Fate/Episode of Class War 作:ゲントク
何卒暖かく見守ってほしいです
ミーン、ミーン、ミーンとセミの声が聞こえる夏の日
とある田舎に建っている屋敷の中の大きな倉庫の中
「ねぇ、爺ちゃん。あそこに飾っているのって何?」
ある少年が祖父であろう老人にある物をさし聞いている
「あれか?あれはのうわしのお宝じゃ」
特徴的な長いひげを撫でながらふぉふぉふぉと笑う祖父。彼らの視線の先には倉庫の中でもすぐに目に入る位置にある透明なケースの中で保管されている金色に輝く剣、赤く脈のような線が走る槍、どことなく不気味な仮面と剣がある
「これらはのう、わしがだいぶん昔に恩人からもらったものじゃ。なんでも「お前に守ってもらいたい」とかなんとか言ってのう」
「それって、もらったって言えないんじゃないかな」
昔話をしようとしていた祖父は孫の純粋な言葉を受け「むぅ」とショックを受ける
「ま、まあ託されなのだがな、あまりにも高そうだったもんだからのうああして保管しているわけじゃ」
「へぇ~~」
「あの宝はすごいんじゃぞ、あの剣は王と認められたものだけが使えたといわれていての持ち主は歳をとらんかったといわれている。あの槍なんて敵に向け投げると絶対に当たるといわれているしの」
「ふ~~~ん」
「あの仮面と剣はある暗殺集団の長が使っていたと呼ばれるものじゃぞ。どうじゃ、すごいじゃろわしの宝は!」
「・・・爺ちゃんのじゃなくて他の人のものじゃん」
「・・・・そうじゃな・・・」
孫の冷静なツッコミに何も言えずにいる祖父。祖父から聞く自慢話ほど子供にとって退屈な話に他ならない
「だがのう、今じゃ使うこともなくただ見るだけのものになったんじゃがの」
「ねぇ、爺ちゃん見てて面白いものなのこれ?」
「まあ、歳を取ればわかることじゃ」
「ふ~~~ん」
祖父の言葉に適当な反応を見せる孫
「まあ、本当は違うのじゃが今はそういうことでいいじゃろうな」
「え?今なんか言った」
「何にも言っておらんよ」
小さい声でつぶやいた祖父の言葉、少年はその言葉はしっかりと聞こえていたがその言葉の意味を理解することできなかった
「わしの自慢の宝の話はここまでにするかの」
「え、本当!やったーー!」
「そんなにもいやじゃったのか」
「うん、とても面白くなかった」
ガクッと首を落としショックを受ける祖父。
「そうか、それはすまんかったのう。それじゃ代わりに爺ちゃんが自慢話を聞いてやろう」
「え、そうだな・・・・」
孫の自慢話をうんうんと頷きながら楽しそうに聞く祖父
その顔はとても楽しそうで嬉しそうな顔であったと10年経った今になって思う