GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! セカンド 作:混沌の魔法使い
どうも混沌の魔法使いです。今回は1~4と比べて明るいギャグテイストで書いて見たいと思います、シリアスとかばっかりじゃ疲れてしまいますからね。後は少しほのぼのした感じで書きたいと思います。それでは今回の更新もどうかよろしくお願いします
リポート23 妙神山 その5
~横島視点~
「んあーあふう」
妙に暖かいなあと思いながら、大きく欠伸をして、今何時かなと思い身体を動かそうと思うと動けない。一瞬金縛りと思ったのだが、すぐに違うと判った。
「すぷー……」
「ぴぎゅ……」
モグラちゃんとうりぼーが少し大きくなって、俺の布団の両脇にいたのが原因だった。ぴったりと俺の側に寄り添っているものだから、2匹の体の間で俺はどうやら寝返りがうてなかったようだ。日はうっすらと差し込んでいるのでもう少しで修行の時間だなと思う、皆起きる時間までもう少し布団に入っていようと思う。と言うか、出たく無いと思う、山の中なのでやや寒いので、モグラちゃんとうりぼーの体温で寒くない。
(まぁ良いか暖かいし)
昨日もちゃんとお風呂に一緒に入ったので、もふもふで柔らかくて獣臭さも無い、ただ腕だけは引き抜きたいなと、頑張って腕を動かして、右手、左手と引き抜き、モグラちゃんを抱き枕みたいにしてもう少し布団に篭もっていようと思ったのだが……。
(あれえ?)
なんか見つめられている気がする。シズクかな?と思い、欠伸で歪んでいる視界を腕で拭い視線のほうに向ける。
「おはようございます」
「ほわあ!?」
俺の視界に飛び込んできたのは白い着物と青い髪の少女……だが角があるので人間では無いのが判る。と言うか、清姫ちゃんだった。
「ぴっひい」
「ふぎゅ」
俺の声に驚いたのか、うりぼーとモグラちゃんの奇妙な声を上げる。起こしかけたと思いビックリしながら、声を小さくして返事を返す。
「お、おはよう」
「はい、おはようございます」
満面の笑みを浮かべる清姫ちゃんだが、俺は多分引き攣った声で返事を返してしまったと思う。
「妙神山に遊びに来たら、横島様の気配を感じたので、そーっと」
「そ、そうなんだ」
シズクが清姫ちゃんの気配がするとか言ってたから、いると思ってたけど……朝起きて目の前にいるとビックリする。
「こちらに新しいお召し物をご用意しております」
「あ、ありがとう」
俺の鞄から出したと思われるシャツと靴下を見て、お礼を言うと、清姫ちゃんの視線が俺の顔よりも下を見ているのが判った。
「ずいぶんと雄雄しいようで」
頬を赤く染め、気恥ずかしそうに言う。その言葉を聞いて、清姫ちゃんの視線の先を見ると、そりゃまああれだ、朝の生理現象って奴で……清姫ちゃんのやや熱っぽい視線に気付いた俺はもう殆ど反射的に布団を体に巻きつけて、身体を隠す。
「っきゃーッ!!!」
自分でもこんな声が出たんだと思う声で思わず叫んでしまうのだった……。
~沖田視点~
腹部に痛みを感じて、ゆっくりと目を開く、近くからんがーっと言う大きな鼾……私は溜息を吐きながら、上半身を起こした。予想通り、そこには布団を蹴飛ばしたノッブの姿があった。腹部に感じた痛みは寝返りを打ったノッブの足が勢い良く振り下ろされたのだと判った。
【全く、寝相が悪いんですから!】
まだ全然眠れているはずの時間なのに!とは言えもう目は覚めてしまったので、布団から這い出す。
【すーすー】
【どうやったら空中で寝れるんですかね?】
おキヌさんは空中で自分の腕を枕にしていて寝ていた。私、ノッブ、牛若丸さんは普通に食事が出来て、着替えも出来る。だけどおキヌさんみたいに空中に浮かんだりする事は出来ないし、ポルターガイストと言う事も出来ない。私達とおキヌさんの違いはなんだろう?と思いながら寝巻きから、着物に着替える。正直2人が起きてくる前に起きれたのは幸いだったかもしれない。前2人が起きている時に、胸にさらしを巻いていたら、嫌味ですか?と牛若丸に言われ、悩殺ボデイで横島を魅了でもする気か?と言われ、もうとんでもない喧嘩になったので、2人が起きる前にサッサとさらしを巻いてしまうことにした。
(しかし横島君は凄いですね)
前から才能はあると思っていた。教えた事を即座に理解し、そしてそれを発展させる。彼は紛れも無く天才と呼ばれる部類だと思っていた、だが昨日の小竜姫さんとの模擬戦で、その動きを完全に真似しているのを見て私は胸が躍った。
(才能を見るとこうなるんですかね)
自分よりも才能があると思った、そして彼がどんな成長し、どんな道を選ぶのか見て見たいと思った。映画の設定が魂を持ち、映霊となった私。英霊の2人よりも遥かに劣る霊格、そして映画の監督に与えられた呪いとも言える設定。私は自分が本物の「沖田総司」では無いことを知っている、だがこうして意志を持ち、自分の考えで動く事が出来る。確かに生身の幽霊では無いが、私は私だと言える。ちょっと最近は横島君の溢れる父性にちょっと惹かれて、甘えたくなるのは判るが、仕方ない。
(年下だから、純粋に慕ってくれて、尊敬してくれて、それなのに包容力もあるとか反則過ぎる)
年下属性でありながら、年上属性もあるとか、1人2役と言うか、もうとにかく美味しい。なお沖田の名誉の為に付け加えるが、この年下好きは沖田役の女優の性癖であり、沖田の生粋の物では無い。
【修行と言うので色気は無いですけど、一緒だから楽しいですよね】
修行なので色気などまるで無いが、全体的にアットホームな雰囲気なので、修行もやりやすく、そして理想的な師がいるので私的に満足だ。
【これを機に横島君も剣を選んでくれると良いんですけどねー♪】
横島君の才能は多才なのを知っているが、ここら辺で剣一本に決めてくれれば良いのに、小竜姫さんが剣の使い手で、慕っているのを知っているのでこれを機に横島君が剣を選んでくれると良いなーと思いながら廊下を歩いている時。
「っきゃーッ!!!」
【横島君!?】
横島君の女の子みたいな悲鳴が聞こえ、何かあったのではと思い横島君の部屋へと駆け込む。
「いえいえ、恥じることも無いですし、隠すことなんて無いのですよ?雄雄しいのは良い事です」
「いやーっ!布団を剥ぎ取ろうとしないでぇ!」
何が起きているのか判らなかった。横島君が白い着物の少女に襲われている(性的に)様にしか見えなかった。横島君の大事にしている動物が布団を奪われないように奮闘しているが、少女の細腕とは信じられない力で引っ張られている。
「大丈夫ですよ、何もしないですから、またその雄雄しい物を拝見出来るだけで」
「助けてぇ!」
はぁはぁしている少女が危険人物なのは判った、目が血走ってるし、吐息が荒いし……恐怖しか感じない。
【今助けますからね!】
「その声は沖田ちゃん!?」
あの悲鳴で絶対誰かが来ると思い、白い少女の背後に回り引っ張るのがだが……。
(いや、尋常じゃないんですけど!?)
まるで岩を持ち上げようとしているかのような重さが私の腕に来る。何この子!?横島君の知り合いなの!?いや、それにしても危険すぎるんだけど!?もう少し交友関係は考えたほうが良いと思う。
「横島様ぁ♪」
(駄目だ、この子は危険だ)
声が完全に発情している。もう完全に横島君の雄雄しいもの(かもしれない)しか見えていない。何とか引き離そうとしていると、この騒ぎに気付いたのか、一気に寺が騒がしくなる。
「……清姫ぇ!!」
「はっ!シズク!」
【今ぁ……あっ!?】
廊下から聞こえてきたシズクさんの声に目の前の少女の力が緩んだので、腰を落としてその少女を持ち上げ用とした時に足を滑らせて、後に引っくり返る。
「うおう!?」
「ぷぎゅう!?」
「うきゅう!?」
ちょっと気合が入りすぎて、自分ごと後に倒れてしまった。だけど横島君から少女を引き離すという目的自体は成功した。
【あいたた、大丈夫……】
でしたか?と続けようとして、私は思わず黙り込んでしまった。私が投げた少女が雄雄しい物と言っていた物が見えていた。パジャマの寝巻きからでも自己主張しているモノ……それに目が奪われた。
【お、大太刀……】
いやもう、ご立派とかそういうモノじゃない、見てしまったら羞恥心とかあるが、目が惹かれてしまう。
「何があったの……沖田ちゃん!?」
「沖田さんが横島を襲った!?」
【違います!違いますからね!?犯人はこの子で!】
目を回していた白い着物の少女を抱え上げるが、その前の私の行動を目撃されてしまっていた。
【いや、めっちゃガン見してたじゃろ】
【……変態か?】
布団に隠れて亀状態になっている横島君。確かに確かに思わず見つめてしまったのは認めるけども、そこまでガン見なんてしてない。
【違いますからね!?沖田さんは助け……コフッ!?】
最悪の場面でコフッてしまい。吐血で誤魔化そうとしているという空気になってしまい。一番最後に現れたシズクさんが漆黒の笑みを浮かべて、これは駄目だと悟った。
「……疑わしきは……罰する!」
【だから違うんですよー!!】
私の無実の叫びが早朝の妙神山に響き渡るのだった……。
~信長視点~
氷で出来た板の上に正座し、膝の上に重りを乗せられ首からは看板を下げた白い着物の少女。横島の話では清姫と言う竜族の姫らしいが……とんでもない問題児だったようじゃな。
『私は横島様を視姦しました』
と言う看板を下げ、冷たい重いと苦しんでいる姿を見るととてもお姫様には見えない。
【お前もああなるところだったんじゃな】
【私は無実です!】
沖田の奴も刑を執行されるところじゃったが着替えを終えた横島の証言により、罪は回避された。からかう様に言うと顔を赤くして怒る。
(ちなみにどんなモノじゃったんかの?)
姫と沖田が硬直するモノ。どれだけのモノじゃったと尋ねた瞬間……頭に衝撃が走った。
【いてぇ!】
「雑念は駄目ですよ?」
小竜姫に頭をバシンっと竹刀で叩かれた。むぐう……堅物め。とは言え修行は修行なので、今はそっちに集中する事にする。
「脇、足の動きが甘い。相手の動きを良く見るんじゃ」
「は、はい!」
服を着た猿。ワシでも知っている孫悟空と美神が組み手をしているんじゃが、ありゃ完全に遊ばれてるの……。
(完全に見切ってる)
足の動き、手の動き、その全てを技が繰り出される前に見切っている。
「ほいっと」
「きゃっ!?」
孫悟空が腕を掴んで、ほいっと言うと美神の身体が面白いように宙に舞い。増えていたうりぼーの上に落ちる、投げ飛ばされるのでうりぼーがクッションになっているっていう光景は中々凄まじいものじゃな。
「お主も蛍も筋は良し、じゃが道具に頼りすぎじゃな」
武器を失っても戦えるように、ある程度は鍛えておくべきじゃなと2人に笑いかける。孫悟空は振り返り、横島に視線を向けた。
「横島。おぬしはどうじゃ?」
「あの、これ修行ですか?」
「うきゅう♪」
モグラちゃんが腕を振り下ろし、それを横島が受け止め受け流すと言う事を繰り返している。モグラちゃんは尻尾を振って大喜びじゃから遊びにも思える。
(いや、良く受け止めれるの)
だが実際はモグラちゃん巨大化しているので、その質量もあるが、その身体から溢れている膨大な竜気。それは普通では受け止めきれない。
【そこの所どう思う?】
【ノーコメントです】
モグラちゃんの振り下ろしの直撃を受けて、ダウンした牛若丸は顔をぷいっと逸らす。初見であり、警戒していたモグラちゃんの会心の一撃だったと思う。
「だーかーらー!回りの霊力を感じれば判るわよ!?」
「だーかーら!それはどうすればいいでござるか!?」
タマモとシロは朝からあんな感じである。シロは剣術は有能じゃったが、それ以外はさっぱりでむしろ馬鹿だった。
「もう私じゃ面倒見切れないわよ!?馬鹿すぎる!」
タマモがうりぼーの上から下りた美神に駆け寄る。その顔は疲労で……。
【あいだあ!】
【ひぎい!?】
「今は自分の事に集中しましょうね?」
バシイバシイッ!と2発の音が響く、ワシはともかく、沖田まで。薄目で沖田を見ると頬が桜色で絶対朝のモノを思い出していると確信した。後で絶対に問い詰めようと思う。
「うきゅきゅ!」
「よっ、ほっ!」
横島とモグラちゃんは前足と両腕と言う違いはあるが、リズミカルにお互いの手を弾き続けている。
「霊力循環の修行じゃ。お前は霊力は感覚で使っておるからの、相手の力に合わせて自分の力を調整すれば弾ける。失敗すれば押し潰される、お主は口で説明するよりも身体を動かした方が判りやすかろう」
孫悟空の説明になるほどなーと感心する。横島は考えるより、行動なので口で教えるよりもよっぽど判りやすいんじゃろうな。
「では美神殿と蛍殿にはワシが指導するかの」
がりがりと棒で何かの紋章を地面に描くロン。何をするんじゃろうな?と思わず視線がそっちに向いたのだが……。
「もう1発欲しいですか?」
【いりません】
竹刀を手に当ててニコニコ笑う小竜姫。そう何度もバシバシ叩かれる趣味は無いので、浮かしかけた腰を戻す。
【……ふー】
生真面目な牛若丸はめちゃくちゃ集中してるし、色事にも興味が無さそうじゃしなぁ……とりあえず瞑想に集中するか。
「ワシがこの結界の中に竜気を満たすので、それと自分の霊力を混ぜ合わせ取り込むのじゃ。横島殿は瞑想とかは無理そうじゃから、正しこれは1人ずつじゃから、瞑想しない方はシロの面倒を見てやってくれるかの?」
「うきゅー!」
「どっこいしょお」
ロンの説明と、モグラちゃんと横島の声を聞きながら、ワシと沖田と牛若丸は瞑想を続けるのじゃった……。
「横島様に見られてる……はぁはあ……何か、新しい何かを……」
清姫が何か開いてはいけない扉を開きかけているのを誰も口にせず、孫悟空が無言で衝立で清姫の姿を隠した。
【ノブノブー♪】
【皆さんご飯ですよー】
シズクの手伝いをしているチビノブとおキヌの呼びかけで午前中の修行は終わり、昼食の後は足捌きや攻撃の間合いの詰め方などの基本的な修行を繰り返しやるのだった……。
【それで実際の所、横島の戦闘力の程は?】
【……こ、これくらい……】
【なん……じゃと!?】
修行の疲れを取るための入浴の時間。沖田が指で示した横島の戦闘力を聞いて、驚愕するのだった……。
~老師視点~
モグラの膨大な竜気にも完全に対応し、霊力組み手を完全に成し遂げた横島に正直ワシは驚いた。お師匠様から、やり過ぎないようにと言われていたが、あの手紙を見ていて本当に良かったと思う。
(熱が入りすぎる所じゃな)
横島の才能が余りにもまぶしい、この才能をもっと引き伸ばしたいと思ってしまった。
「はい、良い感じですよ。大きく、踏み込むのではなくすり足を心掛けてください」
「は、はいッ!」
小竜姫が直々に横島に剣術を教えているのだが、小竜姫の顔はこれ以上に無いほどに輝いている。まぁそれに対して、蛍が面白くなさそうにしているので、今日はこれくらいにしておくべきじゃな。
「よし、小竜姫。今日はこれまで」
「はい、老師」
余り一気に詰め込んでも、横島が理解出来ないと言う理由で小竜姫と横島の訓練を終わらせる。
「さて、次の訓練じゃが……1度陰陽術を見せてもらおうかの」
空中に文字を刻んで使う陰陽術……正直前例がないことだ。今の横島の陰陽術の適正を見てみようと思い、無地の札を渡して精霊を呼んでみるようにと促す。
「火精・水精・雷精・土精……風精はちょっと苦手です」
苦手と言いつつ、文字も刻まずに札を光らせ、浮かばせている。陰陽術の五行その全てに高い適正を持っているのは明らかだ……それなのに風が苦手と言う理由も判る。
「風が苦手と言うわけじゃないの、普通に使えればそれで御の字。お前が苦手と感じるのはそれに対応した、使い魔がおらんからじゃな」
火はタマモ
水はシズク
金はチビ
土はモグラとうりぼー
が対応しているから、強い力を発揮できる。だが、風……正しくは「木」の属性がおらん事が扱いにくいと感じる理由と告げる。
「老師質問です!木ってどんな動物がいるんですか?」
「横島君ッ!」
「……すいません、やっぱり今のなしで……」
こいつ絶対妖怪を捕まえようとしていたな……そういえば、横島が来てから麓の妖怪が活性化していると聞くし……横島に拾ってもらおうと思って集まってきているのかも知れんな。
「普通の人間と考えれば素晴らしいレベルじゃから、そう気にすることもあるまい。さて、ではそろそろ本題に入るかの」
今日の午後の修行は霊力の循環とそれに伴う身体能力の強化の話だ。
「火・水・木・金・土の五行属性は陰陽術の基本属性じゃが、これは何も陰陽術に限った話ではない。その者に応じて得意な属性と言う物がある」
霊力は基本的には無色だが、その人物の性格や人生経験によっては別の性質に変化する事もある。
「今日はそれぞれに適している霊力の属性を診断するとしよう」
横島に渡したのと同じ無地の札を渡して霊力を込めるように促す、これによって美神達の霊力の性質を見極め、より実りのある霊力の性質変化を学ばせようと思ったのだ。
(さてさて、なにがでるかの)
キセルを吹かし、札を握り締めて唸っている美神達を見つめる。そう簡単に霊力の本質は表に出てこない、夕暮れまでに発現すれば上出来じゃなと思い、次の修行の内容を考えるのだった。
~美神視点~
お風呂で汗を流し、縁側に座り涼を取る。少し田舎の宿と言う気もするが、ここはちゃんとした修行場だから、そこまで気を緩める事も出来ない。現に、今日の修行の最後にやった霊力の性質も結果が出なかったので、余計にそう思う。
「どう蛍ちゃん。何か掴めそう?」
「うーん。何とも言えないですね」
修行と言うことで酒を断っている美神さんが井戸水の入ったコップを私に差し出してくれながら尋ねてくる。竜気と言うのは扱いが難しいが霊力を活性化させる事が出来るとの事。ロンさんの竜気で霊力が活性化している所まで判るんですけどねと呟いた。
「私もそれくらいね、横島君は竜気に慣れてるからかなり早く進んでいるみたいだけど」
竜神とすれば規格外のシズクと同居している横島は元より竜気には慣れている。その面では私達よりも先の段階に言っていると言える。
「でもまぁそれ以外は駄目らしいけどね」
竜気に慣れていても、それは触れる、身体に取り入れるという段階でそれを使いこなす事が出来ない。ロンさんが何でここまで出来ているのに?と不思議そうにしていたのを思い出して、思わず笑ってしまう。
「ふーさっぱりしたでござるー」
「あれ?横島は?」
尻尾と耳がある分入浴時間の長いシロとタマモが首からタオルを提げて、広間にやってくる。
「まだお風呂じゃない?チビ達もお風呂に入れてるし」
横島はチビ達をお風呂で洗うので案外長風呂だからと言うが、妙に嫌な予感を感じていた……。
【なー?牛若丸見て無いかー?】
【おかしいですね、浴衣も無いですし】
……ノッブと沖田さんの言葉に物凄く嫌な予感がした、いや、予感じゃなくて確信に近かった……そしてそれは的中した。
「横島さんですか?ちょっと散歩に行くと言うので、私が山菜を取りに行く清められている所をお教えしましたが?」
「「最悪だ!」」
山の中とかで横島を自由にさせてはいけない。それが私達の共通の認識だったのに!油断していた。
「大丈夫ですよ。私が世話をしているので、妖怪とか近づけませんから」
小竜姫様の言葉に少しだけ安堵するが、妖怪とかは近づけないんであって、妖怪以外ならどうなのだろう?と言う不安が脳裏を過ぎる。
「ちょっとモグラちゃんとうりぼーと散歩するだけって言ってましたから大丈夫ですよ。それに牛若丸さんも着いてますから」
それなら大丈夫かな?と思ったのも束の間
「それよりもちょっと手伝って欲しいんですよ。シズクさんと清姫様が厨房で喧嘩をしてまして、仲裁を是非手伝ってくれませんか?」
……なんか凄い面倒ごとに巻き込まれそうな気がする、横島が散歩に出たのは危機回避だったかもしれない。
「……洋食」
「和食ですう!」
【喧嘩するの止めましょうよぉ】
厨房では炎と氷柱が飛び交い、火柱や氷柱があちこちに出ていて、キッチンの面影が何処にも無い。
「「「「【【ごめん。無理】】」」」」
あれを仲裁に入るのは自殺行為だと思い。回れ右をして小竜姫様に背を向けて、広間へと全力ダッシュをするのだった……。
一方その頃。横島はと言うと……
「クーン……クーン……」
「なんだろ?あれ?木登りして下りれなくなったのかな?」
割と高い木の枝にしがみ付いて弱々しく泣いている茶色いもこもこの生き物を発見していた……。
リポート23 妙神山 その6へ続く
ギャグとほのぼのテイストだったと思います。横島がセクハラしないなら、セクハラされればいいじゃないか(迷走)と言う感じで今回の話は出来ました。そして現れるかもしれないNEWマスコットの影、それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします
視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか
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サイドまたは視点は必要
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今のままで良い