戦場の虎   作:コンテナ輸送

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始まりの惨劇

ミハエルはスペースコロニーに、デブリに紛れ接近していた。

デブリをザクⅠで器用に移動しながら、ミハエルの乗るザクⅠは、コロニー外部に発見されることなく到達した。

コロニー外部に到達したミハエルはメデューサ2、3に、モールス信号で周辺のデブリに紛れ待機するように命じた。

ミハエルはコロニー外部に設置してある搬入口のロックを解除するとコロニー内に進入した。

 

 

 

 

コロニー内部に進入したミハエルは、コロニー内の風景がついに見えてきた。

 

「此がこのコロニーの内部か、、、」

 

そう言うミハエルに、周辺の景色が飛び込んできた。

会社に行くため歩く男や、公園で楽しく遊ぶ子供達、

ショッピングする恋人達等の日常的な風景が見えた。

それらを見ながら降下していたミハエルの乗るザクⅠは、

ハイウェイにスラスターを噴射しながら、ガシャンと音を立ててハイウェイに降り立った。

それには、コロニー内部の住民達は驚き、ジオンが攻めて来た事実に戦慄し恐怖した。

「ジオンが攻めて来たーー!!」と言う声が木霊した。

ミハエルは、ザクⅠがこの作戦の為に装備してきた、

特殊兵器である睡眠ガス散布兵器に手を伸ばした。

腰に装備していた、散布機に右手で手を掛けた。

散布機は、トリガーを引けば先端に取り付けられた睡眠ガスが打ち出され、散布される用になっていた。

ミハエルは散布機のトリガーを引いた

すると先端に取り付けられた睡眠ガスが、不規則に煙を出しながら打ち出された。

すると睡眠ガスがすぐさまコロニーを覆い尽くす勢いで、広がりものの数分でコロニー全体を覆い尽くした。

先ほどまで日常に覆われていたコロニー内部が、異常な光景に包まれた。

会社に行くため歩いていた、会社員は地面に突然手を着くこともなく倒れ、びく、びくと痙攣を始めた。

公園で遊んでいた子供達や恋人達も同じく倒れ、痙攣しだした。

それは、睡眠ガスの効果とはかけ離れていた。

そうこれは、睡眠ガスを散布する作戦などではなく、

この作戦の真の狙いはNBC兵器、即ち毒ガスを使用した民間人の、虐殺であった。

その光景を見たミハエルは独白する

 

「やはり毒ガスか、、、だが此は誰がやらねばならぬこと、ならばこの俺が汚名を被れば良いことなのだからな」

 

ミハエルは此から来るであろう未来を見つめながら、

自分が殺した人達に目を背けず、背負っていくと告げるのだ。

 

「すまない、俺はお前達を背負っていく、お前達は俺を怨む権利がある、だが俺はまだ死ねない、やらねばならぬことがあるだ」

 

お前達は俺を殺す権利があると言いながら、まだ死ねぬと宣言するのだ。

ミハエルは脱出の為、ザクⅠのスラスター使って運搬口を目指す、一度も振り返らず。

 

 

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