GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! セカンド   作:混沌の魔法使い

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トトカルチョ 絶対に興奮してはいけない横島家24時 朝編

トトカルチョ 絶対に興奮してはいけない横島家24時 朝編

 

~蛍視点~

 

普通に家にいたはずなのに、気が付いたら映画館みたいな場所にいた。何を言っているか判らないと思うが、私が一番混乱している。

 

「……ここは?」

 

「あれ?なんで私こんな場所に?」

 

「……なんでしょうね、物凄く寒気がするんですけど」

 

「zz……zzz……」

 

「おーい、起きろー?駄女神ー?「誰が駄女神ッ!……ってここ何処なのだわ?」

 

わいわいと一気に回りが騒がしくなって振り返ると、くえすと琉璃さん、それに小竜姫様とネロ、そしてリンと偽名を名乗ってるエレシュキガルの姿があった。統一性も関係性もない、強いて言えば人間でもない面子が6人集められていると言うことに困惑していると急に周りが明るくなり、思わず手で顔を隠した。

 

「やあ、よく来てくれたね。ま、私が召喚したんだけどねッ!はは」

 

……物凄く聞きたくない声が聞こえた。手をずらして声の主を見て私達は絶句した。青い清楚ともとれるワンピースに、白い日傘をさしてニコニコと笑う絶世の美女……だけど、その身に纏う覇気は神魔を完全に超えている。

 

「お?明星か?余と女神を呼んで何の用事だ?」

 

「ちょっと面白い事を思いついたのさ、まぁ立ち話もなんだから座るといい」

 

心の底から座りたくない。だけど、座らないと何をされるか判らないのでびくびくしながら椅子に座る。

 

「いやね。私ほど長く生きていると退屈と言うのが嫌いでね。それで何か無いかなと思っていたら、面白いのがあるじゃないか。そう、横島君だ」

 

……なんで横島はこういうやばい人にばかり目を付けられてしまうんだろう?私だけではなく、琉璃さんやくえすも遠い目をしていた。

 

「最初は横島君の精力をちょいちょいとして、君達に逃げて貰おうかと思ったんだけど……」

 

そのちょいちょいは確実に絶対に駄目な奴だと思う。捕まったら無理やりとかありそうなんだけど……。

 

「まぁ君達を傷物にしたと知ったら横島君が自殺しそうなのでやめた」

 

止めてくれてよかった。GOを出す前に1回考えてくれる人でよかったと心の底から思う。

 

「でもそれだと私の退屈を紛らわせる事が出来ない。さてどうするかとおもって思いついたのがこれだ」

 

ルイさんが指を鳴らすとスクリーンが下りてきて、カウントダウンの後ルイ・サイファープロジェクトと言う文字が大画面一杯に踊る。

 

(最上級神魔って皆こんな感じ?)

 

お父さんで知っているつもりだったけど、私は本当に知っているつもりだったのかもしれない。この訳の判らない感じは私には理解出来ないと思う

 

「絶対に興奮してはいけない横島家24時と言う企画だ」

 

「「「「「「どういう企画!?」」」」」」

 

何!?何をどう考えたらそんなアホみたいな企画名を思いつくのは教えて欲しい。

 

「ヒャクメが良く横島君を盗撮しているので、彼女の身の安全を確保する約束で24時間横島君の周りを見て貰おうという企画だよ」

 

……普通なのかな?24時間横島を見ているだけって事なのかしら?いや、それはそれで問題があると思うんだけど……。

 

「で、君達は横島君を見て、一定以上の心拍数を超えたら興奮していると言う事でおしおきだ。尻を神通棍で叩く」

 

「「「「「「なんで!?」」」」」」

 

どういう理屈なのか判らない、なんで叩かれないといけないのか謎でしかない。

 

「そりゃあ勿論乙女としてどうかと言う反応をするであろうシーンを厳選して流すからね、言い換えれば誰が一番ムッツリかって話だよ」

 

なんだろう、凄く失礼な事を言われているはずなのに何か納得している自分がいる。

 

「まぁ平常心を保てば良いって事ですから」

 

「それに逃げれる訳無いですしね」

 

「面白そうではないか」

 

「……私、こういうの嫌なんだけど……」

 

まぁ普通にしていればお尻を叩かれるなんてことは無い訳だし……いや待って何で納得しかけてるのよ私。

 

「あの神通棍なんかでお尻を叩かれたら大変なことになると思うんですけど」

 

「大丈夫。物凄く痛いけど、後遺症も後も残らないさ。君達が淑女としての嗜みがあれば、可愛い横島君を見て終わり、そう言う企画だよ」

 

まぁ私は殆ど毎日横島の家に通っている訳だし、泊まる事もある。だから多分叩かれる事は無いだろうし、ルイ様から逃げるのは不可能だと諦め、私も席に腰掛ける。

 

「納得してくれた様で何より、では最高画質、最高音質で楽しんで行こうじゃないか」

 

でも私は無理だと判っていても逃げるべきだったのだ。あの愉悦魔人のルイ様が見たいのは横島ではなく、叩かれる私たちであると言うことに気付いた時にはもう何もかもが手遅れとなった後だったのだから……

 

 

 

 

~琉璃視点~

 

ルイさんに拉致された。神魔の中で一番やばい存在を聞いていたけど、まさか突然こんな事をするなんて思っても見なかった。

 

(なんて頭の悪いタイトル)

 

絶対に興奮してはいけないとか、神魔って実は暇なのかしらと思っているうちに大画面に映像が映し出された。

 

「……蛍ちゃん、横島君っていつもこんな風に寝てるの?」

 

「……殆どそうですよ?」

 

ベッドの周りに増えたうりぼーとチビノブが鼻ちょうちんを作ってる。ベッドサイドにはチビが寝ている籠が置かれていて、心眼がその隣に畳まれている。

 

「これで熟睡できるとか凄いですわね」

 

「……平常心の修行ですね」

 

「いや、それはないだろ」

 

ベッドの周りにもいるのに、ベッドにもぐりこんでいるうりぼーとチビノブ。なんでこの状況で寝れるのは不思議で……。

 

『エレシュキガルアウトー』

 

「え!?ま、まっ!?いったあッ!?め、めちゃくちゃいたいのだわッ!?」

 

黒子が出てきて神通棍でエレシュキガル様のお尻を神通棍でフルスイングで叩いて行った。え、あんなにフルスイングなの……と言うか、エレシュキガル様は一体何に平常心を乱されたの?

 

「横島が可愛かったから……」

 

そう言われて画面を見ると幼い子供のように安心しきった顔で横島君は寝ていて……確かに可愛い。

 

『琉璃、くえす、アウトー』

 

「はぁッ!?ちょっやめ、いったあッ!?」

 

「ひうっ!?」

 

黒子出現からフルスイングまでの時間差が余りにも早いッ!身構える隙も無く叩き込まれた。

 

「……いっつう……なんて痛みですの……」

 

「うう、悪意を感じるわね……」

 

横島君を可愛いと思ってしまった瞬間にフルスイング。信じられない痛みだ、こんなのが続くと思うとぞっとする。

 

『……横島、そろそろ起きろ』

 

『いやあ……もっとねうう……』

 

『全員アウトー』

 

私達6人の悲鳴が重なった。今のは駄目だ、強力すぎた。なにあの舌足らずな感じ……あんなの可愛いと思うに決まってるじゃない!?(逆切れ)

 

『……ランニングとチビ達の散歩があるだろ?』

 

『むみゅうー……』

 

『くえす、琉璃、小竜姫アウトー』

 

「いっつううッ!?」

 

「いったあッ!?これ本当に跡残らないのッ!?」

 

「きゃうっ!?」

 

ベッドでタレパンダみたいになっている横島君の奇妙な鳴き声に男の子なのに可愛いと思った瞬間、私は再び神通棍でお尻を叩かれていた。始まって数分で3回も叩かれた。その痛みと予想以上にこちらの平常心を揺さぶってくる映像の横島君に私は恐怖で身を震わせるのだった……。

 

 

 

~小竜姫視点~

 

琉璃さんとくえすが凄いハイペースで叩かれていますね。でも確かに無理は無いのかもしれない、元々横島さんは愛嬌のある顔をしていますが、寝起きでぼんやりとしている横島さんの姿は輪に掛けて可愛らしかった。これにはときめいてしまうのも無理は無い、と言うかヒャクメを脅してそう言う場面ばかりを厳選したのが実に良く判る。今は横島さんが首からタオルを下げてランニングをしているので特に興奮する事も無く、横島さんが真面目に頑張っている所を微笑ましい気持ちで全員が見ていた。

 

「ヒャクメが何をしているのか問い詰めたいですわね」

 

「普通に盗撮だからね」

 

「でもルイさんが保護してますからね」

 

滅多に横島さんに会えないヒャクメはその能力で横島さんの盗撮を良く行っている。でもこうして映像で記録したのは初めての事だからきっと疲れているだろうなあと思っていると横島さんが帰宅する。

 

『ただいまー』

 

『お帰り、タオル用意してあるわよ』

 

『ありがとな、タマモ』

 

横島さんが玄関に腰掛けて、チビとうりぼーの足を拭いている。くすぐったそうに身を捩っているが、逃げる事はせずに大人しく横島さんに足を拭かれたチビとうりぼーはてけてけーっとリビングへと駆けて行った。

 

「自由だなあ、まぁ可愛いから良いが」

 

「ちなみにそれはどっち?」

 

「どっち?勿論両方だッ!」

 

魔人姫と冥界の女主人までこの場に参加している事に内心ドキドキしながら、余り叩かれずに終わりたいなあと心から思う。興奮と言うと変態と受け取られてしまうが、平常心を乱してしまうという事がアウトかセーフの基準になる筈だ。

 

「横島君は可愛いからねえ、見ているだけでも面白い」

 

どうかお願いですからそのまま見ているだけにしてください、貴女が動くとトンデモナイ事になるので本当に見ているだけにして欲しい。

 

『……お風呂入れてあるから、汗を流して来い』

 

風呂!?シズクさんの口から出たまさかの言葉に一瞬ドキリとし、その直後に全員アウトの声が響いた。

 

「いったあ!?」

 

「つうっ!」

 

「ううっ……」

 

「ひっぎっ!?」

 

「あたあッ!?」

 

「つあっ!?」

 

あれ絶対何かおかしい仕掛けがされてる。神魔でもこんなにいたいとか本当にありえない。

 

「くすくす」

 

苦しむ私達を見て笑ってるルイ様にイラッとするがそれを必死に我慢している中。映像の横島さんは風呂場に向かって行き、当然盗撮されているなんて思っていないわけで服を脱いだ

 

『エレシュキガルアウトー』

 

「こ、こんなの無理なのだわッ!?」

 

スパーんっと言う音とエレシュキガルの声が響く、上着を脱いだ横島さんの腹筋はそこそこ割れていて、汗をかいていることもあり健康的な色気に満ちていた。

 

『全員アウトー』

 

そして再びスパーンっと神通棍の振るわれる音が響く。い、痛すぎる……こんなのが後何十時間も続くとか地獄でしかない。そして横島さんの手がズボンに向けられた時。

 

『小竜姫 くえす、琉璃、蛍、ネロ 猿キック』

 

「「「「はい?」」」」

 

一瞬何を宣告されたのか理解出来なかった。こうなったらせめてと思って画面に目を向けるが見せられないよ?と言う看板を持っているルイ様のイラストが画面に展開されていて凄くイラっとした。そしてライトアップされて舞台袖から老師が姿を見せた。

 

「いやいや!?老師ッ!?」

 

「……暴れるな。余計痛くなるからな」

 

何で老師がこんな所に参加してるんですかぁと叫ぶ、と言うか老師に蹴られたら死にますよッ!?

 

「アダルトな要素で興奮したらお仕置きはハヌマンキックになるんだ」

 

「「「「「先に言えぇッ!!!」」」」」

 

いや知っていてもあんな思わせぶりな所を見たら興奮するけれどッ!せめて身構える時間が欲しかった。

 

「はう……」

 

エレシュキガルはオーバーヒートして顔が真っ赤で気絶している。

 

「あれは!?あれはセーフなんですの!?」

 

「気絶は判定の結果セーフ」

 

いやいや、あれ絶対興奮しすぎて脳がオーバーヒートしてるんですよ。絶対アウトですってと叫ぶが黒子に拘束され、老師がタンタンと片足でリズムを測る。

 

「煩悩退散ッ!」

 

「~~~~ッ!?!?」

 

ズドムと言う重い音を立てて、老師の回し蹴りが私のお尻を捉え、次々と声にならない悲鳴が重なりのた打ち回る音が重なっていくのだった……。

 

 

~くえす視点~

 

ハヌマンの蹴りで下半身が爆発するかと思いましたわ……。痛いのと羞恥心とこんな企画を考えたルイに怒りを覚える。

 

『はい、あーん』

 

『みーむう♪』

 

『ぴぐー!ぷぎぎーッ!!』

 

『はいはい、うりぼーもな』

 

ただまぁ、普段見れない横島のぽんやりしている部分を見れるのはいいので、この怒りは飲み込もうと思いますけれど……。

 

「全然ご飯食べてないのだわ」

 

「横島の場合、自分のご飯よりまずチビ達ですからね、ちょっと冷めてからになるんですよ」

 

楽しそうに鳴いて横島の周りを跳ねているチビ達。横島から小さく切った果物を貰って本当に嬉しそうだ。

 

『エレシュキガルアウトー』

 

「いったあッ!?なんで私ばっかり!?」

 

興奮する要素はなかったと思うんですけどね……横島が可愛すぎたという所でしょうか?

 

『ご馳走様でしたー』

 

『……ん』

 

少し遅めの朝食を食べた横島はそのままうりぼーを抱きかかえて、その前足を抱え込む。

 

『うーりうりぼー、うーりうりーうりぼーだ』

 

『ピッグーピグー』

 

『ノブー♪』

 

『みっみっむー♪』

 

調子外れの歌に合わせて踊るチビ達。なんでしょうね……何か怪しい儀式の現場に見えなくも無いのですが……

 

『エレシュキガルアウトー』

 

「だわッ!?」

 

またバシーンと叩かれて、奇妙な悲鳴をあげるエレシュキガル。耐性の低い相手がいるから、自分に飛び火しない事に安心する。

 

『風精招来』

 

『ぴぎー♪』

 

「「「「何してるの!?」」」」

 

『蛍、琉璃、くえす、小竜姫アウトー』

 

横島が陰陽札を貼り付けてうりぼーを飛ばすのを見て、思わず叫んでしまったのですが、そこで叩かれるとは解せませんわね。

 

「うっつつ……乙女をこれだけぽんぽん叩くとは……」

 

「……しかもいたいのは一瞬だけって所を気遣うくらいなら叩かないで欲しい」

 

尾を引かない痛みと言うのは良いですが、いえ、やっぱりこれだけお尻を叩かれる怒りを覚えますわね。

 

『おー♪』

 

『ぴぎー♪』

 

『全員アウトー』

 

「「「「「「こんなの無理ッ!?」」」」」」

 

ふわふわと浮くうりぼーの上に跨って子供のように弾ける笑顔の横島を見たら、ときめくに決まっている。

 

『……あんまり飛ばすなよ?』

 

『せんせー、拙者も乗りたいでござるよー』

 

……横島の家が魔窟って言われているのは間違いなくうりぼーを飛ばしているからに違いない。何度目になるか忘れた臀部に走る激痛に顔を歪めながら、いま自分がこんなに痛い思いをしているのも何もかも横島が可愛いのが悪い。

 

(……無防備で警戒心が無いのが悪い)

 

そもそもこんな悪い魔女を良い人と言って疑いもしない、それがどんな結果を齎すのか、それをいつか教えてもいいかもしれない。

 

『くえす、アウトー』

 

「つっううっ! これ絶対へんな魔法使ってますわよねッ!?」

 

再び走った激痛にそう怒鳴り声を上げる。まだ2時間も経っていないのに、とんでもない回数を叩かれている。これからもっと自分の平常心を揺さぶられる光景が続くかもしれない、椅子に座りなおしながら額に浮かんだ冷や汗を拭う。それは奇しくも、小竜姫や蛍も動揺なのだった。

 

「お昼からはもっと可愛くなるよ」

 

叩かれないのならばゆっくり見たいと思うのですが、罰ゲームと隣り合わせ、しかもハヌマンキックが控えていると言う地獄はまだまだ始まったばかりなのだった……。

 

 

 

 

と言う訳で今回は

 

蛍 5

くえす 8

琉璃 7

エレシュキガル 7(疑惑の判定1)

小竜姫 6

ネロ 4

 

と言う結果になりました。疑惑の判定1なので「くえす」「エレシュキガル」と予想してくれた方が正解となります。ネロ様が圧倒的に少ないのは、バビロンの大淫婦ですから生半可なことでは動揺しないと言う事ですね。蛍は横島家に入りびたりなので同様少な目、もっとも耐性の低いエレちゃんと笑顔の裏で牙を剥き出しにしているくえすが一番回数が多かったと言うことになります。

 

 

今回の当選者は

 

エレシュキガルを予想した

「鳴神 ソラ」様

「自堕落狐」様

 

そしてくえすを予想した

「イメクト」様

「アークス」様

「アラッチ」様

 

の5人となります。この5名様には後日リクエストの件に関してこちらからメッセージを送らせていただきます。

 

 

そして続けてトトカルチョ第二弾を開始します次回は

 

お昼寝横島君

お昼ごはん

来訪者ズ

 

の3つで、今回の結果に加えてこの3つでどれだけ蛍達が平常心を保てるかどうかと言う事ですね。キャラ崩壊などがありますが、次回も続けてトトカルチョになります。次回はもう少し小説形式でも話を長くしていこうと思いますので、次回の『トトカルチョ 絶対に興奮してはいけない横島家24時 昼編』までの一週間の間に投票もよろしくお願いします。

 

視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか

  • サイドまたは視点は必要
  • 今のままで良い
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