GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! セカンド   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです。今回は白竜寺の面子が普段何をしているのか、それを書いて行こうと思います。のんびりとした話となるのか、それともクシナさんが無双しているのか、どんな話になるのか楽しみにしていてください。それでは今回の更新もどうかよろしくお願いします


別件リポート

 

 

別件リポート 白竜寺の日々

 

白竜寺と言うのは異能を持って生まれ、家に行き場の無い孤児や、施設に預けられた子供が霊能を鍛える為の養護施設と言うのも兼ねている。つまり何が必要になるかと言うと大量の食材や日用品を搬入する必要がある。だが白竜山は悪霊が発生しやすい立地で一般の業者が食材を搬入する事は出来ない。つまり何が言いたいかと言うと

 

「クシナー!車の免許やっと「やかましい」んごふっ!?」

 

車の免許を取れる年齢の弟子は可能な限り早く車の免許を取ることが望まれるのだ。そして4回目でやっと免許を取ったと喜ぶ雪之丞に年少の子供を昼寝させてきたばかりのクシナの怒りのラリアットが炸裂するのだった……

 

「何騒いで……ああ、やっと免許取れたのか」

 

「そうなのよ、それで嬉しくて騒いでいたからちょっとね」

 

仕草と喋り方は可愛いかもしれないが、喉を押さえ喋る事も出来ず悶えている雪之丞を見るとちょっと所のダメージには思えない

 

「それで陰念。バイクの免許の方は?」

 

「あ、ああ。大丈夫だ。次で実地試験だが、多分通る。だが本当に良かったのか?」

 

俺も雪之丞と共に車の免許を取るつもりだったのだが、クシナにバイクの免許にしろと命じられたのだ

 

「うん、だって白竜山の下の駐車場、車2台までだし別の駐車場借りるのもなんだしね」

 

なんとも世知辛い話だが、クシナの言う事には納得できた。クシナの車が停まっているのは俺も知っていたし

 

「うーごほ、げほ、いきなりラリアットは酷くないか?」

 

「小さい子が寝てるんだから静かにするのが普通よ。免許を取れて嬉しいのはわかるけどね」

 

いや、こいつの場合無免許で運転しすぎた時の癖が邪魔をして、上手く行かなかったんだよな。まぁクシナのスパルタで矯正されたのなら良いが

 

「陰念は今日は身体を休める日でしょ、バイクの免許お疲れ様。じゃあ雪之丞、早速買い物に行くわよ」

 

「え?車は?」

 

「3回目の時に琉璃会長に頼んで古いバンを譲ってもらっておいたの、まさか落ちるなんて思って無かったけどね」

 

ジト目のクシナに口笛を吹いて誤魔化す雪之丞。クシナはそれを見て苦笑する

 

「下についたら荷物を運ぶのを手伝いに来るように、じゃ行くわよ」

 

「うーっす」

 

ふらふらと歩いて行く雪之丞としっかり歩きなさいと怒るクシナを見送り、俺は自分の部屋に向かったのだが

 

「うぷ、お前何時から飲んでた!?」

 

「あー?仙人様をお前呼びなんてするんじゃないよ。もっと敬いな」

 

「敬って欲しかったら敬われる行動をしろ!」

 

俺の部屋には酒瓶が散乱し、むせ返るようなアルコールの匂いに吐き気がした。しかも今は酒樽を開けて、それに桝を突っ込んでがぶ飲みしている。見た目は誰がどう見ても美女なのに、そういう行動から残念美人と言う言葉が脳裏を過ぎる

 

「これくらいで気持ち悪くなるなんてねぇ、酒を飲まないからだよ。ほら、飲め!」

 

「未成年に酒を勧めるな!この駄目仙人!!」

 

スイッチが入っている時は師匠と同じくらい尊敬できるのに、スイッチがOFFになればこれだ。俺は足元に転がっている酒瓶を拾い

 

「ちょっと待て、これどこから持ってきた!?」

 

白竜寺は文字通り寺だ。酒などは殆ど置いていない、これをどこから持って来た。いや、それ以前に買う金があったのか!と気付き怒鳴るが、ツナデはジャーキーを齧りながら

 

「ああ?あー琉璃とか言う奴の手伝いをしてね。そのお礼の金で買ってきたよ」

 

白竜寺の生活費に手を出して無くて安心したが、何故それで俺の部屋で酒を飲む!雪之丞は今ここにいないが、良く飲めと言われて困ってるし

 

「陰念修行の話だけど……あら?」

 

「お?ずいぶん豪快に飲むなあ」

 

「おおおお、お師匠さまああああああ!?」

 

お師匠様が落ちていた酒瓶に足を取られ、駄目仙人が枡酒で樽から飲んでいる酒に頭から突っ込んだ。慌てて樽から引っ張り出すが

 

「ひっく!陰念、せいざー!」

 

「酔ってやがる!」

 

「あははっ!面白くなってきたね!酌だ、酌しろ!陰念!」

 

酔っ払いが増えた事に激しい頭痛を覚えながら、俺はどうやれば無事にこの絶望的な酒宴から逃れることが出来るのか、それを必死に考え始めたのだが

 

「陰念、飲みなさい」

 

「いやいや、お師匠様。俺は未成年です」

 

「お師匠様のお酒がー飲めないって言うのー!」

 

絡んでくるお師匠様に心の底から助けてくれと叫ぶのだった……

 

 

 

雪之丞が車の免許を取ったので、普段なら2回買い物に行かないといけない所が1回で済んだ。外で見ていた東條達が外で見ていたのか、長い階段を駆け下りてくる

 

「陰念はどうしたの?」

 

普段先頭で降りてくる陰念の姿が無い。荷台を開けながらどうしたの?と尋ねると東條は遠い目をして

 

「酔っ払ったツナデ様とお師匠様に……」

 

「そう……じゃあ仕方ないわね」

 

陰念は多分駄目ね。間違いなく絡み酒とパニくっている姿を見て楽しんでいるツナデ様の玩具になっているだろう

 

「雪之丞。暫く弟弟子の部屋にいると良いわよ?」

 

「そうさせてもらう、さっさと運び込もうぜ」

 

荷物を全員で3往復くらいで運び終わったところで

 

「助けてええええ!!」

 

陰念が自分の部屋から何とか出てこようとするが

 

「お師匠様のお酒がぁ!ひっく!のーめなーってー!」

 

「あはははは!飲め飲め!!!」

 

酔っ払い2匹に足と腰をつかまれ、必死に逃げようとしている陰念と目が合うが私含め、全員がさっと目を逸らす。ピシャンっと陰念の部屋の襖が閉まり

 

「いや、だから俺は未成年……無理無理!んぐうう!?!?」

 

「「あはははははッ!!!!」」

 

ああ、陰念は無理矢理酒瓶を口に突っ込まれたのね。私達は陰念の部屋に通じる廊下の所に、関係者以外立ち入り禁止の柵を配置し、汗も流れていないのに、汗を拭う素振りをして

 

「さあ、皆。プリンを作ってあるから食べましょう、陰念の分は残しておいてあげましょうね」

 

「「「はーい」」」

 

とりあえずここから先は弟弟子たちを行かせはいけない、私はそう判断し荷物を運ぶのを手伝ってくれた皆を引き連れて、その場を後にしたのだった……

なお陰念は夕方三蔵様とツナデ様に引き摺られて、夕食の時間に顔を出したが、予想通り青白い顔をしていたので

 

「おかゆ作ってあるけど食べれそう?」

 

「……食べる」

 

ちょっと羽目を外しすぎたかもと笑う2人。ツナデ様はともかく、三蔵様にお酒を飲ませないように気をつけようと心に誓うのだった……

なお陰念は酒を口に含むと直ぐ気絶するらしく、殆ど飲まされてなかったとして安心した

 

「クシナー?今度私に付き合ってくれよー。1人で飲んでもつまらないんだよ」

 

「もーあたしお酒なんて飲まないから、と言うかあたし飲みたくて飲んだわけじゃないのよ?」

 

言い訳するような口調だが、常に質素と節制している三蔵様だ。自分から進んで酒を飲むとは思えない、多分足を滑らせて、酒樽に頭から突っ込んだと言う所だろう

 

「判りました。では後日、あと三蔵様は判っているので大丈夫ですよ?」

 

「く、クシナー!ねえ!やっぱりあたしの弟子にならない!?」

 

「いえ、私には既にお師匠様がいるので」

 

がっかりしたように肩を落とす三蔵様。悪い人じゃないんだけど、ちょっと師匠として慕うには不安があるのよね

 

「結構飲める口なのかい?」

 

「それなりにですよ。嗜む程度です」

 

メドーサ様も良く付き合えと言っていたので私はそこそこ酒は飲める。メドーサ様に来れるか判らないけど、一応声を掛けてみようと思い、連絡用の使い魔を鳥篭から出すのだった。

 

「いやあー!良い飲みっぷりだね!このワインってのも美味い!」

 

「日本酒ってのもいいねえ。小竜姫がチビチビ飲んでるのは知ってたけど、これは良い味だよ」

 

ツナデ様とメドーサ様が意気投合し、私はちょこちょこ摘まみを作りながら、2人に酌をする事に徹底するのだった……

 

 

 

 

道場で座禅を組んで霊力のコントロールに意識を向ける。暫くそうしていると頭を叩かれた

 

「乱れてるわよ。そんなのでやっても意味無いわよ?」

 

「勘……クシナ」

 

思わず勘九朗と呼びかけ、凄い目で睨まれたのでクシナと呼び直す。クシナは俺の前に座り

 

「どうしたのよ?雪之丞が座禅なんて珍しくない?」

 

「ちょっとな」

 

横島がゴーストドライバーを持ち、陰念もそれを手にした。それでやや焦っていると言う実感はある、自分が置いていかれるような、そんな気がしてならないのだ

 

「まずはもっと気持ちを静めることね、負け続けは悔しい?」

 

クシナの言葉に言葉に詰まる。俺は少し間を置いてから

 

「悔しい」

 

俺は強くなりたい、それなのに負けてばかりだし、役に立たないことも多い。それが悔しくて惨めな気持ちになる

 

「いて」

 

デコを指で弾かれ顔を上げる。クシナはくすくす笑いながら

 

「雪之丞は真面目すぎるのよ、もっと楽に考えて見なさい」

 

「俺が真面目?」

 

自分ではとても真面目とは言いがたいと思うのだが……クシナは真面目よと笑い

 

「生真面目で自分の行動に責任が伴う事も判ってる。だから余計に悩むのよ」

 

そこで言葉を切ったクシナは少しだけ真剣な顔をして

 

「自分に宿った力を嫌っても意味は無いのよ?」

 

「……!?」

 

図星だった。ガープに与えられた魔装術……GS試験で悪魔に乗っ取られ、暴走した俺を横島が正気に戻した。そこから俺は自分に宿る異能に気がついた

 

「メドーサ様が言ってたけど、雪之丞。貴方に憑依していた悪魔って仲間思いで仲間を庇って死んだ悪魔らしいわよ」

 

「え?待て!どういう事だ!?」

 

俺の問いかけにクシナは返事を返さず、良く考えて見なさいと言って道場を後にする

 

「悪魔でも仲間思いか……」

 

自分に宿る悪魔の力を毛嫌いしていたが、気持ち的にはそう悪いやつでは無いのか?と言う考えが脳裏を過ぎる。俺は座禅を組んで霊力を再び高める。だが今度は霊力を闇雲に高めるのではなく、自分の内側に向けて潜って行く様な感覚で霊力を高めていく

 

(都合の良い事を考えているのは判る。だけど俺は仲間を護る事が出来る力が欲しい)

 

深く、深く自分の中に潜って行く、俺の中に残っているかもしれない悪魔の残滓を探して、深く、深く、深い瞑想状態へと落ちていく。意識が完全に途絶える前、静かな男の声を聞いた様な気がした……

 

「クシナ、道場のほうやけに寒くないか?」

 

「なにか切っ掛けを掴んだかもしれないわね。陰念、ちょっと着いてきて」

 

夕食の時間になっても雪之丞が姿を見せず、そして道場から冷気が流れてくると言う陰念。先に食べててと弟弟子達に声を掛け、道場の扉を開く

 

「なんだこれは……!?っおい!雪之丞!大丈夫か!?」

 

「ちょっとこれは想像以上ね」

 

雪之丞は道場の中にいた。だが雪之丞の姿は氷の中にあり、陰念が慌てて駆け寄り、氷を叩くと簡単に砕ける

 

「さ、ささささ……寒い!なんじゃあこりゃあ!?」

 

道場の中がまるで雪山のようになっているのを見て絶叫している雪之丞にクシナは

 

「お風呂で暖まってきなさい、陰念。多分足が思うように動かないから連れてってあげて」

 

「判った。ったく、お前何やってるんだ?」

 

「いや。座禅組んでいただけ……くっしゅ!寒い!」

 

人に向かってくしゃみをするんじゃねえと怒鳴る陰念とすまんと謝る雪之丞の2人が道場から消え、変わりにツナデ様と三蔵様が姿を見せる

 

「こりゃ、あいつも普通じゃないみたいだねえ」

 

「そうね。何時指導するか悩んでいただけど、どうも雪之丞も次のレベルに行く必要があるかもね」

 

一面銀世界に染まっている道場を見て、頭を抱える2人。陰念に続いて雪之丞も、自身に宿る異能を受け入れようとしていた……それがどんな結果を齎すかは今はまだ判らない

 

 

リポート21 死線(デッドライン)のヘルズエンジェル その1へ続く

 

 




陰念から遅れる事50話近く、ついに雪之丞強化フラグが立ちました。どんな強化になるかは楽しみにしていてください、そして陰念は振り回され胃痛不可避なのでお忘れなき用に、そして次はヘルズエンジェル、難しいとは承知ですがやりますよ。ええ、やってやりますとも!仮面ライダーの醍醐味に挑戦です!何かは察してくれると嬉しいですね。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします

視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか

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