GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! セカンド   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです。今回は同窓会と言う事で夏子や銀一をメインとしたほのぼのの話とカオスなどの話を書いていこうと思います。それでは今回の更新もどうかよろしくお願いします


リポート27 同窓会
その1


 

リポート27 同窓会 その1

 

~横島視点~

 

緋立病院での異界事件から2日経ったが、俺はシズクによって外出禁止になっていた。変身の反動や、蘆屋の陰陽術に異界の歪みきった空気など、どれも健康に害があるので外出禁止と登校禁止。それがシズクと美神さんによって出されてしまった……下手をすればバーサーク婦長さんである、ナイチンゲールさんの所に入院になっていたかもしれないと思うと、登校禁止と外出禁止で良かったと思うべきだろう。

 

「っと」

 

背中に圧力を感じて振り返るとうりぼーが鼻で俺の背中をぐいぐい押している。これは攻撃とか、そういうのじゃなくて猪の習性らしい。振り返ってうりぼーを抱っこして膝の上に乗せる

 

「どうした?遊んで欲しいのか?」

 

「ぷぎゅう」

 

遊んで欲しいのかな?と思いきや、膝の上に乗せると、今度は嫌々して膝の上から降りてまた背中をぐいぐいしてくる。一体うりぼーは何をしたいのだろうかと思っていると、脇の間に頭を突っ込んだと思うと、頭を振って潜り込んで来て膝の上に落ちると非常に満足そうな表情をして鳴き声を上げる。俺が乗せたのと、自分で潜り込んだ違いなのだろうか……そんな事を考えていると電話が鳴る。膝の上のうりぼーを見ると、くりりとした真ん丸の目が俺を見つめる。なるほど、俺の膝の上から降りる気はなさそうだ

 

「みむう?」

 

「いや、チビは無理だろ?」

 

チビが受話器の方を向くがサイズ的に明らかに無理。どうするかなあっと頭を傾げているとリビングの扉が開いて、散歩に行っていたシロがそのまま受話器を取る。

 

「もしもし、横島でござるよー」

 

シロに頭を下げると、OKサインをするシロ。二言三言会話すると、子機を手にして俺の方に歩いてくる。

 

「せんせーのお友達でござるよ」

 

「ありがとな、はい。もしもし、お電話変わりました」

 

『よー、横っち』

 

「なんだ、銀ちゃんかどうした?」

 

銀ちゃんからの電話は結構珍しいよなと思いながらどうした?と尋ねる。

 

『夏子と一緒に遊びに行く予定やったんやけど、ちょっと用事が入ったんで、夏子だけで行かせたわ』

 

東京に土地勘が無い夏子がとても俺の家に辿り着けるとは思えない、遊びに来ても良いとは言ったが、銀ちゃんも来た事無いのに、とんでもない無茶をすると思う。

 

『もしかして迎えとかに行けへん?』

 

ちらりとキッチンを見ると、シズクが包丁を研いでいる。俺は少し考えてから

 

「無理、ロリおかんに殺される」

 

『……なんか、横っちの家に行くの怖くなったわ』

 

失礼だな、俺の家は十分普通だ。ただ幽霊の女の子が2人居候していて、狐少女のタマモと人狼のシロと、チビとうりぼーとチビノッブがいる、普通の和やかで楽しい家だというのに

 

「とりあえず、俺は無理だ。外出は出来ない」

 

俺の命に関わるので外出は無理だと告げ、待ってるから銀ちゃんと一緒に来ればいいじゃないかと言うと銀ちゃんは溜め息を吐いて

 

『夏子がジッとしていると思うか?』

 

「ないな」

 

子供の時は俺と銀ちゃんを振り回していた夏子だ。道がわからないからと言ってジッとしているとは思えない

 

「……とりあえずシズクとかには頼んでみるわ」

 

『悪い、迷惑をかける』

 

幼馴染なんだから気にするなよと返事をし、近くで待っていたシロに子機を返す。

 

「なーシズク。ちょっと良いか?」

 

「……外出はダメだぞ」

 

コンマのレベルの高速返答。シズクが心配してくれているのは判るけど、少し度が過ぎてるかもしれないよなあと苦笑する。

 

「違う違う、銀ちゃんと夏子が遊びに来るんだけどさ、お菓子とかあったっけ?」

 

「……無いな。夕方に買出しに行く予定だった」

 

シズクは手にしていた包丁を片付ける。俺の家に来るんだから、商店街の近くを通るはず。今から買い物に行ってくれれば、高確率で夏子に遭遇する筈……俺はそう思っていたのだが……

 

【のーブー!!】

 

「……お前が行くのか?」

 

【ノブノブ!!】

 

チビノブがお使いに行くと言う、しかし、あそこまで張り切っている姿を見ると駄目とは言えず。買い物袋を持って、うりぼーに跨って出て行くチビノブを俺とシズクは見送る。

 

「大丈夫かな?」

 

「……メモ入れてあるから大丈夫だと思う」

 

突然始まった初めてのお使い、大丈夫かなあと思いながらも、緋立病院で会っているし、それに探してとも伝えてあるので大丈夫だろうと思うことにする。

 

「所で、シロ。タマモは?」

 

「あーなんか嫌なにおいがするからとか言って、どこかに行ったでござる」

 

嫌な匂いってなんだろうか?また何かトラブルでも起きるのだろうか?念の為に美神さんに伝えるべきだろうかと悩む。シロはそんな俺を見ながら木刀を手にして庭に素振りに出るし……どうしようか、タマモが野生の勘で危ないと感じていることを伝えるべきなのか悩んでいるとシズクが笑う

 

「……何かあるのなら心眼も何か言うさ、それも無いなら問題無いってことだ」

 

【そういう事だ。だからあんまり心配をせずにチビと遊んでやれ】

 

俺の魂の調子を整えていて黙りこんでいた心眼だが、シズクと一緒に問題ないと言われればそうかとしか言えず、俺はチビと遊んでやれと言われたこともあり、机の上においてあった猫じゃらしを手に取りチビに向かって振る

 

「みむ!」

 

にぱっと笑い猫じゃらしを追い回すチビ。その微笑ましい姿を見つめチビノブ達が帰ってくるのを待つのだった……

 

 

~夏子視点~

 

緋立病院での蘆屋と言う異常な霊能者との遭遇、幽霊や化け物が闊歩する廃病院を駆け回ると言う一生忘れられない経験をした私は、今回の件を公にしない事を条件に安いホテルから、都内の高級ホテルへと移り宿泊することになった。GS協会の神代さんは決して事件を隠蔽したいのではなく、蘆屋と言う異常者が悪魔の中でも非常に危険な相手と繋がりがある可能性が高く、その件の調査が済むまでは公にしたくないと言う事だった。

 

(よく生きてたな……私)

 

東京に隕石を落とそうとした悪魔と関係があると知れば、私も口を紡ぐしかない。もう少し情報が整理され、緋立病院に異界が完全に消滅しているかの確認が済むまではと言う条件だが、それは至極当然だと思った。もしあの事件を公表して子供が夜中に忍び込む危険性を考えれば黙ることは当然だと思う、それに2~3日の間中には結果が出るなら暫くの間黙っている事は何の問題も無い。それよりも現在進行形で問題があるとすれば……

 

(どこやねん……)

 

商店街の近くらしいけど、まずその商店街が見当たらない。朝出発する前に銀ちゃんからの電話で簡単な地図を作ったけれど、話だけなのでこれもあっているかどうか自信が無い。少しばかり恥ずかしいけど、誰かに聞いてみようかと思った時、風に乗って楽しそうな声が聞えてくる。

 

【ノッブーノブノブー♪】

 

「ぷっぎっぎー♪」

 

物凄く陽気な鳴き声に振り返ると大型犬くらいの猪の上に跨った小人が棒をぶんぶん振りながら進んでいた。

 

(あれは……間違いない)

 

横っちの家で飼われてるペットと何かだ、横っちが病院に飛び込んで来た時に見たので間違いない。もしかしたら頼んだら、連れて行ってくれるかもしれない。そう思い、私は来た道を引き返す、その姿を見れず見失ったと思いきや、脇道のほうから風に乗って声が聞えてくる

 

【ノーノッノー!ノーブウ!】

 

「あーはいはい、これね。お使いえらいね、チビノブちゃん」

 

【ノッブー♪】

 

……なんでノブノブしか言ってないのに意思疎通できるんだろうか?声を掛けようと思ったんだけど、和菓子屋の店主と会話してる姿を見て、思わず足が止まる

 

【ノーブウ!】

 

「はい、1500円丁度ね。また来てねー」

 

「ぷぎー」

 

【ノッノー!】

 

ノブーとぷぎーと鳴きながら和菓子屋から背を向けて歩いてく1匹と1人?を追いかけようとして……立ち止まる。私は知ってるけど、名前も知らないし、そもそも意思疎通が出来ないので私の伝えたいことが伝えられるのか?と言う不安。でも横っちの家に行く最後の希望なわけで……ここは話しかけるしかない。そう決意したとき

 

「ぷぎゅうー」

 

【ノッ!】

 

猪と小人が既に私の目の前にいた。少し驚きながらも、この反応を見れば友好的に思える。もしかすると、横っちが迎えに出してくれたかもしれないという淡い期待もある

 

「あの、横っちの家に行きたいんだけど……」

 

【ノッノー!】

 

元気よく返事を返して、歩き出す猪。えっとお?これはついて来いって事なのかな?暫く後姿を観察していると振り返る

 

【ノ?】

 

鳴き声なので言葉の意味は判らないけど、その反応を見ればついてこないの?と尋ねているような気がして、私は慌てて猪の後を追いかけて歩き出すのだった……

 

「なんでおるねん」

 

「い、いやあ、終わってすぐタクシーを呼んで」

 

私が散々迷って、猪と小人ちゃんに会わなければ辿り着けなかったというのに、なんで家の前で銀ちゃんにあうんや。汗をだらだらと流している銀ちゃんのわき腹にグーパンチを叩き込む

 

「レバー……レバーはあかん」

 

「しらへんわ。案内してくれておおきにな」

 

脂汗を流して呻いている銀ちゃんを無視して、私をここまで案内してくれた小人ちゃんにお礼を言うと、嬉しそうに手をぶんぶんと振る小人ちゃん、意思疎通は難しいけど案外可愛い子なのかもしれない。私はそんな事を考えながら呼び鈴を押そうとしたんだけど

 

「せんせーのお友達でござるなー、せんせーは調子があんまり良くないでござるから、そのまま入るといいでござるよー」

 

庭の方で赤いメッシュが入った白髪の幼女が木刀を振りながら、そう声を掛けてきて

 

【あ、いらっしゃい。横島さんに聞いてますよ、ゆっくりして行って下さいねー】

 

巫女装束の幽霊の美少女が窓から飛んでいく姿を見て、随分見ない間に横っちってかなり変わったんじゃ?そんな不安を抱きながら、小人ちゃんと猪が家の中に入っていく後を追って、横っちの家の中に足を踏み入れるのだった……

 

 

 

~カオス視点~

 

ガープと遭遇したという美神達。その話の中で名も無き神霊と、日本を沈めることが出来る可能性を秘めた存在と聞いて、ワシは即座に死津喪比女の事を思い出していた。だが状況は確実に前回よりも悪いだろう……

 

(ガープが既に関わっているとなると……やはり厳しい……か)

 

前回は植物が枯れる特性の呪術を組み込んだライフル弾を使用した。だがガープが手を加えているとなると、それも有効打になるとは思えない……

 

「手を借りるとなると……難しいがアシュは必要じゃろうな」

 

美神達が対峙した三葉虫のような怪物。これに腐食性の体液を持っていたという報告を受けているが、当然前回ではそんな能力は無かった……一応準備していた霊具は全てが無駄とは言わないが、一部は更に改造する必要性が出てきた。

 

「ドクターカオス、銃弾の方はどうしましょうか?」

 

「マリア、すまないの。一時保留じゃ」

 

回収された遺骸を調べて、相手に有効な調合した方が良いだろう。耐久力はさほど高くないので、簡単に倒すことが出来ると聞いている。だが神通棍に始まる霊具を使い捨てにする訳には行かない。ガープの事だ、白骨温泉の付近だけとは考えにくい、天界か魔界、そして東京などのどこかで動いてくる可能性も十分に……

 

「マリア、すまないがテレサと一緒にブラドーのところに行ってくれんか?」

 

「それは構いませんが、どうしたのでしょうか?」

 

白骨温泉周辺と考えているが、それすらも間違いの可能性がある。名も無き神霊が白骨温泉の周辺にいるという情報は掴んでいる、だがあくまでそれは名も無い神霊の1体に過ぎない。他の場所にも存在している可能性もある、なんせ日本には八百万の神がいると言う。どこかにまだ祭られていない神も存在する可能性も十分にある

 

「ブラドーならば微弱な神通力も感知できるじゃろう。それを調べて欲しいと伝えて、マリアとテレサもそれを手伝って欲しい」

 

少し怪訝そうな顔をしたマリアだが、わかりましたと頷き地下研究室を出て行くマリアを見送る

 

「失敗したのー」

 

チビノブに頼まれて作った霊具は興が乗りすぎてなんかとんでもない物になっておるし……白骨温泉周辺と思い込んでいたのが間違いなく失敗だと思う。

 

(いや、失敗と思う込むのもそれはそれで間違いか)

 

白骨温泉周辺ではないかもしれないと言うのは、ワシの逆行の記憶から推測された自体だ。勿論それはガープ達の知らない情報だ……

 

「上手く行けば……封じ込めれるかもしれん」

 

前回と異なり神魔は東京に多くいる。それを利用する事で東京で起きる大地震を封じることも可能かもしれん、それに津喪比女の本体の復活を防げる可能性も……そこまで考えて、前提条件が間違っていることに気付いた。

 

「いや、それも違うか」

 

津喪比女は穏やかな神霊として、神代琉璃の妹で氷室神社に預けられている「氷室舞」と親交が深いと聞く、本体を封じるのではなく。こちらで利用も可能かもしれない……

 

「これは少々リスキーじゃがワシも動くか」

 

どうせこの出来た霊具を横島の家に預けてくる予定なんじゃ、そのままブリュンヒルデの所に足を向けても良いじゃろう……いや、アシュのところの向かうのが先かも知れんな……

 

「む、誰じゃ、この忙しい時に」

 

チャイムが鳴るが、マリアとテレサは先ほど出て行ってしまったし……ワシが出るしかないの……地下研究室を出て玄関に向かう。控えめだが何分かの間隔でチャイムが押される、控えめなのかそれともしつこいのかと首を傾げながら玄関を開く。

 

「はいはい、どちら……何をしておるんじゃ?」

 

新聞か、それとも新入りの押し入りか、厄珍のつながりで霊具を作って欲しいと言うGSが押しかけてきたかとか色々考えていたんじゃが、扉を開け目の前にいる人物を見て思わず呆れる。動きやすそうなジーパンと赤いシャツ、そしてその上にGジャンと明らかに小僧を意識した衣装に身を包んだ小竜姫様がいれば誰だって驚く、そもそも妙神山にいる筈の神族が何故と言う言葉が脳裏を過ぎる。

 

「えっとですね、天界と人間界を自由に行き来出来るゲートを作ったので神族として派遣されて来たんです。それで……その横島さんの家は何処でしょうか?」

 

ブリュンヒルデに貰った地図は落としてしまいましたし、正直街にも慣れてないので戻れるかも不安で、美神の事務所も判らないと言う小竜姫様。ワシは思わず深くため息を吐く。だが個人的に動き、ガープ陣営に捕まるリスクを考えれば、小竜姫様と一緒に行動出来れば安全は確保できる。ワシはそう思うことにした……と言うか、そうでも思わないとやってられないと思ったと言うのもある。

 

「小僧の家に行くから案内はしてやるわい」

 

「本当ですか!ありがとうございます」

 

華の咲くような笑みを浮かべる小竜姫様。また小僧の周りが大騒動になりそうじゃなと苦笑し、小僧の家に運ぶ霊具を持ってくるから待っていて欲しいと頼み、地下研究室に置いてあるチビノブの装備を取りに行く為に地下研究室に引き返す。まぁ考えようによっては直接神族に話を通す事も出来るし、少しばかり面倒だがそう目くじらを立てることでもない。自分にそう言い聞かせながら、机の上に置かれている新しい霊具の設計図や、津喪比女の使い魔の昆虫の分析サンプルなどを金庫の中に戻し、代わりにチビノブの装備を担ぎ上げその場を後にするのだった……

 

 

~タマモ視点~

 

一方嫌な予感がすると言ってシロと別れたタマモはと言うと……白竜寺のある山の中を駆け回っていた

 

「こらー!待てって言ってるでしょうがぁッ!!」

 

「いやーッ!!あたしはまだ死にたくなーいッ!!!」

 

ニ房の黒髪を翻し、少し変わった学生服と言う感じの服に身を包んだ少女をタマモは犬歯を剝き出しにして追い回していた。

 

「何日も何日も横島を見てたのはあんたねッ!!」

 

緋立病院に向かう前から、ちょくちょく感じていた視線。その主をこの少女だと決めつけ、正直に白状しなさいと叫ぶ

 

「ち、違うし!そ、そんなに何日も見てないわよ!」

 

「見てたのは認めたわねえッ!!」

 

横島のストーカーを見つけたと、鬼気迫る表情で追いかけるタマモと、殺されるーっと叫んで風をまとって逃げ回るカマイタチの少女。

 

「大体あんたの住処は妙神山でしょうが!なんで東京にいるのよ!はっ!横島を追いかけてきたわねッ!?」

 

「べ、別にそれを責められる理由は無いでしょ!?いいご主人を見つけて追いかけてきて何が悪いのよ!?」

 

横島を主人にすると決めたカマイタチは長い時間を掛けて、東京に辿り着き。横島に接触するまえに、タマモに発見されて追い回されいたのだ

 

「だ、大体!あたしみたいな弱い妖怪見逃しても良いじゃない!弱いものをいじめるのかっこ悪いわよッ!」

 

妖獣としては最上位のタマモ、それに対してカマイタチは下位も下位、3人揃って1人前なのに、1人ではその能力も満足に使えない。弱い物いじめと叫ぶのも判らないでもない

 

「これ以上、私と属性が被るのはいらないのよ!!」

 

「何それ!?酷くない!?」

 

うるさいと怒鳴り、カマイタチを追い回すタマモ。そしてそんなタマモから半泣きで逃げ回るカマイタチ……止めに入る者も助けてくれる者もいない

 

「そもそもなんであたしが怒られないといけないのよ!そもそもそっちこそ横島の何よ!」

 

「……家族」

 

「今の間はなによ!そっちだって押しかけてるんじゃの!?責められる理由も責めていい理由も無いでしょう!横島の彼女とかじゃないんだからッ!どうせ妹扱いなんでしょ!?」

 

東京に着てすぐ追い回されたこともあり、タマモの弱点見たりと畳み掛けるように言うカマイタチだが、それは完全に悪手だった。

 

「言ったわね……私の気にしてることを言ったわねえッ!!」

 

タマモの周りに狐火が飛び交い、それが容赦なく顔の近くに叩き込まれ、カマイタチは半泣きから号泣に変わった

 

「なんであたしがこんな目に会うのよー!ただ優しそうな主人を見つけたってだけのにぃッ!」

 

「待てコラアアッ!!」

 

カマイタチの殺されるーっと言う悲壮感に満ちた叫びと、タマモの怒気が満ちた怒鳴り声は白竜寺にまで響いていた

 

「なーなんか凄い大騒ぎ聞こえね?」

 

「俺は何も聞えない、片方は聞き覚えのある声だが、俺は知らないし、何も聞えない」

 

陰念は無言で立ち上がり、窓を閉める。それは下手に関われば大変なことになると知っているからこその陰念の自分の身を護るため防衛術なのであった……

 

「今なら9割殺しで許してあげるわよッ!!」

 

「それ死んでる!死んでるからぁッ!?」

 

なお、その日の日暮れまでタマモの怒声とカマイタチの泣き声が止む事は無いのだった……

 

 

 

リポート27 同窓会 その2へ続く

 

 




次回は夏子と銀ちゃんが横島の周りを見て、どういう反応をするかとかを書いていこうと思います。横島の回りを見て、夏子と銀一が驚く所は書いてみたいですね。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします

視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか

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