GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! セカンド 作:混沌の魔法使い
『トトカルチョ 絶対に興奮してはいけない横島家24時 夜編』
~琉璃視点~
横島君が神魔や人外に好かれることは判っていた。いや、正しくは判っていたつもりなんだと改めて思い知らされた。
(好かれてるんじゃなくて、愛されているんだわ)
人ならざる者に愛される性質……それがきっと横島君の特徴なのだと思う。
『……にい……』
((((((絶対マーキングとかされてる))))))
シズクさんの怪しい笑顔を見て私は、ううん、きっと全員が確信した。夕暮れの少し前にシズクさんは横島君の腕から抜け出して、チビノブを再び抱きかかえさせて証拠を完全に消し去り、立ち上がると同時に邪悪さを隠しきれない笑みを浮かべたのだ。
「蛇だからね、執念深いよ」
笑えないんですけど……ルイさんは爆笑しているけど、私達からすれば全く持って笑えない話だ。清姫様も相当やばいけど、シズクさんも相当やばいというのが良く判る。
「でも大丈夫さ、彼女の恋愛感は平安時代だからね」
「まあ妻が多いのは良い男である証拠だからな!」
……平成の人とは余りにも価値観が違いすぎる。昔はそれで成立したんだろうけど……私達からすれば複雑でしかない。
「……妾がいてもいいけど、自分が妾なのはちょっと」
「複雑なのだわ……自分が正妻が良いのだわ」
……なんで横島君に複数の妻って方向に進んでいるんだろ?やっぱり神魔って何を考えているのか判らないわ。
「……」
「いや、なんでそこで悩んでるの?」
「……道が多いほうがいいじゃないですか?」
「あ、私は違います」
私と同じ考えを持っているのが蛍ちゃんしかいなくて、私は酷く複雑な気分になってしまうのだった……。
『……気をつけて』
『はーい、よっしゃあ、行くぞ』
『みむー♪』
『ぴっぎー♪』
『ノッブー♪』
『散歩でござるー♪』
『エレシュキガルアウトー』
「ひうっ!?」
……流れで叩かれたわね……本当に横島君が可愛いってだけでエレシュキガル様の叩かれている回数が尋常じゃなく多い。
(でもなあ、可愛いよね)
子供のまま大きくなったような……純粋無垢とでも言うのだろうか?とにかく横島君は可愛いと思う。
『小竜姫、琉璃、アウトー』
「ですよねえッ!?」
「いっつうッ!?」
駄目だわ、私も小竜姫様も可愛い横島君に勝てないかもしれない。もう感覚の無くなってきた臀部に私はそれを受け入れてしまいそうになった。
「……」
「……」
((がッ!))
そして恐らく自分と同じ事を考えている小竜姫様とアイコンタクトをかわすだけで、お互いが何を考えているのかを理解し、その手を互いに強く握り締めるのだった。
~蛍視点~
琉璃さんと小竜姫様が何か悟ってしまっている。それに何か強烈に嫌な予感がしたが、私がそれを口にすることは無かった。言うべき事ではないと思ったからだ。
『はいはい、ほいっと』
『わおーん♪』
『エレシュキガル アウトー』
「だわッ!?」
相変わらずエレシュキガルさんの耐性は低いけど、シロはシロで何をしているのだろうか?
「横島もシロも何を考えているんですの?」
「多分何も考えてないと思うわ」
考えるよりも先に行動と言うのが横島とシロだ。遊んでいるうちにフリスビーを使った犬の芸に興味が移ってしまったのだと思う。
『そー……ふぐう』
『……ぴぎゅう?』
『だ、だいじょ……あ、ごめん。無理、中身出る、どいて……』
「「「「「「……何やってるの?」」」」」」
アウトには誰もならなかったが、うりぼーも横島の背中からジャンプしようとしたが、横島がその重量に耐え切れずに崩れ落ちた。
『よーしよーしよし、うりぼーが悪いんじゃないからな』
『ぷご』
『琉璃アウトー』
「……なんでここで」
うりぼーの顔を抱きかかえるようにして頭を撫でていた横島を見て琉璃さんが叩かれた。琉璃さんも困惑してるけど、私達も困惑している。
『小竜姫アウトー』
「……っつ!」
そして小竜姫様も叩かれた。どうしてそこに興奮する余地がと思ったんだけど、小竜姫様の言葉に全員アウトーの声が上がった。
「あれだけわしゃわしゃ撫でられるとかいいなーっと」
「「「「「……」」」」」
弾ける笑顔でうりぼーとチビノブを撫でまくっている横島。確かに滅多に見ないというか、殆ど見たことが無い。チビ達しか見ない笑顔だと思う、あんな顔を向けれると確かにきゅんとしてしまうかもしれない。
『全員アウトー』
「「「「「「ひぎいッ!?」」」」」」
乙女らしかぬ悲鳴が口から飛び出す、でもそれだけ痛いのだからしょうがないと思って欲しい。
『のーぶー♪』
『上手だぞー』
『ノッブ♪』
夕暮れの中公園で思う存分遊びまわる横島達。それを見て平常心、平常心と心の中で何度も呟いていたのだが……。
「横島は良い父になりそうだな」
『ネロアウトー』
「しまっつうッ!?」
『蛍、琉璃、小竜姫、エレシュキガル、くえす、アウトー』
「「「「「いたいッ!!」」」」」
誰かが遊んでいる横島を見て呟き、その呟きで想像してしまい連鎖的に叩かれるという自体が続き、結局横島が帰宅する1時間の間に全員が3回ずつ叩かれてしまうのだった……。
~くえす視点~
横島の日常を見ているだけなのに、こんなにも平常心を保てないというのは私としてもとても予想外でした。
(惚れた方が負けと言うのは本当なんですわね)
何をしていても、どんな過ごし方をしていても心を惹かれてしまう。恋は惚れた方が負けとは言うけれど、まさにその通りなのだと思った。
『ただいまー』
『……夕食の準備をしているから、その間に風呂に入って来い』
シズクに言われて風呂場に向かう横島、ルイがにやにやしているけどこれでまた興奮するとかそう言うのを見て遊ぶつもりなのだと思い、極めて冷静に務めていたのですが……。
ぱおーん
「「「「「「え?」」」」」」
「嘘」
思わずスクリーンを2度見した。朝みたいに見せられないよとか言う看板は出てなくて……。
ぱおーん
「「「「「!!!……ッ!?!?!?」」」」」」
私達が状況を認識し、耳まで真っ赤になった段階で「放送事故」と言う看板を持ったデフォルメされたルイの姿が映し出されたが、時既に遅しだった。
『全員猿キック』
「……これは私も受けるべきかもしれないね」
「……どういう状況なんじゃッ!?」
困惑しながらも全員の尻に蹴りを叩き込んでいくハヌマンを私は絶対に許さない。
「「「「「……」」」」」
既に画面は消えているが全員沈黙である、横島の横島が凄すぎた。
「彼ってマーラの加護受けてたっけ?」
「……いえ、そう言う記録はないと思いますけど」
「え?素であれ?やばくない」
「私はルイ様の方が危ないと思いますが……」
黒子の1人がベルゼブルだった。あの偶に容赦ない一撃をくれる小柄な黒子の正体が判って、あれは嫉妬とか怒りとかそう言うのだったのだと理解した。
「あれは下手すると壊れるな、こっちが」
「あれで大きくなるんだろ?大変だよ?え、女殺し?」
「落ち着いてください、目が泳いでいます」
『全員猿キック』
「この状況で蹴りに来るんですの!?」
「あーいやいやいや……あーッ!!」
「痛いッ!」
「死ぬ……死んじゃいます……」
「痛いッ!横島の横島がご立派過ぎるから」
「いたいのだわッ!?」
蹴られたネロの横島の横島がご立派過ぎるの言葉に脳裏に先ほどの光景がフラッシュバックした。
『全員猿キック』
「無限ループッ!ふぐうっ!?」
「無理無理無理!お尻壊れるッ!」
「あんなの凶器だしいッ!?」
「ひぎいッ!」
「あだあッ!」
「……ッ!?!?」
痛いとかそう言うレベルを超越し始めている、本当に尻が蹴り壊されるかもしれないと思った。
(……いやでも……)
男女の関係になれば夜の生活もあるわけで……。
(死んじゃう?)
恐れもあるが、それ以上に興味があって……。
『全員猿キック』
「煩悩ありすぎじゃろ……」
ハヌマンが凄く呆れていたが、女であれそれ相応に性欲と言うものはあると言うもので……煩悩退散と言われても先ほどの横島の横島のインパクトがありすぎて、ルイのストップが入るまで全員が5回ほどハヌマンに蹴りを叩き込まれるのだった……。
~エレシュキガル視点~
思い出すだけでも顔が熱くなるのでさっきの事は忘れようと心に誓った。じゃないと横島の顔をまともに見れないと思ったから。
『♪』
『みーむう……みふー』
『ぷぎゅー』
『はい、そろそろ寝ようなあ』
籠とダンボールの中に入れられるとチビ達は丸くなって眠り始める。これでこの長かった、悪趣味な明星のゲームも終わると思うと本当に安堵した。
『ノブウー』
『はいはい、おいでおいで』
チビノブを抱きかかえて布団の中に入れて、あやしている横島は少年と言うべき年齢なのに父親に見えた。
『琉璃、小竜姫アウトー 猿キック』
え?なんでいまここで猿キック!?と驚いていると2人の顔はトマトみたいに真っ赤だった。
「……いや、ちょっとね?」
「……褥に誘われてるかなあっとか」
『小竜姫、琉璃 猿キック』
「「ですよねえッ!!!」
蹴りが叩き込まれ2人の絶叫が響いた、つまり横島の寝床に誘われていると思って興奮したと……。その言葉を聞いて全員がその光景を連想してしまった。
『エレシュキガルは2回尻叩き、他の全員4回ずつ猿キック』
「「「「理不尽ッ!!!!」」」
猿キックよりかは棒で2発の方が全然ましだと思い、すぐ2回叩かれて椅子に腰掛ける。すぐ隣であーっ!! とか悲鳴を聞きながら私は耳まで真っ赤で、顔全体が熱いのを感じながら頬に手を当てた。
(いやいや、早すぎるのだわ)
もう少し恥じらいとかを持って、最初はそう手を繋ぐとか……っとそこまで考えた所で気づいた。妙に周りが静かなのだ。
(あれ?)
その時に気付いた、あちこちから寝息が聞こえ既に起きているのは私と女帝だけで、女帝も見ているうちに頭がかくんっと落ちて眠りに落ちる。
「……ふあ……」
そして私も瞬く間に眠りに落ちていくのだった。意識が途絶える寸前に明星の楽しかったよと言う声だけがやけに脳裏に強く響いたのだった……。
~ルイ視点~
糸が切れたように眠りに落ちた蛍達を見つめて、痛む尻を思わず摩る。
「ちょっと刺激が強すぎたよ」
「……ルイ様、何やっているんですか?」
「いやあ、横島の横島が強すぎたね。これはマーラに頼んで本当に捕まったら、ぴーされる鬼ごっことかも面白いかもね」
「お願いですから止めて下さい」
「精神態だけでも駄目かな?」
「……駄目です」
マーラが関われば精神だけでも大変な事になると判っているからベルゼブルに止められたけど、横島の横島の戦闘力があれほどならば、さぞかし楽しめると思ったんだけどねえ。
「腹上死でもさせるつもりですか?」
「全部絞りとってもいいよね」
「止めて下さい、お願いします、本当に心からお願いします」
全く面白みが無い部下だ。あの手の男は女を知ると変わるから、それを見てみたかったのにね。
「まぁ、今は止めておこう。ベルゼブル、悪いけど皆を元の場所に運んでおいてくれ」
「はい、畏まりました」
「ああ、判っていると思うけど記憶操作も忘れずに」
「心得ております」
今回の事を覚えられていると都合が悪いからね。ベルゼブルにそう頼んで日傘を開いて劇場を後にする。
「さてと、マーラかカーマの所に行こう」
横島の肉欲とか性欲をいつでも掻きたてられるようにしておこう、絶対に面白くなる。私はそう確信し、鼻歌を歌いながらその場を後にするのだった。
「風邪引いた?」
「うーん、どうだろう?ちょっと頭が痛いかな?」
「無理しない方が良いんじゃないか?神宮寺さんとか、小竜姫様も同じ様なことを言ってたし」
しかし蛍は横島を見ると尋常じゃないほどに顔が紅くなるので、記憶を消しきれず、横島の横島の記憶は蛍達の心に深く刻まれたあとなのであった……。
蛍18
くえす18
琉璃 18
エレシュキガル 18
小竜姫 18
ネロ 18
3回目は上記の結果になりました。3回めは全員で助平でしたという落ちでした。参加していただけただけで嬉しいので、最後は参加してくれた皆様全員当選と言う形になります。後日私の方から当選した回数分リクエストの受付のメールを送らせていただきます。今回は参加していただきどうもありがとうございました。
ちなみに記憶処理をされていないと横島君がもぐしゃあされますたのでルイ様の判断は英断でした。それではトトカルチョへのご参加ありがとうございました!次回の予定は未定ですが、またトトカルチョをする際はどうかよろしくお願いします。
視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか
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サイドまたは視点は必要
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今のままで良い