GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! セカンド   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです。今回は氷室神社での話を目標に書いていこうと思います。話のラストで襲撃が1回あるかなと言う感じですね
今回もかなり長編リポートとなりますが、今回の更新もどうかよろしくお願いします


その3

 

リポート28 切り開け、己の未来 その3

 

~美神視点~

 

氷室神社までの道はナナシとユミルの2人の妖精が先頭を進んで引き受けてくれた。レブナントと交戦し、それを退けたと言う妖精は正直認めたくは無いが、私よりも強いかもしれない

 

【横島、何かあったのかの?】

 

【問題ですか?】

 

木の枝の上から飛び降りてきた牛若丸と茂みを掻き分けて出てきたノッブ。レブナントと遭遇して無くて本当に良かったと思う

 

「物凄いトラブル。レブナントがいるらしい」

 

横島君の言葉に2人の眉が吊上がる、東京での戦いで役に立たず殆ど一撃で倒された事を思い出したのだろう

 

【……こりゃ少しばかりマジで行くかの】

 

【次は負けません】

 

2人の雰囲気が鋭く、そして重い物に変わる。こういう姿を見ると本当に英霊だと実感する

 

「うりぼーが迎えに着たけど、どうかしたの?」

 

「っとと、もう少しゆっくりで良いでござる」

 

「「「ぷぎゅう?」」」

 

増えて大きくなったうりぼーにタマモとシロを迎えに行って貰ったのだが、正直2人もレブナントに遭遇していなくて良かったと心から思う

 

「話は後、氷室神社についてから説明するわ」

 

私の険しい顔にただ事ではないと判断したのか、それ以上話を聞かずうりぼーの上から降りるシロとタマモ。うりぼーに乗って移動は考えたんだけど、この人数では流石にうりぼーにかかる負担が大きすぎる

 

「……この道を覆ってる神通力が弱くなって来ている」

 

「山全体に薄く広く延ばし始めているようですね。急ぎましょう」

 

シズクと小竜姫様の言葉に頷き、早足で山道を進む。不幸中の幸いは山道ではあるが、それでも御神体へ向かう道と言う事である程度整備されていることであろう

 

「神宮寺さん、どうかしましたか?どこか痛めているとか?」

 

「え、ああ、いえ、違いますわ。ただ気になることがあったんですわ」

 

少し遅れているくえすに気付いた横島君がくえすに尋ねるとくえすは気になることがあると言って、周囲を見回す

 

「どうかしたの?」

 

「……魔力の流れが妙なんですわ」

 

魔力の流れ?でもそういう流れがおかしいなら心眼が何かを言ってもおかしくないはず

 

「くえすの気のせいじゃない?」

 

「気のせいなら気のせいで良いんですわ、でも何か引っかかるんですわ」

 

蛍ちゃんの言葉に険しい顔のまま返事を返すくえす。心眼でも感じ取れないような極微弱な……

 

「もしかしてガープとかの魔力もあるとか?」

 

「……その可能性も十分ありますわね」

 

ビュレトの魔力をその身に宿すくえすは人間ではあるが、その存在のありようは魔族に近い。眷属同士の力の共鳴でその何かを感じ取っているのかもしれない

 

【調査が必要ならばワシとくえすが残るが?】

 

ノッブの言葉に少し考えているとくえすがその必要はありませんと口にする。

 

「留まるリスクの方が高いですわ、氷室神社から式神と使い魔を飛ばしましょう。横島と琉璃も手伝ってくれればすぐに済みますわ」

 

妙な流れがあるとだけ覚えておけば良いと言うくえすに頷き、氷室神社への道を進んでいるとこんな山の中には不釣合いな屋敷が姿を見せる

 

「随分と大きい屋敷ね、早苗ちゃん。ここらへんの地主も兼ねているのかしら?」

 

「いやあ、わたすはあんまり詳しくねえんだが、なんでも300年前にあの祠と社を子々孫々で護ると言う条件でこの土地を与えられたんだ」

 

また300年前と言うキーワードが出てきたわね。この神社もおキヌちゃんと間違いなく関係があるはず……あの祠に御神体が祭ってあると聞けばそれはまず間違いないだろう。

 

「早苗!その方……いえ、神代さんまで……とりあえず、お上がりください」

 

社の掃除をしていた男性が驚いた様子で一瞬私達を見たが、私達の中に琉璃の姿を見つけるとその顔色を変えてどうぞと笑う。どうもある程度は日本に今何が起きているのかある程度は理解しているみたいね

 

「あれ?蛍、美神さん。神社がここだけ無事ですよ?」

 

「ほんとね……よっぽど氷室神社の御神体は強力なのかもしれないわね」

 

まずは氷室神社にある昔の事件の記録、それを調べることを優先しましょうか……おキヌちゃんの事や、昔に何があったのか、それを知らないことには何も始まらないしね

 

 

 

~横島視点~

 

氷室神社は広いが、それでも全員が入ることが出来ず。知識的に一番劣る俺と興味があんまり無いと言うシロとタマモと一緒に俺は庭で待つことにした

 

「あ、舞ちゃん。元気?」

 

「うん、元気。横島君も元気そうだね」

 

縁側にちょこんと座っていた舞ちゃんを見つけ、手を振りながら縁側に向かう。ナナシとユミルも舞ちゃんの近くに座り、饅頭を抱え込むにして齧っている

 

「出てきていいぞー」

 

チビやうりぼー達をリュックやケージから出してやると庭の上で遊び始める。背中に背負っていたチビノブも降ろしてやるとチビ達と一緒にはしゃぎ始める

 

「……こんにちわ」

 

「こんにちわ」

 

「こんにちわでござるよー」

 

人見知りの激しい舞ちゃんはすすすっと離れながらシロとタマモに挨拶を返す。

 

「みみーむ?」

 

「む?それか?もてるなら持ってもいいぞ?」

 

縁側に立てかけてあったユミルの剣をチビが手に持ち、ぶんぶんと振り回す。かなり大きいのに見た目と反して随分と軽いようだ

 

「なあ、ユミルだっけ?あの剣の材料って何?」

 

チビに剣を作ってやる約束をしていたが、丁度良い材料がないのでチビを待たせていた。だけどあの剣の材料を使えばいいチビの剣が出来そうだ

 

「あ、あれはシズがくれた奴だから、シズに聞いて見るよ」

 

ユミルではなく、舞ちゃんが返事を返す。シズ……ナナシとユミルをくれた神様だっけ……でももしかしてその神様ってガープに利用されて暴走しているんじゃ……

 

【舞、呼んだかえ?】

 

「ぬおっ!?」

 

突然聞えてきた声に振り返ると10歳くらいの幼女が俺の隣にいて、思わず後ずさる。

 

「……あんたなに?」

 

「人間ではないでござるな」

 

【うむ。その通りだ、ワシはシズ。名も無い神霊じゃ】

 

いや、いるじゃん……名も無い神霊がガープに操られているかもしれないって聞いていたけど、ここにいるし……もしかして別の神様が操られているのだろうか……

 

【神にしては力がないな、精神だけを切り離したのか?】

 

心眼がちょっと俺には理解出来ない難しい話をする。精神だけとか俺には全然理解出来ない

 

【うむ、ガープとか言う金色のやからに力の大半を奪われてしもうた】

 

「それ駄目な奴ッ!!」

 

やっぱりこの人が力を奪われた神様だった。思わず叫んでしまった俺はたぶんと言うか絶対悪くない

 

「なに、そう気にするまでも無い。シズの力を奪って作られた怪物を倒して奪い返せばいい」

 

「簡単な話だ。ただ重機とか言うでかい車よりも2倍くらいでかいが」

 

「「「それ全然簡単じゃないッ!!!」」」

 

俺とタマモ達の悲鳴が重なった。気にするまでも無いとか、簡単な話とか言っているけど正直そんなレベルではない。本当に大変な事になっているっていうレベルだと思う

 

【じゃから、おキヌを呼び戻したのじゃ、彼女がおればこの地の霊脈を使う事が出来るからな】

 

さらりと告げられた言葉に一瞬何を言われたのか理解できなかった。舞ちゃんに大丈夫?と言われて我に帰る

 

「お、おキヌちゃんはここにいるのか!?どこに!近くにいるのか!」

 

【落ち着け小僧】

 

ビシっとでこぴんされて思わず額を押さえて蹲る。姿は幼女だけど凄まじい力だった……

 

【元よりおキヌはこの地の神になるはずだったんじゃ、霊脈の力を引き出すにはこの地と一体化する必要があるが、そのまま消えることも無い。自然と出てくるのを待つんじゃな】

 

「はい、シズ。お茶」

 

舞ちゃんがマイペースにお茶を差し出し、それを受け取り縁側に腰掛けるシズ。とりあえず、おキヌちゃんが無事でよかったと思うべきなのだろう

 

「横島君がユミルに上げた剣と同じ材料が欲しいって」

 

【む?そうなのか?うーむ……力を取り戻したら譲り渡そう。だから手伝ってくれるの?】

 

元よりそのつもりなので、それに関しては何の問題も無いけど……無いけど

 

「重機よりデカイってどんな化け物よ」

 

「ちなみに下半身はさそりで馬鹿でかい上半身がついてるな、霊力弾を撒き散らしてくる」

 

「後は腕を切り落としたが、殆ど一瞬で修復された。恐ろしいほどの再生能力持ちだ」

 

「死ぬでござるよ」

 

全くその通りである、どう考えても勝てる気がしない。氷室神社の方からも

 

「「「「勝てるかぁッ!!!!」」」」

 

美神さん達の怒声が聞えてくるので同じ話を多分聞いているのだろう。このままでは日本が沈むが、それにしても敵が強大すぎるだろう

 

【勝算が無い訳ではない、全てはおキヌ次第。今は座してその時が待つのを良かろう】

 

「シズもナナシもユミルも考えてくれてるから大丈夫だと思う」

 

それに美神さん達も何かを考えてくれるだろうし……ここは待つしかないんだろうな、あんまり時間がないのは承知しているけど……俺は縁側に再び腰掛け庭を駆け回っているチビ達を見つめて精神の安定を図るのだった……

 

 

 

~蛍視点~

 

氷室神社の中にいた導服の幽霊……300年前に知性を無くして暴れていた中国から流れ着いた神霊をおキヌさんを使って封じたと言う幽霊に私を含め、全員の批難の視線が向けられる

 

【待て待て、落ち着いてくれ。私は確かにキヌを人身御供にした。それは認める、だが、反魂の法で蘇れる様に手筈は整えてある。祠を見ただろう?】

 

あの氷の中に眠るおキヌさんの遺体……確かに状態は良く、条件さえ揃えば反魂の法は不可能ではないでしょう

 

「ですが、神魔に処罰の対象となる可能性は考慮しているのですか?」

 

【む、それはその……申し訳ないとしか】

 

死者蘇生は神魔でも重罪になる、勘九朗さんの件は本当に本当の特例処置だ。仮に生き返ったとしても、おキヌさんのその後の人生の事を考えていない導服の幽霊。術者としては優秀でも完全に詰めが甘いですね

 

「小竜姫様。処罰の対象とかになるの?」

 

「……良いですよ。私の胸の内に留めておきます、横島さんに恨まれたくないですし」

 

神魔としては報告するべきだろうけど、小竜姫個人としては見逃します。多分百目を通じて監視している上層部もそれくらいの慈悲は持っていると思いますから

 

「……とりあえず。お前の話を聞く気は無い、私達に話を聞いて欲しかったらキヌを連れて来い。それからだ」

 

【……判りました。すまないが、後は頼む】

 

神主に頼んで姿を消す導師、言ったら悪いですが私達の中で導師の評価は地に落ちている。ここにいたら話がこじれるだけなので、今はいない方が良いと思う

 

【あんな良い娘を生贄にするとか正気じゃないの】

 

【全くですね。ああいう知識だけのが鬱陶しいんですよ】

 

「……頭でっかちの無能だな」

 

ボロボロに言われているが、正直その通りだと思う。神霊が暴れていると言うが実際は其処まで大きな被害ではなく、間伐や軽度の地震と噴火に留まっていた。しかもその地震と噴火でこの周辺の土地が整地されたとなるとそこまで悪い影響は出ていない、本当に日本に大きな被害が出ているとすれば間違いなく神魔が動いていた。つまり人間側の暴走に近い形になってしまったのだと私は考えている

 

「では改めまして、氷室神社の神主の氷室総一郎です」

 

正座したまま頭を下げる総一郎氏。霊力は……平均ほどですが、良く身体が鍛えられているのが良く判る。

 

「日本全体に地震が起きているのは判っていますよね」

 

「はい。その件に関しても導師様とナナシ、ユミルと、そして力を奪われてしまった神霊シズ様が動いています」

 

調査結果を送ろうとしたのですがと言う総一郎氏。だが地震の影響で東京までは情報が送る事が出来なかったのだろう

 

「シズと言う神霊が暴走しているんじゃないですか?」

 

「シズ様は完全に己が暴走する前に精神と知識だけを切り離して、完全に神通力を失う前にガープに操られた肉体を封印しました。ですが……結界も破壊される寸前で、その影響で地震が日本全土に発生していると思われます」

 

精神と知識だけを切り離す……神魔としても本当に最後の最後の手段だ。だが、それには莫大なリスクが伴う。この場にいる全員がそのリスクを一瞬で理解した。

 

「精神を切り離すとはまた厄介な事をしてくれましたね」

 

「……それしか手段が無かったのだろう」

 

ガープの精神操作か、肉体操作、どちらにせよ、完全に操られる前にと行動したのだろう。ただ精神がないのでは、残された器は完全に暴走する。

 

「搦め手は使ってこないけど純粋な力の暴力で押し潰してくるわけね」

 

「結構厳しい戦いですね」

 

神通力やその神特有の特殊能力を失ってはいる物の知性を無くし暴れるというのは余りにも厄介な相手である。

 

「これは遠目ですが、暴走した肉体が戦闘特化で作り上げた肉体になります」

 

差し出された写真を見て、思わず気が遠くなった。人間よりも遥かに巨大な肉体、下半身は8本足の蜘蛛の様な姿だが、その前には巨大なハサミのような器官が見て取れる、上半身は鎧のような物で覆われているが筋骨隆々なのがぶれていても判る

 

「大きさ予想はどれくらいですの?」

 

「5~8m級だと思います、この写真を収めた時はもっと小さかったようですが、今はもっと巨大化している可能性もあります」

 

巨人と戦う事になるわけですか……しかも地霊となると搦め手は無くても、霊脈から霊力を取り込んで回復する可能性は十分にありますね

 

(応援要請が必要かもしれないですね)

 

ただ天界と魔界でも同時にアスモデウス陣営が行動を始めているので、応援を呼ぶのは難しいかもしれないですが……それでも駄目元で応援要請は出しておくべきだと思う

 

「応戦したナナシとユミルに寄れば、霊力弾を撒き散らすや、霊波砲を吐き出すなど知性はやはり低いようですが、ダメージを与えても即

座に回復する能力と、異形の使い魔を召喚する能力を持つようです」

 

「「「「勝てるかぁッ!!!!」」」」

 

思わずそう叫ぶ美神さん達。回復能力があって、手下を作り上げる能力まで持つとなると少々……いや、些か厳しい相手だ。

 

「いえ、実は勝算が無いわけでは……」

 

勝算が無い訳ではない、そういいかけた瞬間。神社の中に警報が鳴り響いた

 

「馬鹿な!結界が崩されただと!?」

 

その言葉を聞いて私達は弾かれたように部屋を飛び出す。恐れていた事になってなければ良い……そう祈っていたのですが

 

「こんにちわ、横島忠夫。お元気そうですね」

 

「……レイちゃんか、それなりに元気だよ」

 

鯛焼きを片手に横島さんに声を掛けるレブナントの姿に私達の嫌な予感が的中していた事を悟るのだった

 

 

 

~レイ視点~

 

氷室舞の誘拐、それを成し遂げる為に私は氷室神社に来た。だけど、横島達の姿もあり一瞬どうすればいいのか悩み、悩んだ結果

 

「……連れて来て」

 

自分で手を下す事をやめ、手に握っていたレブナント眼魂を懐に戻しながらそう指示を出す事にする。

 

「「「「!!!」」」」

 

連れて来た昆虫や、奇妙な人型を横島達に差し向けることにして、私は近くの石の上に腰掛け鯛焼きを齧る

 

「食べますか?」

 

美神達が戦いを始める中、私を警戒し目の前に来ていた横島に鯛焼きを差し出しながら食べますか?と尋ねる。

 

「い、いや、いらない。そ、それより何をしに来たんだ!?」

 

横島が警戒しているが私は今戦う気も無い、ガープ様に出された命令をどれから果たせばいいのか判らない、だから私は何もしない。命令違反とかで文句を言われても困るから

 

「氷室舞をつれて来いって言われたけど、横島達と戦えって命令されてないから私は何もしないだけ」

 

命令違反は駄目だからと言うと横島はきょとんとした顔になり、その身に纏っていた闘志は完全に霧散する。

 

「え?本当に戦わないの?」

 

「私は戦わない、でもあいつらは知らない」

 

結界は壊した。だけどそれだけ、氷室舞を連れ出そうにも氷室舞の前には横島がいる。そうなると横島と戦う事になる、それは命じられていないので戦う訳には行かない

 

「……それなりに強いけど頑張って」

 

「……えっと、ありがとう?」

 

「どういたしまして?」

 

互いに首を傾げながら会話を交わす、確かに戦闘は始まっているがそれでもこんな話をするくらいの余裕はある。つまり、この段階で氷室舞を連れ出すという作戦は失敗していると同意義なのだ

 

(でも観察はしておこう、今後の為に)

 

多分今回の氷室舞を連れ出すのは失敗すると思う、そんなに沢山手駒をつれて来たわけじゃないし……まさか横島達がいるなんて思っても見なかった。だからレブナント眼魂は持ってるけど、今私に戦うつもりは微塵もない。眼魂や篭手がだけどそれは問題じゃない、氷室舞を攫え、それだけしか命令されていない。戦えとも殺せとも、横島を連れて来いとも言われていない。だから私は戦わない……だけど……私と戦うというのならば……

 

「!」

 

【下がれ、横島!】

 

私の殺気に気付いた横島の顔が青くなり、この場にいない誰かの声が響く。多分あのバンダナに浮かんだ眼の声なんだろうなあとぼんやりと思いながら紙袋の中から新しい鯛焼きを取り出す……前に自分は戦えると言う事を証明する為に眼魂を取り出す

 

「戦うって言うなら……死ぬ覚悟をしてもらわないと私も困る」

 

レブナントだけではない、渡された複数の神霊眼魂を取り出し告げる。私は何をしたいのか、何をすればいいのかなんて判らない。でも排除されるのも、廃棄されるのも嫌だ

 

(……私は存在したい)

 

命令には答える、やるべきことがそれだから

 

命令しないことには何もしない、それはやらなくてもいいことだから

 

廃棄されたくない、それは私が消えてしまうから

 

それは駄目だ、それだけは何があっても嫌だ

 

廃棄するというのなら私は抗う

 

だって私は消えたくないから……

 

「私は廃棄されない、他の私がいても、レイと言う私は私だけ。だから私を脅かすなら……死んで」

 

これは私が私に出した命令、これだけは何があっても護りぬく、抑揚の無い平坦な声のレイの声だが、その声には確かに強い感情が込められており、感情や自我のない筈のレイの眼に確かに宿る強い意志の光の現れであり、そしてレイが確かに生きていると言う証なのだった……

 

 

リポート28 切り開け、己の未来 その4へ続く

 

 




次回は戦闘シーンなので丁度いい所で区切らせてもらいました。レイには不信なフラグ、2回目の登場ですが出るときにはメインを張ってもらいたいですしね。次回の戦闘は複数の視点で進行して行こうと思いますが、次回では仮面ライダーは無しで行こうと思います。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします

視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか

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