本日は林間学校二日目。二日目も一日目と変わらず色々しごとがあるはずだったのだが昨日航生と一緒に作ったとんかつ定食が大好評で朝ご飯に食べたいというやつが出てきた。さすがに無理だと思ったのだが泊まっている旅館(?)の料理人が「ぜひ作って欲しい」というものだから仕方なく作ることにした。朝早めに起きていたのが幸いし、全員が起きてくる前に作り終わることができた。
「皆さん!朝から重い料理ですが作ってくれた人に感謝して食べるように!」
朝から女子全員(俺たちが一緒だった奴ら)が(特にるり・小野寺・霊夢・千棘)妙に騒がしい。まぁ何かあったのだろう。気にせず自分の分も作ろうとした。しかしここで問題発生。
「材料たりねぇぇぇぇぇ ぇぇぇぇ!」
俺たちの分を作る材料がないことが判明。どうするか話し合ったのだが結果俺が食べて航生が食べないことになった。食堂のシェフに「パンとスープさえあればいい」というものだから心配したが何事もなかった。食べている途中で俺たちに先生が言ってきた。
「みなさん。昨日の晩御飯大賞を発表するよー!昨日の優勝は一条君たちのグループ!おめでとう。約束通り仕事は任せてね。ほんとに人手が足りないときは頼むかもしれないけど・・・。」
・・・というわけで暇です。何かしら仕事があるのに何もないのはやはり暇だ。今日の一番のイベントである夜の肝試し大会もまだ時間がある。あと数時間何をしたものか・・・。トランプは飽きたし、かといってポーカーをする気にもならない。あと定番のパーティーゲームといえば・・・。
「じゃあさ、王様ゲームはどうだ?」
王様ゲームとはくじを引き王様になっ人が番号を指定し命令を聞くというものだ。この禁断のゲームをやりたくない理由が一つだけあった。それは・・・。
「ひょえええええええええええい!」
「やっぱりか・・・」
そうこの変態が暴走しかねない。危険すぎた。しかし、反対したのは俺だけで7:1で数負けしてしまった。
「さぁー諸君始めようじゃないか!」
「「「「「「「「王様だーれだ!!!」」」」」」」」
「おー、私だ・・・それじゃあ・・・」
「『1番が4番の肩をもむ』で」
「あ、俺(私)1(4)番だ・・・」
あたったのはそれぞれ航生と霊夢。慣れているのかとても手つきがいい。そして何やら日ごろの恨みを込めている感じがする。最後には航生が肩を抑えて倒れこむ始末だ。
「・・・王様だーれだ・・・」
「よっし!俺だ!じゃあ2、3、5が今まで見た中で一番言いたくないことを言う」
王様は航生。あたったのはそれぞれるり・千棘・俺の三人。やっているうちに時間は過ぎ気づけば4時間なんてあっという間だった。
「時間も時間だし、これで最後にしようか。」
「「「「「「「「「王様だーれだ!」」」」」」」」
「あたしね・・・」
あたったのは宮本。ここにいる人全員がぞっとした。もしも、集に当たったらと思ったらしい。
「それじゃあ・・・3と8、2と6が1分間顔を、まあ鼻先を8㎝くらいまで近づける。」
予想通りの命令だった。そして自分の番号を見ると・・・。
「俺3番じゃねえか・・・・それで8番は誰だ・・・?]
「最悪・・・俺2番じゃん。それで6番だれだ・・・?」
「「あっ、私8(6)番だ・・・・。」」
「「・・・・」」
(は?え?え?な、なんで・・・!?お、小野寺と・・・!?まじででで!?)
(え、い、一条君と・・・・。これ下手したらキ、キ・・・)
「はぁ・・霊夢か・・・」
「何よ・・・不満だって言うの?」
「滅相もございません」
なんか前にも聞いた気がする会話だが気のせいだろう。
「やればいいんだろやれば・・・・」
そして俺たち二人より先に航生たちが始めていた。
~一分後~
(うん。無理(^^♪))
終わった二人の顔は何ともないように見えたがそんなことはなく、霊夢のほうは顔を真っ赤にしていた。
「お前一気に顔赤くなったなwww」
「うるさい!もう言わないで恥ずかしい!」
そしてバシバシ叩かれている奴を一人発見したが目もくれなかった。そして、次は俺たちの番になった。
~一分後~
「「はぁ~・・・」」
「お疲れ(・∀・)ニヤニヤ」
みんなからのニヤニヤ顔が無償にイラついたが俺にとってはご褒美だったので大丈夫。
ピ~ンポ~ン
『館内に残っている生徒にお知らせします。本日のメイン、肝試し大会を開始します。急ぎ外に出てきなさい。なお、服装は自由です。まぁみんな体育着かな?』
そして結局体育着でみんな外に出た。しかし航生たちは持っていないため私服だったそうだ。今回の肝試しは男女ペアで、しかも手をつないでいかないといけないらしい。(小野寺とペアになれないかな・・・・)
~小野寺サイド~
「私割と肝試し苦手なんだけど・・・」
「大丈夫でしょう」
そしてくじ抽選
「わ、私12番だった・・。」
「みんな~小咲は12番だよ~」
「ちょっとるりちゃん!?」
~楽サイド~
くじ引き----------------------
「あ、当たっちまった。」
「小野寺・・。俺12番だった・・・。」
「「・・・・・・」」
(よっしゃー!ktkr)
~小野寺サイド~
「小咲・・・いっそのこと今日告白すれば・・・?」
「ちょっと何言ってるの?」
「だってこの前失敗したんだから・・・」
「ううう・・・・・」
~一条サイド~
『12番のペアの方どうぞ~』
「い、行こうか小野寺・・・」
「う、うん・・・」
しばらく歩いて俺たちは何やらよくわからない場所に着いた。さびれた神社。人がいる気配はないが、地味にきれいで月一程度のペースで掃除をしていることがうかがえた。
「とまって!」
後ろから大きな叫び声どうやら俺たちに向かって言っているようだ。
「それ以上先に行ったら迷うわよ・・・」
そこには何やら意外な人物が一人ずつ。大丈夫そうなのに全然大丈夫ではない巫女を一名発見した。航生たちだな・・・。
「あ、ああ。わかった。ありがとう。」
~20分ほど経過~
「はぁ~やっと終わった~。」
「一条君お疲れ様」
「お疲れさん」
俺たち二人は無事ゴールにたどり着くことができた。やはり航生たちはすでに到着していたようだ。何やらけんかしているようにも見えるが大丈夫そうだ。(どっからその自信は来るんだ・・・)
刻一刻と時間が迫っている。終わった人は自分の部屋に戻って晩御飯が用意できるまで待機しろという指示が出ていたので俺たちはそのまま部屋に戻った。
~小野寺サイド~
「はぁ、いよいよか・・・」
私は先ほどるりちゃんに「告白しろ」といわれた。さすがに早いし、一条君がどう思ってくれているかわからないのに告白なんてできない、と反論したら「大丈夫」の一点張りだった。
「あんた、じゃあ一条君が好きじゃないの・・?」
「え?えっと・・・。そりゃあ、す、好きだけど・・・」
「じゃあ大丈夫よ。万が一フラれても避けることはされないわ。私が保証する」
「・・・わ、わかった。私、頑張ってみるよ!」
「うんうん、その意気だ。」
ということがあった。部屋に戻れば誰もいないだろうからそこで告白しよう。私はそう心に決めた。
「い、一条君」
「ん?どうした小野寺」
「部屋に戻ったらちょっと話があるんだけどいい?」
「ああ、かまわないよ。まず部屋に行こうか。」
「う、うん」
(はぁ~!恥ずかしい!私変じゃないかな!?)
~部屋にて~
「それで話って何だ小野寺・・・」
「あ、あのね一条君」
(ああ~!恥ずかしすぎる!でも、言うって決めたんだから!ここ逃したら言えなくなっちゃう!)
「この前学校で夕方話したの覚えてる?」
「ああ、あれか。覚えてるよ。野球ボール飛んできたやつでしょ?」
「うん。それで私があの時言おうとしてたこと。言っときたくて・・・」
「なるほどな。それで俺を呼んだんだ?」
「う、うん。正直もう言えなくなるかもしれないから言いたかったの・・・」
「(ま、まさか・・・)」
「私・・・。一条君・・・・。君のことが・・・・」
「好きです・・・!」
~楽サイド~
(え?えええええええええええええええ!?)
「え?ちょ・・・え?」
「・・・・」
小野寺は黙り込んだままだ。(え?小野寺って俺のこと好きなの?え?そうなの?マジで・・・?)
「中学の末のころから好きだった。何度も何度も邪魔されて言えなかったから今言ったの。私は一条君のこと好きなの・・・私と付き合ってください!」
(聞き間違いじゃなかった!)
「ひとつきいていい?」
「うん、いいよ」
正直これだけは聞いておきたかった。確かに俺も小野寺のことが好きだが小野寺の不幸になることはしたくない。
「本当に俺でいいのか・・・・?」
「私から頼んでるんだけど・・・」
ごもっとも。これは正直に言うべきだな・・・。
「ありがとう!まさか先に言われるとは思ってなかったよ。俺も今言おうとしてたんだよ。」
「それじゃあ・・・!」
「ああ、これからもよろしくな!小野寺!」
「うん!ありがとう!」
数年間望んでいた夢がかなってうれしかった。正直な目からはうれし涙を流してしまうほどだった。その涙を小野寺に拭かれてしまう醜態をさらしてしまったが、今はそんなことは考えてられなかった。嬉しい、ただそれだけだった。
しばらくして俺たちはベランダの椅子に座っていた。何パックか残っていたお茶を飲みながら月を眺めていた。
「ふふww私たちさっき両想いだってわかったのに初心だよねwww」
「そうだなwwだって初めてだもんなwww」
「ごもっともだよ一条君」
同じ椅子(ベンチ)に座って星を眺めるなんて初めてだった。二人でお茶を飲み終わり、部屋の中でくつろごうと横になった。ちょうど運よく小野寺とは布団が隣だったのでうれしい。
「本当にありがとな小野寺」
「こっちのセリフだよ一条君」
なんともいつも通りとは言えない会話を繰り広げること10分。やはり横になったからだろう。なんだか眠くなってきた。
「なんだか眠くなってきちゃったね・・・」
「俺もだよ・・・」
「zzzzz」
「って!もう寝てる!」
気づくと小野寺はすでに目を閉じていた。
「・・・おやすみ・・・後で起こすよ・・・」
「zzz」
そして俺も再び横になった。それから次の日の朝まで俺たちの記憶は存在しない。
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「ふう・・疲れた。あいつらなんでこねぇんだよ・・・。」
俺は霊夢とペアを組んで肝試しをやった後ほかの奴らがすぐにゴールしたものだから部屋に戻る暇もなかった。そして点呼をしていたら、楽たちがいないことに気づいた先生が俺たち二人に楽たちを呼んでくるようお願いしてきたのだ。
「お~いお前らぁ、晩御飯だ・・・ぞ・・・・・」
そこには二人そろって幸せそうな寝顔で寝ている楽と小野寺を発見した。
「これは起こすのはかわいそうね・・・。」
「ああ、そうだな。寝かしといてやろう・・・」
「なんか見てると眠くなるな・・・。」
「霊夢お茶入れてくんない・・・?」
「ええ、いいわよ。私も少し飲みたいし・・・」
「あんがとさん」
俺たちは壁の端によりお茶をたしなんだ。
「しばらくしたら行こう」
「zzzz」
「まじかwww」
なぜか霊夢まで寝てしまった。これじゃあミイラ取りがミイラになってるじゃないか・・・。これも仕方ないので寝かしておくことにした。見てると眠くなる・・。
「俺も五分だけ寝よう・・・」
そういって俺は目を閉じた。その後俺に次の日の朝までの記憶はない。
~千棘サイド~
「あいつら遅い!なんでこんな遅いの・・・よ・・・」
(ああなるほど・・理解した・・・)
「そのままにしておくか・・・」
私はそのまま部屋を出て食堂へ向かった。これは話のネタにできるぞ・・・!小咲の顔には幸せの表情があふれるばかりに出ていたのだった。
楽こさ好きにはいい感じかな?
ちなみに私も楽こさです!