GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! セカンド 作:混沌の魔法使い
リポート1 始めの1歩 その4
地下の広間から出て行く横島を見送ってから私は深く溜息を吐いた
「た、対応がわからない……」
た、確かに横島を自分の側に置きたいと思った。だから事務所兼自宅のこの屋敷に横島を招待した……だが現に横島が自分の側にいると落ち着かない、全く落ち着かない。私の意思に反して早鐘を打つ心臓の音がうるさい
「良くこんな状況に耐えれますわね」
芦蛍とか、シズクはこんな状況でよく平常心を保つことが出来ていると思う。いや、もしかして自分が初心すぎるだけ?と言う考えも頭を過ぎる
「どうしましょう……」
柩は適切な対応をすればと私に告げた。しかし急に会ったらパニックになってしまうと思い勝手に出歩くことを禁止したが、それは果たして適切な対応だっただろうか?反省する点が多すぎる……
「……わ、私には早すぎたかもしれないですわ……」
ただ自分の側に置きたいってだけで行動に出たのは余りに浅慮だったかもしれない……短くて長い1週間をどうやって過ごすか……霊能力の修行中は意識を切り替える事が出来るから大丈夫ですが、それが終わると途端に横島を意識してしまう……
「本当にどうしましょう……」
これを機会に横島に私を意識して貰おうと思っていたのですが、自分が逆に意識しすぎている事に気付き私は早鐘を打つ心臓を手で押さえながらどうしましょうと呟く事しか出来ないのだった……
メイドさんが呼びに来るまで勝手に出歩いたら駄目だと言われたので部屋で待ち続けて2時間
「俺忘れられてる?」
【色々あるんだろう、もう少し待ってみろ】
幸い部屋の中にトイレが合ったから良かったけど、もし無かったら人間としての尊厳を失う所だった……
「みむう?」
大分屋敷の雰囲気にも慣れたのかちょこちょこと動き回るようになったチビを膝の上に乗せて
「もう大分落ち着いたみたいだなー。良かった、良かった」
「みむう♪」
顎をくすぐってやると気持ち良さそうに鳴く、さっきまでずっと震えていたので心配してたけど、落ち着いたみたいで本当に良かった。タマモはタマモで全く動じず俺の後ろの方で丸くなって寝ている
「うきゅッ!」
モグラちゃんもモグラちゃんでベッドの上で跳ねたりして遊んでいるし、もう完全にこの屋敷の雰囲気に慣れたみたいで良かったと安堵の溜息を吐いていると
「横島。入りますわよ」
ノックをしてから神宮寺さんが姿を見せる。メイドさんが迎えに来るって聞いていたので神宮寺さんが来て驚いていると
「少しばかり準備に手間取ってしまいすいませんでしたわ。とりあえず屋敷の見取り図を用意しましたし、周囲の邪気溜まりも浄化しておきました。なので出歩いても平気ですわよ」
穏やかに笑う神宮寺さん。俺がまだ見習いレベルだから安全を確保する為に出歩いたら駄目だと俺に念を押したのか……
「心配してくれてありがとうございます。やっぱり神宮寺さんは優しいっすね」
俺がそう笑いながらお礼を言うとそっぽを向かれた。解せぬ
「あいだ!?」
さっきまでベッドの上で丸くなっていたタマモが急に頭の上に飛び乗ってくる
「グルルル」
しかもなんか唸ってるし……俺タマモ怒らせるような事したかな?
「狐の分際で」
しかもなんか神宮寺さんも怖い!っと言うかこのままじゃ不味いと思い、多少強引だと思ったが
「神宮寺さん!なんの用だったんですか?」
このままではタマモが危ないと思い、何の用事でしたか?と尋ねる
「あ、ええ。夕食を作ったので呼びに来ただけですわ、屋敷の案内ついでに呼びに来ただけで他意はありませんわ」
「は、はぁ?」
繰り返し呼びに来ただけと言う神宮寺さん。それ以外に何かあるんだろうか?と思いながら、俺は神宮寺さんに案内され部屋を後にするのだった
「ここから先は私の私物などが置いてあるので立ち入り禁止です。まだ除霊していない骨董品や魔術書があるので下手に触って呪われても知りませんわよ」
そう言う道具の危険性は散々蛍に警告されているので、絶対に入らないようにしよう。チビやモグラちゃんにもちゃんと駄目だと言っておかないとな、2匹とも悪戯好きの冒険大好きだから、落ち着いてきたらこの屋敷をうろうろ動き回りそうで怖い
「ここが浴場。まぁ、かちあう事もないでしょうから好きなタイミングで入ってください」
神宮寺さんはそうは言うけど、風呂場で遭遇なんてトラブルは避けたいので、そう言うのはちゃんと気をつけておこう
「ではこちらです。そこそこの味だと思っていますので、不味ければ残してくださっても結構ですわよ」
そう言う神宮寺さんだったが、食堂に並べられたパスタやスープは抜群に美味しかった。蛍やシズクはあんまり洋食を作らないこともあり、物珍しさと空腹と言うこともあり、あっと言う夕食を終えてしまった
「その反応を見る限りでは不味くはなかったようですね。それともただ空腹だっただけか……なんにせよ、良かったですわ」
神宮寺さんが何か呟いたような気がしたけど、よく聞こえなかったな……尋ね返すべきかな?
「明日から修行を本格的に行いますので、今日早く眠りなさい。浴場の場所は先ほど案内したので覚えているでしょう?寝る前にちゃんと汗くらい流しておきなさい、汗臭いのは迷惑ですからね」
尋ね返そうと思ったのだが、また早口で言われ。口を挟む余地もなく、俺は食堂を後にするのだった
「なぁ?心眼。俺って実は嫌われてるのかな?」
会話する余地もなかったので、俺は実は神宮寺さんに嫌われているが、事務所同士の話し合いで無理やり研修に来ているのではないだろうか?と思い心眼にそう尋ねると
【女心は複雑怪奇だ。私にも判らない、横島おまえ自身で学べ】
頼りになる心眼先生が頼りにならないという初めての事態だ。と言うか女心を学べってどういう事やねん
「みふぁー……」
「むきゅー……」
かぱあっと大きな口をあけて欠伸をしているチビとモグラちゃん。慣れない雰囲気で疲れたのか、普段よりもかなり早い時間で眠そうな素振りを見せている。普段使っている籠が無いのでタオルとTシャツを適当に丸めてベッドの代わりにする
「ほれ、暫くはこれで我慢しな」
我慢しろと言ったが、嫌がる素振りも見せず丸めたタオルとTシャツの上で丸くなる姿を見て、これで大丈夫だなと判断し、今度は自分の鞄から着替えを用意していると
「コーン♪」
「わぷっ!?」
タマモが急に顔に飛びついてくる、結構な勢いで飛びついてきたのでその勢いでベッドにひっくり返ってしまう
「こーらー、急に飛びついて来たら危ないだろ?」
「くう?」
また私知らないよ?って顔をしてるなあ……誤魔化そうとしていると判っているのだが、その円らな瞳を見ると何も言えなくなってしまう。タマモをどけようとするが、俺の胸の上で丸くなって眠る気万全なので
(しゃーない、タマモが寝てから風呂に行くか)
チビとモグラちゃんも眠るまでは一緒に居てやった方が良いなと判断し、心眼に
「タマモ達が寝たら声を掛けてくれるか?多分俺も寝ちゃいそうだし」
学校帰り、慣れない家、それに自分では判らないが霊力を消耗しているのかやたら眠い。だから心眼に起してくれるように頼み、少しだけ休もうと思い目を閉じるのだった……
柱時計の午前零時を告げる音で思考の海から引き上げられる
「ついつい熱中してしまいましたわね」
横島の修行の予定を組んでいたのですが、横島の出来る事を考えているとあれも教えたらどうだろうか?いや、こっちも良いかも知れない?と次々に思いついてしまい、気がつけば6時間も考え込んでいた
「可能性がありすぎるんですわね……本当に面白い男」
横島と言うのはアンバランスな男だ。潜在霊力は膨大だが、扱うことが出来無いのに、陰陽術や霊力の物質化と言う訳の判らない能力を使う。更に言えばあの眼魂とか言う霊的物質も魔法使いの観点から見るとありえないの一言しか出ない。あの眼魂と言うのは正直言って使わせる気は全く無い、あれはドーピングのような物だ。今はまだ良いが、いつどんな副作用が出るか判らない。そもそも美神があれを使わせている自体正気じゃないと言わざるを得ない
(まぁあれも使いようと思うべきですかね?)
あの鎧を呼び出さなければ特に問題は無い、ならば牛若丸の兵法を学ぶとか、剣術指導を受けるとか、できることは色々あると思う。最初の強い力を示したから、その使い方に目が行くのは仕方ないが、眼魂はきっと本来はもっと別の使い方をするべき物ではないだろうか?それが私が考えて出た結論だ
「GS試験の時の事もありますし……あれは魂を納める器で……っといけないですわ」
あれは私は関与しないと決めたのですが、考え始めてしまうと眼魂の原理が知りたくなってしまう。眼魂の事を考えるのは止め、調べた結果を机の中に戻す
「さてと……当面は陰陽術をメインにして見ましょうか……私にも何かいい刺激があるかもしれないですし」
東方魔術と言える陰陽術。現在では失伝もしくは、一族の秘儀として必要以上に秘匿されている。確かに横島の陰陽術はまだまだと言うレベルだが、間違いなく陰陽術。これからどんどん発展していくだろう。その中に西洋魔術を組み込んだらどうなるのか?無論反発しあう可能性も考慮していますが、可能性は零じゃない。むしろ私と横島で新しい魔法の形を作ることが出来るかもしれないと思うと心踊る物がある。私だって独自魔法は研究しているが、所詮は古い魔法を新しい形で作り直しただけ、完全なオリジナルとは言いがたいからだ。
「……汗だけでも流して来ますか」
大分汗もかいていますし、やはり淑女としては汗まみれと言うのは気持ちの良い物ではない、汗だけ流して来ようと思い。私は書斎を後にするのだった……
「ふう……さっぱりしましたわ」
横島にも風呂に入るように言っておきましたが、メイドとしてこの屋敷に召喚した妖精が湯を張り替えてくれたのだろう。綺麗な湯船で汗を流し、自慢の長い銀髪の手入れも行い、下着だけ身に着けてドライヤーで髪を乾かそうとした時。ガチャリと浴場の扉が開く、メイドかしら?と思い振り返ると
「え。えっと……えっと」
こっちを見て顔を紅くして絶句している横島の姿が視界に飛び込んでくる。一瞬私も呆けてしまったが下着姿を見られていると認識した瞬間。一気に顔が熱くなり、それから遅れて羞恥心が襲って来て
「っきゃあああああッ!!!!」
反射的に右手で胸を隠し、突き出した左手から魔力弾を横島の顔面目掛けて打ち込む
「へぶろお!?」
奇声を上げて吹っ飛ぶ横島に視線も向けず、左手で浴場の扉を掴んで閉める
「はぁ……はぁ……」
扉に背中を預けて呼吸を整えていると、扉がノックされ
「じ、神宮寺さん。すいません、えっとその覗くつもりとか全然無くてですね!?タマモとかと寝転んでいたらついつい寝ちゃって、汗くらい流しておくべきかなあとか思って「もう良い、もう良いですわ、これは事故です、お互いに忘れましょう」
早口で捲くし立てる横島の言葉を遮る、事故だと思って忘れましょうとは言いましたが、きっとお互いに忘れることは出来ないだろう。
「着替えるので浴場の前から離れてください、10分ほどしたらまた戻って来てください」
横島の気配が遠ざかった隙にドレスに着替え、私は早足で自分の部屋へと戻った。魔法の研究とか、修行の準備とかやる事はたくさんあったのだが、とてもではないがそんな気分ではなくなってしまったから……
「はぁ……」
ベッドに横たわり溜息を吐く、恥かしいと言う気持ちが強いのだが、少しだけ横島が自分を意識したということも判り嬉しいと思っている自分も居て、自分で自分の気持ちを制御できない今の状況に腹立ちを覚える
「今まではこんなに恥かしいって思った事は無かったですわね」
自分の容姿には自信を持っている、相手の冷静な思考を奪う為に更に魅了の魔法を上乗せした事もある。まだ清い身体こそ守り続けているが色気を使う事は決して少なくはなかった。だが横島に見られた……それだけで動揺し、喜んでいる自分が居るのはどうしても理解出来なかった
「これが恋って事なんでしょうか……」
横島に恋してしまったから、ここまで自分の心が乱れているのだろうか?
「でもまぁ……下着姿を見られたのは良かったのかもしれないですわね」
1つ屋根の下で居るという事ばかりを意識してしまい冷静さを失っていましたが、下着姿を見られたことを考えれば1つ屋根の下で居ることなんてどうでも良いと思えてくる
「これなら1週間くらい大丈夫そうですわね」
それに下着姿を見た事で横島が間違いなく私を意識している。だからハプニングではあった物の、私にとってはマイナスではなく、むしろプラスになりつつあると思い……と言うかそうでも思わないと羞恥心でどうにかなりそうだったので、自分に言い聞かせるようにそう呟き、目を閉じるのだった……
なお横島はと言うと……ベッドに座り込んで100面相をしていたりする……
「ああああ……駄目だぁ、脳裏に焼きついている」
浴場で見た下着姿のくえすの姿を忘れることが出来ず、顔を赤くしたり、青くしたり忙しくその顔色を変えながら、頭を抱えて呻いていた……なお心眼はと言うと、苦悩している横島に助言……はせずに冷静にくえすの事を評価していた
【神宮寺くえすか……存外悪くないかも知れんな】
蛍と横島が付き合うことを応援していると言っていたが、口は悪いが横島の意思を尊重し、横島の可能性を十分に考え伸ばすことを考えているくえすもまた横島には良いかも知れないと呟いていたりする……
昨日の夜見た、神宮寺さんの余りに艶かしい姿が脳裏に焼きついて全然眠れなかった……
「みむう?」
「うきゅ?」
「くう?」
俺が欠伸をしているのを見て不思議そうに見つめてくるタマモ達になんでもないでと声を掛ける。まぁ実際は何でもない所か、追い出されてもおかしくない失態を犯しているんだけどなあ……湯上りだったので白い肌が若干赤みを帯びていて、大事な所を隠している黒い下着までバッチリ見てしまった
(あうあう……駄目だ、これ暫く絶対忘れられん)
チビやタマモが居るから控えているが、俺だって健全な男子高校生だ。神宮寺さん見たいな美女の下着姿を見れば興奮してしまうのは当然だ
(頭冷やさないとなぁ)
それに神宮寺さんにも謝らないといけない、そんなことを考えながら日課の散歩に出掛けようと思い門に手を伸ばすと
「何をしているのです?私の元で修行中は私の屋敷から出る事は許しませんわよ」
背後から声を掛けられ、驚きながら振り返ると神宮寺さんが木陰で机と椅子を出して本を読んでいた。ぜ、全然気付かなかった……
「まぁこちらへどうぞ。妖精メイドがそろそろ朝食と紅茶を用意するので」
向かい側に椅子に座れと笑う神宮寺さん。座るべき何だろうけど……
「チビとかの散歩はどうすれば?」
修行中だからと屋敷の外に出るのは許さないと言われても、チビ達の散歩はどうすれば?と尋ねると
「庭で好きに遊ばせて構いませんわ」
何なら庭で穴を掘っても構いませんわよ?と付け加えられたので、チビとモグラちゃんのリードを外して
「好きに遊んで良いってさ、俺は神宮寺さんと話をしないといけないから少しチビ達で遊んでてくれるか?」
若干不満そうだが頷き、庭を走り回るチビとモグラちゃん。タマモだけは庭を走りに行かず、頭の上にしがみ付いている。そんなタマモに苦笑しながら神宮寺さんの向かい側に椅子に座る
「……」
時折紅茶のカップに手を伸ばしているが、無言で本を捲り続けている神宮寺さん。やっぱり昨日の事を怒っているのだろうか?誠意を見せるためには土下座するしかないか?どうやって許して貰おうかと考えていると
「昨日の事は事故。お互いに忘れましょうと言ったでしょう?それとも責任取ってくれるんですの?」
せ、責任って……えっえ……俺に出来る事って何があるだろうか?と考えていると、神宮寺さんの言葉から俺が何か失態をしたのだと悟ったタマモが
「グルウッ!」
「ぎゃああああ!?いでえええ!!!」
全力で頭に噛み付いてきた。久しぶりのタマモの噛み付きに思わず涙を流しながら絶叫するのだった……
「面白いですわね。貴方の周りは」
痛む頭を摩っていると神宮寺さんが口元に手を当てて、上品にくすくす笑っている。こういう素振りに、大きな屋敷を見ると神宮寺さんが良い所のお嬢様なんだと判る。
【修行中とは言え、屋敷の中に軟禁するのは些かやりすぎではないか?】
俺がそんなことを考えていると、心眼が修行の形式がおかしいと神宮寺さんに口論するが
「それは仕方の無いことですわ。芦蛍や美神令子も横島の師匠です。私が教えている事と2人が教えようとしていることは別物です。下手な予備知識や偏見を持たれると指導しにくくなりますわ、少しの間は我慢してください」
そう言われると無理に屋敷を出る訳には行かないだろう。俺の我がままで神宮寺さんが考えている修行の予定を狂わさせる訳には行かない
【むう、そう言うことならば仕方ないか】
「ええ。そう言う訳です。納得して頂けたのなら幸いですわ」
穏やかに笑う神宮寺さんを見て、蛍や美神さんが神宮寺さんは危険だと良く俺に注意してくれていたが、やっぱり神宮寺さんは優しくて良い人だと思う気持ちを強めた。大体昨日着替えを覗いてしまった俺に対して笑顔で対応してくれるなんて、常識的に考えたらありえないことだと思う
「朝食を……お持ちしました」
「ふおおっ!?」
またぬっと現れたメイドに絶叫する。慣れろと言われたが、これは絶対慣れる事がないと思う……サンドイッチを俺と神宮寺さんの前に置くメイドさんだが、俺の前にだけかなり大目にカットした果物と油揚げが置かれる
「ありがとうございます」
タマモ達用の食事も用意してくれた事にお礼を言うが、溶けるように消えてしまう。
「メイド妖精に自我はありませんのでお礼を言っても無駄ですわよ?」
仮にそうだとしても、気持ち的にはお礼を言いたいじゃないですかと神宮寺さんに言いながら、庭を駆け回っているチビとモグラちゃんを呼び寄せてから用意された食事に手をつけるのだった。なんせ今日から修行が始まるのだから、ちゃんと動けるように食べておかないと思っていたのだが……
「あの?これ本当に修行ですか?」
座禅を組んで精神集中からですと言われ、言われた通り座禅を組む
「ええ、そうですわよ、霊力とは魂の力、まずは動じない精神力が必要ですわ」
いやまぁ、それは蛍とか美神さんとかにも聞いているから知っているんだけど
(なんで俺は椅子に座っている神宮寺さんの前で座禅を組まないといけないんだ?)
見ようによっては土下座しているように見えるんじゃなかろうか?それに平常心と言われても、神宮寺さんが足を組みなおしたり、伸びをする時に揺れる豊満なバストとかにどうしても視線が向いてしまい、平常心所じゃないんだけど
「ガルルルルル」
後ろでタマモが唸っているからそれもめちゃ怖いし……反対側を向いたりしたら駄目なのかな?
「私の前から移動する事は許しません」
尋ねる前に駄目って言われた……もうこうなったら出来るだけ意識しないようにして、座禅終わりって言われるまで耐えるしかないと思ったんだが……やっぱり男ってのは助兵衛な生き物な訳で……
(駄目だ!どうしても視線が行ってしまう!!!)
足を組みなおす時に神秘の三角が見えないかな?とか、揺れる胸にどうしても視線が向いてしまう。こんな事蛍に知られたら殺される、殺されるって判っているんだが、どうしても俺は視線を逸らすことが出来ないのだった……
なおくえすはくえすで100面相をしながら、座禅に集中しようとし、そのつど自分に視線を向けている横島を見て
(なんかこれ……良いですわ)
くえすは見せ付けるように動いているので、横島の視線がどうしても吊られてしまう、そして横島は横島で見たいけど、昨日の事もあるし、修行を見て貰っていると言う事もあり、罪悪感を感じ、目を逸らそうとするが、どうしても見てしまうそんな横島の反応が、くえすのSっ気に直撃しており、本来30分で終わらせる予定だった座禅は予定を大幅に超え2時間近く行われるのだった……その2時間の間にタマモに横島が噛まれた回数は楽勝で3桁を超えていたりする……
リポート1 始めの1歩 その5へ続く
次回は少し時間を飛ばして書いてみようと思います。最初からあんまり話数を使いたくないので、後は横島に会えなくてポンコツ化している蛍とか書きたいなと思っています。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします
視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか
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サイドまたは視点は必要
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今のままで良い