戦場の虎   作:コンテナ輸送

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気高き犬

地球連邦軍セモベンテ部隊は、ジオン軍の集積所を襲撃しようとしていた。

 

「俺がまず、いつものようにジオン兵に近づく、そしてバカなジオン野郎を始末したら攻撃開始だ」

 

セモベンテ部隊、隊長フェデリコ・ツァリアーノは部下達に今回の作戦を伝えた。

ジオン軍の集積所に進軍していると、斥候に出していた部下から通信が入った。

 

「隊長!、ジオン軍のザクを発見しました!、どうしますか?」

 

フェデリコは運がいいと思った、なぜなら集積所の戦力は、ザク2機だったからだ。

 

「ククク、俺達はついてるぞ、よし!、速度を上げるぞ」

 

フェデリコは進軍速度を上げ、集積所に急いだ。

しばらくすると、斥候に出していたザクから敵の増援が来たと連絡が入った、フェデリコはこの戦い勝ったとそう思ったしかし、斥候に出していたザクとの通信が途絶えた、しかしザク2機なら勝てると思ったのだ。

進んでいると黒紫色ののザクがいた、そのザクはこちらを見つけるとザクを超える速度で接近してきた。

 

「なんだ!、あのザクは!」

 

フェデリコはすぐさま部下に攻撃を命令した

 

「撃て!近寄らせるな!!」

 

しかし黒紫色のザクは脚部のバーニアを噴かしながら、攻撃を回避した。

黒紫色のザクは、回避しながらもこちらを攻撃してきた

フェデリコは近寄らせたら危険と判断して、距離を取りながら攻撃した。

 

「全機距離を取れ!、弾幕を貼り続けろ!」

 

距離を取ろうとしていた味方機のザクが、至近距離から120mmマシンガンで蜂の巣にされて部下が即死した、しかし距離を取り出したら、被害を被る事はなくなったが

敵を仕留めることもできなかった。

 

「ちっ!、なぜ当たらない!、糞が!」

 

フェデリコは敵機の性能よりそのパイロットの技量が恐ろしかった、双方が膠着状態になっていた。

そんなとき、フェデリコは遥か遠くで光物を見つけた、

次の瞬間、味方のザクの上半身が吹き飛んだ、フェデリコは叫んだ

 

「10㎞以上先から撃ってきてるぞ!、動き続けろ、狙われるぞ!」

 

10Km以上先からの狙撃だ動いている物に当てるのは至難の技だ、なら動き続けるしかないだが、敵のザクが居るのを忘れていた。

 

 

 

ミハエルは膠着状態が崩れたのを肌で感じていた、攻めるなら今しかないと感じ、敵部隊に突撃していった。

突撃していると、先程、遠距離狙撃した味方が通信を入れてきた。

 

「おい!、ザク聴こえるか、俺が援護するぜ!」

 

勇ましいその声を聞いたミハエルは返答した

 

「了解した、援護、感謝する」

 

連邦軍のザクが攻撃しようと、機体を出した瞬間、またもやザクに味方の攻撃が当たり、爆発した。

もはや連邦軍に戦力は残されていなかった、ザク2機と61式戦車がいるだけだった、フェデリコの作戦は失敗した。

フェデリコは一人でも多く生き残らすため、撤退命令を出した

 

「総員撤退!、俺が敵を引き付ける、その隙に撤退しろ!」

 

そう言うとフェデリコは、ミハエルのザクに突撃した、

フェデリコは120mmマシンガンを撃ちながら接近してきた、しかしミハエルはバーニアで高速移動して回避した。

しかしフェデリコは、回避されるのは想定内だった、格闘戦に持ち込めば、回避などできないと考えた

 

「いくら貴様が、回避が上手かろうが、格闘戦なら避けられんだろ!」

 

フェデリコはミハエルが避けることを読んで、接近してきた、フェデリコはヒートホークでミハエルに斬りかかった、ミハエルもヒートホークで受け止め、激しい音を発てながら打ち合った。

何度か打ち合ったとき、フェデリコの機体が後ろに退いた、その隙をミハエルは見逃さなかった。

ミハエルはバーニアを全開まで開け、出力を上げて一気にフェデリコの懐に入り、フェデリコを切り捨てた。

フェデリコは奮闘した、しかしミハエルには及ばなかったのだ。

撤退しようとした連邦軍も、謎の味方に全滅されていた。

ミハエルは、この第67物資集積所防衛に成功したのだった。

ミハエルは、所属不明な味方機に通信した

 

「救援、感謝する」

 

「はっ、感謝なんて必要ねーよ、これが俺の任務だっただけだ」

 

戦いも終わり、その所属不明機にミハエルは接触した。

その機体はモビルスーツではなかった、モビルタンクと言われた、試作機だった。

その機体から一人の男がおりてきた、その男の名は、

デメジエール・ソンネン

モビルスーツの登場と共に負け犬に成り下がった男は、

その搭乗機、ヒルドルブと共に誇りを取り戻したのだ。

 

「どうだ、このヒルドルブは」

 

「まだまだ、俺は戦える」

 

この戦いの後、ミハエルは大尉に昇格した、それにともないモビルスーツ部隊の隊長に命じられる。

しかしミハエル達の奮戦虚しく、戦局は膠着状態に移行していた。

その間に地球連邦軍は、一週間戦争及びルウム戦役で失った艦隊を再編するための建造計画、ビンソン計画を始動していた。

もう1つの計画も、ビンソン計画と同時進行しながら進んでいた。

その計画とは、連邦軍が遅れをとっている宇宙戦略を形勢逆転させるため、モビルスーツの開発とモビルスーツの運用を前提にした新型宇宙空母の開発、配備する計画

V作戦計画が始動していた。

そして9月18日、地球連邦軍の唯一の宇宙基地であるルナツーに近いサイド7にて、極秘にテストを行っていた試作モビルスーツ群を、シャア・アズナブル少佐、指揮下のモビルスーツ偵察部隊が発見し、戦闘を開始した。

だが、連邦の新型モビルスーツによってザクⅡ2機を失ったのだ、戦争の流れが変わりつつあった。

 

 

 

 

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