそうに笑った
「兄様過保護すぎです。ただビックリして尻餅をついてしまっただけですよ?」
そう言うと妹は膝に手を当てながらゆっくりと立ち上がりお尻についた砂埃をパンッパンッと払う
「……」
「?……どうしました兄様?」
「…いや……白音は可愛いなぁって思って」
「!!\\\……」
白音は顔をうつ向かせ頬を染める。そしてそれを見ていた黒歌は兄に向けてからかうように声をかける
「にゃははは、灰詩兄は白音を落としにきてるにゃん」
「?何か可笑しなこと言ったか?」
「………これだからシスコンは困るにゃ…」
「ちなみに黒歌も可愛いと思うぞ?」
「にゃ、にゃにゃぁ!!ふ、不意打ちは卑怯にゃ!!」
黒歌は灰詩からの一言にあわてふためくと灰詩はハハハッと笑いながら黒歌の頭をポンポンと叩く
「そういうとこが可愛いんだよなぁ黒歌は。如何にも誉め慣れてなくて誉めるといちいち反応するとこがね」
黒歌は灰詩のその様子に頬を染めながらも「はぁぁぁ」とため息を吐きながらやれやれと頭を振る
「灰詩兄には敵わないにゃ…コノチョウゼツシスコンアニキ」
白音は二人の掛け合いに少し嫉妬し頬を少し膨らませながら灰詩の服の袖をつまみ引っ張る
「兄様……私も頭を撫でてください」
白音のこの発言に灰詩はグフッと体を前かがみにし黒歌はブハッと言いながら後ろへと倒れる。黒歌のその顔は惚けており時おり「グヘヘ…白音は可愛いにゃん………」とつぶやいていた。灰詩は白音のお願いどおり頭を撫でてあげると幸せそうに「ふにゃぁぁ」と声を出していた。
「…やはり兄様のなでなでは格別です…」
灰詩は白音の頭から手を離すと白音は満足そうにすると満遍の笑みで指を猫の様に曲げて「ありがとにゃん♪」と灰詩に向けて言うと耐えきれなかったのか灰詩もグハッと言いつつ後ろへと倒れたのであった
そんな茶番劇を繰り広げながらも平和な日常が送られるはずだったのだが彼らはまだ知らない
途中休憩を挟みつつ修行が進み今は仙術と妖術の修行に入りしばらく時間がたっていた時だっだ
ブワッン………
次元の狭間から何かが飛んできた。それは仙術の上級者をもってしても察知するのが難しいものだった
灰詩たち兄妹は仙術の修行のため目をつむり精神を統一をしていた
次元の狭間からきた何かは少しずつ兄妹へと近づく
灰詩たち兄妹の身体の周りに白い光が集まっていく
灰詩たち兄妹に何かが直撃するまで残り2メートル
集まった光はやがてオーラの様にゆらゆらと揺れ始める
残り1メートル
そこで灰詩は何かに気づき斜め上を見上げた
残り…3
灰詩は妹たちに妖術による障壁を張る
…2
妹たちの前に立ち両腕を広げる
…1
痛みに耐えるために目をつむり、歯をくいしばる
…0
灰詩は何かによるダメージを受けるはずだったのだが……
身体のどこにも痛みを感じなかった。そして目を開けると目の前には今までいたはずの妹たちがおらず家もなかったがそこはさっきまでいた場所だった
不思議に思い仙術で気配を探る………すると
「……ん?…何か懐かしいオーラを感じる……それとそのさらに奥に大きな二体の龍のオーラもあるな……」
ここからそう遠くないところに凄く懐かしくそして二度と感じることのできないオーラが感じられ、奥には封印される前のある二体の龍のオーラも感じとることができた。
「とりあえずそちらに向かってみるか…」
そう言って灰詩は気配のする方に転移した。
転移すると目の前には灰詩と歳が変わらないであろう若かりし頃の両親がいた。
そして二人はそろって上空を見上げそこで繰り広げられている二天龍と三大勢力の戦闘を見守っていた
灰詩は転移を使い、遥か上空に転移し二天龍に向けて仙術と妖術を織り混ぜた攻撃を放つ
その攻撃は赤と黄色の螺旋を描きながら赤い龍へと直撃する。周りに凄まじい爆発音を轟かせ赤い龍へとダメージを与える
突然の攻撃に二天龍と三大勢力の戦士たちは騒然とする。攻撃をした者を探すために首を回して探す
灰詩は攻撃を放った後転移し両親の近くに移動し声をかける
「二天龍を倒すためにチカラを貸してはくれないか?」
突然後ろから声がして驚いた両親は振り向き灰詩と対面する
「!!ビックリした…貴方は一体…何者だ?」
「それとさっきのあの攻撃は貴方が?」
両親は疑う様に返事を返す。灰詩は驚くのも無理はないか思い返事を返す
「私の名は灰詩。種族は猫又の猫魈。つまりは貴方たちと同じだな」
「「ッ!!」」
「何故それを…イヤ…当たり前か。貴方の気の流れを見ればすぐに分かる…。相当の仙術の使い手であることが」
「私にも分かるは…多分だけれども妖術も多彩であると思うの」
「よく分かりましたね…確かにどちらとも私は得意としています。それで貴方方の名前は何と言うのですか?」
「「あっ………」」
「これは失敬…俺の名玖白《こはく》よろしくな」
「私の名は彩歌《さいか》。彩る歌と書いて彩歌よ。よろしくね」
灰詩は2人の名を聴くと小さく「やはりか…」とつぶやく。そして灰詩は小さく頭を振り気持ちを切り替る
「あの二天龍を共に倒さないか?同じ種族の仲間として」
この提案に若かりし頃の両親は二つ返事で了承する
「あぁ!!共にあの二天龍と戦おう!!」
「えぇ!!貴方がいればとても心強いわ!!」
そして3人は二天龍へと向き直り灰詩の声に対して気合いのこもった返事をする
「行くぞっ!!!!!!」
「「オウッ!!!!/ハイッ!!!!」」
そして3人は二天龍へと走り出した
to.be.contiued…