「はぁ・・・つっかれた〜〜」
「そりゃそうよあんだけやったんだもの」
あの紅魔館の防衛戦から早1ヶ月がたった。その間敵も来たにはきたがフランが復活したのでそれほど疲れはしなかった。正直とても助かった。
ちなみに今何をしているのかというと、敵が来ても少なくとも身を守れるように霊夢と一緒に特訓しているところだ。紫さんがあの時の戦闘で能力が戻ったというのでまた戦える奴が増えたので俺も負担が減った。なぜ訓練をしているのかについては、この前紫に聞いた話が原因だった。
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「他世界の監視?」
「そうよこの世界でここまで被害が出るとなると、他の世界でも影響が出るかもしれない。そうなれば次元ごと崩壊する可能性がある。それを防ぐためよ。」
「断る」
「なぜかしら?」
「幻想郷のこの異変を解決するまではな」
「見るだけなのよ?」
「手を出す必要はないんだな?」
「えぇ、本当に危険な時以外はね」
「・・・はぁ、わかったよ。見るだけな。」
「ありがとう」
「だけど異変解決を優先するからこちらが安定するまではほとんど手を出さないぞ?」
「わかってるわ。頼むわよ」
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「はぁ、流石にめんどくさいぜ。」
「仕方ないわ。手伝ってもらってるのに悪いわね」
「いや別に構わないよ」
あの時の会話で別の世界まで気を配らなければいけなくなり正直負担が増えてイラついている。いいかげんにしろよBBA。
「一応俺少し先の未来までなら見えるから、何か見えたら向かえばいいんだけどね・・」
「あんたそれを先に言いなさいよ。」
そう、俺は自分の能力によって少し先の未来までなら見えるようになった。随分とチートな能力だなとは思うが仕方ない。しかし、俺はまだ違和感が抜けていなかった。
(・・・・・あの時出た俺の精神。あれはいったい・・・)
そいつを見た時から違和感を覚えてしまった。何が起こったのかわからないが気にしていたって仕方がない。・・・とはいうものの心の中は疑問で埋め尽くされていた。その考えをもとに俺はある一つの考えにたどり着いた。
(今の俺の能力は本当の俺の能力じゃない)
真剣な顔をしていたのだろうか。俺の顔をしたから霊夢がのぞいてきた。
「本当に大丈夫なの?」
「ああ、体に異常はないよ。」
「そうならいいけど・・・」
(能力の解明もしないとな・・・)
幻想郷にきて新たに目的ができた俺であった。
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航生の容態が落ち着いたので神社に帰れるようになりかえることにした。みんなには「ここにいたほうがいい」と言われたが、この幻想郷のかなめの博麗神社が壊されればここもただでは済まないので断った。
「航生だったかしら」
「なんすか永琳先生」
「容体は安定したけど気をつけなさいよ」
「はい、わかりました。ありがとうございました。」
「私に感謝するんじゃなくて霊夢に感謝なさい。ずっと見ててくれたんだから・・」
「ふぇ!?」
思わず声が裏返ってしまった。
「な、いったい何を言ってんの!?」
「いや、だって事実でしょ?少しくらいいなかったにしろほぼずっと見てたじゃない。」
「ううう・・・・」
そんなずっと見ていたつもりはなかったのだが・・・。心配していたことは確かにそうだがさすがに深い意味はない。ただただ心配だっただけなのだ。
「そうだったのか・・・。ごめんな。心配かけて・・・。それに、ありがとう。」
「え?いやいや別に謝られても困るし、お礼言われるほどのことは何もしたつもりはないんだけど・・・」
「じゃあせめて心配させたことに関しては謝らせてくれ。」
ここまで専願されるとかける言葉が見つからない。
「それじゃあそのことはこれからの生活態度で示してよね。」
「わかったよ。」
帰るときには紅魔館メンバー全員で見送ってくれた。私たちも注意勧告をして早々とその場を後にした。
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帰った後俺たちは縁側でお茶を飲んでいた。俺が飲んでいたのを見て霊夢も飲みたくなったらしくお茶を入れて二人で飲んでいるのだ。それに何ら問題はないのだが、問題なのは・・・。
「なんでお前がここにいるんだよ・・・。」
「仕方ねぇだろ。というか俺もなんでここにいるのかわからねえんだよ。」
そう、こいつだ。こいつは龍哉。俺の同級生で腐れ縁というやつだ。小さいころから一緒で高校も同じところに入ったのだ。正直うっとうしい。その龍哉がなぜここにいるのか見当がついた。
「結界が崩壊しているからだろうな。」
そう。幻想郷は博麗大結界があることで成り立っている。その結界が崩壊を始めているのだ。
「これ急がないとやばいんじゃ・・・。それにこいつがいるということは・・・」
「ああ、察しがいいな。その通りあいつもいるぜ。」
ああ、やっぱりか・・・。
(ちなみにこいつは俗にいうリア充である。)
「久しぶりね航生。」
「やっぱり彩夏だったか。」
そうこいつだ。こいつは橋本彩夏。こいつも同じく幼馴染というやつで小さいころからずっと一緒だった。高校からは別になったのだが・・・なぜかこいつはずっと一緒に居たがるのでうっとおしい。
「なんでお前らがいるんだよ・・・?」
「私が連れてきたの。」
そういって現れたのは八雲紫である。
「紫!なんでこの子達まで連れてきたの!?」
「航生の助けになると思ったからよ」
(正直邪魔でしかない)
「俺たちそんなに邪魔か?」
「ああ、そうだな。」
その時こいつの顔に怒りが見えた気がしたがそれには目もくれない。こいつらは住む場所に困っているそうだが全く気にする必要もなかった。なぜなら紅魔館があるからだ。ほかにも地霊殿もあるのですむ場所には困らない。紫さんにこいつらを連れて行ってもらった後に再び茶飲み再開。
「全く・・・。なんであいつら連れてくるかなぁ。」
「ははは」
正直あいつらとは縁を切りたかった。過去に思い出したくない思い出があるからだ。しかしもう来てしまったものはしょうがない。一緒に生活するしかない。
大きくため息をつき、空を見つめる俺であった。
次回は割と早いと思います。