GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! セカンド 作:混沌の魔法使い
別件リポート 娘と父と妹の認識の違い
最高指導者との話し合いの中で何故かトトカルチョを少しは動かせという話になり、私は蓮華と話し合いをしていた
「あたしは姉さんってかなり有利な立ち位置にいると思うんだ」
「それは私も同じ意見だ」
他人への承認願望に飢えていた横島君にとって一番最初に自分の価値を認めてくれた蛍の存在はとても大きいはずだ。それに霊能者と言う進路を示し師匠としてもがんばっているし、横島君の家には蛍の私物もあって、布団も用意され同棲している状況に近い。そう考えれば普通に考えて蛍は他のトトカルチョの参加者よりも遥かに有利な場所にいるはずなのだが……
「なんで進展が無いの?」
「知らん」
よく考えてみるとこれはおかしくないだろうか?むしろ何でここまで来ているのに付き合ってないのか?と思わずにはいられない
「1回姉さんに話を聞いてみようか」
「そうだな。そうしよう」
山の捜索をした後なので今日は除霊も休みなので戻っている筈。そう思い蛍の部屋に蛍の姿は無く、横島君の家に出掛けたのだろうか?と思っているとあげはが土偶羅魔具羅と手を繋いで歩いてくる
「蛍ちゃんなら、ガレージでなにかしてたでちゅよ?」
「ええ。優太郎様、蓮華様。私はあげは様と買い物に行くので失礼します」
「おやつ買ってくれるでちゅか?」
「200円までですよ?」
わーいっと喜ぶあげはと歩いていく人間に化けた土偶羅魔具羅はどこから見てもおじいちゃんと言う感じで、少しの間蓮華と沈黙した後。2人に言われたとおりガレージに向かうと
「ふー……フレームはこんな感じかなあ?」
「「なにやってるの!?」」
ツナギを着て、溶接用のマスクをして金属の溶接をしている蛍の姿を見て、思わず私は蓮華と一緒にそう叫ぶのだった
「いや、横島が仮GS免許取ったし、バイクの免許を取れそうだから手作りバイクをプレゼントしようと思って」
蛍の嬉しそうな笑顔に私と蓮華は揃って絶句した後
「「ちょっとこっち来なさい!!!」」
「ええ!?お父さん!?蓮華!?何!何なの!?」
私と蓮華に襟を掴まれ引きずられている蛍が混乱している中。私と蓮華は理解した。蛍と横島君が彼氏、彼女の関係にならないのは蛍の思考回路が理由だとどこの世界に意中の相手に手作りバイクを贈る少女がいると思いながら、蛍を会議室へと引きずっていくのだった
横島の為にバイクを作っていると、お父さんと蓮華に無理やり会議室に連れてこられた。私が何をしたって言うのよ……せめて今日中にフレームだけでも仕上げたかったのにと呟いていると
「色々見ていて思ったんだが、このままだと横島君が別の女性と付き合いそうなので」
お父さんはそう呟きながらホワイトボードに赤い文字で「緊急家族会議」と書き
「蛍の駄目な所と今後やるべき行動を話し合っていこうと思う。なお発案者は私ではなく蓮華だ」
えっと蓮華を見ると蓮華は沈鬱そうな表情で頷きながら
「姉さん。1つ聞くけど、自分が出遅れてるって思ったこと無い?」
「そんなこと……」
そんなこと無いと即座に言おうと思ったが、くえすやシズクのことを思い出し……
「あるかもしれない」
「「でしょうね」」
声を揃えてでしょうねと言うお父さんと蓮華に軽い殺意を覚えながら
「でも割と私って横島に好かれていると思うんだけどね」
うぬぼれじゃなくて、私は結構横島に好かれていると思うと言うとお父さんはそれは間違いないと思うけどと言いながら
「横島君の好感度は高いと思うよ。それは間違いないと言える、でも逆にそれが私が嫌われる訳が無いって言う慢心に繋がっているんじゃないかな?」
慢心に繋がっている?その言葉の意味が判らず首を傾げると蓮華が多分って前置きしてから
「美神が横島に興味を示してないし、逆行する前のことの印象が強すぎるんじゃない?美神がいなければ大丈夫って安心しきっているのかも」
そ、そう言われるとそんな気がする。美神さんが優しくて、良い師匠として私と横島を導いてくれている。それに私を応援してくれているような事も言ってくれるから、美神さんは横島を好きじゃないって思ったら安心したのは確かに事実だ
「確かに蛍に対しての横島君の信頼度は高いし、好感度も高い。でもそれに安心しきるのは明らかに愚策だね。ちなみにここ最近何か進展的なことは無かったかな?」
お父さんにそう尋ねられて考えてみるが……ぱっと思い浮かぶのは、慰安旅行での事故キスくらいでしかもそれは横島が知らないので意識しているのは私だけ……
「……何も無い……かな?」
「「駄目じゃないか……」」
あきれた視線を向けてくるお父さんと蓮華。最初はイラっとしたけど、私を心配し、真面目に私の恋路を応援してくれているのが判った
「姉さんって多分恋愛奥手なんだと思う」
「そうかな……」
「それかあれだな。逆行する前のことが忘れられないか……だと思うけど、どっちにせよこのままだと状況は良くない」
今まで意識してなかったけど、お父さんと蓮華にそう言われて急に不安に思ってしまった
「とりあえず、蛍が普段横島君の家で何をしているのとか、横島君が好きな物とかを考えてそれで作戦を考えようか」
「そうだね。とりあえず、2人でデートするくらいの予定は組まないと姉さんがどんどん出遅れちゃうよ」
私のことを真剣に考えてくれている2人にありがとうと呟き、今後どうするかと言う話し合いを始めるのだった……
姉さんの話を聞いて、ますますどうして付き合っていないの?と言う疑問は生まれたが、それ以上に気付いたことがある
「やっぱりシズクとノッブが問題だと思うね」
「うん。それは私も同意見だ」
横島の家に居候している竜神と英霊。その2人の存在がやはり今一番危険視するべき相手だと判断する、特にシズク。ロリおかんと呼ばれ、基本的に横島の家の家事をすべて引き受け、泊りがけの除霊では当然のように横島と同じ部屋
「いや、シズク危険すぎるでしょ?なんでそんなに警戒してないの?」
「いや、横島はロリコンじゃないって言うし……」
姉さんの言葉に深く深く溜息を吐きながら
「でもさ、逆行前のことを考えると姿は同年齢くらいだけど、私達0歳だったじゃん」
……忘れてたぁっと叫ぶ姉さんに溜息だけじゃなくて頭痛まで覚え始めた。ルシオラじゃなくて、実は横島蛍としての認識が強いんじゃないかな?と思いながら
「とりあえずそれはおいといて、ノッブも怖いと思うね。戦国時代の価値観の人間だから何をするか判らない」
「普通に一夫多妻の時代だからねえ……それを言うと眼魂の中で療養中の牛若丸も案外やばいかも」
だよね、戦国時代の英霊1人に平安時代の英霊1人。間違いなく、正室・側室とかの一夫多妻を普通に受け入れる事の出来る相手だ。まだそういう感情は無いにしろ、警戒するべき相手なのは間違いない。くえすと言う魔法使いも厄介だと思うが、それよりもまずは横島が日常的に会う相手を何とかするべきだと思う
「後はマスコット軍団か」
「あーそれが普通に厄介だよな」
横島が可愛がっているマスコット軍団。出掛けるにしろ間違いなく付いてくるのは目に見えている。しかし問題は姉さんはマスコット軍団には好かれていないということだ
「でもチビとかは基本的に横島にしか懐いてないわよ?」
懐かれていないのは私だけじゃないという姉さんだけど、父さんが調べた情報の中には
「でもシズクと冥子だっけ?それには懐いているんでしょ?」
うぐっと呻く姉さん。確かに基本的には横島にしか懐いていないかもしれないが、別に懐いている相手がいるのだから姉さんも頑張れば懐かせることが出来るのではないだろうか?
「頑張ってるんだけどね……全然懐いてくれないのよ」
横島も気難しいって言ってるし、むしろ懐くのがおかしくて、懐いていない今の状態が普通みたいなのよと呟く姉さん。
(案外人懐っこい気もするけどな)
横島とチビを見ていると人懐っこい気もするけど、それは見た目だけなのだろうか?あんまり横島と話をしたことが無いので、そこら辺が全然わからない
「まぁほぼ同棲状態でも進展が無いのはお互いにお互いの警戒態勢にあり、そしてなおかつマスコット軍団の警備能力の高さか……」
「普通は同棲まで進めば決まったような物だけどね」
シズクと姉さんがお互いを警戒し、お互いの動きを封じる。仮に出し抜けたとしてもマスコット軍団がいるので色っぽい雰囲気になるのは無理……
「案外横島って難攻不落なんじゃないの?」
話を聞いて、状況を聞いて思ったのだが、見た目以上に横島って彼氏にするには難易度が高い相手なんじゃない?と呟くと姉さんと父さんは腕を組んで
「「そうかもしれない」」
逆行前は女好きだったが、今の横島はだいぶ落ち着いている。これは多分姉さんとマスコット軍団の力が大きいだろう、だが逆に落ち着いてきていることで攻略する難度が上がっている気がする
「とりあえずバイクは後回しにしたほうがいいと思う」
「え?でも手作りプレゼントは喜ばれるんでしょ?」
それは確かにそうだと思うけど、バイクをプレゼントされて嬉しいって言えるだろうか?
「無難にまずはマフラーとかはどう?」
「マフラー……その発想は無かったわ」
……なんか姉さんと横島が上手く行かないのって姉さんの思考回路が残念なのが原因な気がしてきた。普通マフラーとかセーターをプレゼントするのが普通だと言うのに
(が、頑張ろう。姉さんと横島が上手く行くように)
姉さんと横島が悲恋になってしまったのはあたしのせいだ。だから今度こそ、上手く行くように頑張って手伝いをしようと再度心に誓うのだった……
長時間話し合って判ったことだが、蛍と横島君が上手く行かないのは横島君が鈍感である以上に蛍が残念だったのが原因だと判明した
「とりあえずバイクは今度私も手伝うから後回しにして、手作りのマフラーとか手袋といったプレゼントがやはり有効的だと思う」
「私編み物とか苦手何だけど」
そこは練習してくれというしかない、間違っても毛糸を自動的に編む機械とかを作らないでくれるといいのだが
「ただ時期的にもうマフラーとかの時期じゃないし……クッキーとかも良いかも知れないね」
チビ達の餌付けにもなるしと提案する蓮華。横島君を落とすにはまず、その周りから、特にマスコットに懐かれる事が急務なのは間違いないだろうが、それよりも今優先するべき案件が1つ
「とりあえず蛍」
「何?」
「横島君をデートに誘おうか?」
「■▲●?!?!?」
顔を真っ赤にして理解できない言語を喋る蛍に蓮華と揃って溜息を吐く。この調子だとますます出遅れて行くなと悟り、やはりこのままでは駄目だ。少し後押ししないと
「このままだと蛍はどんどん出遅れるだろう。特に神宮寺、彼女は危険だ」
行け行けでぐいぐい押していく性格の神宮寺くえすは危険だ。しかも横島君自身も色々教えてくれた優しい人と慕っている面もあり、そういう面では蛍にかなり近いポジションに陣取っている
「マスコットに懐かれるというのも大事だが、まずはやはり横島君だ。買い物でも遊園地でもなんでも構わない、横島君と2人だけで出掛けて見よう」
しかも済し崩しで出掛けるのではなく、横島君から誘われるのでもなく自分から誘ってみようと言うと
「でも断られるかもしれない」
「そんな事言ってたらどこまでも出遅れるだけだよ!?大丈夫だよ、横島は姉さんの事が好きだから、絶対うんって言うよ」
そうかな?と不安そうな蛍と大丈夫だよと励ます蓮華を見ながら、私よりも蓮華のほうが蛍へのアドバイスに適しているなと思いながら、夕方まで蓮華と共に蛍にアドバイスをし、自分の部屋に戻るとタイミングよく神界から通信が入る
「はい、アシュタロスですが?」
『すまんの、ワシじゃ』
「どうしたんですか?斉天大聖?それともハヌマン?」
よく考えたらあまり話をする機会が無く、なんと呼べば?と尋ねると好きな方でいいと言うのでハヌマンと呼ぶ事にする
「それで何のようですか?緊急事態でも?」
私は一応アスモデウスと同じく過激派となっている。そんな私に通信してくるなんて何かの用事ですか?と尋ねると
『お師匠様がな。お前と話をしたいといっておる。近いうちに白竜寺に赴いてはくれぬか?』
「それはまたどうして?」
面識は無いはずだが?と思いながらその理由を尋ねるとハヌマンはすまんと繰り返し頭を下げながら
『あの人は言い出したら人の話を聞かん。それでいて当事者にしか話をしないから困るんじゃ、だから話の内容はわからぬが頼めぬか?』
「まぁ……いいでしょう。一度伊達君とかの様子を見ておきたかったですし、時間を見てこっちから伺うから、2~3日時間をくださいと伝えてください」
恩に着ると言って通信を切るハヌマン。真っ黒いモニターを見て
「凄まじく嫌な予感がする」
引き受けたは良いが、とんでもなく嫌な予感がすると呟きながらも、向こうから突撃されてこっちの正体がばれても困るので近いうちに訪ねる事を決め、少し一区切りしたこともあり
「もう少しデータを集めてみるか」
複製したゴーストドライバーを解析する為に、ゴーストドライバーを封印したトランクケースを片手に、地下研究室へと足を向けるのだった……
リポート10 マスコットファイト開幕 その1へ続く
次回はちょっと色々とイベントを起こして行こうと思いますが、メインはタイトル通り「マスコットファイト」でマスコット同士の戦いを書いていこうと思います。その内容は次回のリポート内で書いていこうと思いますので、どうか次回の更新もよろしくお願いします
視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか
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サイドまたは視点は必要
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今のままで良い