GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! セカンド   作:混沌の魔法使い

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今回は対狼と黒い影戦の準備の話を書いて行こうと思います。色々と視点が変わりますのでご注意ください。それでは今回の更新もどうかよろしくお願いします


その4

 

 

リポート19 魔狼の咆哮 その4

 

ピート君達から黒い影に襲われ、美神さん達がバイクで逃走していると聞きGS協会とエミさん達は臨戦態勢に入った。正体不明の敵に狙われている美神さん達の安否が心配でならない。そんな時電話がなったので反射的に電話を取る

 

「もしもし」

 

『琉璃。私よ、美神』

 

受話器から聞こえてきた声に思わず安堵の溜息を吐くが、安心出来る状況ではないので意識を引き締める

 

「今何処に?」

 

『GS協会のセーフハウスの……67。山の中の奴』

 

地図を広げセーフハウスの場所を確認する。東京から長野の中間辺りのセーフハウスだ

 

「大分逃げましたね」

 

『うん。影を軸に転移してくる狼……あの影が手にしていた刀「八房」って言うらしいんだけど……あれフェンリル狼の牙で作った刀らしいわ』

 

美神さんの言葉に思わず嘘でしょ?と尋ねるが、美神さんは暗い声で本当と呟く

 

『あの刀を封印していた人狼族が教えてくれたわ。まだ完全に復活して無いらしいけど、それでも軽自動車よりも遥かに大きい狼に襲われて大変だったわ。写し身だと思うけど、フェンリル狼の権限を持ってるのは間違いないらしいわ』

 

咆哮に魔力を乗せてこっちの身体の自由を奪うとか、影を操るとか、本当に規格外の化け物だったと呟く美神さん

 

「神魔の方に連絡は?マルタさんに向かってもらいましょうか」

 

天界から降臨している聖女マルタさんを応援に送りましょうか?と言うが美神さんは止めた方が良いわと断言した

 

『無理、ブリュンヒルデと合流してるけど、天界・魔界との連絡は妨害されてるみたい。ガープの手の者って予想してる。こっちからカズマに連絡できるから、彼に合流して貰うつもり。良い?東京を手薄にしたら駄目よ』

 

状況は最悪だ。こちらから応援を出せば東京が手薄になり、その間にガープが出てくるという可能性も浮上してくる。となればマルタさんと三蔵法師様は動かせず、カズマさん……つまりはビュレトさんが頼みの綱となる

 

『とりあえず、これから人狼族の里に私とクロさんの2人で行って見る。また何かあればこっちから連絡するから、多分支援物資とかを次の満月までに頼む事になるから、その時はよろしく』

 

美神さんはそう言うと電話を切った。心配しているエミさんや唐巣神父に伝える事も考えたが、今は私達から出来る事は無い。とりあえず今出来る準備として、精霊石や、破魔札の準備をするくらいだろう。

 

「それにしても本当にフェンリル狼が相手となると……これじゃあ駄目ね」

 

神代の中でも最強に属するフェンリル狼に今の時代の精霊石や破魔札がどれだけ効果を出すか?となるとやはり不安が生まれる

 

「神卸しが必要かもね」

 

あまり私が協力できることは無かったけれど、今回こそは私が最も協力出来る状況かもしれない。私は精霊石などの手配をするのと同時に、神卸しで使う魔法陣を描く為の特殊な墨と筆の発注もすることにするのだった……

 

 

 

 

琉璃との電話を終えてバルコニーに出るとシロと横島君が凄まじい勢いで肉を食べていた。失った血を補充するために肉を食べるように言ったが、本当に凄い食べっぷりだ

 

「……そんなに慌てて食べるな。材料はある」

 

「んぐんぐ、いやあ、腹へって、腹へって仕方ないんだよ。食べても食べても足りない感じ」

 

「ごくんっ!拙者もでござる」

 

そう言って再び肉に手を伸ばす横島君とシロ。多分霊力を奪うという特性は狼の攻撃にも適応されていたのだろう、血だけではなく、霊力も回復させるための異常な食欲と言う所だと思う

 

(しかしまぁ、いきなりずいぶんと成長したわね)

 

前に見た時は5歳位だと思うんだけど、今は背も伸びて、少し胸も膨らんで来ている。外見的な年齢で考えると小学校高学年くらいに見えるから10歳前後と思うけど……ここまで急激に成長すると本人の感覚とかが少し心配になってくるわね

 

「美神。琉璃とは連絡が付きましたの?」

 

セーフハウスの一室に閉じこもっていたくえすは、ワインを手にしながら首尾を訪ねてくる

 

「とりあえず連絡はついたわ。精霊石とかの準備はお願いしたわよ」

 

私達が狙われているのは明白で、動き回るのは危険だからそういう道具を集めるのは琉璃に頼んだ

 

「クロさん。今夜中に出発したいけど大丈夫?」

 

「拙者は大丈夫でござるが、協力を得れるかは判らないでござるよ?」

 

判っていると返事を返す、協力が得れない場合は本当に武器を奪ってでもあの狼への対策をするつもりだ

 

「長老に言ってやれ、シロが傷つけられたと。それでもお前は見て見ぬ振りをするのかとな」

 

酒を呷っているポチがふんっと鼻を鳴らす。少々ぶっきらぼうな所は有るが、悪い人狼では無いようだ

 

【はぐはぐっ!ったく!あの犬っころめ……とんでもないことをしてくれたものじゃ】

 

霊力を消耗したとがつがつと肉を食うノッブ。幽霊だから控えろという訳にも行かないし、何よりも次の満月までに横島君とシロの霊波刀をより強くする必要がある。そのための訓練相手として霊力を蓄えてもらうのは急務だ

 

「ノッブ、横島とシロの事も考えて食べてよ?」

 

【わかっとる!正直今回ワシはあんまり役に立たないからの!2人の訓練相手が出来るくらいの霊力を蓄えるだけじゃ】

 

蛍ちゃんの言葉にノッブは真剣な表情で返事を返す。馬鹿っぽい所はあるが、そこは歴史に名を残す戦国大名だ。戦略眼などは私よりも遥かに上だ

 

「ビュレト様には使い魔で連絡がつきました。明日には来てくれると思います」

 

「ビュレトのおじさんも来るの?わーい!楽しみだなー♪」

 

聖奈の言葉に楽しみだなあっと笑うアリスちゃん。見ていて微笑ましいが、状況は悪く。そして決して気を抜ける状態ではない。

 

「ビュレトは強いが、それでも相手が相手だ、安心しきるなよ?」

 

ワインを手に肉を少しずつ頬張る高城。もう普通に会話する程度には親しくなっていると思うんだけど……

 

「高城さん、カズマさん知ってるの?」

 

「……まぁ私も聖奈と似たような存在だからな」

 

あ、そうなんだーと笑う横島君。確実に横島君のマイペースとか、何も考えていない素振りに気が緩んでいると思う、ちょっときょどきょどしているのがそれをよく現していた

 

(横島君って人の素を引き出すわよね)

 

例えるなら猫だ。気がついたら懐の中にいる感じ、触ろうとすると逃げるのだが、それでも近くから見ているって感じなのよね

 

「横島も飲みますか?」

 

「いや、神宮寺さん。俺未成年ですよ?」

 

堅苦しいですわねとくえすは言うが、あれはどう見ても自分も構えと言っているようにしか見えない

 

「ちょっとくえす、未成年に酒を勧めないでよ」

 

「一口くらい問題ないですわよ」

 

横島君と一緒に飲みたいくえすとそれを阻止する蛍ちゃん。魔女って言うのを地で行ってるわね……横島君はオロオロしてるだけだし……言峰神父は神父で

 

「うむううう……」

 

赤黒いマーボーを唸りながら食べている。何を考えているか判らないと言えば、横島君と良い勝負かもしれないわね。そんなことを考えていると目が合ってしまった

 

「食うか?」

 

「食うかッ!!」

 

誰が好き好んで匂いと湯気だけで目と鼻が痛くなる物を口に運ぶ物か!クロさんとポチなんて露骨に言峰神父から離れてるし!私と言峰神父のやり取りを見て、横島君達が楽しそうに笑う。わいわいと楽しそうに食事をする面子を見ながら、これからの事を考えると如何しても気持ちが暗くなるのを感じるのだった……

 

「くえす、聖奈、それにシズク。私がいない間よろしくね」

 

正直この面子なら何が起きても大丈夫だろう、私は横島君達の事を聖奈達に任せ、ここから更に先にあると言う人狼の里にクロさんと一緒に向かうのだった……

 

 

 

あの狼には霊波刀が効くと言うことで横島さんとシロさんの霊波刀を鍛えるというのが当面の方向性になり、アリスちゃん達は精霊石で人化したタマモとチビとうりぼー、そして閣下が調べ物ついでに屋敷に残ってくれるという事になり、私達は近くの川原で横島さん達の修行となりました。満月まで10日ほど……本音を言えば付け焼刃と思っていたのですが……

 

「俺ってあれだ。思い込みだ、絶対切れる、大丈夫って思いこんでたらこうなった」

 

「なるほど!信じるって事でござるな!」

 

思考回路が近いのか、知性レベルが近いのか、横島さんのざっくりとした説明をシロさんは理解し、そしてシロさんに説明する事で横島さんも自分の霊波刀への理解を深め

 

「出来たでござるよー!前よりもずっと強い!」

 

「やったなー!」

 

半日ほどで霊波刀の強化を成し遂げてしまった……これには正直私も神宮寺さんも驚いた

 

「相変わらず化け物ですこと」

 

「ですね……才能の塊です」

 

前から思っていたことだが、横島さんは英雄としての素質がこれでもかと詰まっている。思わず私でさえも惹かれてしまうほどに……

 

(うっ……で、でも)

 

ルイ様にショタコンショタコンと弄られた事を思い出すと、どうしても横島さんとの距離感が難しい

 

「聖奈さん、神宮寺さん、蛍ー♪出来ました!出来ましたよー♪」

 

子供みたいな無邪気な顔で出来た出来たと笑う横島さん。愛嬌のある顔をしているので愛らしさをどうしても感じてしまう。弟のジークは私に対しておびえを見せるのだが、横島さんにはそれが無いから余計にそう思うのかもしれない

 

「そうね、良かったわね。でもまだこれからよ」

 

私と神宮寺さんが停止している隣で蛍さんが笑いながら、まだこれからよと声を掛けると横島さんは判ってると返事を返す。確かに今は使えていても実戦で使えなければ意味が無い

 

【よっし、そろそろワシの出番じゃな】

 

【私もお手伝いしますよ】

 

ノッブと牛若丸が立ち上がり組稽古をやろうという流れになったその時

 

「おい、横島。お前ナイフ持ってるだろ?それを媒介にしろ」

 

じっと見つめていたポチが横島さんに近づきながらそうアドバイスをする。横島さんはGジャンのポケットに手を入れて、金色のナイフを取り出す

 

「これですか?」

 

「そうだ。手から集束した霊波刀を出すのも良いが、刀とかの刃物を使え。そうすればより強固な剣になる。シロ、お前にはこれを貸してやる」

 

ポチはそう言うと腰帯に挿した脇差をシロさんに投げ渡し、やってみろと言う。霊波刀は人狼の得意技なのでどうなるのか見ていると

 

「のわったたたーッ!?!?」

 

「あわわわああああ!?」

 

2人とも馬鹿でかい霊波刀を作り出し右往左往している、ポチはふんっと鼻を鳴らすと、腰に挿した刀を抜刀し2人の手からナイフと脇差を弾き飛ばし

 

「手からやるのは簡単だ。刀や媒介を使って作れて1人前、まだまだ甘い。組稽古など早すぎるわ」

 

ポチも刀を構え、霊波刀で刀を覆うがそれでも刀より大きくなっている

 

「媒介が有るからでかくなる、それを刀のサイズに圧縮するんだ。その歳でそれだけ出来るって言うのは才覚はある、それは認めてやるからそれに喜ばず、鍛え上げるんだな」

 

刀を鞘に収め、森の中へ向かうポチ。その後姿が妙に気になり、蛍さんと神宮寺さんに2人の様子を見ていてくださいと頼み。ポチの後を追いかける

 

「何だ?拙者に文句でもあるのか?」

 

「いえ、そういう訳ではないのですが……何故あのような嫌われるような事を?」

 

もっと他に言い方があったはず、そう思い、私がそう尋ねるとポチはふんっと鼻を鳴らし

 

「修行中の相手を甘やかしてどうする。厳しく、突き放すくらいで丁度良いんだ。褒めたりするのは論外だ」

 

子供だから調子に乗ると言ったポチは刀を地面の上に置いて、座禅を組みながら

 

「拙者も修行中の身だ。邪魔しないで貰おうか」

 

そう言うと目を閉じて霊力のコントロールをするポチ。自分にも他人にも厳しい性格のようですね、私は失礼しましたと呟き、横島さん達が修行している川原に戻ると

 

「む、むむうううーーー」

 

「く、ぐぬううーーー」

 

刀とは思えない大きさに肥大している霊波刀を必死にコントロールし、圧縮しようとしている。だが上手く行かず暴走しかけては

 

「ふんっ!!」

 

言峰の拳で手から脇差とナイフを弾き飛ばされている。正直私達は霊波刀など使えないので見ているしか出来ない、だがポチの言葉は2人に強く響いたらしく

 

「うーん、やっぱりただ霊力を込めるだけじゃ駄目っぽくない?」

 

「そうでござるな」

 

時折座り込んであーでもない、こーでもないと話し合い。蛍さんや神宮寺さん、そして言峰神父に霊力のまとめ方ってどうすれば良いのか?と助言を聞いて、また繰り返し霊波刀のコントロールの修行に戻る。失敗しても前向きに頑張る姿にこちらも頑張れと応援したくなる気持ちになる。私も2人に何か助言が出来るのでは?と思い2人の元へ足を向けるのだった……

 

 

なお横島達が修行している間。屋敷で留守番をしているアリスはと言うと……

 

「うーりぼー、うーりぼー、うーりうーり、うりぼー♪」

 

「「ぷぎ、ぷーぎぎー♪」」

 

「みーむーみーむむー♪」

 

アリスの謎の歌にあわせて増えるうりぼーとその回りで踊るチビ

 

「うりぼー、うりぼー、うーりうーり、うりぼー♪」

 

「「「「ぷぎ、ぷーぎぎー♪」」」」

 

2匹が4匹、4匹が8匹と倍々に増えていくうりぼーは部屋を徐々に埋め尽くして行き……

 

「うりぼーって言葉がゲシュタルト崩壊しそうだな」

 

自分の頭の上や膝の上でぴぐぴぐ鳴いているうりぼーに高城が深い、深ーいため息を吐き

 

「大事な事は何が起きても受け入れる事だわ」

 

横島といる限り、訳の判らない事はおきるんだからと頭の上に3匹のうりぼー。膝の上に2匹、そして背後で丸くなっているうりぼー3匹に囲まれているタマモの言葉に、高城は更に深い溜息を吐くのだった……

 

「うりぼー、うりぼー、うーりうーり、うりぼー♪」

 

「「「「「「「「ぷぎ、ぷーぎぎー♪」」」」」」」

 

そしてそんな2人に気づかないアリスとうりぼーはノリノリで歌を歌い続け、うりぼーは増え続けているのだった……

 

 

 

 

 

横島達がセーフハウスの近くで修行している頃。美神とクロは人狼の里に辿り着いていた

 

「結界で里全体を隠すって凄いアイデアね」

 

霊視ゴーグルがなければ発見出来ないほどの高密度の結界。それを維持している人狼に感心するのと同時に驚愕する

 

「ずっと前の祖先が用意してくれた物を維持しているだけでござるよ。それに八房を奪った相手には何の効果も発揮してくれなかった」

 

八房を盗んだ相手と言うのは恐らくガープ。あれほどの上位魔族ならば結界を破壊するのはわけないだろう……疑問は1つ残るが、それでも納得出来ない訳ではない。疑問は何故西洋の悪魔であるガープが人狼の里の場所を特定出来たかだ

 

「恐らく警邏の若い衆が襲ってくると思われるので、どうか拙者の後ろに」

 

クロさんの言葉に頷き、彼の背後をついて歩く。一応篭絡に使えそうな者は用意しているが、襲われた時に対する備えは必要だ。洞窟を抜けると、遠くに藁葺き屋根の家が見える

 

「あれが人狼の里ね」

 

前のクロさんに尋ねた瞬間。木々の間から完全武装した若い人狼が飛び降りてくる

 

「クロ殿、何故人間を案内したのですか!」

 

「必要な事だ。拙者を救ってくれた恩人が八房を持つ相手に狙われている。それを見捨てる事など出来ん」

 

そこを通せとクロさんが威厳を伴った声で言うと、2人は茂みの中に消えて行く。私はその姿を見ながら

 

「クロさんって里では上役だったりするの?」

 

「一応村一番の剣士と言われております。ポチは2番目です」

 

人狼の里の有力者が姿を消せば、それは厳戒態勢にもなるわね。私は先ほどの完全武装も納得だと思った、八房を奪った相手の再襲撃に備えていたのだろうと

 

「それで長老って言うの話は通じるの?」

 

「頭が固すぎるが、シロが救われた話をすれば十分に交渉に持ち込める。最悪の場合、武器を奪えばいい」

 

どうせ里の中で拙者やポチより腕の立つ者はいない、武器だけあればいいと言うクロさんにそうねと返事を返す。やる気のない味方がいても足手纏いになるだけだ。それなら最初からいない方がいい

 

「クロ。何をしに戻った」

 

案内された長老の家には10人ほどの若い人狼と、立派な髭を生やした老人が1人。その老人は鋭い視線でクロさんと私を睨みながら、話す事は無いと言わんばかりにそう口を開いた

 

「武器を借りに来ただけだ。拙者は長老、貴方の下した決断を愚かだと思っている、八房を盗んだ相手は人狼を狙っている。完全に復活すれば、我らとて危険なのだ」

 

「仮にそうだとしても、お前は掟を3度も破った。里一番の剣士としてもそれは到底許せる事ではないぞ」

 

ギスギスとした重い空気が満ちてくる。これでは話し合い所ではないと判断し、私は背負っていた鞄からここに来るまでに1軒だけ合ったスーパーで買ってきたある缶詰を取り出した

 

「まぁいきなり話を聞いてと言うのもなんだから、手土産を持ってきたわ。話し合いはその後でも良いでしょう?」

 

「そ、それは……?」

 

長老の目が私の差し出した缶詰に向けられる。そうこれはトップブリーダーが推薦する、NO.1ドッグフード「ワンちゃん大満足!」シリーズの最新商品8種のビタミンと牛肉入りだ

 

「日も落ちたし、こうして睨みあってるよりまず食事にしたほうが有益だと思わない?ほら、長老さん」

 

缶きりで蓋を開けて長老に差し出す。べ、別に信用したわけではとか言いつつ、ドッグフードを受け取る長老さん。私は他の人狼にもドッグフードを差し出しながら、クロさんにも食べる?と尋ねると

 

「かたじけない」

 

頭を下げながら受け取るクロさん。人狼が全員美味い美味いと食べている事で雰囲気が変わったのを感じ、私は自分用に買っていたおにぎりの包みを空けながら、とりあえず交渉には入れそうねと安堵の溜息を吐くのだった……

 

 

リポート19 魔狼の咆哮 その5へ続く

 

 




今回と次回はインターバル的な話になるので、やや短めの話になります。次回は強化された霊波刀の話から入って、言峰とかを活躍させていきたいと思っています。もちろん少し早めにアルテミスを出してみるとかもやって原作との差異を出して行こうと思います。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします

視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか

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