GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! セカンド   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです。今回は学校の話や冥華さんと美神の話を書いていこうと思います。その次位でマスコットファイトを書いていこうと思います。それでは今回の更新もどうかよろしくお願いします


その2

 

 

リポート10 マスコットファイト開幕 その2

 

昨日は琉璃さんの頼みで学校を休んだので今日こそは普通に学校に来たのだが

 

「「「来やがったな!この喪男の敵め!!」」」

 

「なんだあ!?」

 

教室に入るなり襲ってきたクラスメイトに思わずそう叫ぶのだった

 

「みーむ!」

 

「「「しーん……」」」

 

なお俺を襲ってきたクラスメイトは、チビのかなり手加減した電気ショックで全員床に倒れ痙攣する事になった

 

「なんで俺いきなり襲われてるの?愛子?」

 

「みむう♪」

 

助けてくれたチビの顎の下を撫でながら何でだ?と尋ねると愛子は若干面白くなさそうな顔をしてから

 

「なんか昨日横島君と見慣れない女の子が一緒に歩いているのを見たって言っててね?」

 

なんだ見られてたのか、と言うかなんでそれで襲われるんだよと思っていると心眼が俺が口を開くよりも早く

 

【舞の事だな、GS協会の会長の妹で横島が案内を頼まれていただけだ】

 

案内っ!?と叫ぶクラスメイトにそうだけど?と振り返りながら言うと、なんだガセネタかとか言う声があちこちから響き、俺に向けられていた敵意の視線が弱くなる。本当になんだよ、意味判らないな

 

「なんか朝から疲れたなー、タマモ」

 

「コーン」

 

今日は珍しく着いて来たタマモを抱きかかえ、朝から何でこんなに疲れているんだろう?と思いながら喉を鳴らすタマモの背中を撫でていると

 

「しかしなんで横島さんが頼まれたんでしょうね?自分の部下に頼めば良いのに」

 

ピートがおかしいですねと首を傾げながら言う、それは俺も感じていたが何か事情があったんだろうと思う

 

「おはようございます、横島さん」

 

「う、うん。おはよう」

 

ブラドー伯爵が何かしてくれたおかげで大人しいけど、やっぱりそれでも怖いなあと思っていると鞄がぶるぶると震える

 

「そうそう、新しい妖怪を拾ったんだ。紹介するぜ」

 

鞄の口を開けて、床の上に置くとピート達が何してるんだろう?と言う顔をする。まぁ普通はこの反応だよな

 

「みーむ!」

 

机の上からチビの気合の入った声が響くと鞄の中から、うりぼーが綺麗に整列しながら鳴きながら出てくる

 

「「「ぴぐぴぐぴぐ」」」

 

「「「多いッ!?」」」

 

この鞄の中にどんだけ居たんだよ!と叫ぶ声が響く中鞄から大量のうりぼーが姿を見せる

 

「みーむーみッ!」

 

「「「「ぷぎゅ!!」」」

 

一糸乱れぬ団体行動で整列し、先頭からぴぐぴぐ鳴いて座っていくうりぼー。何回も見たけど、やっぱすげえな、これ……

 

「みーむ!」

 

「「「ぷぎー!」」」

 

整列の後チビの合図で集まったうりぼー達の天辺にスカーフつきのうりぼーが登って行き

 

「ぴぎゅう♪」

 

ぼふんっと言う音と共に巨大なうりぼーになる、それを見た愛子達は数回目を擦ってからうりぼーを見て

 

「「「「でかっ!?」」」」

 

と声を揃えて叫ぶのであまりにおかしくて、俺は笑いながら

 

「大きいままだと邪魔だから小さくなる」

 

「ぴーぐー♪」

 

しゅるしゅると音を立てて小さくなったうりぼーを摘み上げて、机の上に乗せて

 

「なんと大きくなって、小さくなり、そして増えるうりぼーを拾った」

 

「「「「拾うなッ!んなもん!!」」」」

 

クラスメイト全員から拾うなと言う突っ込みが響くが、俺は全然気にせず

 

「ほら、愛子撫でてみろよ?うりぼーは人懐っこいぞ?」

 

「え?本当?」

 

恐る恐る愛子がうりぼーに手を伸ばして撫でる。うりぼーは抵抗せず、ぴぎーと鳴いている

 

「あ、私が撫でても平気だ」

 

シルフィーちゃんが撫でてても気持ちよさそうに目を細めるうりぼー。本当人懐っこい性格をしてるよなと思っていると腕の中のタマモが制服を噛む

 

「はいはい、今日は甘えん坊だな」

 

「くうん」

 

構えと言っているのがその態度と尻尾の振り方で判り、顎の下を撫でているとチャイムがなり、教師が姿を見せ

 

「ふむ……」

 

机の上のチビとうりぼーを見て、頷いた後。俺を指差して

 

「妖怪を平然とつれてくるなあッ!!」

 

「だが断るッ!!」

 

と言うか勝手に付いて来るので俺にはどうしようもないんですよと言うと、教師は疲れたように溜息を吐き

 

「どうして俺はこんな問題児ばかりの担任になってしまったんだ」

 

と呟いた。俺達は絶対問題児じゃないと思うんだけどなと思いながら、構え構えと鳴くタマモの膝の上に乗せてその背中に撫でるのだった……なおチビとうりぼーは筆箱の横でちょこちょこと動き回り、楽しそうに遊んでいるのだった……

 

 

 

久しぶりに舞ちゃんと話をして、一緒にご飯を食べて長い事会う事の出来てなかった姉妹と会えたと言うのは予想以上に嬉しいもので幸せな物だった

 

「舞ちゃんどうする?1人でいても詰まらないでしょ?どこか出掛ける?」

 

今日は午前中だけ冥華さんと合う用事がある。舞ちゃんは流石に連れて行けないのでどうする?と尋ねる

 

「わ、私は家でお姉ちゃんが帰ってくるの待ってる。1人で出歩いてもどこに行けばいいかわからないし、お姉ちゃんが帰って来てから一緒に出掛る」

 

「そう、じゃあTVとか好きに見てくれて良いし、隣の部屋の本も好きに見ていいから」

 

出来るだけ早く帰るわと舞ちゃんに声を掛け、私は迎えに来ていた六道の車に乗り込み六道の屋敷へと向かうのだった……

 

「琉璃ちゃん~待ってたわよ~」

 

にこにこと声を掛けてくる冥華さん。本当に見た目は穏やかで優しい人なんだけど、昨日の慈悲も情けもない姿を思い出すと少し怖い

 

「昨日はどうもありがとうございました。とても助かりました」

 

「いいのよ~あの狸を一掃出来ただけで~六道にも十分なメリットがあったわ~」

 

メリットか……それが無かったら絶対この人の協力を得る事なんて出来なかったわねと心の中で呟く。本当にこの人を敵に回さなくて良かったと心の底から思う

 

「それで今回私を呼んだ理由は何でしょうか?」

 

昨日のうちにやるべき事は全て終わっている筈だ。だから私を呼んだのには何か理由があるはず、色々考えては見た物の、その理由が判らず私に何の用でしょうか?と尋ねると冥華さんは嬉しそうに笑いながら

 

「六道女学院にも妖使いとまでは~言わないけど~呪札使いや、使い魔を持ってる生徒が居るでしょ~その子の使い魔同士を六道女学院で~戦わせてみようと思うの~もちろん氷室舞ちゃんも参加して欲しいわ~」

 

参加して欲しいと言っておきながら断れない雰囲気を作っておいて……私は思わず溜息を吐きながら

 

「それは舞ちゃんを六道に入れるという事ですか?」

 

「ううん~それは違うわ~正直ね~六道の生徒の使い魔に関する扱いが良くないのよ~」

 

道具扱いで替えが聞くとか思っている生徒が多くて困ってるから、横島君や舞ちゃんみたいに使い魔と友好的な関係を築いている人間と自分たちの差って物を教えてあげようと思うのと笑う

 

「まぁそれは確かに横島君と舞ちゃん意外に適任は居ないと思いますけど……」

 

とは言え舞ちゃんが了承してくれるか判らないし、それに人見知りも激しいから渋ると思うんだけど

 

「もしも~舞ちゃんが六道女学院に入るって言うなら~顔見せくらいはやっておいたほうが良いと思うわよ~」

 

それを言われると確かに顔見せはやっておいたほうがいいだろう。もしも六道女学院に編入しないとしても、他の人間との接触は必要かもしれない

 

「判りました。断られるかもしれないですけど、声は掛けてみます」

 

強制はしないと言っているから、舞ちゃん次第ですよ?と言うとそれでかまわないわ~と笑った。冥華さんに思わず安堵の溜息を吐くと、冥華さんは良い事を教えてあげるわ~と笑い

 

「今度ね~日本にもオカルトGメンの支部が出来るらしいわ~」

 

「はぁ!?聞いてないですよ!?」

 

その言葉に思わずそう叫ぶ。これでも私はGS協会の会長だ、そんな私が何も聞いていないのは明らかにおかしい

 

「私のネットワーク~での情報だからねえ~もう少ししたら琉璃ちゃんにも情報が来ると思うわ~それでその支部の責任者だけど~令子ちゃんのお母さんの弟子の西条って子が来るわ~」

 

「オカルトGメンはGメンでもこっち側の人間が来るって事ですね?」

 

結構やっかみをかけてくるGメンの人間は正直嫌いだが、美神さんのお母さんの弟子ならばそれらとは全く関係の無い人物と見て良いだろう

 

「うん~本当なら来る筈だったヨーロッパの人間の汚職を摘発して~自分が成り代わった所を見るとね~多分こっちの味方よ~」

 

「ありがとうございます。良い情報でした」

 

同じ日本の中で敵対するなんてそんな愚かな真似をしなくてすむならそれに越した事は無い。こうして先に聞いておいた事でこっちも色々と準備が出来る事に感謝の言葉を告げ、私は六道の屋敷を後にするのだった

 

 

 

夕方いつもの時間にショウトラちゃんの散歩をしていると、ショウトラちゃんが急に慌しく尻尾を振りながらそわそわし始める

 

「あら~横島君が近くに居るの~?」

 

「バウ」

 

残像が見えるくらい尻尾を振っているショウトラちゃんの頭を撫でていると、曲がり角から横島君が姿を見せたんだけど……

 

「あら~新しい妖怪を保護したの?」

 

ショウトラちゃんと同じくらい大きい猪を連れている姿を見て、私は笑いながら横島君にそう問いかけたのだった

 

「冥子ちゃん。久しぶりっすね~除霊に行っていたんですか?」

 

「ん~お母様の言いつけで修行をしてたのよ~」

 

横島君にうりぼーの事を紹介して貰ってから、せっかくだからと2人でのんびりと散歩しながら世間話をする。今までずっと1人でショウトラちゃんの散歩をしていたので、誰かと一緒と言うのはそれだけでとても楽しい物に思える。散歩コースの中に公園があるので、そちらに足を向けベンチに座り、あんまり遠くに言ったら駄目と声を掛けてからリードを外す。

 

「ワン!」

 

「ぴーぎゅ!」

 

ショウトラちゃんも新しい友達が出来た事が嬉しいのか、うりぼーちゃんと楽しそうに話をしている。嬉しそうなのは、横島君も一緒と言うのが大きいと思うけど、楽しそうなその姿を見ると私も楽しくなってくる

 

「みむう!」

 

「チビちゃんも元気そうね~」

 

横島君の肩の上で小さい手を振るチビちゃんも元気そうだ。それにとても幸せそうに見える

 

(やっぱりね~六道の子は駄目なのね~)

 

私の後輩になる生徒だけど、今の子は使い魔に対する愛情が足りないと思う。ケージに入れて、訓練するときだけ外に出すではあの子達が可愛そうだ。妖使いや使い魔持ちは確かに珍しいけれど、それだけでは何の意味も無いという事を判って居ないと思う

 

「なにか考え事ですか?」

 

「ん~ちょっとねえ。でも大丈夫よ~お母様が何とかしてくれると思うわ~」

 

正直言うと恥ずかしいのだが、私はあんまりGSとして活躍出来ていない。依頼達成率もそれほど高くないし、従業員も六道の傘下の人達だし、弟子も居ないし……そんな私が六道女学院に講師として行っても発言力は無いに等しく、ましてや使い魔の扱いがひどいなんて言っても誰も言う事なんて聞いてくれないし……私も横島君とか蛍ちゃんみたいな弟子が欲しいなぁっとは思うんだけどね……

 

「なんか悩み事ですか?」

 

「そういう訳じゃないんだけどねえ~」

 

私が溜息を吐いているのを見て、悩み事ですか?と尋ねてくる横島君にそういう訳じゃないのよ?と言いながら、公園の中を走り回っているショウトラちゃんとうりぼーを見つめる

 

「みむう?」

 

「本当大丈夫ですか?」

 

横島君とチビが心配そうに尋ねてくる。とは言え、これは私の問題なので話す訳にも行かず

 

「今度六道女学院で何かお母様がやるらしいのよ~それが少し心配でね~」

 

誤魔化すようにそう笑い、横島君もあの人ならなにかやるかもしれないですねと苦笑する横島君に

 

「じゃあ~私はそろそろ戻るわ~また今度一緒に散歩をしましょうね~」

 

「ワンワン!」

 

横島君はのほほんとしているけど、その実結構勘が鋭い、このまま一緒にいると悩んでいる事を全部言ってしまいそうだと思い。私はショウトラちゃんを呼び寄せ、逃げるように公園を後にした。横島君に相談してもいいと思った、でもそれは余りに情けないと思った。どうせなら頼りにして貰える人になりたいと、だから情けない姿は見せたくないと思ったのだ。

 

(このままじゃ駄目……)

 

今まではただただGSとして過ごしていた。だがそれでは駄目なのだ、このままでは自分は駄目になると……冥子は初めて自分の弱さを受け入れ、そして強くありたいと思った。冥子もまた横島との出会いが心境に大きな変化をもたらしていたのだった……

 

 

 

 

普段はのんびりと散歩しながら帰るんだけど、逃げるように帰って行った冥子ちゃんの背中を見て

 

「何か悩みがあったのかな?」

 

「みむう……」

 

やっぱり俺では相談出来ないと思って逃げてしまったのだろうか?今度それとなく美神さんに冥子ちゃんが悩んでいたと伝えるべきだろうか?

 

【横島。考え事もいいが、良いのか?うりぼーは】

 

冥子ちゃんと話をしている間黙り込んでいた心眼の言葉に顔を上げると、公園から出て行こうとしているうりぼーの姿が……ってやべえッ!

 

「駄目駄目駄目!!外に出たら駄目ー!!」

 

「みーむうー!!!」

 

俺は慌ててベンチから立ち上がり、公園の外に出て行こうとしているうりぼーに駆け寄り、その首輪にリードを繋ぐのだった……

 

「ぴぎー♪」

 

楽しそうに鳴きながら歩いているうりぼー。結構大人しいと思っていたけど、案外やんちゃな所もあるんだな。散歩の時は気をつけておくべきかもしれない

 

「みーむう」

 

うりぼーの頭の上でセーフと言わんばかりに汗を拭うそぶりを見せているチビ。その姿に思わず笑ってしまいながら、家へとゆっくり歩く

 

【私の見解だが、冥子は今変わろうとしているのだと思う】

 

変わろうとしている?心眼の言葉に首を傾げると心眼はしょうのないやつだと苦笑しながら

 

【同期の小笠原や美神は助手を持ち活動しているが、冥子は2人ほど活躍もしていないだろうし、知名度がある訳でもない。GSになれば何もかも順風満帆に進む訳ではないのさ」

 

そうなのか……あのスライムの時も美神さんが言ってたな。GSとして上手く活動出来ず、犯罪に手を染めるGSも居る。とそれもきっとGSになればぶつかる壁なのかもしれない

 

【心配になると思うが、今はほっておいたほうがいい。本人が自発的に変わろうとしているんだ、今は黙って見守ってやれば良い。もし協力して欲しいと言うのなら手を貸せばいい。小さな親切余計なお世話とも言うからな】

 

後を追いかけようと思っていたのだが、心眼の言葉に足が止まる。俺の善意でも冥子ちゃんにとって迷惑になってしまうかもしれないのなら、自分の感情だけで行動するわけには行かない

 

「冥子ちゃんなら大丈夫だよな?」

 

壁にぶつかってもきっと乗り越えられるよな?と心眼に問いかける。俺ならまだしも、冥子ちゃんは凄い人だ。だから大丈夫だよな?と尋ねると

 

【ああ、大丈夫だろう。それにだ、横島。お前が他人の心配をするなど、100年早い。まずは自分が1人前のGSになる事を考えろ】

 

言動こそ幼いが、お前よりも年上でそしてGSとしての知識も豊富なのだからなと心眼に言われる。そうは言うけど、やっぱり心配だよなと思いながら俺は家へと戻るのだった……

 

「……おかえり。タオルは用意しておいたぞ」

 

洗濯物を割り振っていたのか、シズクが自分の部屋から出てきながら、靴箱の上を指さす。そこには湯気を出しているタオルが畳んで置かれていた

 

「ありがと。シズク」

 

「……気にするな。夕食までは時間がある、風呂に入るなり、TVを見るなり好きにしろ」

 

そう言ってリビングに入っていくシズクを見送り、暖かいタオルを手に取ってから玄関に座り込み

 

「おいで、チビ」

 

「みむ!」

 

ちょこんっと俺の手の上に着地したチビの足を綺麗に拭いて、今度は小さくなったうりぼーを抱き上げて足を拭こうとするのだが……

 

「ぴぐう!ぴぎー!」

 

「はいはい、暴れない暴れない」

 

くすぐったいのかじたばたと暴れるうりぼーをしっかり捕まえ、足を綺麗に拭いてからリビングに入る

 

【どうじゃ!横島!どこか変わっていると思わないか?】

 

ノッブちゃんがじゃーんっと両手を広げる。どこか変わってるのかな?と思いその姿を観察する。するとすぐ気付いた、普段着ている赤いバスターのTシャツが青のアーツに変わっている

 

「胸のバスターがアーツになってる」

 

【そうそう!ってそうだけど違うわッ!!!】

 

なんかノッブちゃんってノリがいいからやりやすいんだよなあと思いながら、真面目にどこか変わっているか?と観察するが、それらしいところは他に見えず

 

「どっか変わってる?」

 

【いや、見た目は変わってないんじゃ】

 

「判るわけないやん!」

 

あっはははっとお互いに笑い合いながら、イエーイッ!とハイタッチする。変わってると思わないか?と尋ねながら、外見の変化は無いなんて判るわけない

 

【お前ら仲良いな】

 

あきれた様子で苦笑する心眼には慣れてもらうしかないなと思いながら

 

「それでどこが変わったんだ?」

 

【霊力が増えたからノッブ忍法影分身が使えるようになったんじゃ!】

 

「なにそれすげえッ!」

 

ノッブ忍法が何かは判らないが、影分身は普通に凄いと言うとノッブちゃんはそうじゃろそうじゃろっと自慢げに笑いながら

 

【よし!見せてやろう!このノッブ忍法をな!】

 

ノッブちゃんの前にチビ達と座ってノッブ忍法影分身とやらの見学をしていると、ノッブちゃんが印を結んで何か呪文を唱える

 

【きえーいっ!!】

 

ぼふんっと煙がノッブちゃんから現れ、その煙で視界が塞がる。なんか忍法って感じで期待が持てるなと思いながら、煙を手で振り払っていると

 

「……お前ら何をやってる?」

 

キッチンから姿を見せたシズクにごめんごめんと謝っている内に煙が晴れていき、煙が完全に消えた時。ノッブちゃんの隣には

 

【ノブウ?】

 

「「【なに……これ?】」」

 

「みむう……?」

 

「ぷぎゅ?」

 

ノッブちゃんをデフォルメしたような姿の小さな小人がそこにはいたのだった……当然俺達の困惑した声がリビングに満ちる

 

「なにこれ!?影分身ってこれ!?」

 

もっとこう本人に近い何かじゃないの?これじゃあ影分身所か全く別の生き物じゃないか!

 

【いやいや!?こんなの出るなんてワシも知らないよ!?おかしいな、昔はもっとこうワシと瓜二つなのが出て来たんじゃが……】

 

意味不明な謎の生き物に思わず上ずった声が出る。影分身の筈なのに、何がどうしてこうなった。しかもその小人はよいしょっと言う感じで立ち上がり歩き出し、チビ達の方へと向かう

 

【のーぶ!】

 

「みむ?」

 

「ぷぎい!」

 

片手を上げて話しかける小人。そしてチビ達は若干警戒しながらその小人と話をし、数分後には

 

【ノブノブー】

 

「みーむー♪」

 

「ぴぎー♪」

 

そしてその謎の生き物は、チビとうりぼーと仲良く遊び始めた。本当になんだこれ……

 

「……霊力とか、妖力とか混じって分身と言うか、これは……」

 

【生きてるな。これ】

 

【「はい!?」】

 

え?時間が経ったら消えるとかじゃないの!?俺とノッブちゃんはシズクと心眼の分析を聞きながらチビ達と仲良くリビングを歩き回る小人を見て

 

「【どうすんの、これ……】」

 

【のーぶ♪】

 

はじける笑顔の小人を見てどうしようと俺とノッブちゃんは途方にくれる事になるのだった……

 

 

リポート10 マスコットファイト開幕 その3へ続く

 

 




うりぼーに続き、マスコット(?)のちびノッブが現れました。マスコットには強い拘りのある私です、しかしちびノッブがレギュラーになるのかどうなのかは次回で書いていこうと思います。出来たら家でシズクのお手伝いをしているって感じで使いたいですね。ノッブがパワーアップするとチビノブもパワーアップって感じの関係性にしたいと思います。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします

視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか

  • サイドまたは視点は必要
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