GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! セカンド 作:混沌の魔法使い
ナチュラルボーントラブルメイカーの三蔵ちゃんがINし、白竜寺がどうなっているのか?それを書いていこうと思います
それでは今回の更新もどうかよろしくお願いします
別件リポート 星の三蔵ちゃん、白竜寺を再建する その1
天界から降臨した玄奘三蔵が白竜寺の再建を行い……っている筈だったのだが
「羯諦(ぎゃてぇ)……いんねーん……たすけてー」
「あんたは!本当に英霊なのか!?このナチュラルボーントラブルメイカーッ!!!!」
実際は白竜寺の面子が玄奘三蔵……いや、三蔵ちゃんを助けながら生活していたりする……今日はそんな白竜寺の面子の日常を覗いてみよう……
白竜寺を取り壊さない為として天界から英霊が来てくれたんですけど……
「修二ね!おはよう!今日も良い天気ね」
西遊記で有名な三蔵法師様……僕も昔西遊記は好きで何度か見たけど……僕の想像と全く違っていて。よく笑って、明るく、皆を励ましてくれる。確かに暗くなっていた白竜寺は凄く明るくなったけど……
(女性だったんですね。三蔵法師様って……)
凄く徳の高いお坊さんで男性だと思っていたんですけど、実際は美しい女性で男所帯の白竜寺ではちょっと浮いた存在になっている。とは言え英霊で、なおかつ現白竜寺の住職となっているので性的な目で見ることはなく、正直どうやって接すればいいのか判らないというのが現状だ
「早速今日も修行よ!早く皆を起して準備させてね!」
門の所で待っているからと笑う三蔵法師様に頷き、弟弟子の皆を起す為に宿舎へと走るのだった……
「じゃあ、今日は軽く、この山の周辺を3周走ってきて、その後は読経とお寺の掃除、それから朝食よ」
穏やかに告げられるが、この内容はかなり厳しい、白竜寺がある山は霊脈の上であり、悪霊が発生しやすく、走っていれば間違いなく遭遇するし、それにここまで登ってくる道以外は全て獣道であり、周りを走るのも相当厳しい
「陰念はリハビリね?少しでも早く走れるようにならないと、今日は結構きつく行くわよ?」
「判ってる」
1人不機嫌そうな陰念先輩に頭を下げ、僕達は言われた通りランニングを始めるのだった……
「来たぁ!!逃げろぉッ!!!」
「伊達先輩!伊達せんぱーいッ!?助けてええ!!!」
走り始めて数分もせず、悪霊に憑依された猪に追い掛け回されることになり、僕達は必死で走りながら、伊達先輩の名を叫び助けを求めるのだった……なお伊達先輩は三蔵様がママに似ていると呟き、普段の倍以上の速さで走っており、僕達と合流してくれたのは助けを求めてから10分後の事であり、弟弟子が4人跳ね飛ばされた後だったりする……
「と、東條さん……俺、俺死にます……」
「頑張って!諦めたら駄目だ!」
4代前の住職様が山全体に結界を張ってくれているので、致命傷にはならなかったが、全身打撲で呻いている弟弟子を無事な弟弟子達と協力して担ぎ寺へと戻るのだった
「あら?おかえり、ちょっと時間が掛かりすぎね」
お願いします、三蔵様……もう少し優しい修行にしてくれませんか?と言いかけたが、それを必死に飲み込む。あの三蔵様が修行を見てくれている、その幸運が以下に稀少な物かと思えば反論など出来る筈もない
「すまねえ、ママ。今度はもっと気をつける」
「誰がママよ……あたしの事はお師匠様でしょ?」
「ああ、すまねえ。ママお師匠様」
……伊達先輩……頼りになる人なんだけど、本当にマザコンが過ぎるのではないだろうか?真顔でママお師匠様って何なんですか……
「はぁ……まぁ、良いわ。次は読経よ、全員本堂へ集合してから始めなさい」
その言葉に判りましたと返事を返し、全員で本堂へ移動する中、僕は脂汗を流しながら座禅を組んでいる陰念先輩の姿を見た。並々ならぬ努力と己への厳しい訓練を科すことで松葉杖を有するが、歩く事が出来るようになった。だがそこから先はまるで見えていない、本当に物を掴んだり出来るか?や拳を握ることが出来るのか?そういった不安を間違いなく、陰念先輩は感じているだろう。それでも必死に己を鍛え続ける陰念先輩に心の中で頑張ってくださいと呟き、僕は自室にお経を取りに戻るのだった……
三蔵法師様……いや、お師匠様の監視下で座禅を組み、ひたすらにお経を読み続ける。その都度身体が軋み、悲鳴を上げる
「どう?チャクラの回復を受けた感想は?」
俺と本堂で読経をしている東條達を見ながらも、それでも右手で印を結んでいるお師匠様がそう問いかけてくる。だから俺は素直に感想を言うことにした
「身体が中から引き裂かれるかと思ったぜ」
魔装術の後遺症でズタズタになってしまった俺のチャクラの経路。それを修復できるかもしれないと言うお師匠様の言葉に一縷の望みを託したのだが、正直後悔している。身体の中に焼いた鉄の棒を差し込まれるような激痛……それなのに気絶が出来ないという地獄を体験していた
「まぁ正直修復できたとしても確実に前ほどの力は発揮出来ないけど。少しでも霊力が戻れば、後は装備とかで補えるわ。苦しくてもお経を読み続けなさい」
心の中で鬼めと呟くと、棒で頭を殴られた。ぐっ……流石にこっちの考えていることはお見通しかよ!俺は観念し、再びお経を読み始める。再び身体の中で熱した鉄のような感覚が暴れ出し、激しい痛みと熱が俺を襲い始める。その痛みに必死に耐えながらお経を読み上げ続ける
(普段はドジだが、やはり英霊か……)
英霊の存在は俺だって知っている。人間から精霊へと昇華された上位存在。その中でも三蔵法師と言えば、仏教に関わる者からすれば名を知らぬ者が居ない英雄だ。確かに日常では何でもない所でドジを踏むし、トラブルも起す。だがそれ以上に修行に関しては真摯で、そして俺達の事を考えてくれていた。だからたった数日でお師匠様は信頼を手にしていた。これも1つのカリスマって奴なのかもしれないな……
「ん、皆も掃除が終わったみたいだから、今日はこれで終り。これは荒療治にも程があるから、明日は普通のリハビリ、明後日にまたやるわ。段階的にチャクラの修復をするからね」
脇に置いてあったタオルを頭の上に被せ、俺の汗を拭いながら言うお師匠様に判ったと返事を返す。お師匠様に汗を拭って貰うなど本来は許されることではないが
「早く腕が動くと良いわね。頑張りなさい」
「はい……ありがとうございます」
俺は生まれてからずっと白竜寺に居た。父も母の顔も名も知らない、陰念と言う名だって本当の名前では無く、俺の面倒を見てくれていた住職様が名づけてくれた者だ。陰の念と人に誇れるような名ではないが、養父に名づけられた物だ。大事に思っているし、その名前に負けないように生きていたつもりだった……だが今回の事は俺のせいで色々な人達に迷惑を掛けてしまった……東條を逃がす為にガープの思惑に乗り、そして俺は無理やりに魔装術の契約を行い意識を失った……横島が俺を助けてくれたが、そうでなければ俺は間違いなく魔族となりそして死んでいただろう……
(今度はあんな無様は晒さない)
まともな霊能者に戻れる保証なんて無い。だが俺はこのままでは終わらない、仲間に迷惑をかけ、皆の家である白竜寺を失う口実を与えた。そして何よりも俺は俺自身を許せない。誰が俺を許すと言っても、俺は決して俺を許さない。ここまで利用してくれた礼はなんとしても返す、その為に俺はなんとしても自由に歩くことの出来る足と手を取り戻さなくてはならないのだから……そんな事を考えながら朝食の為にお師匠様と移動していると
「ふぎゃっ!?」
「がっはあ!?」
お師匠様の奇妙な声と俺の苦悶の声が重なる。お師匠様が転び、手にしていた棒が後ろに吹き飛んできて、俺の腹に命中し、お師匠様はそのまま転び、何がどうなったのか上半身が手摺の隙間に嵌っていて
「羯諦(ぎゃてぇ)……いんねーん……お師匠様がピンチです……助けて……」
法衣の裾が捲れて、見えている生々しい太ももが実に目に毒だ。俺だって健全な男子なのだから、女性には興味がある。しかしお師匠様を性的に見るなんて真似はできない。何度か深呼吸を繰り返してから、太ももと下着を見ないように、必死に視線を逸らし、殆ど握力の残っていない右手で法衣を掴み、必死に引っ張りながら
「あんた本当に何でも無いところで転ぶんだよ!?」
「羯諦(ぎゃてぇ)……ごめんねえ……」
くそっ!お師匠様として尊敬できる人っていうのは間違いないのに、なんでこんなにドジなんだよ!俺は心の中でそう叫びながら、片手で何とかお師匠様を引き上げるのだった……
なお陰念は知る由も無いが、彼の今後の人生が三蔵法師に振り回される事になる。そうかつての斉天大聖……いや、孫悟空のように……
そして天界でヒャクメを通じて、白竜寺を見つめていた老師とロンさんはと言うと
「くっ……同情を禁じえないの」
「うむ。ワシもあの方には迷惑を掛けられた口じゃからなぁ……」
再建に向かった筈が、日常で恐ろしいほどのポンコツと化している三蔵法師に振り回されている白竜寺の面子を見て、目頭を押さえながら
「「強く生きるんじゃぞ」」
これからもっと大変な事になると判っている2人は白竜寺の面子。特に陰念に深い同情と共感を抱いているのだった……
リポート2 これは慰安旅行ですか?いいえ、修羅場です その1へ続く
陰念は三蔵ちゃんに振り回されるポジで固定されつつ、チャクラを修復し、霊能者としての復帰を目指して努力している最中です。修行中は真面目モードですが、修行が終わるとポンコツモードONになる三蔵ちゃんです。残念な所もあるけど、尊敬できる人と言う事でこれから変わっていく白竜寺を楽しみにしていてください。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします
視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか
-
サイドまたは視点は必要
-
今のままで良い