GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! セカンド   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです。今回からは第2部の連載開始となります。今回は原作の話にオリジナルの要素を加えて書いて行こうと思っています。それでは新連載のGS芦蛍!絶対幸福大作戦!!!セカンドもどうかよろしくお願いします


リポート1 初めの一歩
その1


 

リポート1 始めの1歩 その1

 

GS協会から指定されたと言う除霊試験……私も横島も別々の場所でその試験に挑むことになったんだけど

 

【【シャアアッ!!!】】

 

「ちょっとこれは洒落にならないわねッ!!」

 

突っ込んできた2体の悪霊の間をスライディングで潜り抜け、弾かれた神通棍を拾い上げて構える

 

(Cランクってレベルじゃないわね)

 

明らかにただの悪霊から変化しようとしている……美神さんから貰った指示書ではCランクの悪霊1体とD~Eランクの雑霊が20弱と言う厳しくはあるが、単独でも除霊出来るレベルの相手の筈だった。所が蓋を開けてみれば雑霊を片っ端から喰らって変化している悪霊が2体。いきなりの奇襲で神通棍を取り落としこそしたがやっと拾い上げる事が出来た

 

【【ゲッゲッ!!】】

 

嘲笑うように笑っている悪霊を睨みつける。奇襲でペースを崩されることになったが、今はもう大丈夫だ。落ち着いて対応できている……だけどある不安が頭を過ぎる

 

(横島は大丈夫なのかしら……?)

 

私の方でこれなのだから横島の方だってきっと同じようになっている……そう思うだけで酷い焦燥感が襲ってくる

 

「時間をかけている場合じゃないわね!」

 

多分横島の事だから上手く逃げてくれていると思うけど……もしもと言う可能性もある

 

【シャアアッ!!!】

 

「邪魔ぁッ!!!」

 

突っ込んできた悪霊の頭を神通棍で殴り飛ばし、そのまま破魔札を殴りつけるように叩きつけ起爆させ強引に除霊する

 

【ギガア!?】

 

「お前も邪魔だぁッ!!!」

 

相方が吹き飛んで動揺している悪霊に向かって霊波砲を打ち込み、こちらも除霊し慌てて除霊現場を後にし

 

「横島。無事で居てよ」

 

バイクに跨り美神さんの事務所へと向かおうと思ったのだが……

 

「いや待って、ここは横島の家ね」

 

怪我をしている可能性もある。ここは先に横島の家へ向かってシズクを拾いに行こう、それにシズクなら横島の居場所を知っている可能性もある。私はそう思って横島の家へとバイクを走らせるのだった……

 

 

 

蛍ちゃんが除霊試験に挑んでから1時間ほど経った時。琉璃が血相変えて飛び込んできて

 

「み、美神さん!横島君と蛍ちゃんを呼び戻してください!2人とも12時からでしたよね!?」

 

「いや、横島君は8時だし、蛍ちゃんは11時からだけど?」

 

多分もう除霊始めてるんじゃないかしら?と思いながらどうかした?と尋ねると

 

「2人の除霊試験の現場がGS試験会場と霊脈で繋がっていたんです!間違いなくガープの影響が出てるんですよ!」

 

「はぁッ!?なにそれ!?ちゃんと調べて無かったの!?」

 

「試験現場を決めてる審査官が調べてなかったんですよ!?今日の書類整理で気付いて、慌ててこっちに来たんです!」

 

お茶なんて飲んでいる場合じゃない!椅子から勢い良く立ち上がると同時にもう1度事務所の扉が開き

 

「美神さん!横島の除霊現場はどこですか!?」

 

「……ちいっ!?見ていると心配だから情報を遮断していたのが裏目に出た!場所はどこだ!?直ぐに跳ぶ」

 

蛍ちゃんとシズク、それにチビとモグラにタマモまで事務所に飛び込んでくる。私は机の引き出しを開けて

 

「えーと確かここに控えが……」

 

横島君と蛍ちゃんの除霊現場の地図のコピーがあったはず、それを探していると

 

「おー……いてて……美神さーん……すんませーん……失敗しましたぁ」

 

【ぬぐう……除霊試験と言う割には厳しくないか?逃げるので必死だったぞ?私も横島も……】

 

横島君がボロボロの様子で事務所に戻ってくるなり、その場に倒れこむ

 

「みむう!?みーみー!!!」

 

「うきゅー!?」

 

「コーン!?」

 

チビ達が倒れた横島君を見て絶叫している中。シズクが横島に駆け寄り

 

「……直ぐ治す。動くな」

 

「頼むわぁ……さっきから右腕の感覚が無くてなあ……」

 

右腕を見ると黒っぽい靄が残っている……呪いの類を受けてしまったせいで腕の感覚が麻痺しているんだろう

 

「横島君。他に何か自覚症状は?」

 

呪いを受けているとなると適切な処理が必要になってくる。何か自覚症状が無いか?と尋ねると

 

「えっと……軽い頭痛とめまい……それと耳鳴りと……右腕の感覚が無いくらいです」

 

呪いのレベルとしては軽度ね。多分心眼とシズクとタマモの加護のおかげで呪いに対する抵抗力が高かったんだろう

 

「おキヌちゃん!厄珍でこのメモの薬を貰ってきて。大至急!」

 

【は、はい!直ぐ戻ります!】

 

横島君の症状を聞いて必要だと思われる薬品と材料をメモして、おキヌちゃんに買ってくるように指示を出す。直ぐに飛び出していくおキヌちゃんを見ていると

 

「大丈夫?他に痛い所は無い?」

 

蛍ちゃんが横島君の前にしゃがみ込んで尋ねる。すると横島君は

 

「いや、痛い所は全然無い……痺れとか、妙に寒気はするけど……めちゃくちゃおっかなかったわ……あの骸骨」

 

骸骨?横島君は一体なにと戦ったというのだろうか?呪いなんて仕掛ける事が出来る程の悪霊が東京都内にいるとは思えないが……心眼にどんな妖怪と戦っていたのか?と尋ねると

 

【恐らくだが……リッチだと思う】

 

リッチですって!?Aランク相当の要警戒レベルの悪魔じゃないの!?良くそんな化け物から逃げ切ったと正直感心する

 

「……ふう、とりあえずはこんな物だな」

 

「ん、んーん?右手に痺れが残ってる感じがする……」

 

「……そんなに直ぐは呪いを完全に解除できない、少しの間我慢しろ」

 

シズクでも治せないとは……相当強力な呪いを受けたみたいね……そんな呪いを受けて右腕の痺れだけで済んでいて本当に良かったと安堵の溜息を吐く、身体を起こした横島君が手を握ったり、閉じたりしながら私のほうを見て

 

「すんません、失敗しました。本当に逃げるので手一杯で……後その……追いかけてビルから出て来ようとしてたんで、精霊石とかもうむちゃくちゃに使って何とかビルに押し留めては来ました」

 

深く頭を下げる横島君。でもリッチ相手にGS試験が終わったばかりのルーキーが本当に良く無事で逃げてきてくれた

 

「横島君が悪いんじゃないわ。これはGS協会の実地試験の下調べが万全じゃなかったのが原因よ、本当にごめんなさい。それと無事で良かったわ」

 

申し訳無さそうに琉璃が謝るが、それを言えば琉璃の責任ですらないだろう。審査官の職務怠慢……全てがその一言で片付けられるだろう

 

「みむ?」

 

「うきゅー?」

 

「心配してくれてんのか?大丈夫やでー」

 

自分に擦り寄ってくるタマモやモグラちゃんを抱き締めて笑っている横島君。でも本当に無事に逃げて来てくれて良かった……自分の身体を抱くようにして青い顔をしている蛍ちゃんを見て、本当にそう思うのだった……

 

 

 

 

シズクに治療して貰い、漸く感覚の戻って来た右腕で頭を思わず掻いてしまう。美神さんと琉璃さんに謝られて、俺が相当危機的状況になっていたというのを初めて実感した

 

(確かになぁ、あれやばかったもんな……)

 

詳しくそのリッチの事を教えてと言われたので、紙にリッチの姿を描きながら

 

「えーと身長は多分170くらい……着てたのは……法衣?ん。多分法衣……って奴だと思います。映画とかで見る奴……除霊しながら最上階を目指していたら社長室の壁が崩れてて……えっと凄い法衣が飾られてたんだよな?心眼」

 

【ああ。除霊試験自体は自我崩壊しているという悪霊の除霊後屋上に到達し、封印式を書く事だったが……それらしい悪霊もいないのでどうしたんだろうか?と話しながら歩いていて、妙に嫌な予感がして社長室に向かったんだ】

 

そうそう屋上に続く道を歩いていて、強烈に嫌な予感がして社長室に向かって金とか銀の刺繍糸で縫われていた法衣があって、それを見つめてたら

 

「急にそれが動き出して、骸骨が魔法陣って奴から現れて……ああ、そうだボロボロのスーツ姿の男の幽霊と合体して、ノロワレヨって叫んで襲って来たんっす」

 

心眼が逃げろと叫んだので、そのまま背を向けて全力で階段を駆け下りたんだ、振るわれる杖に飛んでくる黒い弾丸を必死に避けて、逃げて……

 

「でも途中で上の階からぶち抜いて目の前に降りてきたんで……霊力のあの篭手を全力で叩き込んだですけど……ぶよんっとした感じで全然効果なくて、しかもなんか飲み込まれそうになって……心眼がビームで吹き飛ばしてくれた隙に階段を飛び降りるようにして逃げて、最後は持ってた精霊石と無地の札を20枚を使って結界を作って閉じ込めて逃げてきました」

 

ここから出してはいけない、そう思ってむちゃくちゃに使いました。それってやっぱ不味かったですか?と尋ねると

 

「いえ、良い処置よ。リッチはそこに存在するだけで死を撒き散らすわ、出入り口を封印したのは良い手よ。でもそこはやっぱり素人だから、結界の効力も不安だし後で装備を整えて除霊に向かうわ」

 

俺の除霊試験は?と尋ねると琉璃さんがごめんねと前置きしてから

 

「また今度受けなおしって形になるわ。封印を屋上に書けてないから達成とは認められないわ」

 

やっぱりかー……まあ逃げてきたからそうなるのは判っていた

 

「リッチは美神さんや唐巣神父クラスのGSでやっと対峙出来る悪魔だから、本当に良く無事で逃げて来てくれたわ。私としては合格と認めても良いけど、規則は規則だから本当にごめんなさい」

 

その変わり今度はもっと安全を確認してから実地試験の現場を決めるわと笑う琉璃さんを見ていると

 

【お薬買って来ました!!】

 

おキヌちゃんが厄珍の紙袋を抱えて戻って来る、おキヌちゃんは俺を見て

 

【良かった……大怪我じゃなかったんですね】

 

安堵の溜息を吐いているおキヌちゃんに心配してくれてありがとうと言うと

 

「本当よ。本当に無事でよかった……」

 

蛍が泣きそうな顔で言う。皆にこんなに心配かけて情けねぇなあ……やっぱりちょっと単独除霊は早かったのか?と反省していると

 

「はい、これとこれを飲んで今日は帰りなさい。リッチの呪いは強烈だから後でどんな後遺症が出るか判らないんだから」

 

美神さんに早口に捲くし立てられ、薬の瓶を押し付けられ帰るように言われ

 

「……モグラ」

 

「うきゅう!」

 

巨大化したモグラちゃんの上に乗るようにシズクに言われて

 

「いや、俺は大丈「……乗れ、お前の意見は聞いてない」

 

反論することは許さないと言う強い口調のシズクに言われて、俺はモグラちゃんに運ばれて家へと戻る事になった……

 

(心配させたくなかったのにな……)

 

この除霊試験を達成して、皆にもう大丈夫だって安心させたかったのに……結果はこの有様

 

(本当。俺って情けねえなあ……)

 

心の中でそう呟き、美神さんに渡された薬を飲んだ事で睡魔が襲って来たので、そのまま目を閉じて眠りに落ちるのだった……

 

 

 

横島君の除霊試験の現場にいたリッチを対峙する黒いドレス姿の美女……くえすだ。くえすは怨嗟の言葉を叫び続けているリッチを見下すように

 

「愚か。その程度の魔術の扱いでこの私に勝てるとお思いですか」

 

くえすは薄笑いを浮かべながら、リッチが放った呪詛に塗れた炎を障壁で弾き飛ばし

 

「魔術比べをする価値も無い、愚かで未熟すぎるリッチ」

 

リッチではあるが、リッチとしての格が低すぎる……敢えて言うのならリッチになったばかりのスケルトンメイジ。さらに霊核となっているのはここ最近自殺した人間霊で、リッチと呼ぶには程度の低すぎる……つまりくえすにとっては歯牙に掛けるまでも無い弱い魔術師としか思えなかった

 

「お前はここでDeathっちまえッ!!!」

 

魔道書を開き無詠唱で呪文を発動させる。地面から走った蒼い光がリッチを包み込むと同時に周囲の気温が一気に下がった

 

【ギ、ギガア!?】

 

リッチの姿は氷の中へと幽閉され、その活動を永遠に停止させた……これが本来のリッチならばこの氷の中でも生存していただろうが、リッチになったばかりの出来損ないではその氷に耐える事が出来なかったのだ……

 

「さてっと……まぁこんな物ですわね」

 

氷付けのリッチに手紙を貼り付けたくえすはニヤリと笑いながら

 

「そろそろ頃合ですわね」

 

転移魔法を発動させくえすが消えてから数秒後フル装備の美神が突入してきて、氷付けのリッチとくえすの手紙を見つけ

 

「やられた……このタイミングで来る?」

 

リッチを閉じ込めた氷塊に残された手紙には

 

『若手GS研修制度として横島忠夫を神宮寺除霊事務所への研修を寄越して頂きます』

 

横島を自分の事務所へと研修へ来させるようにと書かれているのだった……

 

 

リポート1 始めの1歩 その2へ続く

 

 




原作での幽霊ではなく、その幽霊が生前に集めていた物を媒介にリッチが生まれてしまったので横島の単独除霊は失敗となりました。そして横島君はくえすの事務所へ研修へ向かいますが、そこについても美神とくえすとの話し合いとか、失敗して落ち込んでいる横島を書こうと思っています。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします

視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか

  • サイドまたは視点は必要
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