GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! セカンド   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです。今回は鬼道を出してバトルとして書いて行こうと思います。後は原作よりも精神面が強くなっている冥子とかを書いていけたらと思っています。それでは今回の更新もどうかよろしくお願いします


その3

 

 

 

リポート5 貴女はストーカーですか?いいえ、通い妻です♪ その3

 

六道の屋敷の敷地の中に作られた陣の中で深呼吸を何度も繰り返す。この時を今か、今かと待っていたがいざその時になると緊張してしまう

 

(ボクは勝つ、そして鬼道の家を復興するんや)

 

平安時代にボクのご先祖様が六道の家と懇意にしていた陰陽師を殺した事で、鬼道の家は呪われた。この呪いを解く為には12神将の式神が必要なんや、鬼道の家を呪った龍と懇意にしていた陰陽師の式神が……12神将がッ!

 

【……】

 

「心配ないで夜叉丸、ボクらは勝つ」

 

心配するように現れた夜叉丸に大丈夫だと声を掛ける。何度も何度も死にそうな目に会いながらボクは自分を鍛え続けてきた、12神将と六道の家に護られて育てられたお嬢になんて負けるわけあらへん

 

「いいぞ、政樹。今のお前なら負ける訳がない、六道の家を潰し、我ら鬼道が再び日本の頂点に立つのだ」

 

「OK父さん、ボクに任せといて」

 

丁度あちらさんも来た様やし……気合を入れていこか!手のひらに拳を打ちつけ、気合を入れたのだが

 

(な、なんや!?この寒気は……)

 

紅いバンダナを額に巻いた男の後ろから入って来た白い着物の少女を見た時。全身に凄まじい寒気が走った……そして後に思った、この時感じた寒気と恐怖。それで逃げてしまえばあれほどまでに恐ろしい目に会わなかったのだと……

 

 

 

冥子ちゃんの決闘の付き添いに来たんだが、目の前の対戦相手を見て

 

(くそっ!イケメンかよ)

 

写真でも見たが、こうして見ると更にイラっとするイケメンだ。ああいう奴は死んでしまえばいいと思う

 

「鬼道政樹です、よろしゅう」

 

京都弁か……余計にイラッとするな。大阪弁と違って人を小馬鹿にしているようなイントネーションがして嫌いだ

 

「六道さん。助っ人を連れて来るのはどうかと思いますなあ?」

 

目の隈が酷い痩せた男が俺達を睨みながら言うと、冥華さんは

 

「助っ人~冗談はよしてくださいよ~終わったら皆で外食に行くから連れて来ただけですよ~」

 

そんな話はしていないので当然挑発なのだが、その一言でその男の顔色が面白いように変わる

 

(駄目ね、あんな挑発に乗るようじゃ二流も二流よ)

 

美神さんが小声でそう呟く。俺でも挑発だと判るのだから、それだけ冷静さが足りないと言うことだろう

 

「ならばその夕食は敗北によってさぞ美味い物になるでしょうなあ?」

 

「本当に冗談がお好きですね~うちの子に勝てると思っているんですか~」

 

うふふふとははははっと言う笑い声が響くがどっちも笑っていないので正直怖い。

 

「横島こっちに椅子を用意してくれたみたいだから、座って見てましょうよ?」

 

「……長い話をしそうだから座っておけ」

 

観客席と書かれた看板の後ろの椅子に座っている蛍達に呼ばれて、今行くと返事を返し俺は観客席の方へ歩き出すのだった

 

「まぁ横島様♪私の隣に来てくれるとは感激です♪」

 

上機嫌に言う清姫ちゃんに思わず苦笑する。こう、なんと言うか様付けされるような人間じゃないので、なんか照れると言うか恥かしいと言うかそんな感じだ

 

「これも勉強になるから、ちゃんと見ておくと良いわよ?」

 

【うむ、式神の扱い方を見ていれば、お前も式神を作れるようになるかもしれないからな】

 

左隣の蛍と心眼の言葉に頷き、膝の上にタマモ達を乗せて勝負を見る準備をしていると

 

【なーワシ何時までこうしていればいいんじゃ?】

 

「知らない」

 

封印札を額に張られて転がっているノッブちゃん。札を剥がしてあげたいんだけど、蛍とシズクの視線が厳しいので剥がせないのでごめんと小さく呟き

 

「ほーれ、チビー♪」

 

「みむ♪みみー♪」

 

話が終わるまでチビ達と遊んでいようと思い。人差し指を振りじゃれ付いて来るチビ達と戯れるのだった……

 

「では掟は同じ、負けた方の式神を差し出す、これでよろしいな?」

 

「ええそれでいいわ~どうせ~式神は貴方達を認めないから~」

 

認めないと自信満々で言われてくっと苦しそうに呟く男を見ながら、深呼吸を繰り返している冥子ちゃんを見て

 

「美神さん、冥子ちゃんは大丈夫でしょうか?」

 

政樹と名乗った男の背後に待機している着物姿の式神。ショウトラ達と違い、完全な人型でその手に刀を持っているので強そうだ

 

「大丈夫に決まってるでしょ?まぁ、見ていれば良いわ」

 

大体冥子が負けるわけ無いしと笑う美神さん。普段の気弱な姿ばかりを見ているので、正直負けてしまうのでは?と思っていたが、美神さんがここまで言い切るのだから何か勝算あるのだろうと思い。俺は慌てるのを止め椅子に深く背中を預けた

 

「負けるわけありませんわ、12神将は鬼道の家には絶対に負けません、何が起きようと」

 

「……だな、負ける訳がない。あいつらは鬼道を憎んでいる」

 

鬼道を憎んでいる?シズクと清姫ちゃんの言葉に首を傾げる

 

「シズク、清姫。何か知ってるの?」

 

蛍がそう尋ねるが清姫ちゃんとシズクは説明することは無く、一言だけ見ていれば判ると呟いた。12神将には何か秘密があるのだろうか?そしてどうしてシズクと清姫ちゃんがそれを知っているのか?と考え込んでいると

 

【横島さん、始まるみたいですよ?】

 

おキヌちゃんの声を聞いて、指を動かすのをやめて正面を見ると、冥子ちゃんと鬼道が向かい合っていて、重苦しい雰囲気が2人を包み込んでいた、確かに勝負が始まる前って感じだ。思わず俺まで緊張して、冷や汗が流れてくる

 

「では~掟に従い、勝負を始めます。お互いに正々堂々と式神使いとの誇りを持って戦うこと~」

 

冥華さんの間延びした声が響く、声こそ間延びしていたが、その声は真剣な響きを伴っていて

 

「冥子ちゃん!頑張って!」

 

俺の方を見て、小さく握り拳を作る冥子ちゃん。この感じなら大丈夫そうかもしれないと思った。そしてそれから数秒後

 

「試合開始~」

 

その言葉を合図に冥子ちゃんの影からアンチラが飛び出し、人型の式神へと突進していくのだった……

 

 

 

ボクは負けない筈だった。六道冥子の事は知っている、子供の時に会って鬼道の家の事を馬鹿にされ、六道への恨みでおかしくなっている父さんの八つ当たりにも近い修行を何年も続けて、やっとこうして見返す機会を得たと言うのに

 

「アンチラちゃ~ん、ターンしてジャンプ~♪」

 

【シャーッ!!!】

 

冥子の間延びした指示に従い、はねるように夜叉丸の周りを跳ぶ兎の式神。耳が煌く度に夜叉丸の身体が引き裂かれる

 

【ギ、ギガア!?】

 

「くっ!夜叉丸!振り払え!!!」

 

霊力を更につぎ込み夜叉丸に振り払えと指示を出す。夜叉丸はボクの指示に従い振り払おうとするが

 

「させないわ~バサラちゃ~ん」

 

【ブモーッ!!!】

 

冥子の影から巨大な式神が姿を現し夜叉丸を吸い込もうとする。夜叉丸は本能的に刀を地面に付きたてそれに耐えるが

 

【キシャーッ!!!!】

 

【ギガガガッ!?!?】

 

それは兎に対する防御を捨てると言う事で全身を一瞬に引き裂かれ、夜叉丸が膝を付く

 

「政樹!何をしている!相手は努力も何もしていない小娘だぞ!お前が何故押されている!!」

 

父さんが唾を吐き散らしながら叫ぶ、確かにそのはずだ。だから先手を取って式神を奪い、冷静さを失わせて一気に畳み掛けるつもりが、たった2匹の式神に夜叉丸はボロボロになっていた

 

「くっ努力も何もせず、式神に頼ったお前なんかに!!!」

 

思わずボクがそう叫ぶと観客席のバンダナの男が

 

「お前よ!さっきから黙って聞いてれば、冥子ちゃんが努力してないとか、なんでそうやって決め付けれるんだ!」

 

そう怒鳴られてハッとなる。ボクが冥子に会ったのは7歳の時、あれから14年経っている。あれ以来あった事もない、ボクが成長しているのと同じように冥子も成長していた?い、いやそんな事は無い。父さんは言っていた、式神の制御も出来ず除霊にも失敗続きだと。そんな式神の性能に任せたあいつに負ける訳が訳が無い

 

「ボクも夜叉丸も死ぬほどの修行をして来たんや!!もう2度と負けへん!!これで負けたらボクは何の為にぃッ!!!子供としての幸せも捨てて、何度も何度も死に掛けて来た意味が無意味になってまうやろうがぁ!!!」

 

ここで負けてしまったらボクが今までしてきた事が全て無意味になってしまう。だから負ける訳には行かないと叫ぶと

 

「くだらないわね。冥子を逆恨みしたら強くなれるとでも思っていたの?冥子はちゃんと努力して、式神を操れるように努力していたわ。冥子は何もしてないって決め付けていたみたいだけど、何を根拠にそんなことが言えるの?」

 

っ!その言葉に何も言えなくなってしまった。ボクは父さんからの言葉だけを信じて、冥子の事を調べようともしなかった

 

「くっそれでもなあ!それでもボクは負けられないんや!行け!夜叉丸!」

 

ボクの指示に従い、夜叉丸が式神ではなく、冥子本人を狙うが

 

「それは~判ってたわ~」

 

【グオオオオッ!!!】

 

交通事故のような音が響き夜叉丸が弾き飛ばされ、父さんの足元まで転がっていく

 

「そ、そんな……」

 

完全に奇襲だった、だが冥子は完全に反応して見せただけではなく、式神で反撃までも指示していた。それは冥子の実力が本物だったと言う証拠で、それに何よりもこれ以上夜叉丸を傷つけたくなかった……ボクの唯一の友達だったから

 

「どうも~息子さんは戦闘放棄みたいね~じゃあこの勝負~「いや、まだだぁ!政樹!夜叉丸ッ!!まだお前達は負けていない!!!」

 

父さんがそう叫ぶと懐から瓶に入った紅い液体を取り出し、その瓶を開けると、紅い水はあっと言う間に紅い石へと変貌し

 

「夜叉丸!霊力をくれてやる!立てえ!!!」

 

投げつけられた紅い石が夜叉丸に吸い込まれるように消えて行く。それと同時にボロボロだった夜叉丸は跳ね起き

 

【!!!!!】

 

一瞬で間合いを詰めて、3体の式神を切り裂き、武具へと変換し身ににつける

 

「あ、あはははは!!!これで形勢逆転やなぁ!!!残りの式神も全部いただきやあ!」

 

今の夜叉丸ならば負けない、ボクは目の前の変質した夜叉丸を見ずに叩き潰せと叫ぶのだった……

 

 

 

鬼道先生って昔こんな感じだったのね。六道女学院の名物教師の過去を何処か遠い目で私は見ていた。何度か相談に乗ってもらった事もあったけど、これがどうやったらあんな良い先生になるのか?人間というのは不思議だなと思った

 

「不味い!冥子!離れなさい!」

 

美神さんの怒声に思考の海から引き上げられる。鬼道先生の父親が持っていたのはは血の様に紅い……石?まさか!狂神石!?硬直したその一瞬で狂神石は夜叉丸に吸い込まれ、アンチラ、バサラ、ビカラが切り裂かれ、夜叉丸の装備になる。それを見た瞬間私は足元に転がっているノッブの前にしゃがみ込み

 

「ノッブ!」

 

ノッブの額の札を勢いよく剥がすと同時にノッブは弾かれた様に立ち上がり

 

【ちい!面倒ごとか!】

 

火縄銃を構えるが、それは冥華さんによって止められた

 

「これは~由緒正しい決闘よ~どっちかの式神が暴走するまでは手出しをしたら駄目よ~」

 

それは穏やかな声だったが、有無を言わさない迫力があった。その威圧感に飲まれてもとの椅子に座りながら

 

「美神さん、これ物凄く不味いんじゃないですか?」

 

「不味い所の話じゃないわよ。下手をすると全員死ぬわよ」

 

狂神石は神魔さえ狂わせる。それを式神がいつまでも耐えれる訳が無い、美神さんはこのままでは全員死ぬと判断したのか

 

「シズク。いざとなったらよろしく」

 

「……判った」

 

乗り物酔い不可避のミズチタクシーを使用する事を決めた。私と横島の顔が青くなる中。冥子さんは

 

「うっ!サンチラちゃん!インダラちゃん!頑張って~!」

 

式神を奪われたことがショックだろうに、まだ式神の指示を出して夜叉丸を取り押さえようとするが

 

【!!!】

 

【ガッアアアアアアア!!】

 

【ブ、ブッモオオオオオ!】

 

「そ、そんなあ~」

 

夜叉丸が突き出した手から衝撃波が放たれ、サンチラとインダラそしてビカラが弾き飛ばされ、夜叉丸に吸い込まれていく

 

「鬼道!この様な手を打つとは、恥を知れ!」

 

「恥!?恥など無いわ!!鬼道の復興をするまではどんな非道も正義だ!!!」

 

狂神石を手にしてから以上にパワーアップした夜叉丸を見て冥華さんが怒鳴るが、既に狂っているのか、正常な目をしていない鬼道が高笑いをしながら

 

「さあ!やれワシの最高傑作よ!!お前の手で六道を壊し、鬼道の栄光を取り戻すのだ」

 

それは自分の息子でさえも道具としか見ていないと言葉だったが、鬼道先生はニヤっと笑い

 

「判ってる!さあ!夜叉丸!後7体や!さっさと奪っ……【シャアア!!!】な!?や、夜叉丸……?」

 

夜叉丸が鬼道先生に刃を振り下ろす、それは完全に夜叉丸が狂神石に飲み込まれ、暴走を始めたと言う証拠だった

 

「冥華おば様!」

 

「この勝負鬼道の反則とする!!お願いします!」

 

このままでは大変な事になると悟った美神さんが冥華さんにそう叫ぶと、反則と叫びここに鬼道の反則が決まった

 

「俺も行くぞ!?」

 

横島が美神さんの助けをしようと立ち上がり握り拳を作るが、それよりも早く美神さんの怒号が響いた

 

「馬鹿!あんたは清姫と冥子と冥華さんを護りなさい!陰陽術も使って良いから、護りを固める!!おキヌちゃんは琉璃に連れて来て!GS協会で逮捕させるわ!」

 

【わ、判りました!直ぐ戻ります!!】

 

慌ててGS協会へと飛んで行くおキヌさん。そして美神さんの冷静な指示を聞いて納得する、そうだ、それが今横島がするべきことだ。私のサイキックソーサーはあくまで攻撃用。防御はそれほど高くない、美神さんもそれは同じ。今この中で防御を担当出来るのは横島とシズクの2人なのだ、ならばその1人が前衛に出るのは愚策だ

 

【横島。清姫にしろ、冥子にしろ、向こう側に奪われるわけにはいかない。もしガープが夜叉丸を通して見ていたらどうする?】

 

心眼の言葉にハッとなったのか、横島は慌てて鞄から札を取り出し

 

「シズク。頼む」

 

「……判ってる」

 

横島が親指を噛み切り、札に文字を書くのとシズクがペットボトルを飲み干すのは同時で

 

「急々如律令!水精招来ッ!!!」

 

横島が札を地面にたたきつけると、そこから大量の水が溢れ出し、シズクがそれを片っ端から凍らせて壁を作り上げていく。これなら横島達も無事だろうと判断し、暴走している夜叉丸と対峙する

 

「そんな、夜叉丸……ボクが判らんのか……」

 

茫然自失になり夜叉丸に何度も呼びかける鬼道先生を押しのけ、美神さんと共に夜叉丸の前に立つ

 

「どうすればいいと思います?」

 

「取り込んでいる狂神石を破壊すれば……多分」

 

狂神石で12神将を操る力を手にしているのなら、狂神石を破壊すれば元に戻る可能性はある。問題はどこにあるかだ……12神将を歪な形で取り込んでいる夜叉丸はもう元の外見を失っている。もし体内にあるとすれば、私と美神さんで肉を弾き狂神石を露出させる。トドメは遠距離攻撃でした方が良いと判断したのか美神さんが振り返りながら

 

「ノッブ!狙撃準備!私達のフォローと横島君達の防御できる!?」

 

【ワシを誰だと思っておる?そんなのおちゃのこさいさいじゃ!!】

 

火縄銃を担いだノッブが自信満々で笑う。ノッブの射撃の技術なら、あの氷の防壁の上で陣取るだけで私達の援護と横島の防御が出来る。これならば飛び道具で攻撃されても大丈夫だと安心する……安心してしまった……

 

「冥子ちゃん!冥華さん!こっちへ!チビ!モグラちゃん!2人を助けに行ってくれ!」

 

氷の防壁から横島が一瞬顔を出したその瞬間

 

「貴様かぁ!!死ねええッ!!!」

 

六道の家紋の羽織を着た男性達に取り押さえられていた鬼道が、それを力づくで振り払い懐から銃を取り出し、横島目掛けトリガーを引く、霊能ではなく、まさかの銃。それに一瞬私と美神さんの反応が遅れた……

 

【ちいっ!!】

 

ノッブが慌てて狙撃をし、それを弾き飛ばしたが……弾き飛ばした方向が悪かった

 

【ギガアッ!!】

 

横島を守ろうとしたノッブに非は無い、跳弾がどこに飛ぶかなんて判らない。射軸から逸らせばいい、そう判断したノッブは悪くないのだ、だが今回ばかりは運が悪かった。弾き飛ばした先には夜叉丸がいて、夜叉丸がそれを更に弾き飛ばしたのだ……横島の方角に……

 

「え」

 

誰の警告も間に合わなかった。一瞬のやり取り、弾き飛ばされた銃弾はまっすぐに横島の額に向かい、横島の身体が後方に弾き飛ばされる

 

「ふっははははは!!!これで鬼道の栄光は……【死ねぇ!!】がぼあ!?】

 

高笑いする鬼道をノッブの銃撃が貫き、弾き飛ばされる。その苦悶の声で我に返った美神さんが

 

「蛍ちゃん!横島君の所へ!」

 

【ガアア!!!】

 

夜叉丸の攻撃を防ぎながら叫ぶ美神さんに頷き、横島の元へ走る。

 

「横島ぁッ!!!!」

 

銃弾が額に当った……当たり所が良ければ良いが、最悪の場合死……最悪の予想が頭を過ぎり、額から血を流している横島の名前を叫ぶが反応が無い、ぐったりし、血まみれの横島の姿を見て全身から血の気が引くのが判る

 

「クウン!クウン!!!」

 

タマモが必死に舐めて傷を癒そうとしているが、溢れ続ける血の勢いは増す一方だ。だが心眼は固く結ばれていて、解こうとしているのだが、全く解くことが出来ない

 

「横島君~ショウトラちゃん~!!」

 

「ワフゥ!」

 

冥子さんも泣きながらショウトラを呼び出す。次の瞬間、私は自らの死を感じた

 

「貴方達はまた私から横島/高島様を奪うのですね」

 

「……お前達はやってはいけない事をした」

 

ゆらりと立ち上がった清姫とシズクから放たれる、圧倒的なまでの殺意と憎悪に完全に飲み込まれた

 

「あの時呪いなどで妥協せず、全て殺してしまえば良かった……」

 

清姫の白い着物が喪服を連想させる漆黒に染まり、その髪も色素を失い白へと染まっていく……まさか清姫が鬼道の家を呪った竜神!?そのことに気付いた鬼道先生の顔が青を通り越して土気色になる

 

「……清姫、竜気を寄越せ」

 

「構いませんわ」

 

清姫がシズクと手を繋いだ瞬間。巨大な水柱が現れ、弾けとんだ瞬間大人の姿になったシズクがその目に憎悪を宿し、その手を鬼道達に向ける

 

「……貴様らは殺す、魂までも殺し尽くす。転生などさせぬ、ここで完全に消し去ってくれる」

 

「私の分は残しておいてください、焼いて、焼いて、引き裂いて、また焼いて、殺し尽くすのですから」

 

鬼道達は触れてはいけない物に触れてしまったのだ、シズクと清姫にとっての逆鱗に……

 

リポート5 貴女はストーカーですか?いいえ、通い妻です♪ その4へ続く

 

 

 




夜叉丸に狂神石の補助でパワーアップしましたが、暴走モード。横島を傷つけられたシズクと清姫はバーサーカーモードON。これを鎮める事が出来るのは横島だけですが、額に銃弾が命中した横島がどうなっているのか?そこが重要になってきますね。そして久しぶりの大人モードのシズクは当然激おこ、清姫は理性ログアウト。鬼道終了のお知らせとなりつつありますが、どうなっていくのか楽しみにしていてください。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします

視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか

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