GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! セカンド   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです。今回は家に帰った後の横島の話とアシュ様の話と陰念などの話をメインに書いて行こうと思います。21はやや短い話が多いですが、ここからはある程度話のボリュームを出していけると思います。それでは今回の更新もどうかよろしくお願いします


その4

 

 

リポート21 死線(デッドライン)のヘルズエンジェル その4

 

美神さんの用意してくれたタクシーで横島の家に戻ったんだけど、丁度と言うか、多分確実に周囲で待ち伏せしていたくえすに遭遇した

 

「また魔人に出会ったと聞きましたが、大丈夫でしたか?」

 

多分大丈夫と返事を返す横島の頭を叩く、ベルトと眼魂を使ったのに平気な訳が無いと怒鳴る

 

「ええ、それならば蛍のいうとおりでしょうね。後で話を聞かせてくれますか?」

 

あー多分あれね。横島が見つかって会議を飛び出してきたのね……私もあんまり詳しく把握しているわけじゃないけど、ある程度は把握しているのでわかる範囲でと言って家に入ろうとすると扉が開き

 

「シズクー!せんせー!せんせーが帰って来たでござるよ!」

 

「……本当か!?」

 

横島を探す為に出発しようとしていたのか、完全武装に近い姿を見て良いタイミングで戻って来れたと安堵した

 

「……途中で横島の気配を探せなくなって、探しに行こうとしていた」

 

「最初はバイクの試験だと思ってたんだけど、なんかどんどん遠くに行くし」

 

横島と魂で繋がっているシズクとタマモは徒中までバイクの試験だと思っていたらしい、所が途中で横島の気配が感じられなくなって焦っていたと

 

「拙者とうりぼーの嗅覚で探そうとしていたでござる」

 

「ぷぎゅう!」

 

……横島の警備体制が凄い事になっていると思う。と言うか、皆めちゃくちゃ過保護だと思う

 

【ふーむ、今回は眼魂を使ったようだが、どうも中途半端な形だったようだ】

 

今回はバイクの試験と言う事で心眼を置いて行ったわけだ。心眼の目がバンダナに浮かび上がり、やや疑問系の声で告げる

 

「「「え?」」」

 

横島の状態を見ていた心眼の言葉に思わず間抜けな声が出てしまった。

 

【私を置いて行ったから、上手くドライバーを召喚出来なかったという事だと思う。だから横島への負荷も少ない】

 

【えーっとそれってつまり心眼さんがベルトを出さなければ、横島さんへの負担が少ないってことですか?】

 

それは良く判らないが、少なくとも普段よりも反動は少ないと思うぞと心眼が呟く

 

「んー確かに普段よりあんまり身体痛くないかな?」

 

【ノーブー】

 

チビノブが差し出した湯飲みを受け取り、ズズーっと啜る横島。確かに普段と比べて平気そうだ

 

【いや、それ逆に横島の霊体が強くなってるだけじゃね?】

 

【確かに私もそう思いますが】

 

中途半端な変身だったという心眼と、横島の霊体が強くなっているのでは無いか?と言うノッブと牛若丸。どっちも正論っぽいので

 

「とりあえず、横島は横になりましょうか?」

 

「……チビノブ、布団」

 

【ノッブー♪】

 

とりあえず話には参加させるけど、横島は横にしようと言う事が決まった。なお、この布団はリビングに横島用に配置された新しい物だったらしい……

 

「ヘルズエンジェルの得意技みたいの見たんだけど、爆発する暴風だった。こう爆発が迫ってくる感じ」

 

ヘルズエンジェルと対峙した横島がこういう攻撃をしてくると説明してくれるんだけど

 

「なんか判りにくいですね?」

 

「うーすんません。すっげー説明しにくいんですよ」

 

空気が爆発するって言うのは何とも判りにくい例えだ。しかも得意技となると対策は必須だろう

 

「……私がやった粉塵爆発みたいな奴か?」

 

「んーそれもなんか違うんだよな。突風と炎が同時に来るみたいな?んーいや、それも違うな」

 

布団に横になりながら手をワキワキと動かして必死に伝えようとしているんだけど、全然判らない

 

「あーこんな感じ?」

 

タマモが指をパチンと鳴らすと炎の壁が机の端から端へ移動し、移動しきると爆発する

 

「んー近いかも?」

 

【難しいですねえ、もっと何かこう覚えていることは無いんですか?】

 

横島はうーんっと眉をしかめて必死に唸る。暫く唸っていると横島はそうだっと手を叩き

 

「ヘル・エクゾーストとか言ってたっけ、後なんかこうめちゃくちゃ固い壁に正面から衝突したみたいな衝撃だった」

 

風自体を打ち出し、その打ち出した壁に炎を纏わせる……?でもそれも何か違うような気がする。マタドールにしろ、だいそうじょうにしろ魔人の能力は人知を超えている、その能力を予測することすら難しい

 

「後はバイクで曲芸みたいな感じで襲ってきたのと、ヘルズエンジェルの回りはむちゃくちゃ熱かったってことかなあ」

 

バイク自身も武器にして、速度と質量。それと自身の能力であろう炎による攻撃……

 

「ノッブ、シズク、今の話を聞いてどう戦う?」

 

戦略家のノッブと戦闘力は群を抜いているシズクにどう戦う?と尋ねる

 

【そうじゃなあ。待ち伏せして集中砲火で相手のスピードを削ぐか、バイクとやらを走らせるのに適していない場所に追い込んでからかなのう?】

 

「……熱量が問題だな。近づくにしろ、その熱が攻撃と防御を兼ねている。真正面から戦うのは無理だと思う」

 

やっぱりか……速度と熱量。それは単純だが、単純ゆえに非常に強力な攻撃だ

 

【スピードで追いつけたとしても、普通の物では熱であっと言う間に動けなくなるかと】

 

「仮に元々熱に強い私だとしても、逆に言えば攻撃手段が無い」

 

熱に強いタマモだが、攻撃手段は炎だ。炎を使いこなすヘルズエンジェルに攻撃が通用するとは思えない……

 

「変身して戦うにしても、スピードで追いつけないと話にならないし、バイクも熱で壊れてちゃうし……」

 

なんにせよ、今の段階では対抗策が無いと言う事だけが判った。くえすは話を聞いていて

 

「では横島から聞いた話を伝えてきますわ」

 

ドレスの裾を翻し立ち上がった所で、思い出したようにポシェットから何かを取り出して机の上に置く

 

「眼魂!?出来たの!?」

 

「一応霊力と魔力を込めて見ましたわ。まぁ、眼魂としての機能があるかは不明ですが、横島に預けます。では御機嫌よう」

 

手を振り去っていくくえす。私達は机の上のシルバーの眼魂を見て

 

「人間でも眼魂になるのかしら?」

 

「いや、判らんし、ノッブちゃんとかは眼魂を家にしてるけどさ」

 

初めてかもしれない生きた人間の眼魂だ。とりあえず、横島が保管する事になったが、眼魂としての効果は勿論不明で

 

「それなんでござるかー?」

 

眼魂を使う戦いを見た事が無いシロが不思議そうに首を傾げていて、どうやって説明すれば良いんだろう?と私達は頭を抱えるのだった……なおチビとうりぼーは

 

「みむーみむー」

 

「ぴぎゅー」

 

横島の布団の隅に寝転がって気持ち良さそうに寝息を立てているのだった……

 

 

 

 

ドクターカオスにつけている使い魔から聞いた情報だが、今度の魔人はヘルズエンジェル。バイクに騎乗した魔人らしい

 

「ビュレト知ってるか?」

 

「ああ。何回かやり合った事がある。厄介な魔人だ」

 

バイクを手足のように使いこなし、格闘戦を仕掛けてくる。本人は風と炎の使い手らしく、常に異常な熱量を身に纏いそれを攻撃と防御に転用する……話を聞くだけでも判る、相当な難敵だ

 

「ビュレトで何とか対処できるか?」

 

私の問いかけにビュレトは少し考える素振りを見せてから首を横に振った

 

「五分五分だな。バイコーンは元々魔界の獣だ。人間界の空気は合わない」

 

ある程度の速度は出せると思うが、スタミナ切れが早く、そしてバイコーン自身も弱体化してしまうらしい

 

「……付け焼刃になると思うけど、横島君と陰念君に騎乗技術を教えるのは?」

 

「それくらいなら問題ないが、あいつはトップクラスの騎乗兵(ライダー)だ。横島と陰念の運転技術が気になる」

 

ちないに昨日免許を取ったばかりだと言うとビュレトは頭を抱えて

 

「自殺行為だぞ?アイツは俺と同格か、それ以上だ」

 

魔界でも有数の騎乗兵である。ビュレトがそこまで言うか……人間界ではフルパワーを発揮出来ないバイコーンでは、恐らく足の差が勝敗を分けるだろう

 

「……とりあえず駄目元で構わない、横島君と陰念君に指導をしてくれるか?」

 

ビュレトを含め3人で当たれば機動力を削ぐ事が出来るかもしれない。短い時間のトップスピードを出すまでは横島君と陰念君が何とか喰らい付き、隙を見てビュレトが突貫すると言う事も可能だ

 

「判った。一応様子は見てみる、それよりも韋駄天に連絡しておけ」

 

「あーなんかあの2人。ヘルズエンジェルに遭遇して、追いかけて行って消息不明らしい」

 

真っ先に連絡したんだけどいないって言われたと言うと、ビュレトは頭を抱えて、深く深く溜息を吐き

 

「何とか策を考えておけ、あいつは空中も走る」

 

「最悪な情報どうもありがとう」

 

私の部屋を出て行ったビュレト。地上と空中を走り回る、規格外の騎乗兵。しかも炎と風の使い手……魔人相手と言うのは……そこまで考えた所で背筋に異様な寒気を感じて振り返る

 

「や。アシュタロス」

 

「……これはルイさん。お久しぶりですね」

 

さも当然と言う感じで椅子に座り、茶を飲んでいるルイ様とその後ろに控える長髪の女性……ルキフグスの人間態か

 

「いやいや、あのヘルズエンジェルとビュレト、それと横島がレースをするんだって?面白そうだから見に来たよ」

 

「……いえ、そういう訳ではないんですが」

 

出来れば魔人相手だ。横島君と陰念君を出さずにビュレトだけで対処出来るのが好ましい

 

「まぁ暫くは横島の側を見ておくけどね。ああ、あとこれ」

 

軽い感じで投げられた皮袋。咄嗟に両手で受け止めるが、肩が抜け落ちるかと思うほどの重量だ

 

「ベルゼブルに全賭け」

 

「ははは。何をあの石頭が……増えてる!?」

 

嘘だろ!?なんでベルゼブルの名前が追加されてるの!?と言うかあいつなにやってるの!?仮にも最高レベルの魔神だろ?なんで横島君に絆されてるんだよ!?なに!?横島君は神キラー(意味深)か!?

 

「あいつ、チョロイン」

 

聞きたくないよ、そんな事実。でも倍率は10.75と非常に高いが、トトカルチョに追加されてる

 

「ああ。後、ゴモリーとダンタリアンが今人間界にいるよ」

 

「判らない!私にはあの2人が何を考えているのか判らないッ!」

 

なんでそんなに嬉しく無い情報ばかりが増えていくんだ!ルイ様が楽しそうに笑い、ルキフグスは私の肩を叩いて

 

「この世の全てはルイ様の玩具です」

 

顔を上げるとルキフグスの目に光は無く、諦観にも似た色が浮かんでいて、その一言でルキフグスが日頃どんな苦労をしているのかよーく判った

 

「ああ!なんかすごい納得したよ!!ちくしょうめ!!」

 

「ははっ!面白いね」

 

ルイ様の楽しそうな笑い声に半分絶望しながらも、トトカルチョの元締めとして、一応その掛金を預かるのだった

 

「ああ、あとこれ。横島君にプレゼント」

 

「……ちなみになにかお聞きしても良いですかね?」

 

ドンっと机の上に置かれたもの……見る角度によって輝きを変える金属を見て痛烈に嫌な予感を感じながら尋ねるが

 

「なんだったかな?どっかの天使?いや悪魔だったかな?ポーカーで巻き上げたなんかなのは覚えてるけど」

 

なんか破壊神だったような気もするけど、まぁ良いよねと言われるがどうでも良くなんか無い。これオリハルコンとか、ヒヒイロカネとか言わないだろうな

 

「とりあえず霊力とか、魔力とか、神通力を通しやすい素材だから、横島君に上げてよ。じゃーねー」

 

「では失礼します」

 

引っ掻き回すだけ引っ掻き回して去っていった。私は机の上に鎮座している摩訶不思議な金属を見つめた

 

「お父さん。あのさー、横島のバイクだけど……なにそれ?」

 

「明けの明星が持って来た摩訶不思議な物質。横島君へのプレゼントって言ってたから……」

 

そこで言葉を切った私を蛍が不思議そうに見つめながら

 

「から?なに?」

 

物凄い引き攣った顔をしている蛍、うん、気持ちは判る。私も本当なら見なかった事、聞かなかったことにして、この金属をどこかの地下倉庫にしまって、2度と日の本に晒したくないと思っているから、でもそれが出来ないと判っているから絶望しているのだ

 

「多分横島君のバイクに組み込まないと怒り狂う」

 

私と蛍の間に嫌な沈黙が満ちたのは言うまでも無く、蛍は顔を引き攣らせながら

 

「エンジン周りとか、フレームとか少し改造しないといけないと思うの」

 

「そっか。じゃあ、この金属使ってみようか?何か判らないけど、どっかの破壊神か、天使か、悪魔から強奪してきたらしいから、霊力とか、神通力とか、魔力の伝達率が凄く良いんだって」

 

そっかーと空虚な顔で笑う蛍。私も多分同じくらい死んだ顔をしながら、その金属を抱えて地下の整備室に足を向けるのだった

 

「蓮華ちゃん、蛍ちゃんとおとーさんが死んだ顔をしてたでちゅね?」

 

「うん、多分。自分達ではどうしようもない現実を見ちゃったんだね」

 

現実って怖いでちゅねーと良く判らない返答をするあげはと手をつなぎ、蓮華はおやつでも食べようかと言ってあげはを連れて、その場を後にするのだった……

 

 

 

 

俺は横島の事を小笠原GSに伝えた後。給油をして、バイクを教習所に返しに行った。その後白竜寺に戻るとクシナとお師匠様が渋い顔をしていた、十中八九横島の事だと判った

 

「横島がどうかしましたか?」

 

「陰念、お帰り。横島君だけどヘルズエンジェルって言う魔人と戦ったらしいわ」

 

俺が追いかけていた時は人間の姿だったが、やはり魔人だったのか……俺は無理だと判断して後退したが、横島の事は心配していた

 

「横島の方は?」

 

「とりあえず保護されて、もう家に戻っているらしいわ。でもヘルズエンジェルに対抗する為に呼び出される可能性が高いって」

 

お師匠様の言葉を聞いて、お師匠様がGS協会からなんと言われているのか理解出来た

 

「俺にも声が掛かっているってことですね?」

 

俺も横島もバイクの免許を取ったばかりだ。2人とも運転技術には不安が残る、それを1人で追いかけさせるような真似はしたくないと言う事だろう

 

「うん……でも横島君と陰念だけじゃ多分追いきれないって事で、ビュレトを中心にして、2人がサポートするって形にはなるらしいわ。明日からGS協会のほうでバイクの訓練をして貰うって」

 

……正直付け焼刃の運転技術でどうこう出来る相手では無いと思うが……横島だけに負担を掛けるのも嫌なので、判りましたと返事を返す

 

「それとマタドールって言う魔人も東京にいるらしいから、雪之丞にもGS協会に詰めて欲しいって伝えてくれる?私とクシナは今からGS協会で打ち合わせをしてくるから」

 

「雪之丞が勝手に出かけて行かないように目をかけておいてね」

 

お師匠様とクシナの言葉に判ったと返事を返し、俺と雪之丞の部屋に戻る

 

「なんかあったか?」

 

「また魔人だそうだ」

 

魔人の言葉に雪之丞が顔色を変える。俺は荷物を机の上に置きながら

 

「だが相手がバイクに乗っているから普通では戦えない」

 

「車じゃ無理か?」

 

「アスファルトを溶かすような熱を放っているから、爆発するぞ」

 

バイクでも危険だが、それは熱対策をすることで何とかするらしい。車全体を加工するよりかは、コストも低くいし、改造も楽という事だ

 

「だーっ!また俺は留守番か」

 

「いやそうでも無いらしいぞ、マタドールが東京にいるらしい」

 

マタドールの名前に雪之丞がその顔つきを変える。俺は詳しくは知らないが、香港で対峙した魔人らしいな

 

「それで何だって?」

 

「念の為にGS協会に明日から詰めて欲しいらしい。俺は横島と一緒にバイクの特訓だ」

 

せめてアクセルを切り替える時の迷いの時間を抑えるくらいはやらなければ……それくらいは出来なければ、俺も横島も何の役にも立たないだろう

 

「おい、勝手に出歩くな」

 

「……型を復習して来るだけだ。勝手に出るような真似はしない」

 

振り返らずに言って部屋を出て行く雪之丞。後を追いかけようか悩んだが、直ぐに響いてきた地面を踏みしめる音と、鋭い風切音に本当に型をやるのだと判り、俺は追いかけるのを止めた。

 

「もしかしたら、これが助けになるかもな……」

 

前の赤と青の2色の眼魂が出てきた、巨大なルービックキューブのような眼魂。その中にあるバイクの絵柄……これを揃えて新しい眼魂になるのならと俺は必死に霊力を練り上げながら、ルービックキューブに挑むのだった。そのバイクの絵柄がもしかしたら助けになるかもしれないと思って……

 

 

 

 

その頃。東京でも有数のホテルのスイートルームに訪れている1人の影があった。フード付きの赤いローブを身に纏った少女は、そのフードを取り払う、その下から現れたのは黄金のような金髪、エレシュキガルだ……

 

「こんな所で過ごしてるんだ?」

 

「ふっふっふ、良い部屋らしいぞ?豪華な装飾にルームサービス。ま、余にとってはとても贅を極めているとは言えんがな」

 

ワインでもどうだ?と進めてくる女帝に結構と返事を返す、私はそもそも余り酒を好まない

 

「それで?四騎士を私に差し向けて何のつもり?不戦じゃなかったのかしら?」

 

私をここまで連れて来て、部屋の外で待機している四騎士の事を言うと女帝は楽しそうに笑いながら

 

「勿論不戦さ、戦うつもりは無い。余は契約を違えぬよ……今はな?」

 

今を強調するような女帝に眉を吊り上げる。最上級の神魔同士は口約束でも互いを縛る、それが神としてのあり方だ

 

「何そう怖い顔をするなよ、ただの冗談じゃないか?」

 

「冗談には思えないわよね」

 

無理矢理ここに連れてこられたのだ。正直機嫌が良いとは言い切れない

 

「ふっふっ、何ちょっとした誘いさ、余の配下……とは言い切れんな。あの馬鹿は余の言う事を聞いた試しが無い……か?」

 

「貴女大丈夫?」

 

自分の言う事を聞かない部下とか、ちょっと人徳が無いんじゃないの?っと心配になる

 

「泣いてない!泣いて無いからな!ちゃんと他の部下は言う事を……聞くと思う」

 

「不安になってるじゃない」

 

強い力を持っている女帝だが、どうも部下とかには恵まれていないようだ……

 

「まぁそれはどうでもいい、問題児が横島にちょっかいをかけるようでな。暇つぶしだ、見て行け。それにあっちをふらふらこっちをフラフラしているなら、少しの間滞在するが良い、ここなら食事も風呂もあるぞ?」

 

横島……か、確かにアイツは面白いし、こうして誘われたならみてみるのも面白いかもね……

 

「良いわ、どうせやる事も無いし、付き合うわ」

 

「そう来なくては、折角誘った意味が無い」

 

今の情勢は大体理解したし、やることも無い。それならば少しの間女帝に付き合うのも悪くないかもしれないわね

 

(それに横島を見極めるのも出来そうだし)

 

横島がどんな人格なのか、それは戦いと言う極限状態の中でこそ見れるかもしれない。そう思い、私は女帝に付き合うことにした

 

「で。ワインは飲まぬか?」

 

「葡萄ジュースを1つ」

 

……若干呆れた顔をしている女帝だけど、良いじゃない!あんまりお酒とかこの身体だと美味しく感じないんだからッ!まぁ結局女帝はルームサービスとやらで葡萄ジュースを頼んでくれたので、私としては別にどうでも良いんだけど、あの生暖かい視線には少しだけイラっとするのだった……

 

 

 

リポート21 死線(デッドライン)のヘルズエンジェル その5へ続く

 

 




くえす眼魂(?)取得、ウィスプマシンが魔改造疑惑、陰念もNEW眼魂獲得?観戦者に女帝、エレシュキガル、ルイ様となります。次回特訓の所を書いて、ヘルズエンジェル戦の開始辺りまで書いていけたらと思っております。やっぱりバイクメインのヘルズは書くの難しすぎでした(涙)

視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか

  • サイドまたは視点は必要
  • 今のままで良い
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