GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! セカンド   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです。今回は今までちょくちょく出ていた「ルイ・サイファー」ことルシファー様をメインで書いて行こうと思います。色々とフラグを用意しておこうと思うので、今回の更新もどうかよろしくお願いします


別件リポート

 

 

別件リポート 明けの明星

 

目の前に倒れ伏す何十人と言う神族と魔族。横島が魔人の末席に座る可能性があると言う事と歴史改変を為したと言う事で、横島を危険視し排除しようとした愚か者達だ

 

「ベルゼブル。何故竜神王とオーディンはまともに部下の手綱も取れないのだろうね」

 

しっかりと部下の手綱を握れといったのにこの有様だ。私の背後に控えているベルゼブルにそう問いかける

 

「反デタントの反乱分子ではないでしょうか?もしくはアスモデウス一派の持つ狂神石とやらでは?」

 

反デタントにしろ、狂神石にしろ……面倒な事だよ。私は背伸びをしながら

 

「1度アスモデウスの所に行ってもいいけどね。お茶でもしにいこうかな」

 

「ご冗談でもおやめください」

 

本気なんだけどね。世界さえ滅びないのならば、正直神魔混成軍も、アスモデウス達も私にとっては暇つぶしに等しい。

 

「ベルゼブル、そこのを竜神王達に預けて来てくれ」

 

「……またどこかに消えるとかしないでくれますか?」

 

ベルゼブルの問いかけにさぁ?と返事を返す。じゃあ行きませんと言うベルゼブルに傘を閉じて、それをバットのように振り回しながら

 

「気絶させられて半裸で横島の元に転移させられるか、それとも届けるかどっちが良い?」

 

届けてきます!と叫んで姿を消すベルゼブル。その姿にベルゼブルはやはりそこそこ横島を気に入っていると確信する、人間に半裸を見られた所でなんとも思うはずも無いベルゼブルが赤面して逃げたという事が面白くて仕方ない

 

「もう少し横島に接触するように命じるかなあ」

 

今みたいに距離を取って監視ではやはりいざと言う時に出遅れるだろう。現にそれでだいそうじょう相手に横島を死なせると言う失態をベルゼブルは起こしているのだから……なお慌ててオーディンの所に向かっているベルゼブルはと言うと……

 

「冗談じゃない!なんで私が半裸であいつの所に転送させられないといけないんだ!!」

 

そこそこ会う顔見知りと言う立ち居地になりつつある今、そんな事になったら話をするのは愚か顔を見合わせるのも気まずい!ルイ様の悪ふざけで私が積み上げてきた物が全部無くなる!と言う恋愛問題などではなく、至極当然な理由だったりする……

 

「さてと、アスモデウス。態々出張ってきて私に何か話かな?」

 

砕いた岩の上に腰掛け、振り返る事無く背後に立つアスモデウスの名を呼ぶ

 

「気付いていたのか」

 

「当たり前だろう?君達のアジトの場所だって私は全部把握しているよ」

 

まぁそれをリークしても面白みが無いから何も言わないけどねと付け加える

 

「相変わらず周りを振り回して面白いか?」

 

「面白いね。特にベルゼブルとルキフグスを泣かせるのは面白い」

 

直属の部下だからなんでも出来る。そもそもあの2人に私に歯向かう勇気は無い、ベルゼブルだけじゃなくてルキフグスも横島の所に送り込んでも面白いかもしれない。ルキフグスの人間の姿は長身の美人だしな

 

「何故我の息の掛かった者を全て潰した?」

 

「横島を害そうとしたから」

 

ただそれだけ、アスモデウスの一派とかは正直どうでもいい。ただ横島はこれからもっと面白い事になる。それなのに、こんな早々に死なれては面白くないのだ。横島は生きているだけで人間も神族と魔族も全てを引き込み大騒動を起こす。こんなタイミングで死なれては困る

 

「これからあいつは面白くなるんだよ。私が怖くて、分身で来る臆病者は消え失せろ!」

 

私の一喝で掻き消えるアスモデウスの身体。意識だけの分身で来るほどに私を恐れている、そんな臆病者とは話す価値もない。態々出てきたのだから何か用件があっただろうが……

 

「まぁ別にいいだろう」

 

今の最高指導者はサタンとキリスト。私が口を挟む問題じゃない、もう私は隠居した身だ。面白おかしく天界も魔界も引っ掻き回すくらいで丁度いい

 

「ルイ様、戻りました」

 

「おや、早かったね。半裸で横島の所に転移するのは無しにしてあげよう。後3分遅かったらやっていたかもしれないが」

 

引き攣った顔をしているベルゼブルに笑いながら石から立ち上がり、再び傘を開き私はベルゼブルを伴って、魔界をその場を後にするのだった……

 

 

 

ルイ様と2人であちこちを流離う、それ自体はそう悪い事ではないだろう。私自身ルイ様は尊敬しているし、仕えがいのある上司と言うのも嘘ではない……ないのだが

 

「前に人間界でブリュンヒルデに会ってね。横島を大層気に掛けているのでショタコンっと言って苛めたら泣き出してしまったよ」

 

……この苛めっ子気質と悪戯気質だけは正直何とかして欲しい。と言うか、ブリュンヒルデが何かぶつぶつ言っていたのはそれが原因か……

 

「神魔からすれば人間は皆子供でしょう?」

 

「うんうん。だから小竜姫とかも皆ショタコンの変態だね」

 

……弾ける笑顔で何を仰っているんだろうか?私は少しルイ様の考えが判らなくなった……

 

「君の場合は外見が年下だから、どうなるのか非常に興味がある。だから命令するよ、もう少し横島と接触するように」

 

「……っはい……」

 

拒否権など私には存在しない、ルイ様の命令が嫌だと思ってもはいと言うしかないのだ

 

「横島は嫌いかな?」

 

「……良く判りません」

 

ルイ様の突然の問いかけに私は少し考えてから、よく判らないと返事を返した。元々余り人間は好きではない、だから横島の護衛をしろと言われた時は冗談じゃないと思ったんだが……

 

「なんと言うのか判りませんが、横島は人間とは思えないのです」

 

「ほう?死者の魂に関係するお前が人間ではないと判断したのか?」

 

口調がさっきのふざけた物から鋭い物に変わる。私はその声と目に恐怖を感じながら、自分が感じた横島の魂についての考察を口にした

 

「横島の魂はとても人間の魂の容量とは思えないのです、もっと深く、広く、そして大きい、だけど浅く、狭く、そして小さいのです」

 

自分でも矛盾した事を口にしていると言う自覚はある。だがそうとしか言いようが無いのだ、普段の横島の魂と戦闘時の横島の魂はまるで別人と言うほどに違う物に感じるのだ

 

「ふむ、面白いね。それならなおの事近くで観察してくれ」

 

薮蛇だったぁ!!!だがルイ様の命令に逆らう勇気は私には無いし、それに良く判らないとは言った物の……

 

(そう嫌いではないんだよな)

 

あの能天気と言うか、人を疑うと言う事を知らない横島は見ていて心配になってくる。するりと人の心に入ってくる……そして気が付けば絆されている……人たらしと言うか、抜群に自分の味方を作るのが上手いのだと思う

 

「さてと、ベルゼブル。あれをどう見る?」

 

そんな事を考えているとルイ様にそう問いかけられ顔を上げる。そこは美神の事務所が見える場所で、ルイ様が指差す窓に視線を向ける。そこには老紳士と言う表現が相応しい英霊の姿があった……

 

「反英霊だと見ますが、どうでしょうか?」

 

「うん、私も同じ見解だよ」

 

英霊には正義と悪の役割を担う存在が居る。それは奇しくも神族と魔族の関係に等しい、そして今美神の事務所にいる英霊は後者、悪を為す英霊「反英霊」に属する英霊だと思うのだが……

 

「少し反応が弱いような気もしますね」

 

英霊なのは間違いないのだが、どうも存在感が薄い。いやこれはむしろ……

 

「弱体化している?」

 

「それに近いだろうね。霊基の一部が欠損していると私は見る、恐らくガープの実験で呼び出されたか……それとも何かのカウンターか……なんにせよ、ガープが動くときは再び英霊が出るだろう。だからベルゼブル、今度はだいそうじょうのような失態をしないでくれよ?私は君を気に入っているが、2度もミスを犯す者を部下にしておくつもりは無いからね?」

 

笑顔で告げているが、次は無いと言う宣告。次ミスをすれば私の命は無い、その笑顔の陰に隠された言葉

 

「命に代えましても、必ずや」

 

「期待してるよ。じゃあ、後は任せるよ。横島の家に転がり込むなり、美神の事務所に入り込むなり、GS協会を上手く使うなり、自分で考えて最善の手段を取ってくれ」

 

なんだったらアイツに協力を頼んでもいいよ?と笑ったルイ様は傘を開くと同時に姿を消した。1人残された私はルイ様が言った5つの手段について考えていた。どれでも良いと言ったが、それ以外を行って良いとは言っていない、ルイ様が出した5つの条件からルイ様の求める条件を満たせという事……

 

「まずはアシュタロスの所に行くか」

 

横島の所に転がり込むは出来ればやりたくない手段なので、まずは私にとって最もダメージの少ない選択と言う事で、アシュタロスのアジトへと足を向けるのだった……

 

 

 

 

ベルゼブルの言葉を聞いて、私はうすうす感じていたことが間違いではないという確信を得ていた。ベルゼブルが魂の総量を見極める事ができないと言うのは明らかに異質。それが人間ならばまず間違いなくありえない

 

「横島には複数の魂があるのかもしれないね」

 

仮に、そう仮にだが、別の世界の自分自身の魂と記憶と無意識に繋がっていると言うのはどうだろうか?自分で足りない物を、別の世界の自分から引っ張り寄せる。だから一時的に魂の容量が増えていると言うのはありえない話ではない……だから戦闘時のみ魂の出力が上がっているというのもあながち的外れではないだろう

 

「ふむ……だがそうなると……世界の修正力が表に出てくるか」

 

世界は矛盾を嫌う。同一人物とは言え別の世界の人間の意志が、記憶が、魂が干渉することを世界が認めるだろうか?その可能性は極めて低いだろう。現に複数の世界を見ることが出来る私でも、世界に干渉するのはリスクが高い。神に等しい能力を持って生まれた私でさえも、自分の消滅を秤にかけてやっと出来る事だ

 

「でもまぁ……やるけどね」

 

やっと横島の不可思議な能力を解明できるかもしれない糸口をつかめたんだ。それをむざむざ手放すような真似はしない

 

「ふっふーん♪横島は見ていて面白いからね」

 

退屈で神魔を引っ掻き回して、その退屈を紛らわせていたが、その退屈全てを紛らわせてくれる相手がいるなんて思っても見なかった。これからも見ていたい、どんな物を見せてくれるのかそれが見たい。だから……

 

「この時だけは、君に味方してあげよう」

 

このルイ・サイファーが……いやルシファーが君の行く末を見守ろう。どうか私を最後まで飽きさせないでくれよ?私は心の中でそう呟き、この世界から別の世界へと足を向けるのだった……横島の正体を、宇宙卵を用いた逆行なんて言う平坦な理由ではない、この世界がここまで狂ってしまったその理由を知るために……

 

 

リポート17 嵐を呼ぶ男 その1へ続く

 

 




次回からは嵐を呼ぶ男に入っていこうと思います。西条と謎の老紳士、その2人をキーパーソンとし、白竜寺組も出して行こうと思っております。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします

視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか

  • サイドまたは視点は必要
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