永遠を誓った少年少女
「「よっしゃー!今日は飲むぞ!」」
「「「うおおおおおああああああ!」」」
鬼二人と男3人が叫ぶ。その3人の中に俺もいるのだが。
結婚式も終わり、前から予定していた異変解決祝いの宴会。そして俺と霊夢の結婚祝いも兼ねたものらしい。鬼と男には「異変解決後のいつもの宴会だと思ってくれればいい」と言ってある。だからこそこんなに騒ぐのだ。
「じゃあそろそろ始めるか!異変解決、そして博麗の巫女結婚を祝って!乾杯!」
魔理沙が号令をしてみんなコップなり盃なりを打ち合ってお酒を飲み始める。俺たち外の世界の住人はこの年でお酒は飲めないのだが場の雰囲気に遅れては困るため飲んでみることにした。もちろん最初は抵抗したのだが鬼もいたのでほぼ強制的に飲まされている男を一人発見した。俺はそいつを見捨てて颯と飲むことにした。彩夏はどうやらにおい自体だめならしく、飲んでみたもののたくさんは飲めないので少しだけということで話を通らせた。俺のところと霊夢のところにはそれぞれ結構な人数の人が寄ってきた。とくに俺のところには異変解決の祝いと結婚祝いの2つが来ていたので落ち着いて飲むこともできなかった。割とちゃんとしていそうな慧音先生でさえこういうお酒の席では羽目を外しておりいつもとのギャップが凄すぎて笑えた。
「異変俺たちで解決したなんていまだに信じられないよなぁ!」
「そうね。私たちがこの世界を救ったなんて信じられないよね」
「お~い!たs」
「ほらほらまだまだあるから飲め飲め!」
口に盃を突き付けられている奴はほおっておいてみんなンでワイワイと話を続けた。最初はダメだった彩夏も少しは飲めるようになった。熱でアルコールのにおいが鼻に届いてきつかったらしいが何度か飲んで人並みには飲めるようになったそうだがまだ早苗と同じくらいだそうだ。ちなみに早苗はどうしたのかというと霊夢のところでお酒を注いで回っている。彩夏がなぜ動かないのか。違う、酔っ払って動けないのだ。すでにアルコールが体に回って酔っ払ってしまっているのでそれは不可能。早苗の場合お酒を飲むのはだいたい最後のほう。片づけを忘れてみんな寝てしまうときとかに一緒に飲むそうだ。
「それにしてもお前酒強かったんだな」
「いや、そんな強いわけじゃないけどアルコールのにおいとかが充満してる部屋とかにいたから全然問題ないってだけだよ。それにすんげー小さいころに酒飲んでいたっていうし」
「強いというか慣れてるってこと?」
「いや強いのもあるかもしれないけど慣れってのもあるかもしれない」
「ほらほら新郎まだまだあるぞ~」
俺のコップになみなみ一杯萃香が酒を入れてきた。いやいやいくらなんでも慣れてないやつが飲むとアルコール中毒になりかねないから勘弁してください。といった声は届かない。入れてもらった酒を飲まないわけにはいかない。とか言っているのに普通にその量を飲み干してしまった。割とうまかった。
「いやいや、お前どんだけ飲んでるんだよ…よく大丈夫だな…」
俺たちだけでなくこの場にいるほかの幻想郷の住民も楽しんでいる。この場にいれるだけでとても嬉しかった。
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「あいつらも楽しんでるな…」
私の視線の向こうには航生たちががやがやしながら酒を飲んでいる。かくいうこっちもこっちで騒ぎ立てている。ただ一つ気になるのはなぜ結婚した二人が一緒にいないのかということ。結婚祝いと解決後の宴会は別のものとして考えているのかもしれない。私からしたら一緒でもいいと思うのだが。
「ま~り~さ~こっちで一緒に飲みましょうよ~」
そしてまたまた視線を変えると霊夢がお酒の瓶を持ちながら私に向かって手招きをしている。
「お前夫のところに行かなくていいのか?」
「またあとで一緒に飲むわよ。今はあんたともいいかなぁって」
気持ち悪い。前と性格がだいぶ違う。紅霧異変の時も春雪異変の時も割と言い合いながら喧嘩していた記憶しかない。しかしそんなことはしにくくなってしまった。彼女は結婚してもう一緒にいるべき人がいるのだから霊夢に対して少しばかり抱いていたこの感情は押し殺して仲良く接していくことにした。
「わかったぜ…でも飲むといったからにはすんげ~長く付き合ってもらうぜ」
「望むところよ」
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「はひぇ?ひゅうひゃ?まあひいや…ほうきもほみまひょうよ~(あれ?龍哉?まあいいや…航生も飲みましょうよ~)」
「とりあえずお前はまず水を飲め」
彩夏がここまでもったのはすごいと思うのだがついに限界が来て、酔っ払うどころか泥酔してしまっている。すでに何人も撃沈してしまっている。鬼の2人は論外なレベルで酒に強いので外すが、それ以外だとだいたい同じ量飲んでいるのに大丈夫なのは俺以外だとレミリアとかそのあたりになってしまう。颯は飲みすぎるとやばくなりそうだからといって妖夢がなんか作っているらしいのでそれに加勢しに行ってしまった。絶対いい感じのあれになるな。
「お、帰ってきた。大丈夫かお前…」
「ひゃいひょおぶだっへの(大丈夫だっての)」
「大丈夫じゃありませんねわかりますって寝てるぞこいつ」
どうやら酒の飲みすぎで寝てしまったようだ。どうやらこいつも夫婦そろって寝てしまいそうだ。彩夏が起きていられるのが不思議なもんだ。その彩夏もデロンデロンになって言葉の3割も理解できないだろう。彩夏が酔っぱらうとこうなるのは面白いネタになりそうだ。そして今この宴会の会場でまともに会話しながら飲んでいるのは俺以外だと鬼と吸血鬼と霊夢と魔理沙くらいだ。そのほかで意識を保っている奴はいるのだがまともに会話できるのはそれくらいだ。話す相手もいなくなったので俺は霊夢たちのところへ近寄った。これがまた間違いだった。そこに鬼がいることを知っていたのに近寄った俺が馬鹿だった。それは目に入れば捕まってしまうわけでして。
「来たな新郎。とりあえず祝いの酒だ!のめのめ!」
「…わかりましたよ!俺たちが主催してるってのもあるんですから始めたからには最後まで付き合いますよ!」
「よしその意気だ!」
そして俺は鬼という酒豪に付き合わされることとなった。
「お前めちゃくちゃ酒強いんだな!」
「なんか知らないですけどね。ちなみに霊夢はどうなって…」
「うにゃあ~」
地獄絵図だ。新郎新婦に寄ってたかって酒を飲ませてくる。からかいたい気持ちはわからないでもないけどやられた方の気持ちも考えてくれ。霊夢なんてあとは猫耳着ければ完全に猫になるかもしれないくらいの酔っぱらいだ。やばいぞこいつら。
「みゃ~り~しゃ~まだあるんだから~のみゃないと~」
「だあぁぁぁぁ!離れろアリス!」
「アリスって酔っ払うとこうなるんだな」
結構酒は飲める霊夢でさえ酔っぱらう。先日魔理沙から聞いたのだが霊夢は鬼と渡り合えるくらいの実力持ちの酒豪らしいが普通ならこんなに酔っぱらわない。霊夢がここまで酔っぱらうのはある理由一つのみだ。その理由とは今現在レミリアが飲んでいる赤いウイスキーだ。外の世界では普通存在しないものだがこの世界ではレミリアの従者たちが作っている特注品。これがまたうまいらしくそのうえアルコール度数がとんでもなく高いものらしい。日本酒はどれくらいのものか知らないがウイスキーが普通の酒より度数が高いのは飲んだことはなくても知っている。もし俺が飲んでいたら、霊夢、もしくは龍哉の様になってしまっていただろう。飲まなくてよかったと本気思った。
「ほら~まだあたくさんあるわひょ~」
「だぁ~!お前もお前で慣れないものを飲むからぁ!」
「べちゅにいいじゃにゃいにょ~!にゃんならあんたものみぇ~!!」
「だぁもう!てかお前らも見てないで助けろー!!」
「お幸せに~!」
「ぎゃあぁぁぁぁぁ!」
「しゃあ~にょめにょめ~!」
「もがぁぁぁぁぁ!」
逃げられなかった。魔理沙に酔っ払ったアリスに鬼たちにレミリアにそして早苗にも抑えられ身動きが取れず、そして酒を飲ませてきたのは霊夢だった。普通ならみんな抵抗するはずなのに俺たちの結婚祝いということもあるし、それに酒で酔っ払っていることもあるせいかその行動に反発する人はいない。早苗は酒をあまり飲んでいないはずなのにノリノリでいじってくる。体を押さえつけてこれから何するっていうんだよ!?。誰でもいいから助けてくれ!
「今夜は寝かさないわよ!」
口の中に何かを含みながらそう言っているように聞こえた。そして彼女はそっと俺に近づいて、口の中に入っていたものを直接俺に飲ませてきた。酔っ払いすぎだ。それに酒臭い。おそらく俺もそうなのかもしれないがここには酒豪が大勢集まっているしそんなにおいになっていてもおかしくない。そして口の中の液体を出すまでに1分ほどかかってやっと解放されたとき正直なところ記憶がない。さっき飲まされた液体というのは霊夢が飲んでいたとんでもないアルコール度数の紅魔館特製ウイスキーだ。霊夢と同じで日本酒では大丈夫なようだがウイスキーではダメなようだ。その場で俺はアルコールとその匂いそのものに加えて霊夢に口移しされたのでいろいろと頭が回らなくなりそのまま倒れてしまった。
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「やっと起きたわねこの酔っ払いは」
「ったく…お前も人のこと言えないだろ?例のウイスキー飲んで酔っ払ってただろ」
「あら、なんの事かしら?」
起きて早々くだらない言い合いをしている俺たちだったがそれこそ新婚らしい言動かもしれない。俺が起きたのは神社、だが守矢神社ではなく博麗神社だ。どうやら紫がスキマで泥酔した俺たちを送ってくれたようだ。という予想をしたがだいたいそうだろう。そしてその話に関連しているわけではないが気になったことがもう一つ。
「なんでお前は俺を膝枕なんてしてるんだ?いつもはそんなことしねえのに」
「別に結婚したんだからいいでしょ?それに前に貸してもらった借りを返してなかったしこれでチャラにしてもらえるかしら?」
「そういうのには敏感なんだから…」
霊夢の顔が赤いのは酒が抜けきっていないからであると思われる。というか霊夢が少し飲んだだけで酔っ払うウイスキーなんて聞いたことがなかったのだがほんとにウイスキーなのだろうか。などと考えているつもりはなく俺はそのまま起き上がって縁側に座った。
「結構月綺麗だし、今から二人で二次会でもやる?」
「ああ、別にいいぞ?」
「それじゃあお酒持ってくるから…ちょっと待ってて」
霊夢はそういって立ち上がりお酒を取りに行った。それまで俺はこの記念すべき日の夜に都合よく出てくれた月を眺めていた。なんとなく後ろを見ると霊夢が布団を敷いていた。すぐに寝れるように敷いているように見えたのだが。この短時間で風呂に入ってきたのかいつもと違う巫女服だった。それなら寝間着になるだろうと思ったがそんなことを考えていると霊夢が戻ってきた。酒を持ってきたと思って期待して後ろを振り向いたらいきなり口をふさがれて布団に引きずられた。そして霊夢に乗っかられて何故か口を口で塞がれてしまった。おいおいなんだこのよくあるあるの展開は!?お助けください!この後起こることはだいたい予想がつく。というかそん時だと確か男からだったはずだが霊夢がヤンデレ化し始めている気がするのは気のせいだろうか?
「別に結婚したんだし、よくない?」
「うぐっ!」
ここから先はもう何も言わずともわかると思うので書かないでおくことにしよう。ただとりあえず言っておくとすればその日の夜寝ないで一晩を過ごし、幸せな夜だったということだけ教えておくとしよう。