ゲゲゲの鬼太郎6期面白いですね
声がクラピカなのでハンターハンターっぽいですが…。
カラン…コロン…
何処からともなく聞こえてくるゲタの音…
路地裏の影から現れたのは鬼太郎だった。
「いい天気ですねぇ〜。父さん」
「そうじゃのぅ…鬼太郎」
鬼太郎は目玉の親父と共にのんびりと歩いていた。
電柱の影から悪友が声をかけてきた。
「おっ…!鬼太郎ちゃんじゃねぇか!ここで会うとは偶然だな!へへ…」
「ねずみ男…またお前か…」
「またお前かって…寂しいこと言うなよ〜。鬼太郎!」
ねずみ男は鬼太郎の肩に手を回し組むとそう言った。
鬼太郎はうっとおしそうに顔を顰めながらこう言った。
「だってお前は厄介事しか持ってこないじゃないか」
「まぁ〜そう言うなよ〜!鬼太郎ォ〜!」
鬼太郎は溜息をつきながらねずみ男を見た。ねずみ男は服の中からある手紙を出すと言った。
「そういやぁ…またお化けポストに手紙が入ってたぜ!」
「またか…ねずみ男…。勝手に取るなって言ったろ?」
「本当にこりんのぉ〜」
「なんでぇ!親子揃って、冷たいこと言わなくてもいいじゃねぇかよ!」
拗ねたようにねずみ男は悪態をつくとそう言った。鬼太郎はそれを見るとため息を少しつきながらこう言った。
「お前は金儲けの事しか頭に無いだろ?だから信用がないんだよ」
「自業自得じゃの」
「けっ!そうかよ!わーったよ!もう二度とお前の前には姿を出さないもんね!」
ねずみ男は悪態をつくと、手紙を鬼太郎の前に叩きつけそのまま歩き始めた。鬼太郎はため息をつくと、手紙を拾い上げ中身を見た。
「父さん…これを見て下さい…。」
「おっ?なんじゃ?ふむふむ…なるほどのぅ!」
鬼太郎親子は手紙の内容を確認すると、後ろを振り返りねずみ男にこう言った。
「おい!ねずみ男ぉ!」
「けっ!何だよ!さっさといなくなりゃいいんだろ?」
ねずみ男は振り返ると鼻息荒く鬼太郎に近づきそう言った。
「違うよ…。ほら、これ」
「うん?何何?」
ねずみ男は鬼太郎に差し出された手紙の内容を、見るとこんなことが書かれていた。
(鬼太郎並びにねずみ男様へ
初めまして私…お化けのギャルソンと申します。
私は怪談レストランというレストランのオーナーをさせて頂いてお ります。あの御一件では、とんだご迷惑をお掛け致しました。被害にあわれた人間達は無事帰って来れたとはいえ…あの一件はこちらが起こした不備によるもの…。なので、その詫びとはなんですが…料理をご馳走させて頂きます。無論、お代は結構でございます。
ですから、1度当店に足を運んでいただきたく存じます。
怪談レストラン 支配人 お化けのギャルソンより )
「ほへー!お食事のお誘いかい?」
ねずみ男は目を丸くしながらそう言った。
「怪談レストラン…。前に猫娘が言ってた店の名前だな」
「そうじゃのぅ…。確か猫娘が巷の噂になっとるという店じゃ」
「お?なんでぇ?知ってんのか?」
鬼太郎親子の言葉にねずみ男は手紙を持ちながらそう返した。
目玉の親父は思案顔になりながらこう言った。
「うむ…。何でも…そこはのぅ?数多の妖怪が足しげく通うレストランという噂もあれば…。人間が行くと呪われるという噂もある」
「確か…前にもポストに依頼として入ってましたね…。父さん」
「おお…!そうじゃ!あれは確か死神メールといって…子供達が行方不明になる事件じゃった!」
「だから、その詫びにご馳走してくれるってのか!」
ねずみ男は小躍りしながらそう言った。鬼太郎は少し考えながらこう言った。
「確か…乗っ取られていたからあんな事が起きたんですよね…」
「その通りじゃ!確かそれを解決したのは人間達じゃったのぅ?」
「ええ…。確か…僕達が行く前に解決していましたからね」
「なんだよ…?助けてやってねぇのかよ?」
「ああ…その時は違う事件に巻き込まれてたからね」
「俺はてっきり…助けたからお礼にご馳走してくれると思ったぜ…」
ねずみ男は残念そうな顔を浮かべながらそう言った。目玉の親父はねずみ男のその様子を見て溜息をつきながらこう言った。
「まっ…取り敢えず行ってみるしかあるまい。相手の好意を無下には出来まいて」
「そうですね…父さん」
「ひゃっほう!タダ飯だぜぇ!」
目玉の親父の言葉に鬼太郎は頷くとそう言った。ねずみ男は嬉しそうに飛び上がりながらそう言った。鬼太郎達は手紙と共に同封されていた地図を見ながら向かうのだった-------
「ここがそのレストランみたいですね…父さん」
鬼太郎達は怪談レストランの目の前へと来ていた。
「さっさと入ろうぜ?なぁ…?おい」
ねずみ男は舌なめずりをしながらそう言った。
「少しは待てないのか?全く」
鬼太郎は扉へと手をかけようしたが…扉は勝手に開いた。
そこにはギャルソンがニッコリと笑いながらこう言った。
「ゲゲゲの鬼太郎様ですね?お待ちしておりました。 どうぞ、中へ」
「ど…どうも」
少し鬼太郎はギャルソンの言葉に面を食らいながらそう返した。
鬼太郎達はゆっくりと怪談レストランの中へと入っていった。
「さっ…こちらです」
ギャルソンは奥へと鬼太郎を通すと…鬼太郎は外観と違いきらびやかな内装を見て言葉を失っていた。
「こちらの席へどうぞ…」
「あっ…どうも」
鬼太郎達は席に座るとギャルソンはお辞儀をしながらこう言った。
「料理はすぐにも運ばれてきますので…。お待ちください…では」
ギャルソンはそう言い残すとふわふわと厨房に入っていった。
鬼太郎は辺りを見渡すと奥の窓際の席に黒い着物を着た鬼が座っていた。
「父さん…」
「ん?なんじゃ?鬼太郎?」
「あの窓際の席に座っている人…どうやら鬼神みたいですよ…」
「本当か?鬼太郎?」
目玉の親父は窓際の席にいる鬼神を見るとこう言った。
「本当じゃの…。凄い妖気を感じるわい」
「あんな鬼神がまだこの世に居たんですね…」
鬼太郎達がそう話し合っていると…ワゴンに料理を乗せたギャルソンが厨房から出てきた。
「いよっ!待ってました!」
ねずみ男は舌舐りをしながらフォークとナイフを重ねて音を鳴らしながらそう言った。鬼太郎達の目の前に料理が置かれるとギャルソンは蓋をとりこう言った。
「こちら、オムライスになります。特性デミグラスソースをかけてお召し上がりください」
鬼太郎達の目の前には…トロトロの卵がのった大きなオムライスがそこにはあった。別容器に入れられたデミグラスソースを上からかけるとさらに美味しそうな匂いが辺りに広がった。しかし、それをよく思わない男もいた。それはねずみ男である。
「けっ!なんでぇ…?詫びの料理だと聞いてたからよォ?ステーキとかそんなもんだと思ってたのに…。ガキじゃあるめーしよォ?」
ねずみ男はぶつくさ文句を垂れていたが…鬼太郎が睨みつけると黙り込んだ。ギャルソンは顔色一つ変えずにこう言った。
「このメニューは特別な物でして…これと同じものは私供でも作れないのです。なので、これこそ我々からのお詫びであります…。どうぞ、ごゆっくり…」
ギャルソンはそう言い残すとまた厨房へと帰っていった。
「取り敢えず…頂こうか」
「そうするかのぅ」
鬼太郎はスプーンを持つとそう言った。ねずみ男も嫌そうな顔をしながらもスプーンを持ってオムライスをすくい上げると口へと運んだ。
その瞬間ーー!
ねずみ男の目前は真っ白になった。
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「あれ?俺はなんでここにいるんだ?」
スプーンを持ったまま…ねずみ男は何故か真っ白な空間にいた。
「さっきまでレストランにいたよなぁ?あれぇ?」
ねずみ男が首をかしげていると…後から叩かれた様な気がした。
ねずみ男はゆっくりと振り返ると…後にいる人物を見て目を丸くした。
「な…なんで!し…死んだ筈だ…!」
ねずみ男は声を震わせながらその人物の名前を叫んだ!
「カロリーヌちゃん!」
「うふふ…。久しぶり、ねずみ男ちゃん」
ねずみ男の目前に立っていたのは、朧車にやられて死んでしまったカロリーヌだった。カロリーヌはニコッと笑いながらこう言った。
「確かに私は…朧車に殺されたわ…。お父さんはぬらりひょんによってね…。でも、あれから地獄で裁判を受けてやっと刑期を全うしたの…」
カロリーヌは恥ずかしそうに顔を赤らめながらそう言った。ねずみ男はそれに対してこう返した。
「閻魔に裁きを受けて…!なんでカロリーヌちゃんが裁かれなきゃいけないんだ!!」
ねずみ男は憤慨しながらそう言った。しかし、カロリーヌちゃんは首横に振りながらこう言った。
「ううん…。だって私…鬼太郎さん達に嘘をついて、 殺そうとしたから…。だから…!」
カロリーヌが涙をいっぱいに浮かべながらそう言うとねずみ男は優しく抱きしめた。
「女の子がソンナ事を言うんじゃありませんよ…。カロリーヌちゃん…。女の子は男を誑かしてなんぼでしょーが!そんな事を気にするもんじゃありませんよ」
ねずみ男の言葉にカロリーヌは微笑むとこう言った。
「うれしい…。ありがとう…ねずみ男ちゃん」
「あぁ…!俺も嬉しいよ!カロリーヌちゃん!また会えるなんてなぁ!」
ねずみ男は涙を流しながらそう言った。カロリーヌは、そうだ!と言うとねずみ男から離れてこう言った。
「ねずみ男ちゃんにね!会いたい!って子がもう1人いるの!」
「え…?」
ねずみ男はは呆気にとられていたがカロリーヌが連れてきたのは…。
「小百合ちゃん!」
そこには自分と祝言まであげた小百合の姿があった。
「なんで!小百合ちゃんもここに!」
「ふふふっ…。お久しぶりです。ねずみ男さん」
陰摩羅鬼によって操られていたとはいえ、ねずみ男の嫁にまでなった子だった。
「ねずみ男ちゃんはやっぱり素敵ね…。こうして、女子には優しいんですもの!」
カロリーヌの言葉にまたねずみ男は溢れんばかりの涙を流した。
「俺はぁ…夢でも見てんのか?カロリーヌちゃんに小百合ちゃんにまでも会えるなんてなぁ…」
着物姿の小百合はねずみ男に抱きつくと顔を埋めながら泣いた。
「あの時…騙してごめんなさい…。ねずみ男さん…」
「別にいいよ…。小百合ちゃん」
「でも!」
「それよりも俺との結婚生活は楽しかったかい?」
「はい…」
「そうか…そいつァ良かった…」
小百合の言葉にねずみ男は顔をクシャッとしながら嬉しそうに頷いた。カロリーヌもねずみ男に抱きつくとこう言った。
「ねずみ男ちゃん…。お父さんを許してくれありがとう…。」
カロリーヌは涙を流しながらねずみ男に向かってそう言った。
「構わねぇよ!そんな事…!」
ねずみ男がふとカロリーヌ達を見ると淡く光り始めていた。
「あれ?小百合ちゃん?カロリーヌちゃん?」
「あ…。もう時間みたいね…」
「そう見たいですね…」
「ど…どういうこったよ?」
「実はね…。これから私達…輪廻転生しなくちゃならないの」
「輪廻…転生?」
「そう…生まれ変わるの!」
嬉しそうにねずみ男を見ながら小百合とカロリーヌは微笑むとそう言った。
「ねずみ男ちゃん…覚えてる?あの事…」
「お嫁さんにして?って事かい?覚えてるさ!」
「もし、私が生まれ変わったら…」
「勿論、お嫁さんに貰うよ!」
ねずみ男の言葉にカロリーヌは顔を赤くした。小百合はずいっと前に出るとこう言った。
「私も生まれ変わったら、またねずみ男さんの側に置いてください!」
「あぁ…!あたぼうよ!」
「嬉しい…」
小百合は涙を浮かべるとそう言った。
2人はさらに光り輝きこう言った。
「じゃあね…!ねずみ男ちゃん!次は会う時はお嫁さんにしてくれる時だよ!」
またねずみ男の目の前は真っ白になった。
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「ハッ…!」
ねずみ男が目を覚ますと…そこには涙を流す鬼太郎の姿があった。
「母さん…母さん…」
ねずみ男は呆然としていたが顔に伝う物があるのに気づくとそれを触れた。それは涙だった…。先程の事は夢ではないというのがハッキリとしてくると…近くにギャルソンが居るのに気づいた。
「どうです?お口に会いましたか?」
ギャルソンの言葉にねずみ男は目の前にあるオムライスをしばし見つめ…一気にかっこみ始めた!
もぐもぐ…!ガツガツ…!
咀嚼音と共にねずみ男は目から涙も鼻水もたらしながらこう言った。
「畜生…!しょっぺぇな!この料理はよォ!しょっぺぇ…!しょっぺぇぜ!それにこのソースだ!このソースは辛いなぁ?畜生め!」
そう言いながら…ねずみ男は酷い顔になりながらオムライスをかっこんだ。ふと、止まると目の前で固まっている鬼太郎に向かってビンタを食らわせるとこう言った。
「おら!何寝ぼけてやがんでぇ!さっさと起きやがれ!飯が冷めるじゃねぇかよ!」
ねずみ男のビンタを食らい、覚醒した鬼太郎はねずみ男と同じスピードでオムライスを食べるのだった。
オムライスを食べ終わると、しばし放心の後…鬼太郎はギャルソンを見た。ギャルソンは笑いながらこう答えた。
「私がこのレストランを開いた理由はですね…。あの世とこの世の架け橋となりたく思い…このレストランをオープンしました。どうです?当店の精一杯のお詫び受け取ってもらえましたか?」
「ああ…ありがとう」
鬼太郎は放心状態のまま立ち上がると外へと出ようと歩き出した。
その時…あの鬼神にぶつかってしまった。
「あ…すみません」
「おい!何してんのよ?鬼太郎ちゃん!」
ねずみ男は鬼太郎を担ぎ上げるとそう言った。その鬼神はねずみ男を見るとこう言った。
「カロリーヌさんと小百合さんとゆっくり喋れましたか?」
「な…なんでそれを!」
「あ…どうも、私…閻魔の第1補佐官の鬼灯と申します。」
「閻魔の第1補佐官ー!?」
ねずみ男は鬼灯の言葉にびっくり仰天しながらそう言った。
「私も貴方達のような有名人に会えるとは思いもしませんでした」
「カロリーヌちゃん達の事をなんで…!」
「いえ、ギャルソンさんに頼まれましてね…。転生前の御二人の魂を少し連れてくる許可が欲しいと…。」
ねずみ男は呆気にとられていたが…鬼灯はこう言った。
「彼女達も時期に転生課に送られますので…近々この世に転生するかもしれませんよ」
鬼灯はそう言い残すと金棒に風呂敷を下げながら帰っていった。
「そうかよ…!」
ねずみ男は涙を拭うと怪談レストランを出るのだった。
そして、夜空に浮かぶ大きな満月を見ると…
(俺はぁ…いつまでも待ってるぜ…!カロリーヌちゃん!小百合ちゃん!)
如何でしたか?
今回のお話は少し泣けるお話になれたかな?と思います。
今回はゲゲゲの鬼太郎と鬼灯の冷徹コラボでした。
次は…キツネ繋がりもしてみたいな…けものの槍…。
でも、陰陽師も捨て難いな…
ご感想をお待ちしております。