GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! セカンド 作:混沌の魔法使い
別件リポート アリスちゃんのお家
横島の所で世話になっていたアリス。横島からのお土産として貰った?ついて来た精霊(?)は私達の屋敷をトコトコと歩き回っていた
【のっぶー♪】
「あ、ああ……ありがとう」
畳んであるタオルを手渡され感謝の言葉を口にする。すると精霊……チビノブはにぱっと笑い部屋を出て行く、扉の外から
「チビノブもお手伝い?」
【ノブノーブ♪】
「アリスもお手伝いするー、ハーピーお姉ちゃんの所に行こッ!」
【のっばー】
きゃっきゃっと楽しそうな声がするのを見て、私は小さく深呼吸をして
「ちょっと横島を殺してくる」
「ちょっとそこまでタバコを買ってくるみたいなノリで物騒な事を言うなたわけ」
ゴスッと私の頭にネビロスが読んでいた本の角が文字通り突き刺さるのだった……
「横島がいるからアリスが明るいのに何故横島を害そうとする」
「……横島横島言うアリスを見てるととても悲しくなってくる」
お兄ちゃんお兄ちゃんとアリスが慕っている横島が羨ましく思えてくるのだ……
「アリスの人格面の成長に横島は大きく関係しているぞ?」
「……判ってる。判ってはいるんだ……」
頭では理解しているのだが、どうしても感情で理解出来ない。
「アリスが横島に嫁いでしまうのでは無いかと……」
「気が早すぎた馬鹿者」
アリスは私とネビロスの英知を生かした少女だ。ゾンビでありながら成長する彼女を見ていると私よりも横島を選んでしまいそうなのが怖いのだ
「アリスも成長する。幼い子供では無いのだよ」
ネビロスの言葉に判っている、判ってはいるのだと返事を返す。私もネビロスもアリスに惜しみない愛情を注いで来たつもりだが、アリスを成長させているのは一緒にいる私達ではなく、横島であると言う事がどうしても引っ掛かるのだと私はネビロスに言うのだった
お兄ちゃんがくれたチビノブとハムちゃんと一緒にぐーちゃんの小屋に向かう
「ぐっぐー♪」
「あはは、ぐーちゃん、くすぐったいよー♪」
擦り寄ってくるぐーちゃんの頭を撫でながら、足元に居たチビノブを抱っこする
「チビノブだよ。アリスの新しいお友達」
【ノブー】
ふんふんと匂いを嗅いだぐーちゃん。最近は口に入る物を何でも食べようとしないので大丈夫だと思う
「そしてこの子がハムちゃん」
「ちゅ!」
「ブルルルル」
頭の上のハムちゃんが鳴き声で返事をするとぐーちゃんも同じく鳴き声で返事を返す。
「よーし、じゃあぐーちゃん!ブラシしてあげるからねー」
【ノーブー!】
ぐーちゃんようのブラシを手にとってチビノブと一緒にブラシを通す。気持ち良さそうな声で鳴く、草と水を餌うけに入れて馬小屋を後にする
「やぁ、アリス」
「黒おじさん!どうしたの?」
黒おじさんに抱きついてどうしたの?と笑うと黒おじさんはチビノブやハムちゃんを見て。嬉しそうに笑いながら
「実はね、アリスにお願いがあるんだ」
「アリスに?」
黒おじさんからお願いがあるなんて初めてだ、お手伝いかな?お使いかな?とワクワクしていると黒おじさんはにっこりと笑いながら。アリスに耳打ちする
「お願い出来るかな?」
「うん!判ったー♪ハーピーお姉ちゃんに相談してくるー」
【のぶー】
黒おじさんからのお願いを引き受けた私は厨房にいるであろう。ハーピーお姉ちゃんの所に走った
「ハーピーお姉ちゃーん!」
「え?あ、アリス?どうしたの?」
お皿を拭いていたハーピーお姉ちゃんに駆け寄り、私はハーピーお姉ちゃんの顔を下から見上げながら
「赤おじさんにパンケーキを作るの!だから教えて!」
にっこりと笑みを浮かべながらハーピーお姉ちゃんにそうお願いするのだった。黒おじさんが教えてくれたんだけど、赤おじさんが元気が無いらしいので、赤おじさんの好きなパンケーキを作ってあげて欲しいと言われたのだ
「パンケーキ?んー判った。ちょっと待ってね、材料用意するから」
「じゃ、アリスエプロン取ってくるー♪」
黒おじさんが編んでくれたエプロンが部屋に置いているので、私はハーピーお姉ちゃんが準備している間に、自分の部屋へと走るのだった……
ベリアルに視線を向ける。ベリアルは机に突っ伏して溜息を吐いている、あのドラゴンとも言える姿でそんな姿をしていると哀れを通り越して滑稽に見えてくる
「ベリアルよ、横島を嫌うとアリスに嫌われるぞ?」
アリスは横島大好きなので、横島に意地悪とすると間違いなく嫌われるぞ?と言うとベリアルはうむむううっと唸る
「お前は横島を毛嫌いしすぎだよ。彼は中々好青年だよ?」
どこかずれてるけどな、斜め上を全力で駆け抜けていくその独特な思考回路は私も疑問に思うがそう悪い人間では無い
「……接点が無いからな」
「接点を作ろうとしないのはお前だ」
横島自身はアリスの保護者と言う事で私もベリアルも立ててくれている。それにアリスが帰る時は必ずお土産まで持たせてくれている
「お前が横島を嫌い理由を教えてやろうか?トトカルチョだ」
うぐっとベリアルが呻く、元々ベリアルは移り気な相手と言うのは好きでは無い。だから神魔の中でトトカルチョになるほどに女性に好かれている横島に嫌悪感があるのだろう
「女にやたらめったら手を出す奴は好かん」
「逆に考えろ、横島が手を出されているんだ」
横島自身は草食系とも思える。肉食獣に囲まれている草食獣……そこまで連想した所で思わず笑ってしまう
(あれはあれで一途だろうに)
嫌な話だが、あれだけ美女に囲まれていればより取り見取りなのに、横島自身は全く手を出そうとせずに、回りをやきもきさせながら小動物の世話をしている。あんな男もまた珍しいだろう
「赤おじさーん♪」
勢い良く扉が開き、アリスが満面の笑みを浮かべ部屋に入ってくる。その顔には白い粉がついていたり、エプロンには染みが出来ていたりとと酷い有様だ
「アリス。その格好はどうしたんだ?」
ベリアルが驚きながら尋ねるとアリスは胸を張りながら
「赤おじさんと黒おじさんにおやつを作ったのー!ねー?」
【ノブノーブ!!】
チビノブがカートを押して来てアリスと一緒に嬉しそうに笑う。ベリアルに料理を作ってやってくれと言ったが、まさか私の分まであるとは思わなかった
「むふー!頑張った」
赤おじさん、黒おじさん大好き!と書かれているホットケーキに思わず、目頭が熱くなった。あんなに無感情だったアリスがこんなにも成長してくれた。その成長を齎してくれた横島に心の底からお礼を言いたい
「それでねー、赤おじさん、アリスお願いがあるの」
「……な、なんだ?何でも聞こう」
ベリアルがハンカチで涙を拭いながら、アリスに笑みを向けるが、それは次のアリスの言葉で凍りついた
「アリス、赤おじさんにもお兄ちゃんと仲良くして欲しいの……駄目?」
アリスに取ってはベリアルも横島も大好きなので、喧嘩してほしくないし、仲良くして欲しいのだろう。ベリアルはホットケーキとアリスノ顔を交互に見て、既にナイフとフォークを手にしホットケーキを口にしている私を恨めしそうに見つめながら
「……わ、判った……今度時間を見て、横島が屋敷に来れるように準備しよう」
「本当!ありがとう!赤おじさん!アリス一生懸命作ったから食べてね!」
はしゃぎながら部屋を出て行くアリス。ベリアルはナイフとフォークを握り締め
「ああ。見定めてやるぞ……お前がアリスに相応しいかなあ……横島忠夫ォォ!!」
「やりすぎて嫌われるなよ」
目が炎になり、髪も燃え盛っているベリアルに私はそう声を掛け
「所で、人間が私達の屋敷に耐えれるかな?」
「……私は知らんぞ、そこはお前に任せるからな」
ここは魔界でも深部だから人間が耐えれるか判らんな。横島を呼ぶ前に1度屋敷の点検をブリュンヒルデに頼んだ方が良いかもしれない
「生クリームとチョコソース……素晴らしい味だ」
今まで怒っていたのに、アリスが作ったホットケーキに表情を和らげれるベリアルに単純な奴めと思いながら、私もホットケーキを口に運ぶのだった……幼いアリスが料理まで出来るようになった。その事は私とベリアルにとって何よりも嬉しい出来事なのだった……
一方その頃アリスはと言うと
「じゃーん、チビノブちゃんのベッドー!」
【ノッブー♪】
ベリアルとネビロスがそんなことを考えているとは欠片も思わず、自分の部屋にチビノブ用のベッドを配置し
「こっちはハムちゃんね」
「ちゅー♪」
拾ってきたネクロマンサーのネズミのケージの準備をしたりと、今まで以上に充実した日々を過ごしているのだった……
リポート22 いざ、妙神山へ その1
次回はややインターバルと言う話で、4話ほど日常系の話を書こうと思います。リポート23で妙神山の話をかいてみようと思います
猿と遭遇させたいので、そろそろ頃合かなって思ったので、それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします
視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか
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サイドまたは視点は必要
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今のままで良い