GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! セカンド 作:混沌の魔法使い
リポート9 神の山を捜索せよ その4
ゆっくりと流れていくウキを見つめ、穏やかな川の流れる音を聞きながら横島さんと一緒……だと思っていたんですが
「やった。また釣れた♪」
「おー、タマモは上手だな」
シズクちゃんが居ないと言う事で、自分の持っていた精霊石をタマモちゃんに与えて、タマモちゃんが人の姿になった所で風向きがおかしいと思い始め、そして今は私の予想通りになっていた
【私……空気】
横島さんと一緒なのに、物凄く切ない気持ちになってくる。時々タマモちゃんが勝ち誇った表情を向けてくるのも正直イラっとする
「ぴぎぃ♪」
「みむ」
川原でちょこちょこと遊び回っているチビちゃんとうりぼーを見て、思わず溜息を吐きながらウキを見つめる。どうせなら釣れてくれれば気分転換にもなるんでしょうけど、横島さんが3匹、タマモちゃんが2匹、そして私が0匹。魚も連れないのでどんどん気落ちしていく
「おーい、おキヌちゃん?」
【え?あ、は、はい!?】
考え事をしすぎていて、横島さんが近くに来たのに気付かなかった事に恥かしいと思いながら返事を返すと
「連れてないみたいだからアドバイスに来たぜ。タマモはもう釣れるみたいだし」
「……」
ぷーっと頬を膨らませているタマモちゃんに今度は私が勝ち誇った笑みを浮かべてしまった。横島さんは私の竿を見て、場所が良くないなと呟く
「もう少し上流のほうに振り込んで、下流まで流すんだ。そうだな……あの石の影を狙うと丁度いいかもしれない」
アマゴとかハヤだから足音とかは気にしないで良いからと笑う横島さんに頷き、言われた場所に仕掛けを振り込んで数秒
【き、来ました!】
さっきまでうんともすんとも言わなかった、ウキが勢い良く水中に沈んでいく
「穂先を上げて、無理に引っ張るなよ」
【は、はい!】
横島さんのアドバイスを聞きながら、おどおどと竿を動かす。それから数分後
「おっ!アマゴだな。しかも結構でかい!」
【や、やりました】
20センチ強のアマゴが川原に引き上げられる。横島さんは針をアマゴの口から外して、びくの中に入れながら
「よーし、これで全員釣れたな。そうだ、折角だから沢山釣って、今日の昼飯にしようぜ」
【ですね。釣り立ては美味しいですしね】
横島さんの提案に頷き、再び仕掛けを川の中に振り込みながら今日のお昼ご飯は川原で魚を焼きましょうと話しながら、再びウキを見つめるのだった……
地図を頼りに山を登って来たけど、これは予想以上にきついわね……悪霊の数も、魔獣も数も質も桁違いだ。それに何よりも瘴気が酷い、鞄から簡易結界を取り出して、それを木々の間に巻きつけ、精霊石で瘴気を浄化してからやっとその場に座り込む
「これはかなりきついわね、くえすも蛍ちゃんも大丈夫?」
自分のウエストポーチから水筒を取り出して2人の様子を尋ねる。私自身も霊力はそれほどだが、霊具の消耗は激しい、ここから先は目視でも瘴気が濃いのでその前に状態を尋ねるのは必要だと思ったのだ
「私は破魔札が残り20枚と霊体ボウガンの矢がワンセットですね」
「私は問題ありませんわ。どっちかと言えば、ここは魔の眷属たる私には好都合の立地です」
その代わり暴走しないように気をつけないといけませんがと呟くくえす。目的地のガープが居たであろう場所まではまだ大分時間が掛かる。GS協会の調査は恐らく式神を使ったんだろうなと思いながら
「シズクはどう?今の段階で何か感じる?」
「……霊脈がおかしい。どこかで流れが乱れて悪霊を呼び寄せている」
地面に手を当ててそう呟くシズク。水神だからこそ判る霊脈の乱れなのだろう……しかしこのレベルで霊脈が乱れていると考えるとこれは数年……ううん、何百年ってレベルをかけないと元の霊脈に戻らないかもしれない
(とりあえずこの山の周辺を立ち入り禁止に出来るからいいか)
この山を危険区域として隔離出来るだけの分析結果を得る事が出来そうだし、それも1つの収穫と言えるだろう
「シズクは水は大丈夫?」
「……問題無い」
無愛想だけど横島君がいないとシズクはこんな感じよね。とは言えこの山の捜索に乗り出す事が出来るのはシズクが居てくれるおかげなので文句なんか言わないけど
「じゃあ悪いけど、くえすとシズクが今度は先頭になってくれる?」
「構いませんわ。時間を掛けるのは危険ですからね、急ぐ必要がありますし」
「……まぁ。いいだろう、早く捜索を終えて戻りたいしな」
この質の瘴気が充満している事を考えると長時間の活動は危険だ、しかし悪霊が多すぎて思うように進めない。しかし調査をしないわけにもいかないとなると瘴気に耐性があり、なおかつ魔力に対して深い知識があるくえすとシズクに先頭を進んで貰い対策を取るしかない
「では行きましょうか。この結界ももう持ちませんし」
「そうね、美神さん。急ぎましょう」
結界を石等を叩き付ける悪霊にもうじきこの結界が破壊されると判断し、急ぎましょうと言うくえすの言葉に頷き結界を内側から破壊し、その衝撃で悪霊が吹き飛んだ隙に目的地に向かって走り出すのだった……
「これは……酷い」
悪霊をいなし、時に逃げながら進み続ける事1時間。やっと目的地に到着したのだが、その光景を見て思わずそう呟いてしまった
「これは何が起きたらこんな事になるの?」
蛍ちゃんも周囲を見ながら信じられないとそう呟く。ガープの反応があってから数週間経っていると言うのに、今もなお強く残る魔力の残滓と地盤事捲られている山……その光景はどこからどう見ても天変地異が起きたとしか思えないほどに凄惨な光景だった
「……神通力と魔力が渾然としているな。ここら辺を封鎖しないとどんな突然変異が生まれるか判らないぞ?」
周囲を見ていたシズクがここら辺を封鎖しないと大変な事になると告げる。魔力と神通力を持ったキメラなんて物が生まれても困るがこの範囲を封印するのは精霊石も装備が足りない。時間と共に魔力が薄くなると思っていたが、そんな事はありえないこの周辺はもう何百年もかけないと浄化されないだろう。
「シズク何とかできる?」
「……地下水脈が流れているから結界は作れる。だが長時間は持たないぞ?」
長時間持たないぞ?と言うシズク。勿論それは判っているが、今の装備ではこの範囲を囲う結界が作れない。それなら短時間しか持たないにしろ今作れる結界で妥協するしかない
「一時的にで良いわ。東京に戻ったら直ぐ琉璃に報告して、精霊石の結界柱を用意するから」
「……判った。捜索が終わったら封鎖しよう」
これでとりあえずキメラの出現は防げるかしら?と考えながら周囲を調べていると背後から蛍ちゃんの呆然とした声が聞こえて来た
「これ……拳ですか?」
「え?」
周囲を調べていたくえすの言葉に振り返り、くえすの元へ走る。くえすが見つめていた大穴は確かに握り拳が命中した跡だったのだが、その数と大きさが問題だった。拳の跡が4つ、しかも1つ1つが軽自動車よりも大きい。……空振りしたのだろうがこれはまさか
「同時に攻撃した?しかもこの大きさ……並外れた巨体の持ち主ですよね?」
「複数の腕を持ち、並外れた巨体……」
「……しかもこれは魔力じゃないな、神通力だ。間違いなく神族だな」
くえすと蛍ちゃんの言葉に脳裏に浮かんだのは日本の仏像の姿。そしてシズクの言葉に日本の仏像の原典を考え
「もしかしてガープの陣営にはインドの神がいる?」
日本の仏の多くはインドの神々が関係している。そしてインドの神々の中には悪神と呼ばれる者も多い
「その可能性は十分に考えられますわね。最悪の予想ですけど」
「予想じゃなくて確実だと思いますよ、これ」
「……神族の中にも過激派は多い、ガープの思想に共感する神が居てもおかしくはないが、不味いとしか言いようが無いな」
予想なんて楽観的な感想を抱く事はできない。確実にガープの陣営にはインドの神に属する何者かがいる……
「とりあえず石を拾って……ッ!!」
石を拾って帰って横島君にダウジングを頼もうといおうとした瞬間。茂みの中から何者か飛び出してくる、反射的に後ろに飛びのきその一撃を交わすが、その鋭い一太刀に背筋の凍る物を感じた
「……逃がすか!」
シズクが捕らえようと水の触手を伸ばすが、それを手にした刀で打ち払った何者かは忌々しそうに舌打ちすると
「ちっ!!!」
攻撃がかわされたと判断すると同時に再び茂みの中に姿を消した何者か。一瞬見ただけだが巫女服姿の長い黒髪の少女だった
「美神さん!大丈夫ですか!?」
一瞬の奇襲だったので蛍ちゃんもくえすも反応し切れなかった。私を狙ったのは多分、この中でリーダーだと向こうが判断したのだろう。数が圧倒的に不利なので奇襲を選び、失敗したのなら逃げる。奇襲の鉄則だが、そのあまりの速さに全く反応できなかった
「今の人間ではないですね」
「確実にね。多分……変化が出来る妖怪、それよりも早く戻りましょうッ!」
あの妖怪が逃げていった方向はセーフハウスの方角で、横島君達のいる方角だ。間違いなくあの相手では横島君では対処しきれない
「……私は結界でここを封鎖してから水で跳ぶ。先に行けッ!!」
シズクの怒声にお願いと頼み、私達は瘴気の薄い所まで駆け出した。くえすの転移でセーフハウスに跳ぶ事は出来るが、ここでは瘴気が濃すぎて転移が失敗する可能性が高いからだ
「美神さん。横島は大丈夫でしょうか?」
「無事だと信じるしかないわよ」
いくら妖怪だと言っても短時間で向こうに移動出来るとは思えない。少しでも早く移動して妖怪が向こうに辿り付く前に戻りましょうと叫び、来た道を慌てて引き返すのだった……
美神達が慌ててセーフハウスに引き返そうとしている頃。川原では……
「アンちゃん!美味しい!」
「そっか、良かったな。ケイ、もっと喰うか?」
「良いの!?ありがとー」
「良し良し、ケイは一杯食べてでっかくなれよ。美衣さんもどうですか?」
「え?あ。はい、ありがとうございます」
化け猫親子と釣った魚とセーフハウスで用意された食材でバーベキューをしていた……昼だからと横島達が川原で魚を焼いているとその匂いに釣られて息子のケイが飛び出てきてしまい、私も戦うしかないと出て来たのだが、川原で食事を作っている一団を妖怪退治かと警戒していたのだが
「みむ?」
「ぷぎい」
「何?猫変化?お腹空いてるの?」
「ん?おお、この辺りに詳しそうな人だ。これは幸運だったな、と言うかタマモ、この人達妖怪なのか?」
「うん、猫変化ね、妖怪としては中の上くらいかな?結構強い妖怪よ」
【横島……お前は……いや、何も言うまい】
【あ、食べる人増えてますね。セーフハウスからベーコンとって来ましょうか?】
人間は居たのだが、グレムリンはいるわ、明らかに妖怪のうり坊は居るわ、狐変化は居るわ。額当てに目は浮かんでいるわ、幽霊は居るわで完全に混乱し、気付けば私達も川原での食事に参加させられていた
「えっと横島さんは妖怪退治では?」
「妖怪退治?いや、俺はGSですけど、別にむやみやたらに妖怪を退治するわけじゃないし、ケイも美衣さんも会話してくれるじゃないですか?なら話し合いで解決するならそれでいいかなって、それに俺達妖怪退治じゃなくて調査に来ただけなんですよ?」
のほほんと笑いながらグレムリンに果物を与えている横島さんに驚いていると、狐変化が
「まぁこいつはこういう奴よ。人間だけど、どっちかと言うと私達寄りの考え方をしてるわ」
「そ、そうなのですか?」
と言うかそんな人間が居るんですねと驚きながら木の枝に刺されて焼かれた魚を齧るのだった……
「うめー、本当にこんなに食べていいのか?アンちゃん!」
「おう、いいぞー。一杯食べろよー?」
【はい、お魚やお肉だけじゃなくて野菜も食べてくださいね】
ケイと揃ってうげえっと呻く横島さん。変わった人間も居るのですねと思わず、苦笑してしまうのだった
「では横島さん達は、この山の調査に来たのであって私達を退治に来たのではないですか?」
「うっす、なんかこの山でやばい魔族が暴れた痕跡があるって言うんでそれの調査と、えーとこの山に居たって言う神様の安否の確認に来たんです。今俺の師匠達がその周辺の調査に向かって居る筈です」
昼食の後に横島さんの話を聞くと私達を退治に来たのではなく、山神様の安否の確認とこの山の調査に来たのだと教えてくれた
「不味いですね」
「不味い?なんかあるの?」
横島さんの隣に座っている狐の変化。タマモさんがなんかあるの?と尋ねて来るので私はこの人達なら信用出来ると思い
「実は私の姪に緋鞠と言う子供が居るのですが、人間がまた山を荒しに来たと戦いに……あの子は剣の達人で巫女なのです」
私はあくまで化け猫としての力を使うが、緋鞠は山神様の巫女なので噛み付きや引っかきで戦う訳にはいかないと符術に剣術を学び、妖怪でありながら退治家のような戦い方をするのですと言うと横島さんは引き攣った顔で
「……それめっちゃやばくね?」
「やばいわね。美神はともかく、くえすは攻撃されたら間違いなく反撃するわよ?」
【いまからでも私が伝えに行きましょうか?】
【いや、もう間に合わないだろう。間違いなくどこかで遭遇しているぞ?双方に被害が無ければ良いのだが】
緋鞠は猪突猛進な所があるので、話し合う余地は無いだろう。これだけ話の判る人間なら最初から話に来れば良かった……と思わず深い溜息を吐いてしまった
「みーむ!」
「わ!はは!チビボール投げ上手だな!」
「ぷぎゅう!」
川原で遊んでいるケイ達を見ながらどうしましょうと話し合っていると背後の茂みががさりと動き
「ケイ!?美衣さん!?なんで人間と一緒なんじゃ!?」
着物にブーツ姿の緋鞠を見てどこも怪我をしていない事を悟り、良かったと安堵の溜息を吐く、疲労の色こそ表情に浮かんでいるが瘴気の濃い所に向かっていたのが原因だと思いたい。どうか横島さんの師匠と戦っていませんようにと祈る、これだけ話の判る横島さんの師匠なのだから、悪い人ではないと思うから
「すげえ美人……あいだ!?」
横島さんがぽーっとした感じで呟く、緋鞠は背も高く、発育も良い。横島さんのような若い男なら目が惹かれるのも当然だと思うのだが、生憎横島さんの回りの人はそれを許してくれる人ではなかったようだ
「横島ー?美人を見たら飛び掛ろうとするの止めなさいよ?」
【蛍ちゃんに言っちゃいますよ?】
タマモさんとおキヌさんに耳を捕まれながら、すいませんと謝っている横島さんに苦笑しながら
「緋鞠こっちに来なさい。どうもこの退治家の皆様はこの山の調査と山神様の安否の確認に来たのであって敵ではないようです」
「……本当ですか?」
「本当です。現に私もケイも話を聞かせただけで食事に招いて貰いました。まさか山の中の横島さんの師匠達を斬り殺してはいないでしょうね?」
「え、はい、奇襲に失敗したので撤退を……」
緋鞠の言葉に良かったと安堵の溜息を吐いていると、横島さんが焚き火の準備をしながら
「えーと緋鞠……さん?お腹空いてない?魚しかないけど……焼こうか?良かったら、その後で話を聞かせて欲しいんだけど?」
「……お願いするのじゃ」
マイペースな横島さんに疲れたように溜息を吐いて近づいてくる緋鞠を見ながら
「師匠さん達の説得って出来そうですか?」
「……多分なんとかなると思います」
殺してないなら話し合いの余地はあると思います。と言うかあると思いたいですという横島さんに、横島さんは穏やかな人なのだが、師匠達はもしかすると怖い人なのかもしれないと不安を抱きながら、横島さんの師匠さん達が戻るのを待つのだった……
私達が慌てて川原に引き返すとそこには横島以外に3人の人物の姿があった。しかし敵対している素振りは無く、普通に会話をしていて思いっきり脱力した
「……横島を妖怪の集落に連れて行くだけで、その集落を味方に出来ると思うのだが?」
「止めて、お願いだから止めて。これ以上人外は増えなくていいわ」
美神さんが本当にお願いと呟く、集落全体を味方に出来る代わりに横島の周辺に人外が増える……それは私としても本当に止めて欲しかったと言うか、現在進行形で止めて欲しいと思った
「ほう、妖怪退治でありながら、妖怪との共存を目指すか。面白い男じゃな」
「そう?人間にもいい奴と悪い奴がいるだろ?妖怪でもそれは同じだと思うだけで、妖怪だから悪い、幽霊だから危険ってのが嫌なだけなんだけどな」
横島の隣の巫女服の少女。刀が近くに立てかけてあるから、間違いなく美神さんを襲った妖怪に間違いない。なんでそんな相手と仲良く会話しているのか、そして何故そんなに親しげなのかと思い半分怒りながら、川原に向かうと私達に気付いたのか横島とおキヌさんが駆け寄ってくるのが見える
「蛍!シズク!神宮寺さんに美神さんも!無事で良かった。怪我とかしてないですか?」
【お疲れ様です、怪我とはしてないですか?】
話を切り上げて大丈夫ですかと駆け寄ってくる横島とおキヌさん。背後を見ると自分が話をしていたのに、と面白く無さそうにしている巫女服の少女にざまあみろと思いながら
「私達は大丈夫よ、それよりも横島。あの人達は?」
「ああ、なんかこの山の山神様に仕えていた巫女の緋鞠さんと、その一族の美衣さんとその子供のケイ。この山を地上げしようとする企業と戦ってて、それを手伝う妖怪退治だと勘違いしてたって言ってます」
勘違い……それで襲われた訳……幸い怪我とかもしてないけど、一歩間違えば最悪の結果になっていたかもしれないだけにはい、そうですかと言う訳にはいかない
「横島的にはどうですか?信用出来そうですか?」
「結構良い人だと思います。山の地上げをしないなら、こっちの知っている情報を提供するから、これ以上山を荒らされないようにして欲しいと」
この山が住みかの妖怪なら、私達が知りたいと思っている情報を教えてくれるだろう。どの道この山の周辺は封鎖する事で決まっているが、妖怪まで追い出す訳ではないから静かに暮らしたいと言うあの人達の願いは叶うだろう。
「……ではお前は危害は加えられていないんだな?」
「うん、普通に一緒に川原で魚焼いたり、野菜焼いたりして話をしながら飯を食ってただけだぞ?シズク」
【ああ、それは私も保証する。向こうに敵意は無い、勘違いをしてすまない事をしたと謝るつもりでいる】
横島と心眼の話を聞いて美神さんが溜息を吐いているのが見える。だけどその気持ちは良く判る、危険だから置いて行ったのに、なんで妖怪と一緒にご飯を食べているのだろう?正直理解に苦しむ
「アンちゃん!アンちゃんも遊ぼうぜ!」
「ちょっと待ってなー?今難しい話をしてるから」
はーいっと返事を返す子供の妖怪と、その周りで遊んでいるチビとうりぼー……結局何処に居ても横島は人外に出会う確率は変わらないのか、そして仲良くなるのは殆ど決まっているのかと深い溜息を吐きながら
「とりあえず、緋鞠さんと美衣さんと話をする前に昼食にするわ」
【あ、じゃあご飯の用意をしますね。一杯魚が釣れたんで塩焼きにしますねー】
そう笑って川原のほうに向かっていくおキヌさんを見ながら私達も川原に向かい、こっちの様子を観察していた緋鞠と美衣と言う化け猫の妖怪の元へと歩き出すのだった……
リポート9 神の山を捜索せよ その5へ続く
と言うワケで今回はおまもりひまりより、くえすに続き緋鞠さんが登場しました。レギュラーになるかは未定ですが、ある程度は登場するキャラにするつもりなので、どうなるのか楽しみにしていてください。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします
視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか
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サイドまたは視点は必要
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今のままで良い