GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! セカンド 作:混沌の魔法使い
どうも混沌の魔法使いです。今回でリポート14は最後です、今回はルイ様や高城と言う偽名を使っているベルゼブルなどを出して話を書いて行こうと思います。それでは今回の更新もどうかよろしくお願いします
リポート14 嵐の前に その4
美神さんが除霊の打ち合わせがあるから迎えに来ると聞いていて、言われていた時間の少し前に電話がなった
『ヤッホー、横っち。元気か?』
それは東京の事務所でアイドルと映画俳優をしている銀ちゃんからの電話だった。香港で再会して、歌いたいと言うセイレーンさんを紹介して……顔を見合わせることは少ないが、大阪に居たときの友人からの電話と言うのは正直楽しい。だが除霊の打ち合わせの時間だから電話を切ろうかと悩んでいるとシズクとノッブちゃんが
「……除霊に行くわけじゃない、私とノッブで話を聞いてくる」
【友は大事じゃよ?語り合えるときに話をしておかんと、家を放火されるらしい。と言うか、ワシの歴史書見たけど、あれヒドイネ!】
ケラケラ笑うノッブちゃんと美神には私が説明しておくと言うシズクの言葉にありがとうと呟き、俺は久しぶりの銀ちゃんとの会話を続ける事にしたのだ
『横っちもマジでうちの事務所に登録しいひん?新撰組でめちゃくちゃ噂一人歩きしてるのしっとる?』
「いや、知らんし。あれ、映画の中に引きずり込まれたんだぜ?」
マジで!?と驚く銀ちゃんにマジマジと繰り返し、その時の話をすると銀ちゃんは引き攣った声で
『災難やったなあ』
本当正にその通りだ。どこの世界の人間が映画の中に引きずり込まれると思うだろうか
「あ、でも、沖田を演じた女優さんの外見の幽霊と友達になったぞ?よく吐血するけど」
『あーあの人か、あの人もう女優さん引退するらしいぞ?地元の剣道場を継ぐとか』
ガチの剣士らしいんだけど、知り合いの事務所の社長さんの熱意に負けたらしいと教えてくれる銀ちゃん。どうもあんまり映画やドラマには興味のない人らしい、仕事だからやっていると言う感じと聞いて驚いた
『あーそれとなぁ、横っち。頼みがあるんやけど?』
「金はないし、アイドルにはならんぞ?」
金はあるにはあるのだが、ノッブちゃんに加えて、牛若丸。それにうりぼーも良く食べるので食費がちょっとやばい、今後美神さんに相談する方向性ではあるが、GSだから金があると言う訳じゃないし、俺はGSになりたいんであってアイドルになりたい訳ではない
『いや違い違う、あ、でもそんなに違わん?』
「切って良い?」
受話器越しに待ってくれっと叫ぶ銀ちゃんは疲れ果てた声で
『俺もさあ、毎日横っちを何とか事務所にとか言われるの嫌なんよ、疲れるし、横っちがアイドルになりたくないのはよう判っているし……今やってる映画とドラマと歌の収録終わったらさ、雲隠れするから匿ってくれ』
……切実過ぎる。俺としても幼馴染だし、手助けしてやりたいと思うが……
「除霊とかで家を開ける場合もあるぞ?」
『そん時は邪魔せんから、俺も連れてってくれ、役作りの勉強してたで押し通すから』
そんなことを言われてもなぁ、俺は美神さんの所の助手だ。それは俺が返事をして良い話ではない
「俺の所に泊まりに来るのはまあ良いわ。色々居るけど良いよな?」
『……ちなみにその色々って?』
水神様が1人、幽霊2人、グレムリン1匹、増える猪1匹、狐1匹と言うと。どういう生活してるん?と言う銀ちゃんの呆れた声がしたが
『全然ええよ。むしろ、それこそ役作りに役立つやろ』
「じゃあ泊まりにくるのはOK。でも除霊についてくるのは、俺じゃ決めれん。美神さんとか琉璃さんと直接交渉してくれ」
多分駄目だと思うけどなと心の中で呟く、除霊と言うのは危険な仕事だ。霊力があるならまだしも役作りでは許可は下りないと思う
『駄目もとって判ってるから十分や、もし駄目ならどっかのホテルにでも泊まるわ……えっ!あ、はい!今行きます!すまん、横っちもっと話をしてたいけど撮影の時間やから、また詳しい日程が決まったら電話する!』
慌しく電話を切る銀ちゃん。やっぱりアイドルって忙しいんだなと思っていると今度はチャイムが鳴る
「はーい、今行きます」
リビングから今行きますと声を掛けて玄関に向かい。どちらさまですかー?と言いながら扉を開く
「あれ?高城さん?」
そこには香港で出会った金髪の少女と、その後で青いワンピース姿で微笑むお嬢様と言う感じの少女の姿があるのだった……
胃が痛い……私は何度目になるか判らない溜息を吐いた。横島の護衛で出遅れたのは認めよう、だいそうじょうと戦っている間に合流出来なかったのは私が悪い。だからと言って何で私まで横島の家に
「麦茶でいいですか?紅茶とか淹れれなくて」
「ああ、構わないよ。急に訪ねて来た私達が悪いのだからね」
横島から麦茶の入ったコップを受け取り、このまま胃薬を飲んでしまいたいと思った。だが尋ねて来て、その人物の家で胃薬を飲む……どう考えてもちょっとおかしい人間なので我慢する事にする
「えーっとそれで何の御用でしょうか?美神さんに仕事の依頼ですか?」
明らかに困惑している様子。そりゃそうだ、香港で会った私が急に訪ねてくれば警戒して当然だろう。姿は現していないが、横島のバンダナからも観察しているような気配を感じる
「ああ、君に会いに来たのはこれさ」
ルイ様が笑って横島に差し出すのは、何かの雑誌。それには横島の写真が写されていた
「……なんですか?これ」
「今年の若手GSの紹介雑誌でね。面白い霊能を持っていると書いてあったので会いに来たと言う事さ。ああ、それと自己紹介が遅れたね。私はルイ、ルイ・サイファーと言う。一応これでも海外で霊能関係の仕事をしているんだ」
ルイ様!?何時の間にそんな設定を付け加えたのですか!?しかもなんですか!?その名刺は何時用意したんですか
「サイファーゴーストカンパニー社長!?え、え?年上?」
名刺とルイ様を交互に見て困惑している横島。ついでに私も見ているが、私自身も困惑しているのでこっちを見ないで欲しい
「まぁこうして訪ねて来たのは、君をスカウトしようと思ってね。美神令子が君に払っている給料の10倍、それと様々な福利厚生と住居を用意しよう。そう悪い条件じゃないと思うよ?」
……どうしよう、本気で胃薬が飲みたくなって来た。なんで横島をスカウトしているんですか?私そんな話聞いてないですよ?最高指導者の許可は得ているんですか?とか色々尋ねたい事は山ほど出てくる。
「そういうのは結構です。そういう用件で訪ねて来たのなら、お帰り願えますか?」
ルイ様のスカウトに対して横島の返答は拒絶だった。丁寧な敬語には強い不信感が込められているのがよく判る。それに……部屋の中にいるグレムリンと狐それに猪?猪が唸り声を上げて警戒態勢に入っている。無論脅威とは思っていないが、この状況は余りにも良くない
「ちなみにその理由だけ聞かせてもらっても良いかな?」
「俺は美神さんに師事しています、契約の条件が良くても、どれだけ高待遇でも俺は貴女の所に移籍するつもりはありません」
きっぱりとした口調で横島が告げるとルイ様は楽しそうに笑いながら、名刺を破り捨てて
「あはははは!!冗談、冗談だよ。私みたいな小娘が会社なんて持ってる訳がないだろ?」
その笑い声に今までの話が冗談だったと横島は悟ったのか
「そうだったんですか、いやー、本当どうしようかと思いましたよ」
と先ほどまでの警戒心むき出しの顔から人の良い顔で笑い始める
「それでルイさんと高城さんはどうして日本へ?」
「観光旅行に来たのさ、その中で君の事を雑誌で知って見に来たって所だよ」
海外旅行ですか、お嬢様って感じですよねーっと能天気に笑う横島。とりあえず、これで安心かと心の中で小さく溜息を吐く
「いやー照れるっすねえ、イケメンじゃないのに」
頭をかきながら笑う横島。確かに整った顔と言うわけではないが、愛嬌があって、2枚目ではないがそれほど悪い顔と言う訳ではないと思う。むしろ魂を重要視する神魔からすれば十分すぎると言える
「おや?顔はそれほど大事かい?まぁ良ければいいかもしれないが、大事な事はその心だと思うよ。顔が良くて、性格が悪いなら私は君のような人間のほうがよっぽど好感が持てるよ」
ルイ様にウィンクされてうろたえる横島を見て、ルイ様は更に上機嫌に笑いながら
「社長と言うのは嘘だけど、私はこれでもそれなりの名家の出でね。彼女も勿論私と同格か、それくらい有名な所のお嬢様だ」
突然自分が金持ちだと言い始めたルイ様の真意がわからない、横島もその言葉の意味を判らず困惑している
「色々いわく付きの霊具を持っているんだが、その除霊を頼むかもしれないね。良ければ、美神除霊事務所の連絡先を教えてはくれないか?」
横島から美神の所の連絡先を手にいれ、上機嫌で横島の家を後にするルイ様に先ほどの言葉の真意を尋ねる
「うん?女好きと聞いていたが、私とお前に鼻の下を伸ばすわけでもない、金に眼が眩む訳でもない。マタドールとの戦いを見ていたが、
中々好感の持てる人間だ。だが私が直接何かをする訳には行かないだろう?」
今でも強い発言力を持っているが、ルイ様は既に隠居した身。表立って動く立場にはない
「だけど横島を浚われる、もしくは殺されればこっちの負けだ。彼は特殊な力を持っているからね」
眼魂もそうだが、横島は普通の霊能者とは違うと断言したルイ様は楽しそうに笑いながら
「彼にはもっと強くなって貰いたい。だから適当な霊具に呪いをかけて、預ければいいさ」
霊具の除霊という名目で美神達に霊具を預け、呪われた品だからとそのまま譲り渡す
「畏まりました。何か適当な霊具を見繕っておきます」
武器よりも防具を重点的に頼むよと言うルイ様にわかりましたと返事を返し、その後ろを歩きながら
「それでどこへ向かうつもりなのですか?」
「うん?オーディンの娘をからかいに行こうと思ってね」
……ブリュンヒルデすまない、私はルイ様に逆らう事が出来ないんだ。決して道づれとか思っていないからな?と心の中で呟きながらルイ様をブリュンヒルデの家まで案内するのだった……
「なんか怖い人たちだったなあ……」
横島はと言うと、ルイから預かった2人分の連絡先をメモした紙を机の上に置き。2人をずっと警戒していたチビ達を抱き抱える
「チビ達も怖いって思ったんだよな?」
「みーむう!」
「ぷぎゅう!」
「コーン!」
腕の中でその通りと鳴くマスコット軍団にだよなーと頷き、今度は心眼にルイと高城の評価を尋ねる
「心眼はどう思う?」
【悪い人間ではないと思うが、信用するにはまだ足りないな。常に警戒して接触するべきだ】
心眼も自分と同じ考えと知った横島はそうだよなと笑う。横島の中でルイと高城は悪い人間ではないが、警戒するべき人間として記憶される事になるのだった……
英霊召喚ではなく神霊召喚の実験を行った。それはよかったのだが、古き神々の力を見誤っていた。それが最大の誤算だったが……ホムンクルスの器に入れたと言うのにあそこまでの力を発揮するとは想定外だった。アスモデウスとアスラのダメージは私よりも遥かに酷く、今だ動けるレベルではない。私は幸いにも軽症だった事もあり、こうして動いているがまだ神魔同士で戦えるレベルではない。人間相手ならまだしも、ここで戦うのは自殺行為だ
(好機を逃したな)
だいそうじょうが暴れている間に襲撃をかければ、かなりの戦果を上げることが出来たと言うのに……だが過ぎた事を悔いても仕方ない。全ては私の計算違いが引き起こした問題なのだから
「これで良しっと……」
作っていた機械の最後のボルトを締め上げる。作り上げたのは地獄炉だ、本来は人間界で魔族の力を最大に発揮する為の道具であり、魔力を自動生成する為の道具だが……私はこれを本来の使い方で使うつもりはなかった
「地獄炉同士をリンクさせ、擬似的なタイムホールの生成と擬似時間移動の実験」
地獄炉と言うのはそれ自身が膨大な魔力炉だ。仮に破壊されたとしてもその周辺には何百年経っても消せない痕跡が残る。その魔力路の痕跡と私の作り上げた地獄炉の波長をリンクさせる。それにより地獄炉の魔力を用いた自身と全く同じ複製を作り出し、意識のみを時間移動させる
「私にとって都合のいい時代からな」
地獄炉を作れる存在となるとかなり数は限られる、まずはこの私、ガープ。次にアシュタロス、そしてプロフェッサーヌルの3人くらいだろう、そして今時間移動を出来る条件を満たしているのはヌル1人だけだ
「惜しい事をした」
プロフェッサーヌルは個人的に会った事がある。1242年……人間との共存を願った愚か者の始祖の吸血鬼「ブラドー」に深い絶望と嘆きを与えるために、その養父を狂わせた時。ドクターカオスが拠点としていた片田舎で話をしたのだ
「全世界に人造魔族を供給して争わせる。それ自体は有益だったんだがな……」
ただドクターカオスの妨害に会い、死んでしまったのが惜しいと思っていたが……地獄炉同士をリンクさせ、私自身が過去へ跳ぶ事で有益な人材を引き込み、魔力などが満ちていた時代での実験を行う。今は前線で指揮をとるアスモデウスが負傷、アスラは……そういうのが無理な上に実験に同席した中で一番重症だ。とても動ける段階ではない、つまり今の私達の陣営は雑兵は多いがリーダー格が不在なのだ。これでは組織としては成り立たない
「まずは遠隔によるヌルとの通信、次にヌルに英霊召喚をさせる」
地獄炉での時間移動の利点は地獄炉を用いての時間移動は意識だけの時間移動。これならば最高指導者に見つからないという利点があるが、その反面本体での時間移動ではないので、何らかの後遺症を負う可能性がある。ゆえに段階を踏んで実験を行うのだ……
「さてと召喚する英霊だが……まずは自分で試してみるか」
神霊召喚は失敗した、過去でやるにもまずは実証データが必要か……幸いにも動けない間集めておいた魔力はこれでもかとある
「さてとそうとなれば触媒は……」
過去でヌルに召喚させる英霊は決まっている。これも当然実験の為に色々試すつもりだが、失敗したのでは意味が無い。私の作り上げた理論で英霊を召喚出来るか?そこが一番重要なのである。一度召喚さえ出来れば後はいかようにも改造出来る、だが召喚出来なければ全ては無意味なのだ。そして今の私達の陣営に足りない者を召喚しなければ意味が無い
「ふむ。ではこれを使うとするか……」
私が長年コレクションとしていた聖遺物から2つの品を取り出す。1つはボロボロの旗、そしてもう1つ金属で出来たカメレオンの装飾を取り出し、私は地獄炉の起動設定をすませその場を後にするのだった……
リポート15 変る未来 その1へ続く
次回からは長編のシナリオに入っていこうと思います。ガープも久しぶりに暗躍ではなく、表舞台に出てくる予定です。そして手にしていた2つの聖遺物で何かを召喚するのは判っていると思いますが、今はノーコメントでよろしくお願いします。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします
視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか
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サイドまたは視点は必要
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今のままで良い