GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! セカンド 作:混沌の魔法使い
どうも混沌の魔法使いです。今回からは本格的に謎解きみたいな感じで書いていこうと思います、めちゃくちゃハードル高いですけどね。何事もチャレンジです、目指せラクーンで頑張ります。それでは今回の更新もどうかよろしくお願いします
リポート26 妖怪病院 その5
~夏子視点~
「走れぇッ!!!」
「わかってるよぉぉッ!!!」
廃病院の中に少女と子供の悲鳴にも似た怒声が重なる。2人の背後からは大量の兵隊の幽霊が追いかけて来てる
「もう嫌やぁ!こんなん!!」
「夏子ぉッ!駄目だって!走ってッ!!」
一般人である夏子と記憶喪失のエル、2人は互いに互いを励まし合っていたが……それも限界
「……よっしゃあッ! 引けぇッ!!」
「それえッ!!!」
【【【【【ウボアアアアアアッ!!!】】】】】
のように見えたが、どうもそれは演技だったらしく、紐を引かれて逆さになったバケツから精霊石の粉末が溶け込んだ水が亡霊兵士を直撃し、強制的に昇天させる。
「よし、作戦成功や」
「相手が馬鹿で良かったね」
ハイタッチをしながら笑いあう、正直ここまで上手くいくとは思ってなかった。向こうが私とエルちゃんを見つけると追いかけてくるのを利用したが、やっぱり頭とか、目が無いから生きてる私とかの気配で追いかけて来ていたのだろう。態と見つかって、ここまで誘導する作戦が成功して本当に良かった。
「でも、精霊石の粉末が無くなっちゃったね」
「しゃーないわ、2袋しかなかったし」
正直バケツ3つに粉末2つって大丈夫かな?と言う不安があったレベルだ。こうして一掃出来ただけでも2袋使った価値は十分にあると思う。廃病院の床の上に落ちている日本軍の制服が7つ……結構引き付けてきたつもりだけど、7体除霊出来たのは素人ならば十分すぎるのではないだろうか?むしろこんな状況でここまで行動出来る私って実は凄くない?と自画自賛したくなるレベルだ。
「よっしゃ、じゃあこの兵隊さんが何か持ってなかったか探してみよか」
私とエルちゃんがこんな作戦に出る必要があったのは、この階は真ん中のホールを中心に大の字の様な通路になっているのだが、私とエルちゃんが階段から降りていた通路とホールの真ん中までは鍵が無かったのだが、後の4つの通路は全て鍵が掛かっていた。それらしい物を探してみたが、最初の部屋で見つけた果物の鍵しか見つからなかった。つまりあの部屋から出た幽霊が鍵を持っていると考え、こんな感じの作戦になってしまったのだ。血が滲んでる軍服に嫌だなあと思いながら、何かないかと想い丁寧に調べる。
「あ、あったよ」
「ホンマ?」
エルちゃんの見つけたって言う声に振り返ると、私達が持っている果物の鍵と同じLの鍵がエルちゃんの手の中にあった。懐中電灯で照らすと波?それとも風かな?3本線が手元に刻まれているのが判る
「……なんでこんなわかりにくいんや」
「仕方ないんじゃないかな?とりあえず、これでどこかの扉を開けれることを期待して、移動しよう?」
ここで留まっていても先には進めない、まずは行動してみるしかないか……私はエルちゃんの言葉に頷き、ゆっくりと移動を再開する。幽霊の話によれば、時計の仕掛けがあるらしい。まずはその仕掛けを見つけること、そしてこの階を自由に移動出来るようにする事が最優先だ。
「……これは違うみたいだね」
「そやな……刻まれてるマークは石かな?」
丸っこいマークが刻まれているのを確認して、穴だらけの地図に緊急キットの中に入っていたボールペンでメモ書きをする
「!隠れなかんな」
エルちゃんを抱きかかえるようにして通路においてあるロッカーの中に隠れる。鉄の錆びた匂いがするが、こんな袋小路で幽霊と戦うなんてごめんなので、息を殺して幽霊が通過する事を祈る。
【この通路は大丈夫なようだな】
ガチャガチャと何かを動かす音がして、扉の開閉音が響く、そして再び扉が閉まり鍵がしめられる。ロッカーの隙間から確認すると、青い腕章をつけている幽霊の姿が見える。
【次は太陽の通路の確認だな、さてと海の鍵を持ってる奴はどこだったか】
ぶつぶつと呟きながら去っていく幽霊、しばらく息を殺して完全に気配が遠ざかったのを確認してからエルちゃんと一緒にロッカーを出る。
「どうもこれは波の鍵みたいだね」
「そうやね、太陽のマークは……左下の方の通路やったね」
風か波か悩んだが、これは波の鍵で良い様だ。しかも、太陽のマークの扉を開けれるとまで教えてくれた。まだどうすればこの病院から脱出出来るかは判っていないが、とりあえず手持ちの鍵で開けれる鍵の場所も判った。少しでも早く脱出するために、私とエルちゃんは虫食いの地図に刻まれている太陽のマークがある扉目指して歩き出した。
「これほんまにどうなってるんかな?」
「僕に言われてもねえ……」
苦笑いしているエルちゃん、でも目の前の光景を見れば苦笑いもしたくなると思う。何故ならば、廃墟と言っても良い通路を進んで扉を開けたら、目の前に広がるのは最新の病院とは言いがたいが、それでも板張りの綺麗な通路だったからだ。もうこの通路が普通じゃないって言うのは判っていたけど、もうありえないってレベルじゃないよね。これ……
【声?侵入者か?】
通路の奥からノイズ交じりの男の人の声が聞こえてくる。咄嗟に通路の影に身を隠して、鞄の中から除霊銃を取り出す。
「エルちゃん、懐中電灯お願い」
エルちゃんにそう頼んで、銃と一緒に入っていた説明書を確認する。通常の銃とは異なり、反動は少なめらしいけどしっかりと命中しないと除霊の効果は期待出来ないそうだ。安全レバーをはずして、銃の上半分をスライドさせると銃弾が装填される
「……落ち着いていこう」
「うん。判ってるよ」
今までは隠れてたり、精霊石の粉末を使って来たけどそろそろこれを使ってみるしかない。これが一番除霊キットに数多く入っていたのだ、これを使いこなす事が私とエルちゃんの生存率に直結すると思う、心臓がバクバクと脈打つのが判る。こんなの普通に生活していたら絶対に使わない道具だ、しかも外せば死んでしまうかもしれない……とんでもない緊張感の中。私は刀を振り上げ、走ってくる軍人に向けて引き金を引いた
【あああああ……】
あっけない、こんな風に思ってはいけないが私はそう思った。私の撃った除霊銃の銃弾は軍人の額を打ち抜き、一発で除霊した
「やるね、夏子」
「いやあ……まぐれやで?」
もう一回やれって言われても絶対出来ないという確信があったが、それでも今回はこれで切り抜ける事が出来た。私とエルちゃんは通路の上に落ちた軍人の服……ではなく、何故か落ちていた日誌と地図を拾い上げる。
「これ……日付が全然違うね」
「そうだね、どうなってるんやろ?」
私達の持っていた地図とは材質も、それに書かれている日付も私達の持っている地図よりも数ヶ月は先の日付になっている。もしかするとこの病院から脱出するヒントなのかもしれない
「とりあえず隠れよか」
「異議なし」
今の銃声であちこちから足音と怒声が響いてくる、流石に集団で襲い掛かられると勝てると思えない。私とエルちゃんは近くに見えた部屋の中に慌てて駆け込むのだった……
~美神視点~
シズク、タマモ、シロ、おキヌちゃんの4人が事務所に駆け込んできた。それに強烈な嫌な予感を感じた、それは毎度の事ながらとも言えるが……
「……横島が緋立病院に向かった。横島の幼馴染が囚われているそうだ、止めはしたが……無理そうだから、ノッブと牛若丸とチビ達をつけて送り出した。早く、私達も合流を急いだ方が良い」
お願いだから止めてよ……いや、でも無理に止めて1人で横島君を向かわせてしまうリスクを考えればシズクは最善の手を打ったと言える。
「よ、よりによって……大当たりを何で引くかなあッ!?」
「そうですわよねッ!!横島は何か呪われてるんじゃありませんッ!?」
今日の昼間の調査の結果を事務所で蛍ちゃんとくえすと一緒に調べ、一番怪しいと結論付けたのは緋立病院だ。しかもよりによって、そこをピンポイントで引き当てるとか、くえすの言葉じゃないけど、横島君が呪われているんじゃないかと思わずにはいられない
「おキヌちゃん!霊具を纏めてる部屋から1~3番を全部車に積み込んでッ!」
【は、はい!判りました!直ぐ持って来ますッ!】
対自縛霊除霊特化の霊具を用意してある霊具を持って来てくれと頼む、私達の慌しい雰囲気を見て、シロとタマモも顔色を変える
「何!?そんなのその病院やばいの!?」
「先生が危ないでござるか!?」
説明してくれと言う2人に説明は後と怒鳴り、部屋の中に用意してある神通棍を投げつけ、上着を羽織る
【み、美神さん! 準備できましたぁッ!】
おキヌちゃんの言葉に返事を返すのではなく、階段を駆け下り駐車場へと向かう。慌てて付いて来たシロとタマモ、それとシズクが乗り込んでからアクセルを思いっきり踏み込んで走り出す。後部座席から聞こえてくる悲鳴は半分無視する、今は時間がない。一刻も早く緋立病院に向かわなければ……
「時間から逆算すれば、もう横島は緋立病院に到着している頃ですわね」
うりぼーに乗って行ったとなれば、もう横島君は間違いなく緋立病院に到着している頃だろう。時間的には40分ほどの遅れ、それを取り戻すのは一苦労だ。
「それで緋立病院になにがあるの!?」
「それだけ慌てる理由があるんでござるかッ!?」
シロとタマモの言葉に私もくえすも答えている余裕は無い、くえすは携帯電話で琉璃に電話しているのでバックミラー越しに蛍ちゃんを見つめる。私の意図を読み取って蛍ちゃんが緋立病院について説明を始めてくれた
「シロも覚えていると思うけど、最初に地下水路で除霊したでしょ?あの年代の日本の軍事基地は東京都内のあちこちにあったの」
東京は戦争時代はかなりの霊的力場に満ちた土地であり、その霊的力場を利用して霊力の様々な軍事転用が行われていたらしい。その1つが私達が見たあの霊的戦車だった、だが当時の軍上層部はそれだけでは納得しなかったのだ。
「霊力を無限に取り込むことで、不死身の人間を作る。それが当時の軍上層部の最終目的でその実験に使われていた軍病院の跡地が……」
「「「緋立病院」」」
蛍ちゃんの言葉を遮るようにシロ達が呟く、軍事基地は既に完全に潰され、それらしい痕跡は何一つ残っていない。だが、かつてそこに存在していた……それだけで全ては成立してしまうのだ。
「周囲の病院から精気を抜きとっていた悪魔は恐らく既に消滅しているか、病院と言う概念と一体化しているでしょうね」
アリスちゃんが連れ帰ったあのネズミのネクロマンサーと同じだ。周囲の軍事施設に残っていた怨念に利用され、そして用済みとして怨念に取り込まれたか、一体化した。そして病院自体を異界にしている
「とにかく急ぐわよッ!!琉璃も応援を寄越してくれるはずだからッ!」
まず私達のやるべき事は横島君の回収もしくは合流。可能ならば異界を閉じる、無理ならば応援が来るまで耐える。とにかくまずは、横島君との合流を最優先、私はハンドルを握り締め、アクセルを強く踏み込む。
「美神ッ!す、少しやりすぎではぁ!?」
「酔うッ!これ酔うう……ッ!?」
【ゆ、幽霊なのに気持ち悪いですう」
「ああああああーーーーッ!?!?」
「死ぬうッ!これ死ぬでござるう!?」
横滑りに信号無視、後部座席と助手席から聞こえてくる悲鳴は完全に無視し、私はひたすら車を走らせるのだった……
~エル視点~
夏子と共に駆け込んだ部屋の中で見つけた地図のすり合わせをする。最初に持っていた地図と虫食いの地図、それらをすり合わせると果物のマークがある時計は運がいいのか、夏子と共にいる部屋の中にあった。
「えーっと、えーっと……、お、これやない?」
「それっぽいね、どれ僕が取ろうか」
夏子では背が高いし、身体が大きいので取れないと思い机の下に潜り込んで半透明の床の中に隠されている時計を引きずり出す
「大丈夫ー?」
心配そうな夏子に大丈夫と返事を返し、時計を机の上に置く。
「これで何か変わるといいんだけどなあ」
「そうだね」
最初から持っていた果物の鍵を時計に差して回す。抜こうとしたんだけど、鍵は途中で折れてしまい抜けなくなっている。これでまた使うとか言い出したら僕は切れる自信がある
「「お?」」
僕と夏子の声が重なった。時計板が開き、そこから新しい鍵が出てきた。今度は……太陽の鍵のようだ
「……凄いめんどくさい仕掛けやね」
「そうだね」
鍵が欲しいだけなのに、なんでこんなに遠回りしないといけないんだろうね……2人で深く溜め息を吐きながら地図を開く。太陽の鍵……太陽の鍵……懐中電灯で隅々まで照らして、そして確認したけども……
「ないな」
「うん、ないね」
虫食いの部分も無いのに太陽の鍵のマークは無い、つまり今度の鍵は太陽ではないと言う事なのだろうか……2人でうーんと唸りながら地図を見る。残っているのは、「海」「島」「森」「車輪」みたいなマークだけど、どう考えても太陽とは繋がりがなさそうだし……
「よっしゃ、行こう」
「え?」
大丈夫?と尋ねると夏子はふふんと胸を張る。やや大きめの胸が目の前で揺れたが、特に何も感じない。
「太陽言うたら海やろッ!!」
物凄く自信満々で言うけど……僕は地図を指差して
「めちゃくちゃ遠いよ?」
僕達のいるフロアから中央フロアに進んでそこから、更に森の鍵の先に海のマークがある。この距離で考えれば、間違いなく、辿り着く前に敵に遭遇すると思うんだけど……
「んでも行くしかないやろ?出来れば……幽霊には会いたくないけどなあ」
うん、誰も好き好んで幽霊に会いたいとは思わないと思う。思うんだけど……
【出て来い!貴様がここにいるのはわかっているんだぞ!】
【売国奴めッ!殺してくれる!!】
扉が物凄く叩かれている、幽霊なのに壁を通過してくるとか不思議な事はしてこないんだね。これで移動していて、後ろの壁から襲われるって事が無くなったって事で安堵したよ。
「エルちゃん、こっちや!早くッ!」
机を動かして、通風孔によじ登っている夏子。実に行動的だね、机の上に乗ってジャンプして夏子の手を掴むと、夏子に通風孔の上に引き上げられる。埃まみれで、蜘蛛の巣だらけだけど、敵から逃げれたと思えば十分だ。
「それで夏子はこういうのになれてるのかい?」
「いや、昔こういうのが好きな友達がおってな、一緒に遊んでる内に私も覚えたというか……覚えてしまったと言うか……まぁそんな感じ」
困ったように笑う夏子、その笑顔を見ていると、一瞬脳裏に誰かの顔が過ぎったような気がする……
「どうかした?」
「ううん、なんでもない、急ごう」
今は僕の記憶なんてどうでもいい、まずはこの病院から脱出すること、僕の事はその後でいい。全部終わって、安全になってから考えよう、僕が何者なのかと……おぼろげに見える悲しそうな真紅の瞳の持ち主が誰なのかって事はね……
~銀一視点~
乾いた音を立てて放たれた除霊銃の弾丸が幽霊の頭を打ち抜いて、成仏させる。俺は額から零れた汗を拭いて、大きく溜め息を吐く
「映画とは全然違うな」
GSの映画で使ったこともある除霊銃だが、弾は入っておらず銃弾は合成で付け加えたから、本物を撃ったのはこれが初めてだ。
「エレベーターは使えない、病院に勤務してるGSもいない」
必死に走って到着した緋立病院は静まり返っていた、1回の受付には魘されているナースと、泡を吹いて倒れているGSが3人。一応病室は覗いたが、入院患者も全員似たような物だ。
「……横っちはまだ到着しそうにないな」
電話をして、ここまで来るのに30分。緋立病院は車で1時間くらいだ、美神さん達と合流してここに来るとしても、まだ30分近い時間が掛かるだろう
「……泣けるなあ」
除霊銃の使い方、簡易破魔札の使い方、それに精霊石の粉末の使い方も知っている。ただ一番欲しかった結界札が無かったのが辛い
「すんません、少し借ります」
倒れているGSが持っていた除霊銃のマガジンを3つ拝借して、ベルトの間にねじ込む。俺には霊力がないので、神通棍などは使えない……これが使えたら接近戦も出来るんだけど
「しゃあない、ない物ねだりをしても仕方ない」
どうせ使えないんだから無理して持っていっても意味が無い、懐中電灯と除霊で使う装備一式が手に入っただけでも御の字だ。
「……いないな」
1階にも幽霊はいるが、それはぼんやりとした影のような幽霊だ。浮遊霊とかそんな感じの弱い霊だ、そんな相手に貴重な除霊銃の弾丸を使うわけには行かない。隠れながら階段を目指して進んでいく
(夏子の病室は5階やったな)
まずはなんとしても5階の夏子の部屋に行く、扉を開けて階段を登ろうとして絶句した。
「階段が無いッ!?」
非常階段があるはずの場所にはコンクリートのような石壁。なんで階段がないのかと思うが、大声を出してしまった事で何かが近づいてくる気配がするので明かりを消して近くの部屋に隠れる。
(ここは更衣室か)
あちこちに白衣が吊るされているので、恐らく医者の更衣室なのだろうと考える。もしかすると、絆創膏とかの簡単医療キットがあるかもしれない。捜索を開始する前に少しこの部屋を調べておいたほうがいいかもしれないな、そんな事を考えながら扉を少しだけ開けて通路を確認する
【異常はありませんでした!軍曹!】
【それならばいい、行くぞ】
そこに居たのは軍服を着た幽霊が2人、しかし腕が無かったり、手首が無かったりとこうしてみるとかなりグロテスクな光景だ。
(……あれは……)
2人を観察していると、レントゲン室の扉が一瞬ぶれて、木の扉に変化した。そして幽霊はその木の扉の中に消えて行った……
「異界だったっけ?」
強い幽霊か、悪魔がいると起きる現象。普通の建物なのに、奥行きがおかしかったり、へんな部屋が増えていたりするっていうあれだ。つまりこのままでは横っちは確実に俺達とは合流出来ない
「頼むぞ、横っち。気付いてくれよ」
病院の入り口にメモを貼り付けて、念のために受付ロビーにも同じメモを貼り付けてレントゲン室の扉を開く
「……くそ、こえぇ……」
目の前に広がったのはレントゲン室ではなく、薄暗い木で出来た通路。その恐ろしい光景に息を呑むが、それは夏子も同じだろう。ここでビビッて足踏みしてるんじゃあまりに情けない
「しゃあ、行くぞぉッ!!!」
自分を鼓舞する為にそう叫び、俺は廃墟の通路を懐中電灯で照らし、ゆっくりと歩みだすのだった……
なお銀一の希望である横島はと言うと
「はい、止まりなさい。なんで君は猪に乗って、道路を走っていたのかな?」
「えっと、えっとですね!あのこれ!俺GSです!仮免許ですけど!」
「美神所霊事務所……ちょっと待ちなさい、今GS協会と照会を取るから」
「あああーー、急いでくださいッ!俺師匠に呼ばれてるんですからぁッ!!!」
猪に乗って道路を疾走していたと言う事で、警察に捕まり足止めされていたりするのだった……
リポート26 妖怪病院 その6へ続く
今回のシナリオはまだまだ続きます、次回は夏子と銀一が合流する所まで書いて行きたいですね。2人が合流した最後くらいで横島に横島の視点も入れて、この話のラストまで書いていこうと思います。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします
視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか
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サイドまたは視点は必要
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今のままで良い