GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! セカンド   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです。今回からくえすの所に横島が研修に行くことになります。くえすの所で何を学ぶのか?そして蛍がどんな反応をするのかを書いていこうと思います。それでは今回の更新もどうかよろしくお願いします


その2

 

 

リポート1 始めの1歩 その2

 

除霊試験に失敗して、そのせいで蛍やシズクに心配をさせて、美神さんにも迷惑をかけてしまった……その事が頭を過ぎってどうしても眠る事が出来ず

 

「ちょっと外でも見てこよう」

 

チビ達を起さないように気をつけてベッドから抜け出して、散歩に出掛けようとすると

 

【止めておけ、横島】

 

背後から声を掛けられ驚きながら振り返ると、リビングでノッブちゃんが三日月を見つめながらお猪口を呷っていた。見た目少女が酒って正直どうなんだろう……そんな見当違いの事を考えていると

 

【邪気がまだお前の身体から抜けきっておらん。下手に出歩けば悪霊に囲まれるぞ】

 

「そ、それは不味いなあ……止めてくれてありがとう」

 

正直身体の痛みが酷い、今この状況で悪霊と対峙したら除霊する所か、逃げ切る自信も無い

 

【まぁ良い、こっちに来て晩酌に付き合え】

 

自分の隣をぽんぽんと叩くノッブちゃんに

 

「俺未成年です」

 

【む?なんじゃそりゃ?】

 

あーノッブちゃんは戦国時代の人間だから知らないのか、ある年齢を超えないと現代じゃ酒は飲んじゃ駄目なのと説明しながらノッブちゃんの隣に座る

 

【面倒な事じゃな。どうじゃ?誰も見ておらん、ちっとだけ飲んでみんか?】

 

悪戯っぽく笑うノッブちゃん。まぁ確かに興味が無いわけじゃないけど

 

「未成年だから駄目」

 

もし飲酒したとオカンにばれたら殺される。だから駄目と言うと詰まらん奴じゃなあと苦笑しながら、またお猪口に酒を注いでいるノッブちゃんを見ていると

 

【りっち?とか言うのから逃げたらしいの?】

 

今1番気にしていることを言われて思わず呻くと

 

【はっはっは!悪いな、ワシはそう言うのを気にする性質ではないのでな、それで逃げた自分が情けないと反省しておるんじゃな?】

 

なんでノッブちゃんは俺の考えている事が判るんだろうか?俺が首を傾げていると

 

【カッカッ!それくらい出来ねば、兵を束ねるなんて事は出来ぬわ!】

 

上機嫌に笑うノッブちゃん、見かけは可愛らしい少女だが、やはり第六天魔王と名乗っていただけはあると思っていると

 

【お前は逃げたと言うが、ワシはそうは思わんな】

 

いや、俺逃げたよ、殺されると思って逃げたと反論すると、ノッブちゃんは黙って聞け!と俺の反論を封じてから

 

【勝てぬから逃げる、それは間違ったことではない、生きていれば次があるからの。だからワシにとって逃げるとはもう挑まないと言う、次に続かないと言う事じゃ、では聞くが横島、お前はもうじーえすとやらになる気は無いのか?】

 

確かに怖かった、怖かったが……俺はまだGSになることを諦めてはいない

 

「俺はまだ……【諦めてはいないじゃろう?、ならお前はまだ逃げてはおらんと言うことじゃ】

 

また励み挑め、生きてる限り挑み続けろと笑うノッブちゃん。どうも彼女は俺を励ましてくれたようだ

 

「ありがとう」

 

【居候させてもらっておる礼じゃ!いつでも助言くらいしてやろう!また励めよ!横島】

 

そう笑うノッブちゃんを見ていると、自然と欠伸が出た。今なら眠れそうやな、俺はまだ飲むと言うノッブちゃんにお休みと声を掛け自分の部屋へと引き返すのだった……

 

【ワシで良かったんかの?】

 

振り返る事無く尋ねるノッブの後ろに腕を組んだシズクが姿を見せる

 

「……ああ、あれで良かった。私が言っても、付き合いが長い私の言葉では励ましにしか聞こえないだろうからな」

 

シズクも横島が起き出した気配を感じていたが、今は自分が何を言っても駄目だと判断したのか、ノッブに横島を励ますように頼んだのだ

 

【お前、良い女じゃなあ】

 

「……当たり前だ。それよりもだ、少し寄越せ」

 

ノッブの横に置かれていたお猪口を奪い、酒を飲み干すシズクは明らかに不機嫌そうだ。本来なら自分が励ましたい所を譲ったのだから不機嫌にもなるというものだろう

 

【おお!良い飲みっぷりじゃな!どれどれ!もっと飲め!】

 

それに対してノッブは1人で寂しく飲んでいたので、付き合ってくれるシズクに嬉しそうに笑いながら空になったシズクのお猪口に酒を注ぎ、自分の分にも注ぎ上機嫌に笑いながらお猪口を呷るのだった……

 

 

 

リッチを除霊しに行ったら既にくえすによって除霊されていた……くえすの独断だったので成功報酬は私の口座に振り込まれたが何もしていないのに報酬を貰うなどと言う真似は出来ない

 

「はい、これリッチの除霊費」

 

呼び出したくえすにリッチの除霊費5500万の小切手を渡そうとするが

 

「必要ありませんわ。これでも神宮寺家の現当主です、5500万なんて必要ありませんもの」

 

ぐっぐう……この女……本当に性格悪いわね……一緒に居た蛍ちゃんも顔が引き攣っている。現に国内有数の資産家である神宮寺。5000万程度必要ないというのは判らないでもないが、ハッキリ言って嫌味にしか聞こえない

 

「さてと、では本題に入りましょうか。今日から1週間。横島忠夫を私の事務所へと研修に寄越して貰います……ああ、言っておきますが、芦蛍は必要ありませんので」

 

本人と顔を合わせているのによく言えるわね……蛍ちゃんの額に青筋が浮かんでいる

 

「今更NOなんて言わないでしょう?これは元々そう言う約束、私は横島が何故魔力を使えたのかを教え、魔力が暴走しない術を教える。本来ならば神宮寺家の秘伝を他人に伝えることはありません、それでも私はそれを教えると言うのに今更反故にすると?」

 

くえすが詰め寄ってくる。私くえすのこのどんよりと曇った眼苦手なのよね……目を逸らしながら

 

「判ってるわよ。ただ私は出来たら蛍ちゃんも面倒を「お断りですわ。大体殆ど完成している芦蛍に何を教えろと言うんです?指導するだけ時間の無駄ですわ」

 

ぐっぐう……反論すら出来ないわね……正直に言えば蛍ちゃんは今にでもGS免許を受け取れるほどに完成している、サイキックソーサー

 

に霊具を扱うセンスに体術と知識も高いレベルで纏まっている。そんな完成しきっている人間を指導するほど時間の無駄は無いだろう

 

「横島君には伝えてないから、自分で横島君に伝えて。後はくえすに任せるわ」

 

おキヌちゃんがガタンっと机を揺らして反対の意思を示すが、今回ばかりは仕方ない。私も蛍ちゃんも横島君が魔力を使える理由を知らなければならないのだから

 

「では私も約束は護るとしましょう。何故横島忠夫が魔力を使えたかをね?」

 

私の方でも調べてみたが、横島君に先祖には霊能者は存在せず魔力が混じる理由となるものは存在しなかった。それなのに横島君は魔力を使ったその理由を知らなければならない

 

「ブラドー島に向かう途中での飛行機墜落を覚えていますか?」

 

「そりゃまあ覚えてるけど、それが何か関係しているの?」

 

奇跡的に負傷者も死人も出なかったのには正直感謝していると言うと

 

「その時。横島忠夫は死にました」

 

くえすの告げた言葉に目が点になる。何を言われたのか一瞬理解出来なかった

 

「今!横島は生きてるじゃない!横島は死んでなんか居ないわ!」

 

【そうですよ!横島さんは死んでなんかいません!】

 

蛍ちゃんとおキヌちゃんが凄い剣幕で怒鳴っているがくえすは涼しい顔をして

 

「私が治療しましたから、心臓にガラスが刺さって即死でしたよ、芦蛍……貴女を庇ってね?」

 

蛍ちゃんが目を大きく見開く、そんな様子を見てくえすは笑いながら

 

「貴女は横島を守ると言った、だけど実際は逆で貴女が横島を死に追いやったのですわ」

 

「くえす!家の助手を追い詰めるような真似はしないで頂戴!」

 

畳み掛けるように言うくえすの言葉を遮って怒鳴る、だがくえすは涼しい顔をしたまま、話が逸れましたわねと笑い

 

「その時の治療の際に私の霊力の一部が横島の魂に移り、それが根付いてしまった。神宮寺の家に代々伝わってきたソロモン72柱ビュレト様の魔力がね」

 

一瞬何を言われたか理解出来なかった、横島君の中にビュレトの魔力があると聞いてはい、そうですかと納得出来るわけが無い

 

「納得するしないは貴女達次第。ですがそれが事実ですわ……そう言う訳で私以外の誰も横島の魔力問題を解決できる人間はいないと言う事ですわ」

 

確かにソロモンの魔力をその身に宿す。そんな事が出来ているのは神宮寺家以外のほかに無い、くえすの言うことが本当ならば……だが

 

「嘘は言っておりませんわよ?私は横島に関することに関しては嘘は申しませんわ」

 

その目を見て判ってしまった。くえすが嘘をついていないという事が……

 

「判ったわ、横島君をお願い」

 

ただの魔力ならば唐巣先生でもお願いすれば何とかなると思うが、ソロモンとなれば話は違う。その魔力を宿しているくえす以外に指導できる人間はいない。ここは横島君をくえすに預けるしかない

 

「言われなくともですわ、私の事務所は家も兼ねておりますので、1週間の間横島は私の事務所で寝泊りして貰います。その間に接触を取るのは控えて頂きます。では失礼を」

 

最後の最後に条件を加えて私の事務所を出て行くくえす。本当にいい性格してるわね……

 

「蛍ちゃん大丈夫?」

 

くえすに横島君が蛍ちゃんを庇って死んだと聞いて、明らかに気落ちしている蛍ちゃんが心配になり大丈夫?と尋ねると

 

「私は……横島を守っているつもりでした……でも……私のせいで……「蛍ちゃん。くえすの言葉は全部鵜呑みにしたら駄目よ」

 

くえすは魔女だ。自分が欲しいと、求めた物はどんなことをしても手にしようとしてくるだろう。だからくえすの言ったこと全てが真実だと思ってはいけない。ちょっとごめんねと声を掛けてから蛍ちゃんの顔の前で手を叩く

 

「!……えっと……あれ?」

 

きょとんとした顔をしている蛍ちゃんを見て確信した。やけにフルネームで呼ぶなとは気にしていたのが幸いした。くえすの仕掛けを直ぐに気付く事が出来たのだから、あのままだとどんな悪影響が出ていたか、考えるだけでも恐ろしい

 

「くえすの言霊よ、必要以上にフルネームで呼んだのは言葉を介して呪いを掛ける為ね」

 

と言うか家の助手に呪いを掛けるとか本当に良い根性をしてるわ

 

「横島は大丈夫でしょうか?」

 

【横島さんの事だから、なんか簡単に精神操作されそうなんですけど……】

 

自分でもこの有様なのだから横島君は大丈夫だろうか?と不安そうに言う蛍ちゃんに、さらりと酷いことを言っているおキヌちゃんに苦笑しながら

 

「大丈夫だと思うわよ。心眼が付いてるからね」

 

竜気で構成されている心眼が一緒だから心配する必要は無い。幾らくえすでも竜種相手とって呪いを掛けるような事は出来ないだろうから

 

「1週間後、横島君が戻ってくるのを待ちましょう」

 

「そう……ですね」

 

明らかに気落ちしている蛍ちゃんを見て、蛍ちゃんはもしかすると横島君に依存しているのでは?と思ったが、それを口にせず

 

「じゃあ、今日の除霊の打ち合わせをしましょう。横島君やシズクがいないから何時も以上に厳しい除霊になるから気合入れて頂戴」

 

はいっと!元気よく返事を返す蛍ちゃん。この様子なら大丈夫そうね……この1週間は簡単な物でもいいから除霊をずっと入れておきましょう。じゃないと蛍ちゃんは考え込みすぎるだろう、くえすはそれを計算して1週間の接触拒否を最後に条件に付け加えたのだろう

 

(こんなに不安に思うなら早く付き合えばいいのに……)

 

完全に彼氏、彼女の関係なのに、その実まだ付き合っていない横島君と蛍ちゃん。結局の所2人とも奥手すぎるのよね……とは言え本人同士の問題なので私が言う事ではない。私はそんなことを考えながら、今日の除霊の打ち合わせのための資料を机の上に並べるのだった……

 

 

 

どうしてこうなった?俺は明らかに俺みたいな小市民には場違いとしか思えない豪邸を見て、今日を思い返していた

 

「え?横島君。除霊試験失敗したの?」

 

愛子の言葉に軽くショックを受けながら頷く、大分頑張ったんだけどなあと前置きしてから

 

「リッチとか言うやばいのが出てきて逃げるのに手一杯だったんや」

 

「リッチ!?良くそんなのを相手にして逃げ切れましたね!?」

 

ピートの反応を見ると、やっぱりやばい相手だったんやなぁっと改めて実感しながら

 

(タイガーの母国ってどこなんだろうな?)

 

今朝のHRでタイガーは母国に帰ったので、休むと担任が言っていた。日本人にしてはタイガー寅吉っと変わった名前だよなあっと思っていたらハーフだったらしい。

 

「リッチって言ったら死霊を操る死霊。不死性も持つ悪魔だよ、横島君本当に無事に逃げれたね」

 

珍しく血を吸いに来ないシルフィーちゃんにもそう言われ、改めて自分が無事に生きていることに感謝していると

 

「あー。横島、お前にお客さんだ」

 

担任が来て俺を呼ぶ。俺に客?しかも学校に?俺が首を傾げていると

 

「御機嫌よう。横島忠夫」

 

長い銀髪を翻し、見慣れた黒いドレス姿の神宮寺さんが教室に入ってくる。

 

「あれ?神宮寺さんじゃないっすか?どうしたんですか?」

 

ざわざわとざわめいているクラスメイトの声を聞きながら、どうしたんですか?と尋ねると

 

「本日から1週間。貴方は私の助手ですわ」

 

「はい?」

 

神宮寺さんに言われた言葉の意味が判らず、思わず尋ね返す。なお俺の肩の上で昼寝していたチビとモグラちゃんは

 

「う、うきゅうう」

 

「み、みむうう」

 

俺の制服のポケットの中に隠れてぶるぶる震えている。どうしてそんなに怖がるかな?神宮寺さんは優しくて良い人なのに

 

「よ、横島君?その人知り合い?」

 

愛子が若干怖がった表情で尋ねて来る。なんで本当にそんなに怖がるんだろうか?ピートもシルフィーちゃんも何か臨戦態勢に入っているし……俺は首を傾げながら

 

「神宮寺くえすさん。美神さんと同じプロのGSで色々アドバイスとか貰ってるんだ」

 

軽く紹介するとピートがあの神宮寺くえすが!?とか叫んでいる。その反応は失礼だと思っていると

 

「今日から1週間。貴方は私の助手です、私の事務所で徹底的に除霊の事を叩き込んであげますわ。無論、美神令子には既に話を通しているので心配することはありません」

 

心配なんてすることは無いでしょ?と神宮寺さんに言う。神宮寺さんは凄いGSなのだから、そんな人が教えてくれるのに何を心配する必要があるんですか?と逆に尋ねると

 

「……え、ええ。そうですわね。私に任せておきなさい、横島忠夫。次の除霊試験には必ず合格させますわ、では今から早速修行に入ります、帰り支度をしなさい」

 

いや、まだ午前中なんだけど……担任も止めに入るが

 

「私に意見しようと言うのですか?「よし、横島行け」

 

神宮寺さんに睨まれてさっと意見を翻す担任に溜息を吐きながら

 

「そう言う訳みたいだから帰るわ、じゃーなー」

 

荷物をさっさと鞄に詰め込んで俺は学校を後にするのだった……

 

「え?1週間。神宮寺さんの事務所に泊まりなんすか?」

 

「ええ、1週間しか時間がありませんから、時間が惜しいですからね。朝から晩まで徹底的に修行ですわ」

 

まじか……いや、それは構わないんだけど、神宮寺さんみたいな美人と同じ屋根の下って言うのは正直緊張するな……

 

「1週間分の着替えと普段使っている除霊具を持って来なさい、後使っている教本とかあればそれもですわ」

 

教本ってなると陰陽術の本と妖怪図鑑かな?あ、そうだ。これだけは聞いておかないと

 

「シズクとか、チビとモグラちゃんは一緒でもいいですか?」

 

家に置いて行くのは可哀想なので連れて行っていいか?と尋ねると

 

「そこのグレムリンとモグラ、あと何時も連れてる妖狐も許可します。ただし水神シズクは駄目ですわ」

 

そっか……シズクは駄目なのか……一緒なら心強いのになあ……とは言え、この1週間は神宮寺さんが師匠なので逆らうわけには行かないか

 

【私は着いていくからな】

 

「当たり前だろ?心眼が居ないと調子が狂う」

 

神宮寺さんが駄目だと言っても心眼だけは絶対に連れて行くからと心眼と話をしていると、いつの間にか家の前に着いていた

 

「待っているから急いで準備をしなさい」

 

「判りました」

 

神宮寺さんの言葉に頷き家に入ると、シズクが首を傾げながら

 

「……早いな。何かあったのか?除霊か?」

 

除霊か?と尋ねて来るシズクに違うと返事を返して

 

「今日から1週間。神宮寺さんの所で修行だってさ、美神さんの許可も取ってるらしいから、1週間は家に戻れんわ」

 

「……は?」

 

不機嫌そうなシズクメチャ怖ぇっと思いながら、部屋に駆け込み1週間分の着替えを用意し、リビングで昼寝をしていたタマモを抱き抱えながら

 

「詳しい事は美神さんに聞いてくれ、俺も正直よく判ってないから。「急ぎなさい、横島忠夫!」っは、はい!今行きます!」

 

話している時間も無いらしい、呆然としているシズクに後は頼むと声を掛け、俺は家を後にするのだった……

 

「……あ、あの魔女の所で修行?……は、ははは……美神。どうやらお前とは話し合いをしなけばならないようだな」

 

【やば……あれやばいぞ……】

 

鬼の形相で笑っているシズクから隠れるように、ノッブは二日酔いで痛む頭に氷を押し当て、震えているのだった……神宮寺さんに案内された事務所と言うのは近所で幽霊屋敷と有名な豪邸だった。こんな建物を自分の事務所にするなんて凄いなあと思いながら巨大な門をくぐり、屋敷の中に足を踏み入れる。外見はボロボロだったけど、中は新品同然だった。人の気配がまるでしない所だけが妙に気になった。

 

「2階が居住ブロックですわ、着いて来なさい」

 

神宮寺さんに案内されて屋敷の中を歩くが、やはり人間の気配がまるでしないなあと思っていると神宮寺さんが立ち止まり、ある一室を指差しながら

 

「そこの部屋を好きに使いなさい、今日の所は出来ることを確認するだけなので、流すだけの修行にしますので」

 

荷物を片付けたら、地下の修練場に来なさいと言って、去っていく神宮寺さんの背中を見つめながら、神宮寺さんに言われた部屋に入ると、めちゃくちゃ広くて面食らった……やっぱり神宮寺さんはお金持ちと言うことを改めて実感しながら鞄を机の上に下ろして、陰陽術とかの本を取り出して

 

「よっし、行くぞ。チビ、モグラちゃん」

 

まだぷるぷると震えている2匹を肩の上に乗せ、タマモを抱き抱えて、俺は神宮寺さんに言われた通り地下の修練場を探して、広い屋敷を歩き出すのだった……

 

 

リポート1 始めの1歩 その3へ続く

 

 




くえすの所で修行開始ですが、蛍とシズクは接触禁止とさっそく仕掛けてきたくえすさんです。割と行け行けキャラで進めていこうと思っているので、くえすさんがどんな風に動くのかを楽しみにしていてください。この修行で横島がどうなるのか?そしてくえすはどこまで横島にアプローチを掛けていくのかを気にして頂ければ幸いです。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします

視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか

  • サイドまたは視点は必要
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