GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! セカンド   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです。今回で横島君の研修を終わりまで書いていこうと思います、そして次回で除霊試験に再挑戦するでリポート1を終わりにしようと思っているので、それでは今回の更新もどうかよろしくお願いします


その6

 

 

リポート1 始めの1歩 その6

 

くえすと話をする為にくえすの部屋に入ったけど……

 

(これ半端ないね!?)

 

くえすの制御下から離れた魔力が逆巻いている。下手に雑霊とかが吸収したら大変な事になりそうだ……もしかしたらガチで今日死ぬかも……ボクはそんな恐怖を感じながらくえすの姿を探して部屋の奥へと歩き出した

 

「なんですのよ」

 

(うわーお……こんなくえす初めて)

 

超不機嫌の上に更に超がつくレベルで不機嫌だ。自分の魔力が制御出来ていないのに気付いていても制御しようとしない……それだけ不機嫌と言うことだ

 

(良い傾向だと思ったけど、これはやばいかもね!)

 

魔法とソロモンの魔力を内包する後遺症で、くえすの感情のいくつかは正常に機能していない、例えば喜びや悲しみと言った感情だ、そして攻撃性や憎悪といった負の感情ばかりが発達している。ゆえにくえすは危険とされているのだ、今回の事で嫉妬とは言え少女らしい感情が出たと喜んだけど、この様子だと自分の感情ばかりを優先して、それこそ横島を拉致監禁しかねない……まぁそれは横島とくえすの問題なのでボクが言う事じゃないけどさ……変わりすぎだよね。他人なんてどうでも良いって言ってたくえすがここまで執着するなんてねぇ、まぁ見ている分には面白いから横島がどう頑張るかをこれからも生きている限りは見ていようと思いながら

 

「約束していた良い情報を教えてあげようと思ってね」

 

ぴくりと眉が動く、その情報が欲しいからボクが屋敷に居ても良いと許可を出したんだ。不貞腐れていても反応してきた

 

「横島の除霊試験これが成功すると面白い未来に繋がるんだ。だから横島が除霊試験に合格出来るように鍛えておく、それがまず第一条件」

 

ここで横島が除霊の実地試験に落ちると駄目だから、不測の事態に備え、対応出来るだけの知識をつけさせると良いねと付け加える。最近悪霊や妖怪のパワーアップが続いているのでそう言うのにも対応出来る様にしておく必要があるだろう

 

「その後に横島がくえすに会いに来るからそれを待つ事。そうすればきっと楽しい事が待っているよ」

 

うーん……これだけじゃくえすは納得しないか……まだ不機嫌そうにしている

 

「じゃあもう1つ。近い内に横島の母親が日本に来日するよ。師匠として面倒を見ていた時期があると話をすればいいんじゃないかな?」

 

このときにしっかりとした対応すれば、くえすもかなり気に入られるんじゃないかな?と付け加える。横島に気に入られることも重要だが、母親と繋ぎを作っておく、これも大事なことだとボクは思うよ。現に蛍は何回か挨拶をして、既に大分気に入られているみたいだしね、急がば回れとも言うよと言うと

 

「まぁそれなりに有益な情報でしたわ。それなりに……」

 

それなりの部分をかなり強調しつつ、周囲の魔力を自身の制御下におき始めるくえす。ちょっとは落ち着いてくれたみたいで安心した

 

「ま、一泊したらボクは帰るよ。お邪魔虫そうだからねえ」

 

「な、なあ!?」

 

顔を紅くし動揺するくえすを見て笑いながら、ボクはくえすの部屋を後にしたのだが、出る直後に見た横島の母親に会うときにどんな服を着ればいいのかっと右往左往しているくえすの姿を見て、更に笑いながらボクに宛がわれた部屋に向かって歩き出すのだった……

 

 

 

昨日の講習を途中で切り上げられてしまい、神宮寺さんが怒っていると思っていたんだけど

 

「何をしているのです?さっさと朝の修行をしますわよ?」

 

なんか偉い上機嫌で思わず面食らってしまった。許して貰えなくても謝ろうと思っていたんだけど、今までで最高に上機嫌だと判る。なんか鼻歌も歌っているし……柩ちゃんがどうやって神宮寺さんの機嫌を直したのだろうか?と思い首を傾げていると柩ちゃんが近寄ってきて

 

(なにちょっとした……し……)

 

何かを俺に耳打ちしようとした瞬間。神宮寺さんの手元が光り、俺と柩ちゃんの間にナイフが突き刺さっていた

 

「み、みむう!?」

 

「チビーッ!?!?」

 

ギリギリでかわしたチビを見て慌ててナイフを引き抜く

 

「み、みうう……」

 

セーフと言わんばかりのジェスチャーを繰り返しているチビ。しかし本当にギリギリだった。後ほんの数センチ下だったらチビに刺さっていた

 

「何か言いかけましたか?柩」

 

ニッコリとワラウ神宮寺さんに俺と柩ちゃんは敬礼しながら声を揃えて、何もありませんと叫ぶのだった……つっかしってなん

 

「うひいっ!?」

 

柩ちゃんの言い掛けた事を考えていると、俺の顔の横にナイフが突き刺さった。エスパー!?あ、いや魔法使いか!?

 

「何か考えましたか?」

 

「何も考えていません!!!」

 

物凄いエガオの神宮寺さん。下手なことを考えるとヤバイ……俺は久しぶりに生命の危機を感じていた……なおそんな俺に気付いたのか、モグラちゃんにチビ、そしてタマモが慰めるように擦り寄ってきて、それに少しだけ癒されるのだった……

 

「では柩も帰ったので修行を始めましょう。とは言え残りは金・土・日の3日間。そこで陰陽術を伸ばそうとしても中途半端になるでしょう。ならばその3日間、全てを霊力の操作と体術に当てます、空き時間は除霊の現場で考えられる状況全てを資料と共に説明します」

 

霊力の操作と体術か……訓練の方向性の変更は正直ありがたい。陰陽術は俺には難しすぎて理解出来ないからだ。しかし空き時間も勉強とは……ううーん、でもやるしかないよな。折角忙しい中俺の修行を見てくれているんだから、我侭なんて言える立場に無いのだから

 

「まぁ……手加減は出来るでしょう。最初は死ぬ気で向かって来なさい」

 

ただね?ただ……なんで神宮寺さんは全身から光を放ちながら拳を握っているんでしょうか?

 

【魔力で強化してるんだ。蛍よりも遥かに強いぞ、しっかり構えを取れ】

 

いやいやいや!心眼先生!なんで俺と神宮寺さんが殴りあう事で決定しているんですか!?

 

「心配する必要はありませんわ。貴方の攻撃なんて私には届きません、私の攻撃を避けて、反撃する間合いを学びなさい。では始めますわよ?」

 

軽い感じで言う神宮寺さんだが、凄まじい踏み込みで放たれた肘打ちを咄嗟にしゃがみ込んで避け

 

(や、やるしかねえ)

 

女性に手を上げるなんて嫌だが、そんな事を言っている場合じゃない……俺は霊力を両手に集め篭手にし、神宮寺さんに視線を向けたのだが

 

「は?く、くげろ!?」

 

ドレスの裾を翻し放たれた顔を狙った回し蹴り、一瞬だけ見えたレース付きの黒い逆三角形に完全に意識を奪われ、神宮寺さんの蹴りが顎を打ち抜き。俺はそのままひっくり返り意識を失うのだった……

 

「あ、あら?久しぶりの体術で感覚が狂っていましたか?避けきれない攻撃じゃなかったと思うのですが」

 

おかしいですわね?と首を傾げるくえす。無意識で放った蹴りだったので、まさか横島が自分の下着を見て停止してしまったなんて思いつくわけも無く、どうしましょう?とくりかえし呟いていた、なお横島が起きた後に下着を見て動きが止まったと聞いて、横島が殴られたのは言うまでもないだろう

 

 

 

なんだかんだありましたが、1週間と言う長いと思った時間はあっという間に過ぎ去ってしまった。そしてこの1週間で私が横島に抱いた感想は1つ

 

(恐ろしいまでの天才……)

 

自己評価は恐ろしく低いが、間違いなく天才に分類されるタイプの人種だろう。陰陽術などは基礎知識が圧倒的に足りてないので理解出来ないと言っていたが、基礎知識を見につければ恐らく独自でどんどん陰陽術を開発していくに違いない。更には現代では規格外としか言いようの無い、九尾の狐とミズチの加護。このまま順調に成長していけばAランク……いや、Sランクだって目指せるだろう……

 

(頭の回転が恐ろしく速く、そして奇抜なアイデアをどんどん思いつき、実行し洗練していく……その才は間違いなくトップクラスですわね)

 

木々の間を飛び回っている横島を見つめながら、純粋に横島を評価する。突き出した左手には霊力の篭手が作られており

 

「伸びろーッ!!!」

 

横島の叫びと共に霊力の篭手の手の部分だけが伸びて、離れた木の枝を掴み

 

「あっははは!おっもしれええ!!!」

 

ターザンのように自在に木々の間を飛び回っている。霊力でここまでの物理干渉をしようと思うと相当緻密な霊力操作が要求されるが、横島はそれを自然体で行っている。これはもう天賦の才としか言いようが無いだろう

 

「横島!面白いのは判りますが、まだやる事はあるんです!いい加減に止めなさい!」

 

霊力の圧縮・形状変化の仕上げとしてどこまで横島の意思で変化させる事が出来るか試させていたが、もう十分だろう。今日は他にも研修終了の手続きなとやる事があるのだから止めなさいと叫ぶと

 

「は、はひっ!直ぐ戻ります」

 

びくっと肩を竦め、ゆっくりと地面に降りてくる横島。着地すると同時に霊力の篭手は霧散して消えている

 

「いやーすんません、あんまりに面白くて」

 

「霊力は玩具ではありませんわよ?容易く人を傷つける事も殺める事も出来る力です。遊び半分では困りますわよ」

 

すんませんと酷く落ち込んだ様子の横島。だがこれはちゃんと教えておかなければならない、私の様な人を殺す事に特化したGSになられては困るからだ

 

「判れば結構。それでその霊力の篭手の感じはどうですか?疲労感などはありますか?」

 

実験段階の霊能だ。霊力の消耗や体力の消費具合を尋ねると、拳を握ったり閉じたりしながら

 

「んー握力が殆どなくなっている感じっすね。後は息切れはしてないですけど、思いっきり走った後みたいな感じですね」

 

ふむ、どうやら霊力の篭手の握力と横島の握力が連動しているみたいですわね。あのまま木々の間を飛んでいたら霊力切れの前に握力切れで落下していたかもしれないですわね、心眼にも尋ねて見ると

 

【私からはあまりお勧めできない使用方法だな。今の横島では霊力の操作が未熟すぎる、今はまだ余裕があるが、戦闘などで体力や霊力が減ってくれば自身を守っている霊力が弱くなる。あまり形状変化をせずに防具もしくは武器として使用する方が良いだろう】

 

流石は武神と名高い小竜姫の竜気から生まれた使い魔ですわね。実に冷静で確実な分析だ

 

「私も同じ考えですわ、実感は無いでしょうがあまり伸ばしたりするのは止めなさい、それと……剣とかの形状変化は出来そうですか?」

 

横島にそう尋ねると横島は小さく首を振る。何度か形状変化で剣や槍を作らせようとしたのですが、どれも失敗している。伸ばしてロープのように扱えるのだから、剣や槍にすることはもっと簡単な筈なのだが……

 

(これは仕方ないことかもしれませんわね)

 

横島は優しい、優しすぎるのだ。他人の痛みを自分の痛みのように受け止めてしまう、これは霊能者としては致命的だ。自縛霊などの影響をダイレクトに受けてしまうからだ。それを防ぐ為に心眼を授けたのでしょうね……横島は他人を傷つける事を恐れている。だから剣や槍と言った武器に変化させる事が出来ないのだろう

 

(とは言え、これは指摘しないほうがいいですわね)

 

横島を追い込むことに成りかねない。それは私としても望んでいる事ではないので、あえて口にはしない。

 

「1週間しかありませんでしたからね。これくらいでしょう」

 

陰陽術は無理でしたが、霊力の圧縮と形状変化の基礎を教える事は出来た。最低限のノルマはクリアしていると言えるだろう。書いておいた研修終了の書類を横島に手渡しながら

 

「1週間よく頑張りましたわ、除霊試験に合格する事を祈っています」

 

次の除霊試験は恐らく合格する。よっぽど突然変異した妖怪や悪霊に遭遇しなければ間違いなく合格する

 

「あ、ありがとうございます」

 

笑顔で礼を言う横島にここからは貴方次第ですわよと言って書斎に戻ろうと思ったが。その前に言っておかないと思い振り返る

 

「陰陽術を学びたいなら偶に尋ねて来なさい。屋敷に居るときは教えて差し上げますわ」

 

ただし1人で来る事と付け加える。芦蛍や、シズクが居ては面白くないからだ

 

「はい!ありがとうございます!!時間が出来たら来ます、えっと電話すれば良いですか?」

 

本当は教えたかった陰陽術。それを教える事が出来なかった、やはり1週間と言う時間では短すぎでしたわね……とは言え、研修は大体1週間が目安となっているのでこれを延長することは出来ない。だから自分の意思で学びに来なさいと言うと横島は頭を下げながらそう尋ねて来る。そうですわねと返事を変えし、私の名刺を横島に手渡し

 

「私の名刺ですわ、これに電話番号も書いてあるので、前日にでも連絡を入れてください、では荷物を纏めて帰りなさい。中断していた研究を再開したいので……それと除霊試験頑張ってください」

 

私が教えたのですから落ちるなんて許しませんわよと呟き、私は書斎に、横島は1週間滞在した部屋へと歩き出した……

横島が居なくなって普段通りの日常が戻った。ただそれだけなのですが……

 

「静かすぎますわね……」

 

慣れ親しんだ静寂の筈なのに、やけに寂しく、静かに思ってしまったのは……何故なんでしょうね……

 

 

 

 

横島君が研修に行って1週間目の夕方

 

「はい、はい。ありがとう、今度はよろしくね」

 

琉璃から電話があり、くえすから横島君の研修が終わり、家に帰したと連絡があり、更に明日除霊試験の日程が決まったと連絡が入った

 

「依頼の電話でした?」

 

慰安旅行の話をしてからはやる気に満ちている蛍ちゃんがそう尋ねて来る。明らかに空元気だけど、空元気でも元気と言うし……今日には横島君が戻ってくるから大丈夫でしょと思いながら蛍ちゃんの問いかけに頷き

 

「研修が終わって家に帰したって、もしかすると帰る前に尋ねて……【オーナー。横島さんが尋ねて来ましたが】

 

いいタイミングでいっちゃんがそう教えてくれた

 

「良いわ、事務所の中に入れてあげて」

 

【了解しました】

 

家に帰る前に挨拶に来た。結構そう言うところ生真面目なのよねと思いながら横島君を待つ。蛍ちゃんが静かに扉の方を見つめているのを見ていると

 

「美神さん、今戻り「横島ぁッ!!!」わ、わああああ!?なんや!?なんなんやああ!?」

 

「み、みむきゃあ!?」

 

「うきゅー!?」

 

「ここーん!?」

 

静かにしていたと思っていた蛍ちゃんが横島君の姿を見るなり、飛びついていく。その衝撃で頭の上に乗っていたチビ達が落ちてしまい、絶叫している姿を見て

 

(やっぱりなんだかんだで限界だったのね)

 

若干だけど横島君に依存している気配のある蛍ちゃんだ。大分我慢していたみたいだけど、横島君を見て押さえ込んでいたのが爆発してしまったんだろう

 

「さてと、シズクに電話しておきましょうかね」

 

横島君が戻ったと連絡しておかないと、またそれで怒り出しそうだと思い。私は横島君の家に電話を掛けるのだった……なお途中で夕食の買出しに戻って来たおキヌちゃんも横島君を見るなり、抱きつきに向かい。横島君が鼻血を出して昏倒したのは言うまでもない……

 

「それでどう?研修を受けて何か見えた?」

 

反省中の看板を首から下げて正座している蛍ちゃんとおキヌちゃんを見て溜息を吐きながら、横島君に実感はあった?と尋ねる。横島君は鼻にティッシュを詰め、抱きつかれた事で頭から落ちたチビ達を膝の上に乗せて背中を撫でながら

 

「えーと霊力の篭手で体術とかの稽古がメインでした。神宮寺さん魔法使いって聞いてましたけど、体術もめちゃくちゃ強かったです。何回絞め落とされたことか……」

 

若干横島君の顔が緩んでいる。絞め落とされた時の後頭部に感じたくえすの胸の感触でも思い出しているのだろうと当たりをつける。っと言うか絞め落とすって明らかに魔法使いの戦い方じゃないわよね。

 

「後は色んな除霊の現場とかの写真を見せてもらって、こういうパターンがあるとかを教えて貰って、陰陽術は色々教えてもらいましたけど、難しくて理解出来ませんでした!」

 

……きっとくえすは横島君には理解出来ない専門的な知識ばかりを教えようとして断念したのだろう。私はそんな気がした

 

「えーとあとは、あ、いっちゃん壁ちょっと借りていい?」

 

【どうぞ?しかし何を?】

 

壁を借りるという斬新な言葉に驚いていると、横島君の両手に霊力が固形化した篭手が現れる。しかしGS試験で使った肩までではなく、肘までの物だ

 

「せーの、伸びろーッ!!!」

 

突き出した右手の篭手が伸び、篭手が掴んだ壁の所まで一気に移動する。なかなかのスピードで一瞬だけ横島君の姿を見失う

 

「どうっすかー?結構面白い能力じゃないですかね?神宮寺さんに名前をつけろって言われたんで。栄光の手(ハンズオブグローリー)って名付けたっすけど?」

 

……それってあれじゃない、罪人の手を切り落として作る蝋燭……なんて名前を付けるのよ……

 

「こうやって伸びたりするんで壁とか、木の枝とか掴んでロープ代わりになりますし、伸ばして相手を殴るとかも出来ます!」

 

きっと横島君のこの弾ける笑顔を見て指摘出来なかったのねと推測する。正座している蛍ちゃんも顔が紅くなっている、子供のような純粋すぎる笑顔だ。これを見てしまったらそんな指摘なんて出来なかったのだろう

 

「本当はこれを剣とか、槍の形に形状変化させろって言われたですけど、全然出来なくて」

 

あははっと笑う横島君。剣とかに変化させるのはそのうち出来るようになるとして、確かに面白い能力よね、これで相手の頭上に移動して、陰陽術で奇襲するとか、戦略の幅は大きく広がったと言える

 

「ただあんまり長時間はぶら下がったりは出来ないっす。握力が無くなるんで」

 

そう言いながら掴んでいた壁から手を離し着地する横島君。時間制限があったとしても便利な能力ね……見た目通り打撃にも使えるんだから

 

「よし、じゃあ横島君。さっそくだけどこれ。明日の除霊試験の現場と事前情報。明日バシッと決めて来なさい!終わったら慰安旅行を兼ねての依頼を受けるんだからね!気合入れなさいよ!」

 

横島君が落ちたら慰安旅行所じゃないので、気合を入れていきなさいよ!と言いながら現場の地図と事前情報を渡して今日はもう帰って休みなさいと言って横島君を家へと帰らせる

 

「み、美神さん?少し早すぎるんじゃ?」

 

足が痺れたのか、フローリングに蹲りながら尋ねて来る蛍ちゃん。まぁその心配は判る、でも今回はちゃんと対策を取っている

 

「今回は視覚共用の式神が六道から貸し出されたわ。近くで待機してて、異常事態になったら私達も手伝うって形。今回は達成しても失敗しても合格って琉璃から言われているし、前みたいな事にはさせないわよ」

 

除霊試験でリッチと遭遇なんて真似は絶対にさせないわよと笑いかけながら

 

「じゃ、蛍ちゃんも昨日の除霊リポートを出したら、今日は上がって良いわよ。でも横島君の家に行くのは駄目だからね」

 

近くで待機していると言っても、基本的には1人で解決して欲しいという気持ちもある。だから横島君の甘えになるかもしれないので会いに行くのは駄目よと言いながら、呪縛ロープを投げる

 

【ふぎゃ!?】

 

抜け出して横島君の家に行こうとしているであろうおキヌちゃんを捕まえ、ど、どうしても会いに行ったら駄目ですか?と半分泣きそうな顔をして尋ねて来る蛍ちゃんを見て私は思わず溜息を吐きながら

 

(これ完全に依存じゃない……本当これからどうなるのかしら)

 

仮とは言えGS免許が交付される直前に判明した。うちの事務所の面子のメンタルの弱さを実感し、頭を悩ませるのだった……

 

リポート1 始めの1歩 その7へ続く

 

 




次回は少しだけシズクと横島とノッブの話を書いて、横島が除霊試験を突破する所を書いていこうと思います。くえすの元で修行により原作よりも早い段階で栄光の手を入手(両手+伸ばすや壁につかまるなどのアクション要素)これを除霊試験の時に上手く使っていこうと思っています。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします

視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか

  • サイドまたは視点は必要
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