連邦軍MS部隊の隊長ケーニッヒは撤退しているジオン軍を追撃していた。
「ケーニッヒ隊長、ジオンの野郎共を宇宙に追い返してやりましょ!」
「そうだな、だがジオン軍を舐めるなよ、奴等は手強い」
そう、ジオン軍は強いのだ、だが部下は
「負けるわけないですよ!、このMSさえあれば!、俺達はジオン軍に絶対に勝てますよ!!」
地球連邦軍で開発されたMS、RGM-79-G陸戦型ジムは、
ジオンのザクⅡに優るMSだった。
それに加え数でも優っていたのだ、連邦軍は36機のMSを用意していた、ジオン軍はあって10機、ならば負けるはずがないと過信してしまうのは仕方ないことだった。
すると先行していた小隊から連絡が入った、ジオン軍でもいて勝手に攻撃でもしたのかとケーニッヒは思っていたが、緊急を告げていた
「こちらアルファ1!、至急救援を!!、なんだ奴は速すぎるぞ!!」
「アルファ1!、何が起きている!?」
「ジオン軍のスカート付きですしかし!、信じられない速度です!!、うあぁー!?」
その報告後アルファ1から通信がと切れた、ケーニッヒは緊急事態と判断して行軍速度を上げた。
ケーニッヒは先行する形で4個小隊を連れてきていた。
しばらくすると、ケーニッヒ達はアルファ小隊のMSと思われる残骸を見つけた。
それは、綺麗に上半身と下半身が分かれていたのだ、ケーニッヒは周辺の警戒を怠らぬように言おうとしたとき部下の一人がジオン軍のMSを発見したのだ。
「隊長!ジオンのスカート付きを発見しました!、奴は1機です!」
ケーニッヒはおかしいと思った
(たかが1機のスカート付きに1個小隊が殲滅されたと言うのか、、、なら!)
「気をつけろよ!、奴はエース級の可能性がある!」
ケーニッヒは警戒するように言ったが部下達は
「こいつを撃破すれば昇格ものですね!、なら俺が撃破して見せますよ!!」
そう言うと部下達はは制止するケーニッヒの声を無視して攻撃を開始したのだ。
ケーニッヒは呆れながらも攻撃を開始した、12個に及ぶ火線がただ1機のドムに向かっていったがドムは、恐るべき速度で回避した。
そのせいで、弾幕はドムの残像を捉えることしか出来なかった
「なんだ奴のスピードは!?スカート付きじゃなかったのか!!」
ドムと呼ぶにはおかしな速度をしている為、ドムと判断できなかった。
そうこうしている間に、ドムは段々と近づいてきたのだ
ドムはその手に持っていたジャイアント・バズを構えると最も接近していた陸戦型ジムに撃ち放った、陸戦型ジムはシールドで防ぐがジャイアント・バズの360mm弾を防げずバラバラに吹き飛んだ。
ドムは高速移動しながらジャイアント・バズを撃ちながら接近してきて、また1機、また1機と撃破されていった。
「くそ!、なんだ奴は!化け物か!!」
ケーニッヒはこのままでは全滅するかもしれないと考えて、ドムの特性を殺すには接近するしかないと判断して、部下に命中を伝える
「全機、接近しろ!、このままではじり貧だ!、接近して格闘戦に持ち込め!!」
「「り、了解!」」
部下達は最早は慢心する余裕すらなく、生き残れる可能性に賭けることしか出来なかった。
ケーニッヒ達は一斉に接近していった、ドムは冷静に撃破しながら接近した。
ドムは弾切れになったジャイアント・バズを捨てて、ヒート・ランサーを構えた、ケーニッヒはその見たことのない武器に警戒しながらも、弾幕を貼り続ける。
しかし少しの被弾を気にせず接近してきたドムは、陸戦型ジムをすれ違いざまに両断していった。
「隊長!助けてくだっ!?」
部下達が撃破されていった、生き残って居る者も戦闘続行は出来なかった、だがドムには被害を与えることは出来ていた。
「糞が!、よくも俺の部下達を!この化け物が!!」
「貴様だけは!この俺が!ぶち殺してやるぞー!!」
最早、ケーニッヒとミハエルの一騎討ちの様相を呈していた。
ミハエルは追撃部隊を撃破しながらも、受けた被害で高速性能は出せなくなっていて、通常のドムと変わらない速度しか出せなかくなっていた。
接近してきたケーニッヒにヒート・ランサーを振るった
ケーニッヒもビーム・サーベルで打ち合った、
「中々やるな!」
「はっ!、お前に言われたくないな!ジオンのクソ野郎!」
「お前に部下達が殺られたんだよ!、なら仇ぐらい取らなきゃ浮かばれんだろうが!」
「なるほどな、、お前には俺を殺す権利が有るだろう、だが!俺には護らねばならない者達が居る、故に、負けはしない!」
ミハエルとケーニッヒには互いに譲れぬ物がある、だからこそ互いが止まるまでこの戦いは終わらぬだろう。
戦いは、互いに一歩も退かぬ一進一退の攻防を繰り広げていた。
だが、格闘戦での性能はケーニッヒに分があった、ケーニッヒはミハエルの使うヒート・ランサーの弱点である挙動の大きさの隙を突いてケーニッヒは懐に飛び込んだ、ミハエルは回避行動を取るが回避しきれず片腕を切り落とされた。
「ちっ!まだだ!」
ミハエルは切り札の胸部に内蔵された拡散ビーム砲を使用した。
するとケーニッヒのモニターが突如、光で見えなくなった
「なんだ!」
ミハエルはその隙を突いて、ヒート・ランサーを片手で構えそのままケーニッヒの乗る陸戦型ジムをヒート・ランサーで貫いた。
「クソー!勝てねえのかよ!俺はまだっ!!」
ケーニッヒの乗る陸戦型ジムは機能を停止した
だがミハエルの乗るドムも無理な運用で戦闘が困難なレベルの故障を起こしていた、その為撤退は不可能かと思われた時、こちらに航空機が飛んできていることに気がついた、敵かと思ったが視認距離まで近づいて来たとき機種が判明した、ドダイYS、味方の航空機だった。
ドダイはMSの移動を補助するためのサブフライトシステム機だった、ドダイから通信が入った
「ミハエル大尉、クルト少尉の要請でお迎えに上がりました!早くお乗りください!」
クルトはもしものためにドダイを1機送っていたのだ、その機転がミハエルを助けることとなった。
「救援、感謝する」
ミハエルは短く感謝を伝えるとドムでドダイに飛び乗った、ドダイは速度を上げて撤退していく、ふとミハエルは後ろを振り向くと遠くに連邦軍の後続部隊が見えた、
一歩遅かったら死んでいたことは明白だった。
「クルトには感謝せねばな、しかし連邦軍のMSは手強い」
果たして勝てるかどうかミハエルは考えだした、オデッサを失なってジオン軍は大きい痛手を受けている、戦線の小縮は仕方ないかもしれないとミハエルは思い、未来を憂うのだった。
ミハエルはクルト達と合流を果たし、潜水艦にて一路キャリフォルニアベースに向かった。
この戦いの功績でミハエルは昇進、少佐に任じられる。
そしてミハエルはその戦い振りからジオン軍において、ジオンの虎と讃えられた。