幻想郷物語   作:Koki6425

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テスト中に書いていたのもあるのでめちゃくちゃやばい


解決

「なんとか間に合ってよかった…無事か?」

「来るのが遅いのよ!!早く戻ってきなさいよ!」

久しぶりに聞いた声。まだ3〜4ヶ月しか経ってないのにとても懐かしく感じた。その短いようで長く感じた期間探し続けた彼が今ここにいた。確かに死んだと思って途中で探すのを諦めたのに見つかった。努力が無駄になった感じもしたが、それよりも喜びの方が力が圧倒的に強かった。

「馬鹿な!お前は死んだはずだ!」

「お前それこいつにも同じこと言ってただろ。もう少しセリフ考えとけっての」

命は帰ってこない。だからこそ命には価値があり、とても美しいのと同時にとても儚いのだ。しかし、私は今死ねない。つまり価値がない。そこの通称アザゼルが言ったようにお前ごときという言葉は私に似合っている。私につけるにはもったいないくらいの言葉だ。死ねない人間でも価値はあるが、私に価値などあるのだろうか。

「いい加減にしろよ!!」

突然私に向かって罵声を飛ばしてきた航生。その言葉には怒りでもなく、喜びでもなく、悲しみの混じった声だった。

「俺が何のためにここに戻ってきたと思ってるんだよ!俺だって殴られれば痛いし、他人から見捨てられれば悲しいよ?それでも生きないといけなかったんだ!なぜだか分かるか!?」

わかるわけがない。そんな話をしたところで何かなるわけではない。無駄なことだ。

「俺を好いてくれる奴がいるからだ。親、友達、その他にも沢山いたよ。俺のことを大切だと思ってくれる奴がいたんだ。ここまで言えばわかるだろ?」

「私を大切な存在だと思ってくれてる奴がいるってこと?何を言ってるの?私のことを大切に思ってくれてる人なんているわけないじゃない!」

つい強めに言ってしまった。怒りと混ざるとどうしても強く言ってしまう。

「じゃあ俺はこの数ヶ月なんのために戦ってたんだ!?俺を呼んだのはお前だろ!?それは幻想郷が大切だと思っているからやったんだろ!俺だって大切なものがあるから戦うんだよ!」

そんな怒りながら言って何かなるわけではない。私は落ちこぼれの力のない巫女なのよ・・・。

「そんなに力がないと自分を責め立てるのなら俺が助ける。俺がその手助けをしてやる」

私なんかの手助けなんてしなくていい。私のことよりほかのみんなのことを優先してほしい。確かに他のみんなは大切だが自分のことなんてどうでもいい。

「お前も一緒にだ。俺はお前がいないなら生きる意味もない。お前といると楽しいんだ。楽しみが一つなくなるのは辛い。まだ一緒に縁側でお茶飲みたいしな」

苦笑いしながら私に対して話しかけてくれる彼。戦闘中なのに話してくれるのはとても優しい心を持つ証拠だ。私も大切に考えてくれる彼の気持を踏みにじりたくない、という思いが強くなった。その彼の顔に嘘を感じられなかった。心を打ち明けて相手をしてくれたのは久しぶりだ。さとりでも心を読めるのが原因で人を傷つけぬよう嘘をつき、こいしだって心の闇を見たせいで心を閉ざしてしまった。みんな私のために戦ってくれていると、自分以外の何かのために戦っているというのが私にとってとても珍しかった。しかしそれ以上に心を動かしたのは航生の信念だった。

「……分かったわ!私も戦う。私は幻想郷を守る博麗の巫女よ!」

「そうだ!そう来なくっちゃ!」

とても大きな力が湧き上がってくるのを感じた。勝てる自信も同時に出てきた。

「行くわよ!航生!」

「よっしゃぁ!いくぞ!」

叫ぶとともに2人で突っ込んでいった。

「いいだろう。これで決着をつけてやろう」

「霊符『夢想封印』!」

「死符『世界の崩壊No.0806』」

「合体スペル!霊符『夢想封印』!」

航生のスペルと私のスペルが混じり合い、エネルギーの大きい紅白の陰陽玉を作り出す。それをアザゼルに向かって放った。対してあちら側も高威力の破壊系弾幕を発射。距離がちょうど中心のところでぶつかり競り合う。私は負ける気がしなかった。勝つ自信があった。今なら誰にも負ける気はしていなかった。

「いけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

「な!?我の技が押し返されるだと!?そんなことが・・・」

耳をつんざくような爆発音とともに妖怪が消え去ったのが確認できた。とてつもない威力だった。確かにこれでは映姫が警告に来る気持ちもわかる。妖怪を一撃で吹き飛ばすのは相当危ない。しかし、疑問に思ったことがもうひとつあった。神様の体がどういう構造なのか知らないが、アリスやパチュリーのように老化では死なないが物理的破損。つまり、切られたり刺されたりした場合、どうなるのだろうか。

「聞こえる?霊夢」

頭の中に直接入り込んできたのは紫だった。いい加減にして欲しい。

「聞こえるようね。あなたの体についてだけど・・・映姫の言ってたことは少し間違っていたみたい」

「どういうことよ?」

「たしかにあなたの体は不老不死となった。正確には老化で死ぬことはなくなったらしいけど物理的接触による攻撃では死ぬ可能性があるらしいわ。でもそんな心配しなくてもいいわよ。体の傷は出来ても、妖怪並みの再生力で元に戻るらしいから」

つまり、今私の体は神のような体ではあるが信仰の減少で死ぬのではなく、物理的接触でしか死ねないということになる。それもそれで便利といえば便利だが、それと同時に悲しくなった。

「ごめんね、航生。なんか私だけチート級になっちゃって・・・」

「お前その言葉どこから覚えた・・・まあ、いいや。別に心配しなくてもお前の前から姿をなくすことはないから安心しろ。正直言っちゃうと俺お前と同じだから」

「どういうこと?」

「お前と同じ体ってことだよ」

私と同じ体。それはつまり神様のような体ということ。航生も老化では死なないが物理的接触では死ぬというのだ。

「そんなことどうでもいいわ。戻ってきてくれたんだもの・・・」

「目からなんか流れてますよ霊夢さん」

知らず知らずのうちに瞼に溜まった液体は頬を伝って、足元を濡らしていた。それはとめどなく溢れてきていくら拭っても止められなかった。謝りたい、迎え入れたいという2つの感情が頭の中を行き交い、それが止めるための妨げになっている。なんて言えばいいのか悩んでいたところ、先に航生が口を出した。

「大丈夫だよ、霊夢。確かに俺は1度死んだ。謝りたいと思ってるんだろうけど謝る必要はないよ。俺が好きでやったことなんだ。お前が自分を責める必要は無い。俺はそれよりも言ってほしいことがあるんだけど?」

こういった時に相応しい言葉。それはひとつしか思いつかなかった。涙をこらえながら、今自分が出せる一番いい笑顔で言った。

「おかえり、航生!」

「ああ、ただいま霊夢」

こいつとならこのあとの時間が楽しくなりそうだった。それを考えても今は仕方ない。今はとにかく一緒にいたい。それだけだった。

「とりあえず、みんなをどうにかしようか」

ちょっと気分が害された気がしたがそれでもいい。みんながいるから楽しいのだから。

 

 

 

「よし、これであとは寝かせときゃ治るはずだ」

手際よく負傷者の治療をしてあとの介護を永遠亭組に任せた。神力というのはやはり恐ろしいくらいすごい力を持っている。

「ありがとね」

「なんかお前が素直にお礼言うのも珍しいなww」

「わ、悪かったわね!どうせ私は似合わないわよ!」

「そう拗ねるなって」

とりあえず今日は休もうと博麗神社に帰った私たちであった。

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