GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! セカンド   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです。今回は横島と陰念の視点で話を書いていこうと思います。次回の決着編までの流れを書いていこうと思います。それでは今回の更新もどうかよろしくお願いします


その8

 

 

リポート24 反逆者達の進軍 その8

 

~綱手視点~

 

塔の壁に背中を預けたまま呼吸を整えている着物姿の女性……中層に残った綱手だ。彼女は拳を閉じたり開いたりしていたのだが突如目を閉じて大きく溜息を吐いた。

 

「駄目だ。全然回復しない」

 

元々仙人である綱手には霊力の枯渇と言う事はありえない。常に大自然から力を供給されているので、霊力切れ、体力切れなんて事はまずありえない。だが現に体力切れを起こしているのには理由があった。

 

「どうもこの塔の作りみたいだね」

 

動けないのなら今時分に出来る最善をする。綱手は壁に手を当てて、立ち上がり広間の中をゆっくりと歩き出す。

 

「魔力と神通力、それに陰と陽……西洋と東洋の技術のミックスか」

 

ありとあらゆる力の概念を用いて作られている結界の分析をする。今回の事もそうだが、今後これと同じような結界がいくつも作られるという可能性を考え、分析をするつもりだった綱手だが、結果論は判らないという結果だった。ガープの渾身の結界はそう易々と分析出来る物ではなかったのだ……綱手がどうしたもんかねと溜息を吐いた瞬間。背後から大きな音が響いた。

 

【はぁ……はぁ!おお!綱手!ここは何処だね!?ボーイはまだ先か!】

 

「あんた何しに来たんだい」

 

教授が扉を蹴り開けて広間に入って来たことで綱手の考え事は中断させられた。膝が笑い、額に大粒の汗を浮かべている教授は首を振り、歩み続ける。

 

【私がどうこうなんてどうでもいい!ボーイはまだ先か!?】

 

「あ、ああ。まだ大分上だ」

 

綱手の返答に教授は服で汗を拭い、次の階層へ続く階段へと歩き出す。その姿を見た綱手は着物の中から札を取り出して。

 

「少しだけ力を分けてやるよ。どうせ私は結界が解除されるまで動けない」

 

戦闘に耐えるだけの力がない、上の階層に行けば行くほど上位の存在は動きを束縛される。それならば英霊である教授の方がまだ戦えると判断し、綱手は霊力と仙力を教授に譲渡する。

 

【ありがとう、私は行かないといけない。ボーイの力になる為に】

 

ふらふらの状態で階段を駆け上がっていく教授を見つめていた綱手は疲れたように溜息を吐く、残っていた力を全て譲渡したので立っているのも辛く、その場に尻餅をつくように倒れこみ、階段を駆け上がっていく教授を見送るのだった……。

 

 

~三蔵視点~

 

壁に背中を預けて休みながら、目の前で倒れている信長に座らないの?と尋ねる。

 

【嫌じゃ、寝転んでる方が楽】

 

どーせ誰に見られても気にするもじゃないと信長は笑う。あたしと2人で上層部まで来たが、これ以上は結界が強くてあたし達は前に進めなかった。

 

【雪之丞と陰念は正直どうじゃ?横島の足は引っ張らないか?】

 

そのあんまりな言い方に少しイラっとしたが、それも仕方ないかと心の中で呟く。横島君が判断基準になっている以上、陰念と雪之丞はやや見劣ると思われるのは仕方ない事だ。

 

【足手纏いになると思うなら連れて来てないわ】

 

今回の件で2人が自身の殻をやぶってくれると信じていたからこうして連れて来たのだ少なくとも、途中で力尽きてしまったあたしよりも役に立つのは間違いない。

 

【少し不安要素はあるけどね】

 

【このタイミングで不安要素とか止めて欲しいんじゃけど?】

 

陰念は霊力を使えば暴走する危険性があるし、雪之丞も霊力を冷気に変換出来るようになったが、それは自身に宿る悪魔に近づいている証拠でもある。

 

【大丈夫。あたしの弟子だから!】

 

【お前の弟子じゃから不安なんじゃ】

 

物凄く失礼な事を言う信長の頭を軽く蹴り、天井を見つめる。霊力の流れも何も感じられない、この塔の中はかなり複雑に結界が組み込まれていて、霊力の流れを掴みきれない。

 

【よっ……と】

 

【もう行くの?】

 

歩けるだけの霊力が回復したからこれでいいと言って信長は階段に足を向ける。あたしよりも年下が頑張っているのを見て、疲れたなんて言ってる場合じゃないわね。

 

【あたしも……行くわよ?】

 

【カカカ、そうかそうか、なら気合で進むかの】

 

陰念達が結界を壊してくれる、そうなれば少しでも早く助けに入れるようにあたしと信長はふらふらと歩き出し、手摺にしがみ付くようにして上を目指して歩き出すのだった……あたし達だけじゃない、下の階層で力尽きたクシナ達も回復すれば上を目指すとそう信じていたから……。

 

 

 

~蛍視点~

 

上空から振り下ろされる爪と伸縮自在の毒針つきの尾。ただでさえ手ごわい相手なのに、壁で束縛され自由に動けないという条件でのマンティコアとの戦いは最初から劣勢に追い込まれていた。

 

「グルルル」

 

ドクターカオスが作成してくれた霊具のおかげで何とか不利にはならず、対応出来てはいる。腕についている霊具のゲージを見て舌打ちする。

 

(もう半分を切ってる)

 

戦っている時間はそれほど長くないのに、防御を使いすぎてる。思うように動けないこと、横島が危険なので早くこの場を切り抜けたいと言う焦りが私と美神さんから精彩さを奪っていた。

 

「くっ!この鬱陶しい!」

 

今まで尾で攻撃してきていたのだが、それから一転し上空からの噛み砕きと爪攻撃に切り替えてきた。獣の本能化は判らないが、私と美神さんが弱ってきていると言う事を的確に見抜き勝負を決めにきていた。

 

「美神さん!」

 

美神さんが盾で噛みつきを防いでいる隙に矢を放つ。だがそれは硬すぎる毛皮に弾かれ、有効打にならない。だが攻撃を受けたと言う事で再びマンティコアを飛翔させる事は出来た。

 

「大丈夫ですか!?」

 

マンティコアを警戒しながら美神さんに駆け寄る。美神さんの額は汗でびっしょりで呼吸も荒くなっていた。

 

「大丈夫って言いたいけど、結構きついわね。これ」

 

美神さんは声こそ余裕を持っているが、その姿を見れば余裕なんてないのは明らかだ。私は弓と言う事もあり、距離を取っているが猛毒の尾と爪、そして人間の体なんて骨後と噛み砕く事の出来る顎。そんな相手と白兵戦をしていれば、消耗するのは当たり前だ。弓ではなく、神通棍で美神さんとポジションを交代しようかと考えていると美神さんは額の汗を拭いながら、作戦を伝えてくる。

 

「でも今までのやり取りで大分相手の出方が判って来たわ。ポジションの位置取りはこのまま行くわ」

 

「……大丈夫ですか?」

 

霊力には心配がないが、体力は大丈夫ですか?と問いかけると美神さんは私の額にデコピンをして来た。

 

「まだまだ弟子に心配されるほどやわじゃないわよ。それよりも神通棍私に貸して」

 

自分のはもう折れちゃったからと言う美神さんに伸縮した状態の神通棍を渡すと、ポケットの中に押し込む。

 

「グルゥ」

 

風を裂いて迫ってくる尾を私の盾で弾く、直撃では無いのに身体の芯にまで響いてくる衝撃。それだけでマンティコアがどれだけの脅威なのかが良く判る。

 

「いい、私が合図をしたらフルパワーで矢を打ち込んで、それで極めるわ」

 

「……判りました」

 

相手の早さは毛皮の堅牢さ。本当に攻撃が当たるのかという不安はあった、だけど美神さんの自信満々な顔を見れば何か勝機があるように見えて、私は判りましたと返事を返すことしか出来ないのだった……。

 

 

 

~陰念視点~

 

壁に背中から叩きつけられ、大きく咳き込む。真っ向からでは相手を突破できないと判断して、先にコアを破壊しようとしたのだがそれすらも叶わなかった。

 

「私達に与えられた命令はコアの防衛と横島忠夫、美神令子の捕獲。命令はかならず遂行します」

 

翡翠色のパーカーに身を包んだライダーがゆっくりと迫ってくる。その気になれば一瞬で間合いを詰める事が出来るのに、業とゆっくり迫ってくる姿は俺に恐怖を与えようとしているのが良く判る。咳き込み、口元を本能的に拭いながら立ち上がる。

 

(……攻撃力はそれほどでも無いんだ)

 

もう数え切れないほど殴られ、蹴られているが意識はハッキリしている。高速移動からの体当たりだけは致命傷になりえる威力を秘めているが、拳と蹴り自体は雪之丞の方が強いと思うほどに威力が無かった。

 

「でやあッ!」

 

「無駄です」

 

俺の拳を右腕で受け止め、鋭い蹴りが脇腹に食い込む。カウンターで貰ってしまったので、思わずたたらを踏んで後ずさる。

 

「シッ!シッ!!」

 

「ぐっ!」

 

俺が拳を1つ繰り出す間に相手は2発、3発と拳をほりこんでくる。それは機械のように正確でそして鋭い、だがそれだけだ。

 

(歯を食いしばれッ!意識を失うな!)

 

自分にそう良い聞かせる、相手の攻撃が機械のように正確でこちらの意識を一撃で刈り取るものでは無いのなら歯を食いしばり耐えれば良い。胸に衝撃が走ったと瞬間に拳を突き出した。

 

「!」

 

やっと手に衝撃が跳ね返ってくる。翡翠色のライダーは胸を押さえて後退する、それほど力を込めて無いのだが、ダメージはかなり深刻の様子だ。

 

(防御力はそれほどでもないのか……)

 

攻撃力と防御力を犠牲にして機動力に特化したようだ。追いかけても追いつく事が出来ない、こうしてダメージを与える瞬間を目の前で見た。それによりやっと覚悟を決める事が出来た、自分の命を大事にしていては相手に勝てないと言う事が良く判った。

 

「……油断しましたが、もう油断はしません」

 

声のトーンこそは変わらないが、その無感情さが怒りを感じているように思える。

 

「おっらあああああ!!」

 

反対側で戦っていた雪之丞の叫びが響き、凄まじい追突音がする

 

「……ごはっ……へ、へへ……やっーっとてめえの護りをぶち抜いてやったぞ」

 

「……捨て身で来るとは計算外でした」

 

雪之丞が口元の血を拭うのが見える。あいつ、相手の攻撃に自分から突っ込んだのか……相手の防御を貫く事が出来ないのなら、カウンターで相手の力を利用して相手の防御を貫く事にしたのか……。

 

(無茶をしやがる)

 

俺の相手のように攻撃力が無い相手なら判らない訳では無いが、相手の攻撃力は凄まじい。そんな相手に相打ち覚悟で突っ込むなんて普通は考えないぞと思いながらも、それがもっとも確実で堅実と雪之丞は考えたようだ。

 

「シッ!!」

 

翡翠の翼を羽ばたかせ突進してくる、その攻撃はもう翡翠色の線にしか見えない。

 

「くそッ!」

 

速さを生かした攻撃に拳だけで対応するには無理がある。相手が地面にいるのならカウンター戦術も狙えるが相手が空にいると攻撃のしようがない、パラドクス眼魂を取り出し眼魂を回転させる。

 

【アーイ!オソレテミーヤー!オソレテミーヤー!】

 

青いパーカーが俺の周囲を飛び交う、ベルトのレバーを掴み思いっきり引いた・

 

「変身!」

 

【カイガンパラドクス!LVフィフティー!心を冷ませ、クールダウン!】

 

「さぁ!運命のパズルだ!」

 

直接攻撃が届かないのなら苦手だとしても遠距離攻撃をするしかない。

 

 

「ふっ!」

 

手を掲げると青い霊波弾が空を舞うライダーに殺到していく……だがライダーは空を舞い、俺の弾幕を回避していく。

 

(追いきれない!)

 

相手の方が速すぎる、射撃の弾速よりも相手の方が早く追い切れていない、その事に歯を噛み締める。

 

「射撃なら追い詰めれると思いましたか?」

 

「がっ!」

 

背後から蹴りを叩き込まれ、頭から広間に突っ込む。即座に反転して相手の姿を探すが、その姿は翡翠色の光にしか見えないのだ。

 

「私達は命令を遂行するように設定されています」

 

斜め下から蹴りを叩き込まれ、振り返った瞬間には拳を顔面に叩き込まれる

 

「相手の能力もしくは戦闘能力によりリミッターが解除されるように設定されています」

 

淡々と機械のように言うライダーは空中で滞空しながら、その手をこちらに向けてくる

 

「な!?ぐおっ!!!」

 

急に風が吹いたと思った瞬間。広間の壁に背中から叩きつけられた

 

「相手よりも強くなるように私達は設定されているのです。ですから貴方のお仲間も」

 

ゆっくりと崩れ落ち、咳き込みながら立ち上がり雪之丞の方に視線を向けると雪之丞は顔面を鷲掴みにされ、吊り上げられていた。

 

「よく善戦したと言えますが、魔装術では私達には勝てない」

 

「ぐっ……く!?」

 

魔装術が解除された雪之丞が自身を吊り上げている腕を必死で叩いているのが見えるが、効果が出ているようには見えない……このままでは雪之丞も頭を砕かれて死んでしまうだろう。

 

「うぐっ!!」

 

俺も上空から放たれる風の弾丸を必死で避けていたが、足を狙い打たれ仰け反った所に、集中砲火が背中に叩き込まれる。

 

「ぐ……ぐぐ……がっ」

 

「ここまでです。15分、よく頑張ったと褒めてあげましょう」

 

立ち上がろうとするが、頭を踏みつけられ地面に叩きつけられる。それでも立ち上がろうとすると頭を踏みにじられる。

 

「警戒せよとプログラミングされているのは横島忠夫のみ、故に私達は貴方達を脅威とは認識しない」

 

排除すると言う言葉を繰り返し口にしていたが、それは敵とすらも認識せず、邪魔者として認識されていたと言う事を今知った。その事に屈辱と怒りを感じ、身体を起こそうとするがそれよりも強い力で床に叩きつけられる。

 

「「貴方達は約束も果たせず、ここで果てる。それが運命」」

 

俺と雪之丞に同時に告げられた言葉。ふざけるなと雪之丞の叫びが響く、俺も同じ気持ちだ。横島がどんな気持ちで俺と雪之丞に願いを託したのか、俺と雪之丞ならやってくれると信じてくれたんだ。

 

「……けるな」

 

拳を握り締める。俺を踏みつけているライダーが首を傾げているのが判る、歯を噛み締める。

 

「ふざ……ける……な!」

 

俺と雪之丞はまだ生きている、まだ動く事が出来る。ここで何も出来ずに死ぬなんて誰が認める物か、拳を開き渾身の力で立ち上がろうとする。

 

「……無意味です」

 

俺の力よりも強い力で俺をその場に留めようとするが、そんな物で俺は止らない。

 

「ダチが頼むって、俺に任せるって言ったんだ!!」

 

「力が上がって……想定を超え!ぐっ!!!」

 

雪之丞が叫びながら自身を拘束している腕を掴み、全力で握り締めるのが見えた。何かが弾ける音と共に雪之丞は拘束から脱出し、頭から血を流しながらも立ち上がり拳を握る。

 

「男が任せろって言って出来ませんでしたじゃねえ!!男が1度口にした事を覆せるかぁッ!!!!」

 

そうだ、その通りだ。俺と雪之丞は任せろと言った、だから横島は頼んだと言ったんだ。俺の頭を踏みつけている足を掴んで、その足を砕いてやると言わんばかりに握り締める。

 

「!こっちの人間も想定を超える!」

 

咄嗟に飛びのいたその隙に立ち上がり、硬く握り締めた左拳を相手の顔面に向かって突き出す。肩まで突き抜ける衝撃に初めてクリーンヒットしたのだとわかった。

 

(あいつは馬鹿だから、俺の事も友達とか思っているんだろうな)

 

あのお人よしの大馬鹿だからきっと俺の事も友達だと思っているのだろう。その余りに人を疑う事を知らない馬鹿に思わず苦笑してしまう、あんな馬鹿は知らないが、あんな馬鹿に恩を感じている俺も相当な馬鹿かと苦笑する。雪之丞の様にダチと叫ぶ事は出来ないが、友情を感じていないわけでは無い。

 

「ッと!」

 

突如何かが顔面に向かって飛んでくる。それを咄嗟に掴むと手の中にはシルバーの縁取りがされた、紫色の眼魂が収まっていた。ボタンを押してベルトの中に入れる、するとベルトから白銀の装甲に紫のワンポイントが入ったパーカーゴーストが飛び出した。

 

【アーイ!オソレテミーヤー!オソレテミーヤー!】

 

腰のベルトのレバーを握り締める。雪之丞は再び魔装術を展開しようとしていたのだが、霊力が集束し、雪之丞の姿が氷の中に消える。

 

「変身!」

 

【カイガン!チェイサー!知られぬ幻影!数奇な運命ッ!!!】

 

パーカーが覆いかぶさる様に装着され、ベルトから飛び出した斧を手にする。

 

「……仮面ライダーチェイサー」

 

「ウォオオオオオオオオーーーーッ!!!」

 

雄叫びと共に氷が砕け、そこから雪之丞が姿を見せる。両手足は水晶のような装甲に変化し、肘には透き通る氷の刃が新しく生えていた。

 

「俺はてめえをぶちのめして、約束を護るっ!!!」

 

バイザーとフェイスガードが装着され、雪之丞の顔を隠すと凄まじい吹雪が放たれる。俺はその姿を見ながら、手に握っている斧を振る。見掛けよりも重くないな、使いやすそうな重さだ、それに手に馴染む。まるで自分の身体の一部とでも思うようにだ。

 

「行くぜ、俺達を甘く見たのを後悔させてやる!!!」

 

「行くぜ行くぜ行くぜ!行くぜーッ!!!!」

 

 

~シズク視点~

 

 

鋭い風切りと共に放たれる見えない尾の一撃を頭を下げて回避する。大分相手の出方が見えてきたが、予想よりも遥かに姿が見えず、感知できないのは予想よりも遥かに苦しい。

 

「……大体の大きさは予想がついてきたな」

 

「本当ですわね」

 

神宮寺に声を掛ける。長い間防御に徹し、そしてダメージにもならない攻撃を繰り返しやっと敵の全容が大まかだが判ってきた所だ。時間がないと言うのにここまで時間をかけさせてくれたトカゲもどきに心底怒りを覚える。

 

(……大きさは訳2m弱)

 

銃弾を2人である程度の予想を立てて打ち込み、さきほど神宮寺と同じ射撃軸で打ち込んだが、私の銃弾外れた。神宮寺の銃弾が命中した場所から逆算すると恐らくそれくらいと言う予想だ。そしてその前の攻撃で相手の身体の幅も判っている。

 

「……斜め上から来るぞ」

 

その場でバク宙して、私は振り下ろされた攻撃を回避し、神宮寺はサイドステップでそれを回避する。広間の床に3本の爪痕が出来ると同時に拳銃の照準を合わせ同時に引き金を引く、狙う位置は今までの攻撃で位置を予想した頭があるであろう場所だ。

 

「ギッ!」

 

聞くに堪えない悲鳴と紫色の鮮血が舞う。姿は相変わらず見えないが、それでもある程度の予想はついてきたな……

 

「……さて、神宮寺。どうする?」

 

「どうもくそもないですわ。さっさとあの蜥蜴を潰して、先に進む。それしかありませんわ」

 

それは私も同意だが、姿が見えない。私と神宮寺の主な攻撃が使えないのでは火力が余りに足りない、まぁ、それはそれでもう対策は考えているが……

 

「……私の考えに乗るか?」

 

カートリッジを交換して、再び銃撃出来るようにしながら神宮寺に問いかける。

 

「こっちの考えもありますが?」

 

相手の気配は近くには無い、ここまでやりとりしていれば私も神宮寺も相手の気配と攻撃の瞬間に感じる殺気も全て覚えている。どうも頭を狙われた事で危機感を覚える程度の脳味噌はあったようだな……

 

「……結界のほうはどうだ?」

 

「こっちはOKですわ」

 

流石は神魔レベルの魔女か、性格や言動的にそりは合わないがそれでも優秀なのは認めてやれる。二言三言打ち合わせを済ませ、同時に逆方向に走り出す。神宮寺と私のプランその両方を同時に開始し、今分かれたことでどっちに反応するのか見定め。そしてその上で行動を開始する。

 

(敵が1体とは限らないからな)

 

今までは敵の間合いと気配を覚える為に同時に行動していた。だから2人で対処していたが、敵が1体とは限らない。敵の回復力が凄まじいのか、複数の固体がいるのか、それも知らない事には作戦の決行には踏み切れない。神宮寺が走った方向から銃声が聞こえるのとほぼ同時に私のほうにも尻尾の薙ぎ払いが来た。

 

(やっぱり複数体か……これで第一条件はクリア)

 

後は敵が何体いるのか、そしてもう1つ。私のプランで行くのか、それとも神宮寺のプランで行くのか……そこだな。私は全然違う所に銃弾を2発打ち込み、再び走り出す……もうかなりの時間をかけてしまっている。これ以上時間をかけるわけには行かない。

 

(横島……)

 

この中では横島の安否が判らない。2体を相手に時間稼ぎのために残っている横島が無事なのか、それだけを考え私は結界の中を走り回るのだった……

 

 

 

 

~横島視点~

 

倒れかけた俺を抱き止めたのはモリアーティと同じ顔をしている教授だった。その優しい瞳に危機的な状況と判っているのに何故か笑ってしまった。

 

【ボーイ!大丈夫カ!?生きているのか!?私が判るかネ!】

 

俺を抱き止めて大丈夫か、生きているかと泣きそうな声で言う教授。

 

【ははは、これはこれは、我が半身ではないかね。出来損ないで、正義などと言うくだらない事を言う半端者が良くここまで来れたね】

 

少女を制して嘲笑うモリアーティに教授は俺を抱き抱えたままで、モリアーティに怒声を飛ばす。

 

【お前などは私の半身では無い!】

 

【そうともさ、私もお前を嫌悪する。お前も私を嫌悪する、つまりは互いに邪魔者という事だヨ】

 

拳銃の銃口が向けられる、教授は見た所手ぶらでとても戦えるようには見えなかった。

 

【ボーイ、私は思い出したんだ。私もまたジェームズ・モリアーティ……君達とはきっと相容れない存在だった】

 

俺をゆっくりと広間の床に寝かせて、少女とモリアーティの間に立ち塞がる教授。

 

「……戦える力はモリアーティにあるのに何故邪魔をするのですか?」

 

【そうだね、戦えないから戦わない。負けると判っているから逃げる、それはきっと間違いでは無いヨ】

 

飄々とした声で言う教授だが、武器も何も無いスーツ姿ではとても戦えるとは思えない。

 

「……駄目だ」

 

教授の手を掴む、英霊でも死んでしまうんじゃないかと思いその手を掴んだ。

 

【大丈夫、私は幽霊だからネ!気持ちが折れなければ、負けない。心配しなくてもいいんだヨ】

 

俺を安心させるためにか大丈夫と笑う教授にモリアーティは手を叩いて笑い出す。

 

【確かに英霊はそう簡単には消えない、だけど私がいる。同じ存在が居れば強い存在に飲み込まれて消えるだろう】

 

消える……そう聞いてなおの事駄目だと思い、両手で教授の手を握る。

 

【ボーイ、私は悪党さ。君のそばにいる、他の英霊とは違う。悪しかなすことの出来ない存在だ、けれども君が回復するまでの時間は稼げるヨ】

 

教授が消えることを覚悟している。その姿に目の前で消えてしまったタマモキャットのこと、ジャンヌさんのを思い出してしまう。

 

「……嫌だ」

 

もう俺の目の前で誰が死んでしまうのも、消えてしまうのもみたくない。

 

【お涙ちょうだいはうんざりだよ。レブナント、ここは私がやっても良いかね?】

 

「……変身が解除されているのなら、私が出るまでも無いでしょう。お任せしますよ」

 

少女が槍を虚空へと消し去り、モリアーティから背を向けるとモリアーティはにっこりと笑い。その銃を俺と教授に向ける、お互いがお互いを庇おうと動いた。

 

【そんなに互いを護りたいなら、2人同時に攻撃してあげようじゃないか】

 

俺と教授の間に銃弾が打ち込まれ、それが炸裂したと思った瞬間。広間の床が爆発し、俺も教授も大きく弾き飛ばされる。

 

【ぐ!ボーイ!何をしてるんだ!私は悪党だから壁になると言っているだろう!!】

 

俺に教授が怒鳴るが、俺はそんなことを望んでいない。

 

「教授は悪党なんかじゃないだろ!?」

 

【違う!私はジェームズ・モリアーティだ、悪のカリスマ、犯罪界のナポレオンと呼ばれる大悪党だ!正義と最も程遠い存在なのだヨ!存在してはいけない存在なのだよ】

 

悪党だとか、犯罪界のナポレオンだとか、そんなのは俺には関係が無い。俺にとって教授はちょっと胡散臭いけど、優しくて困っている時に手助けしてくれる。そんな人だ、だから悪党だから、自分にはいい事なんて出来ないとかそんな事は俺にとっては何の意味も無い言葉に過ぎない。

 

「なんで悪党が正義の味方の助けをしたらいけないって決め付けるんだよ!?」

 

俺は正義の味方なんて思ったことは無いけれど、教授が正義だ、悪だと言うならそういうしかない。

 

【……ボーイ】

 

「悪党だったとしても良い事をしてもいいだろ!?なんで悪党だから存在したらいけないって事になるんだ!」

 

【はははは、これは面白い事を言うね。少年、ならばその半端者に変わって「黙ってろクソ爺!!!」

 

モリアーティにそう怒鳴りつける。顔と声が同じでもモリアーティと教授は全然違う、あのクソ爺の言葉なんて聞くつもりは無い!

 

「悪党でも正義の味方をするとかめちゃくちゃ格好良いじゃないか」

 

悪だとしても正義をなすとかめちゃくちゃ格好良いじゃないか、それに何よりも正義だ、悪だと考えているからごちゃごちゃして来るんだ

 

「教授は正義の味方は出来ないんだろ?じゃあ俺の味方になってくれよ」

 

まだ何も入ってないブランクの眼魂を取り出し、クソ爺と言われ目を見開いていたモリアーティを睨みつける。

 

【クソ爺……ははは。そうかそうか、そんなに死にたいのだね?】

 

紅く輝く瞳が俺に向けられる、それを見て俺は確信した。教授は悪党なんかじゃないと……

 

「ああいうのが悪党って言うんだと思うよ。教授」

 

穏やかで理知的な光に満ちた目とは違う、ギラギラとしていて悪意と殺意に満ちているあの瞳こそが悪党の目だと思う。

 

【は……はははは……そうか。そうだね……私は正義の味方にはなれないけれど……うん、ボーイの味方にはなれるヨ。なにをそんなに……私は難しく考えていたんだろうネ……話はもっと簡単だったはずなのに……】

 

そう笑う教授の顔は本当に楽しそうで、変な話だけど子供のような笑顔を浮かべていた。頭が良い人だから、自分の事とか色々考えてそれで思いつめてしまったのだと思う。ここまで助けに来てくれたんだ、英霊でこの塔の中では動くのも大変だと言うのに……それは何よりも頼もしい姿に思えた。

 

「俺に取っちゃあ、教授は最高に格好良い味方だよ」

 

ちょっつと胡散臭いけどなと言うと教授はますます楽しそうに笑い出す。俺と教授の意見が纏まりかけた時、俺と教授の間に魔力弾が打ち込まれる。

 

「せい!!」

 

【うわっつととと!!】

 

飛んできた魔力弾を栄光の手で打ち落とす、教授は武器がないので慌てて飛びのいて交わす。攻撃してきたモリアーティはその真紅の瞳に怒りの色を浮かべ、手にしている銃身の長い銃を変形させ俺と教授に照準を合わせる。

 

【遺言はそれで終りかね?それならば消えたまえ】

 

今まで使っていた細身のライフルが変化して、バズーカーのように変化した銃の巨大な銃口の先に魔法陣が展開され、魔力を集束させるモリアーティ。あれを喰らえば死ぬと判っていたのに、何故か俺も教授も笑いが収まらなかった。

 

【笑いあうのはいいが、このままでは死ぬぞ】

 

心眼の言葉に判ってると返事を返し、ブランク眼魂を教授に向けると教授がその中に吸い込まれ、純白の眼魂から茶色と青の2色にカラーリングされた眼魂に変化する。

 

【アーイ!シッカリミナー!シッカリミナー!】

 

魔力を集束している間にベルトに教授の眼魂をセットする。ベルトから飛び出した茶色と青のパーカーが俺を護るように踊るのを見て、大きく深呼吸をしてベルトのレバーを握る、それと同時にモリアーテイの銃から凄まじい魔力波が放たれる。だけど不思議に恐怖は感じなかった……

 

「変身!」

 

【カイガン!プロフェッサー!孤高の天才、完全犯罪!】

 

爆炎の中からまるでコートのようなパーカーを羽織り飛び出す。サイキックソーサーを2重にした事で思ったよりもダメージはこちらには来なかった。それになによりも教授が庇ってくれたのでダメージなんてある訳もなかった。

 

【そちらも準備が出来たと言う事か、まぁそれでも取るに足りない存在だがね】

 

再び取り回しが良くなった銃を剣のように構えるモリアーティ、俺がベルトに手を翳すとガンガンブレードが飛び出しライフルモードに変化したそれを手に取る。

 

「さぁ!行こうぜ、教授!」

 

【ああ、勿論だよ!ボーイ!】

 

消える覚悟をしてまで俺を助けに来てくれた。それは何よりも心強い味方だと思う。あんな嫌味っぽくて醜悪なモリアーティに負けるなんてこれっぽっちも思えなかった。

 

【半端者が人間と融合してなおの事醜くなった物だよ】

 

ふんっと鼻を鳴らすモリアーティにガンガンブレードが変化した銃を突きつける。誰にも人を半端者や醜いと言う資格は無い、それにその言葉は何よりもモリアーティにこそ言うべき言葉だと思う。

 

「そうか、じゃあこの半端者がお前よりも強いって事を見せてやるよ」

 

【は!そんなのありえないね、レブナント。手出し無用だぞ】

 

「……そうですか、ではそうさせてもらいましょう」

 

【リターン・オブ・コール!】

 

あの少女が変身を解除して座り込む、これで乱入はありえない。モリアーティと俺と教授との勝負だ、お互いに位置を変えながら駆け出すタイミングを計り、天井の一部が落ちてきたのを合図にして俺とモリアーティは同時に銃の引き金を引きながら駆け出すのだった……

 

 

~アスモデウス視点~

 

モニターで横島とレブナント、そして教授の戦闘を見ていたのだが、レブナントが教授に言われたと言うのもあるが戦闘を放棄してしまった。

 

「だからさー、僕言ったじゃん。あいつは戦力として不安が残るってさ」

 

レブナントの監視役をしていたセーレがそう言ったじゃないかと我に言う。確かに戦闘を放棄してしまうようでは意味が無いな、とは言え神霊眼魂に適合したのは複合神性型ホムンクルスの000だけと聞く、それ以降の量産型NOは神霊眼魂に適応しなかったと言うのだから少々の不安を感じながらも実戦投入したが、セーレの言うとおり実戦に配備するには余りに早すぎたと思う。

 

(精神が幼すぎるからな)

 

我達の思想の思惑も理解しない、命令された以上はある程度は行動する。だが気分が乗らない、降伏を進めるなどやはり兵器としては不安が……

 

「どうした?」

 

突然ガープが椅子を倒しながら立ち上がったので、考えを中断し、ガープにどうかしたか?と尋ねる。するとガープは異様に興奮した素振りを見せる。

 

「どうしただと!?アスモデウス!セーレ!お前は何も理解していない!レブナントの運用は成功したのだ!!」

 

成功した?あれで?我とセーレが首を傾げる中、ガープは高笑いを続ける。

 

「横島が戦闘中に魂の力を急激に高める事は判っていた。だから私は横島に過負荷を与えるためにライダーシステムを模範した。そしてその結果横島め!恐ろしい能力を発現したではないか!!」

 

成功だと高笑いをするガープはマイクを手に取りレブナントに通信を入れる。

 

「その蜘蛛の巣状の割れ目に落ちているビー玉を回収し、帰還の準備をしろ。今回の作戦は十分に成果を上げた」

 

『了解しました。すぐに帰還準備をします』

 

「ちょっと!?あれだけ労力掛けてそれで良いの!?」

 

セーレがそう怒鳴る。それに関しては我も同意だ。神魔をあれだけ欺き、態々宇宙にまで行ったのにそれも止めろとか正気じゃない。

 

「隕石を落として横島ごと回収してしまえばいいだろう?」

 

「それも考えていたが、量産型も劣勢に追い込まれている。ここで回収してしまっても良いが、横島に更に過負荷を与える為にも今回はここまでにしようと思う」

 

……ガープがそう言うのなら我として言う事は無い。そもそも今回の日本に隕石を落とすという作戦の影でセーレと共に動いて、次の作戦の種は撒いてある。今回の件を切り上げてもより確実な手があると言うのなら、無理に最後まで遂行しろと強制する事も無い……

 

「今回の事で下界で動きにくくなるぞ、そのデメリットを上回るメリットがあるんだろうな?」

 

隕石落しまで遂行したのだ、それが失敗した以上同じ作戦を2度打つ事は出来ない。今回レブナントに戦えではなく、帰還せよと命令した。その理由を納得できるように説明しろと言うとガープは判らないのも無理は無いと笑った。

 

「私は潜んでいる間にありとあらゆる文献を調べた。そしてその中で非常に興味深い物を見つけてな」

 

くっくっくっと喉を鳴らすガープの視線の先には、ビー玉のような結晶を回収しているレブナントの姿がある。

 

「奇跡の結晶「文珠」キーワードを凍結させ、それを自由に使いこなす万能の力。その能力はありとあらゆる物理法則を超え、使い方次第では死者蘇生、時間跳躍などのありえないとされる奇跡を成し遂げる。それは条件さえ揃えば最上級神魔ですら滅する事が出来る、伝説級の代物だ」

 

ガープの言葉を聞けば、それがどれだけ稀少な物かは判る。だがそれがどうしたと言うのだ。

 

「それは小さな球状をしていて、中に文字が刻まれているそうだ」

 

その言葉に先ほどの光景を思い出す。完全に横島の命を奪ったと確信した攻撃を防いだ光の壁。そしてその中心にあった「護」と言う文字が刻まれた球体があった事を思い出した。

 

「その瞬間を記録しているが、横島は「文珠」を作った。つまり横島は有史の中で数人しか存在しない文珠使いである可能性が高い。戦いの中で目覚め、誰かを護るために力を使う横島だ、ここで回収してしまうよりも完全に使いこなせるようになるまで待って回収した方が遥かにメリットになる」

 

その説明は確かになるほどと思うだけの内容ではあるが、根本的な問題があるだろう。

 

「それってさ、横島しか使えないんでしょ?そんなにありがたがる能力?」

 

セーレの言うとおりだ。キーワードで指向性を持たせ、霊力を開放することでその能力を発揮する。確かにレアな能力ではあると思うが……

 

「まぁ話は最後まで聞け、文珠の最も秀でている点はな……誰でも使えるんだよ。回復にも、攻撃にも、防御にも、妨害にも使える。1度精製されてしまえば誰だってその力を使うことが出来るんだよ」

 

「何そのありえない能力、横島って本当は神魔とかじゃないの?」

 

人間が持つには過ぎた能力だ。だが今回の件でガープが手を引くと決断したのも、戦いの中でより安定したレベルで文珠を精製できるのか、それを見極めるためと思えば納得出来る。

 

「3つほど回収できた。こちらの研究材料として使うのは十分、後は横島を今まで以上に観察すればいい」

 

洗脳して自我を失えばその能力が発現しない可能性があると言われれば、今回手を引く理由も十分に納得出来た。唯一納得できない点があるとすれば……

 

「何故横島ばかりがこれほどの力を持つのかだな」

 

人間が持つには過ぎた能力だ。それを複数持ち合わせる横島、人間全体が強いのならまだ判らないわけでは無い。だが横島だけがこれほどの力を持ち合わせている事には流石に違和感を感じずにはいられない。

 

「ああ、それに関しては私にある程度の予想をしてみたのだが……」

 

ガープから告げられた言葉に我もセーレも馬鹿なと思いはしたのだが、どこかで納得してしまう内容だった……。

 

「判った、じゃあもう少し様子を見ようか」

 

「そうだな、そうしよう」

 

「納得してくれて何よりだ」

 

ガープがにやりと笑う、そんな話を聞けば嫌でも納得せざるを得ないだろうと思い。モリアーティと横島の戦いに視線を向けるのだった……。

 

リポート24 反逆者達の進軍 その9へ続く

 

 




次回で戦闘終了まで書いていこうと思います。美神達よりも早く横島が文珠に覚醒した事を知るガープ達に、雪之丞と陰念のパワーアップに善と悪のモリアーティ対決。次回もかなり長くなると思いますが、次回の更新もどうかよろしくお願いします

視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか

  • サイドまたは視点は必要
  • 今のままで良い
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