GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! セカンド   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです。今回は冥子のところで研修をしている横島と蛍をメインで書いて行こうと思います。後半で新生勘九朗を少し書いて次回は新生勘九朗をメインにしたいと思います。それでは今回の更新もどうかよろしくお願いします


その3

リポート11 新たな一歩 その3

 

冥子ちゃんの所に研修に来たんだけど、シズクと清姫ちゃんも同行してしまった。そして運の悪い事に出迎えに来ていたのが鬼道で2人を見て青色を通り越して白い顔の鬼道は

 

「真に、真に申し訳ありませんでしたッ!!!」

 

2人に対して土下座しながらの謝罪を始めた。見た目は幼女2人に土下座する青年とやばい姿だが、実際は2人は竜神だ。それを知っているからこそのこの対応であるが、俺自身は罪悪感を感じていた

 

(俺のせいかな?)

 

(横島と言うよりか、過保護気味のシズクのせいね)

 

鬼道に悪い事をしてしまったと思うのだが、2人の怒気に口を挟むことなど出来なかった

 

「謝罪は受けません。鬼道の家を憎む事を私もシズクも止めないでしょう」

 

「……だがまぁお前はまともなようだ。呪いはお前次第だな、横島を次裏切ってみろ」

 

「「魂まで喰らってくれる!」」

 

清姫ちゃんとシズクの凄まじい怒りの込められた一言に離れた所に居る、俺と蛍も身震いした。鬼道はもっと恐ろしいだろうに、土下座の姿勢を崩す事も無く、また怯えた声でもなく

 

「肝に銘じます。鬼道の名を持つ者としての罪は負います。責任も受け入れます、そしてどうか見定めてください。そして僕が道を踏み外したと言うのならば……この魂と命を捧げましょう」

 

しゃんとしたその声にシズクと清姫ちゃんは少しだけ怒気を納めて話し合う

 

「……様子見だな。こいつは割りとまともだ」

 

「ですね。鬼道の家の気狂いとは違うようですしね、横島様!何かありましたら教えてください、あの肉体を引き裂き、魂を喰らいましょう!」

 

全然良くないのだが、俺はシズクと清姫ちゃんの迫力にはいっと思わず返事を返してしまうのだった……

 

「横島君~蛍ちゃん~おはよう~マー君顔色悪いけどどうかした~?」

 

「いや。大丈夫や、冥子はん、僕の事は気にしんといて」

 

荒い呼吸を整えている鬼道にそう~と笑った冥子ちゃんは俺と蛍に書類を3枚手渡してきた。付き添いのシズクと清姫ちゃんはと言うと

 

「……難しい話をしているから少し待て」

 

「みむ……」

 

「ぴぎゅー……」

 

ちょこちょこ歩いているチビとうりぼーを捕まえてくれているし、清姫ちゃんは懐かしいとでも言いたげな顔で

 

「元気でしたか?」

 

「わふっ!」

 

「そうですか。良かったですね」

 

ショウトラの頭を撫でながら、俺には判らない話をしていた。一体何の話をしているのだろうか?なお元々大人しいタマモは俺の頭にしがみついている

 

「これね~今日事前調査をする所の資料よ~2人には現場に行って霊視をしてもらうわ~」

 

事前調査?と俺が首を傾げていると冥子ちゃんはそうね~と笑いながら

 

「悪霊が生まれる前に~独特な霊波を放つのは知ってる~?」

 

「いえ。すいません、知りません」

 

「私は話だけは」

 

俺が知らないと言って、蛍が話だけはと言うと冥子ちゃんは令子ちゃんは除霊専門だからねえ~と笑いながら

 

「GSと言っても~令子ちゃんみたいに除霊を専門にしてる人は~結構少ないの~アフターフォローや、土地の浄化とかで利益を上げるの~」

 

令子ちゃんみたいに1日に2回も、3回も除霊をする人は少ないのよ~と笑う冥子ちゃん。そうなのか、研修と言っても、神宮寺さんの所では修行だったので他のGSの仕事の流れなんて知らないし

 

「それでね~GSの中でもやっぱり戦闘に適さない人っているのよ~ほら、これ見て~?」

 

冥子ちゃんが差し出してきたのは写真入りのGS免許。よく見ると美神さんの免許と一部文字が違う

 

「「補助除霊?」」

 

美神さんのはA級除霊なんちゃらだったと思うが、冥子ちゃんのはS級補助除霊師と書かれていた。ちなみに俺と蛍は研修中になっているのでその差にすぐ気付いた。あと免許証に金色が入ってる、俺の記憶通りなら美神さんのは銀色だったと思う

 

「そう~補助除霊~つまり戦闘専門のGSのフォローをする人員って事よ~これもGS免許の亜種で~試験をやるのよ~まぁ私はショウトラちゃんとかもいるけど、基本的に~後方支援なんだけど、お母様がねえ~除霊の経験も~って言うの~これじゃあ何の為にS級の補助除霊の免許を取ったか~判らないわ~」

 

「冥子はんは性格的に戦闘に向いてないんや。除霊前の事前調査とかの達成率と正確性はほぼ100%なんやけど、それだけだと業界では生き残れないんやなぁ……」

 

結構厳しい世界なんだな。GS業界って言うのは……知らないGSの一面を見て俺は厳しい世界なんだなと改めて知った

 

「話を戻すけど~悪霊になる前の幽霊って言うのは独特の磁場を出すの~それを霊視して、現れるであろう悪霊の数や、ランクを事前に調べるお仕事よ~慣れるまでは難しいけど~大丈夫~私がいるから、失敗しても大丈夫だから気楽に行きましょう~?」

 

【まぁ私もフォローするから大丈夫だぞ】

 

心眼と冥子ちゃんの言葉に判ったと返事を返し、鬼道の運転する車で1件目の霊視現場へと向かうのだった……

 

 

 

 

霊視の仕事かぁ……こういう裏方の仕事もあるのね。横島と一緒に古いビルを見上げる、霊感に来るものは無いけど、本当にここに悪霊が生まれるのかしら?

 

「悪霊が生まれる前なら、今のうちに浄化すればいいんじゃないのか?」

 

横島が心眼にそう尋ねると心眼は苦笑したような素振りを見せてから

 

【磁場はまだ形成されていないが、それらしい物が生まれかけていると言う段階だ。この段階では除霊などは出来ないのだ、冥子余計な事を言ってしまったか?】

 

「ううん~別に良いわよ~」

 

心眼が今日静かなのは冥子さんの修行の方針に口を出さないためか……今のは横島に聞かれたから答えたって訳ね

 

「今日は心眼じゃなくて、冥子さんに質問すると良いわよ?」

 

いつもの癖で心眼に尋ねると、冥子さんのやる事がなくなるからねと小声で注意していると鬼道先生が現場の見取り図を持ってきて

 

「現場は12年前に殺人があったとされる廃ビルや、事件の起きた時期が近いから悪霊が生まれやすいっと推測されるで」

 

差し出された見取り図を受け取ると鬼道先生が現場の事前情報を教えてくれる

 

「冥子ちゃん、質問。時効が近いと悪霊が生まれやすいの?」

 

「ん~一概には言えないけど~時効が近くて、犯人の手がかりも無いとなると~悪霊になりやすいわ~犯人に対する憎悪とかでね~でも~

逆に犯人の手がかりを教えてくれる事もあるし~結構難しいところなのよ~?」

 

と間延びした口調ながら適切な説明をしてくれる冥子さん。やはり六道の跡取りとしてその実力は本物だったのだ

 

「……まぁ気楽にやれ。悪霊が出るわけじゃないからね」

 

「ただ幽霊に同情してはいけませんわ。憑依されますからね?」

 

シズクと清姫の忠告に頷き、私と横島は見取り図を見ながら、建物の霊視を始めるのだが

 

「冥子ちゃん、霊視ってどうすればいいの?」

 

「あ~横島君は其処からなのね~?霊視は目に霊力を集めて~集中すればいいのよ~横島君は霊力のコントロールが上手だから、直ぐ覚えれるわ~それに香港で~原始風水盤を見つけたんでしょ~?その時の感覚でいいのよ~」

 

そう言えば、横島には霊力の循環やコントロールは教えていたけど、自然に霊視をしていたから詳しく教えた事無かったっけ……冥子さんの所に研修に来てなければ気付かなかったかも……私は冷や汗を流しながら良かったと小さく呟いたのだった

 

「はい。じゃあ蛍ちゃんからね~?」

 

私が霊視して見取り図を渡す。私の霊視ではビルの最上階に強い反応が1つ、2階に2つと、1階に1つと言う結果だった

 

「じゃあ今度は横島君ね~」

 

「あんまり自信ないですけど」

 

不安そうに冥子さんに見取り図を差し出す横島。うんうんっと頷きながら見取り図を見ていた冥子さんは

 

「残念だけど~2人とも外れ~。正解は最上階に強い反応が1つと微弱な反応が2つ、2階に2つと微弱な反応1。1階に0よ~多分1階だと勘違いしたのは~2階の微弱な反応を探知しちゃったのね~」

 

まぁ初めてなら上等よ~と笑う冥子さんは自分で調査した見取り図を私と横島に差し出しながら

 

「さ~次の現場よ~これはとにかく回数をこなしてコツを覚えるしかないわ~どんどん行くわよ~」

 

そう笑う冥子さんに判りましたと返事を返し、私と横島は再び車に乗り込み。次の現場へと向かうのだった……

 

 

 

 

冥子ちゃんに3件の現場に連れて行って貰ったけど、俺も蛍も1度も冥子ちゃんと同じ結果にならなかった。その事に溜息を吐いていると

 

「冥子はんの霊視はクビラの力が大きいからなあ。その正確性は桁違いやよ、まぁそんなに気を落とさんとな」

 

符術の講義と言う鬼道の言葉にわかったと返事を返し、ノートとシャーペンを手にする

 

「じゃあ、符術について講義させて貰うで」

 

清姫ちゃんとシズクに怯えた素振りを見せながらも鬼道の符術に対する講義は始まった

 

「えっと符術には血液媒介はいらないって事?」

 

「ああ、使わへんな。むしろ符術に血液媒介をすると霊力が多すぎて暴発するんや」

 

俺の陰陽術との違いを知って興味がわいて、質問する事が多くなった。俺は殆ど感覚で使っているが、頭で理解することでより高度な術を使える様になると言われれば、知識を増やす為に気になる事は質問したくなる。

 

「符術は言霊と剣指が重要になるな、慣れてくるとほい、こんな按配や」

 

鬼道が剣指を振るうと、鬼道の前に霊力の壁が作られる

 

「初歩的な防御符術やな、僕は式神使いだから防御系の符術は結構覚えとる。攻撃はあんまりやな」

 

制御するのが難しい陰陽術よりもこっちの方を覚えるほうがいいのかな?と考えているとシズクが

 

「……陰陽術をスケールダウンし、使いやすくしたのが符術だ。横島、お前が覚える必要は無いぞ?」

 

「ですね、元々強いほうを扱えるのですから弱い方を覚える必要は無いですわ」

 

ん、んーそれも正論だよな。俺が悩んでいると今度は心眼が

 

【清姫とシズクの言っている事も判るが、符術を覚える事で陰陽術のアレンジも利くかも知れないぞ?知識は力、無駄にはならない】

 

むむうう……いや、そんな事を言われても困るんだが……俺が困っているのを見て蛍が

 

「いいわ、私が覚えておくから、今度陰陽術と組み合わせてみましょう?」

 

「ごめんなあ」

 

俺馬鹿だからこうしてメモしているけど、正直そこまで覚える事が出来ない。蛍に負担を掛ける事を謝っていると鬼道が

 

「いや、相性が悪い可能性もあるでな?横島君は陰陽術を使えるやろ?」

 

「あんまり使いこなしているとは言えないですけどね」

 

使えるってだけで使いこなしているか?と言われると疑問が残ると返事を返す

 

「シズク様も言ったとおり、符術は陰陽術の劣化版や、陰陽術の術式が横島君の頭の中にあるから、覚えにくいってのも考えられるで」

 

術同士の反発って言うんやっと説明してくれる鬼道。術同士の反発?と首を傾げていると、シズクがチビとうりぼーを連れて来て

 

「……これが術同士の反発だ」

 

チビが電撃を出しながら右手を伸ばし、うりぼーが光りながら牙を突き出すとばちんっという音がする

 

【チビは妖力、うりぼーは自然の力。似てはいるが本質が異なる、だから反発しあうのだ。磁石の同じ極同士と言う風にな】

 

心眼の解説になるほどなーと頷きながら、右手と牙が痛むのか頭を振っているチビとうりぼーを膝の上に頭を撫でていると今度は清姫ちゃんとシズクが前に来て

 

「ですが反発もしあいますが、混ざり合うのもまた力の特徴です」

 

「……こんな風にな」

 

シズクと清姫ちゃんが嫌そうに手を繋ぐと、霊視をしなくても目視出来るほどの力が2人から放出される

 

「プラスになるか、マイナスになるかは相性しだいって事なのね?」

 

「……そうなる、私も清姫も嫌だが、性格は絶望的に合わないが」

 

「竜気自体の相性は抜群なんです。火と水なんですけどね」

 

不思議ですわと呟く清姫ちゃんとシズクは再び俺の後ろに用意された椅子に座り、鬼道を観察するような視線を向ける

 

「術同士の相性って言うのは本当に難しいものなんや。とりあえず今日は基礎の符術の詠唱と、剣指の動きを覚えてもらって、明日からは術を実際に使って実習していこか。これを使いこなすといろいろな事が出来るようになるんやで」

 

色んなことが出来るか……美神さんにも除霊の為に色々引き出しを増やしておけって言われたよな

 

「ちなみに色んなことってどんな事が出来るんだ?」

 

「そうやな、破魔札で言うと普通は投げるだけやろ?」

 

まぁそうやって使うって蛍にも美神さんにも教えられたと頷くと、鬼道はまぁそれが基礎的やけど

 

「符術使いはこんな事も出来る、念を持って破邪を両断せんッ!急急如律令ッ!」

 

鬼道が詠唱しながら、左手で剣指を作り、空中に何かの文字を描くと握り締めた破魔札から霊力の刃が現れる

 

「破魔札の霊力を放出するじゃなくて、剣の形に固定した?」

 

「お、いい目をしとるな。そういうことや、ただこれは圧縮してるやなくて、放出されるはずの霊力を、剣の形にしてるだけやから……よっと!!!」

 

鬼道が数回振るうとその光は完全に消え去り、破魔札は黒くなっていた

 

「中の霊力を使い切ると、当然効力を失う。今のは1000円分やったから数回分やな」

 

「でもそれだと使い捨てになるよな?」

 

俺がそう質問すると鬼道は満足そうに笑いながらホワイトボードに指の動きを書きながら

 

「もちろん使い捨てや、神通棍などと比べれば威力も低い、リーチも低い、安定性も無いと無い無い尽くしやけど利点もある」

 

その話を聞いていたではどう見ても利点なんて無いと思えるんだけど……

 

「悪霊の中には風を使うやつや、魔獣にはもちろん鳥型もおる。そういう相手に投げて届くと思うか?」

 

「「あ」」

 

俺と蛍の声が重なる。確かに今までそういう相手に遭遇した事は無いが、確かにそう言う妖怪もいるわけだ

 

「総じてそう言う妖怪は中位、もしくは上位固体で部下を持ってることが多い。そしてそういう部下は近接特化してたりするんや、そういう時に使えない破魔札を投げても意味は無い、なぜなら既に間合いを詰められてるからな」

 

一流所は精霊石を使うけど、皆が皆持てるわけじゃないし、精霊石が無い時の備えとして覚えておいた方がいいと言われ、なるほどと納得し、俺は鬼道の説明とホワイトボードの文字、そして図で描かれた指の動かし方を必死にノートにメモするのだった

 

「あ、ちなみに鬼道さん。明日の実習ってどうなるんですか?」

 

「んーとりあえず、符術での防御術を覚えて貰って防御する練習やな、攻撃は最大の防御って言うけど、僕はそう思わんし」

 

敵を倒すよりもまずは命を護る事。それが一番大事やと笑った鬼道は最後に帰りに厄珍によって安い練習用の破魔札を買うと良いと俺と蛍にアドバイスして

 

「じゃあ冥子はんも戻った頃やと思うから、今日はどうするか聞いて来ると良いで」

 

じゃあ1週間頑張りやと笑う鬼道と別れ、俺達は冥子ちゃんの部屋へと向かいながら、今日1日勉強した事を思い返していた

 

「結構奥が深いんだな」

 

美神さんの所で結構勉強しているつもりだったけど、知ってる事よりも知らない事が多かった事に驚いた。美神さんの教え方が悪いのではなく、専門かそうじゃないか?の違いらしいが、GSと一言に言ってもかなり奥深い世界なのだと改めて知った

 

「そうね、結構知らない事も多かったわね」

 

冥子ちゃんの所に来たことで知った事が多いなと蛍と話しながら、今まで放置していたので構え、構えと鳴くチビやうりぼーとタマモに苦笑しながら帰ったら散歩行って遊びに行こうなあと声を掛けるのだった……

 

 

 

横島と蛍が冥子の所での研修を順調に始めた頃。ドクターカオスはと言うと

 

「慎重にな、ゆっくり、ゆっくりじゃぞ?」

 

「判っています。ドクターカオス」

 

自分の家では十分な電力と魔力を得る事が出来ないと言う事で、アシュタロスの下で勘九朗の魂をメタソウルに移し変える為に慎重に勘九朗の眠る培養液と新しい勘九朗の身体を運び出していた。テレサでは細かい力の調整が出来ないと言う事で、マリアのみを助手としての行動だ

 

「しかし、写真で見たけど、良くここまで治療出来たな」

 

「まぁ運が良かったんじゃろうな、勘九朗の生きるという強い意志が奇跡的な回復を遂げたのじゃろう」

 

普通なら死んでいてもおかしくないが、ここまで生きる事が出来たのは単純に勘九朗の意思が大きい。そうで無ければ、ここまで来るまでに死んでいる

 

「今日は満月じゃ、メタソウルに勘九朗の魂を入れて復活させる」

 

「よろしく頼むよ」

 

心配そうに見つめてくるメドーサに任せておけと返事を返し、ワシはトラックでアシュタロスのビルへと向かうのだった

 

「電力を、もう少し高めて……もう少し、良しストップじゃ。電圧はそのままにしてくれ」

 

「判りました」

 

ビルの地下で凄まじい放電をしている機械の調整とマリアとアシュタロスに頼み。

 

「マリア、培養液の中の魔力量を-40、次に竜気と神通力をプラス15」

 

「了解しました」

 

新生させると一言で言ってもその難易度は文字通り桁違いだ。新生させると言っても人間として復活させるのではない、魔力と神通力と竜気この3つを複合し、消えかけている勘九朗の魂を修復してメタソウルに移す。少しでも間違えれば、勘九朗の記憶を持つ別物になる。めまぐるしく変わるグラフを見つめ、その魂の波長が人間の波長と重なった瞬間呪文の詠唱を行う

 

「万物は流転し、生は死、有は無に帰す者なり!ならば死は生、無は有に流転するもまた真たらんや!!!」

 

ここまでは通常とおり、問題はここからだ

 

「この者、死へと至る者なれど!命を賭した行いに正当なる報酬を!わが祈りと魔の力より新たな肉体と命を与えん!!生命に形あれば形にもまた生命のあらん事を!!!」

 

勘九朗の身体がびくんっと動き、培養液の中から魂が抜け出る。そしてそれは導かれるようにメタソウルを露出している新しい肉体へと吸い込まれていく……

 

「後は……神のみぞ知る」

 

手ごたえは感じている。後は神がワシの行いを認めれば成功する筈……ワシ達が固唾を呑んで見つめる中

 

「うっ……くうっ……こ、ここは?私は……」

 

ゆっくりと身体を起こした女性の身体。意識はまだぼんやりとしているようだが……間違いない魂はメタソウルに完全に定着している

 

「成功じゃ」

 

魔力をだいぶ消費したので大きく深呼吸すると同時に倒れ掛ける身体をマリアが支えてくれる

 

「勘九朗。私が判るか?」

 

「め、メドーサ……様……ああああ……良かった、良かった。また会えました」

 

メドーサの姿を見て大粒の涙を流す姿を見て、アシュタロスに視線を向けると判ってますよと呟きながら頷く、ワシ達はメドーサと勘九朗の邪魔をしない為に足音を立てないようにその場を後にするのだった……

 

 

リポート11 新たな一歩 その4へ続く

 

 




勘九朗復活し、女性として生まれ変わりました。次回は勘九朗をメインに書いて行こうと思います、白竜寺の面子も書いていけたら良いですね。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします

視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか

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