「あれ?ここって私の部屋であってますよね?」
ぐだ子はおそらくマシュに案内されてきた部屋に俺たちという、見知らぬ男が二人もいて困惑しているようだった。
「きみは?」
「私は藤丸立花です。」
「最後の子だね。初めまして、僕はロマニ・アーキマン医療部のトップさ。みんなからはDrロマンとよばれているよ。君も遠慮なくロマンと呼んでくれていいとも。でも、今は説明会をしてたはずなんだけど・・・君も山田君と同じく道に迷ったのかい?」
「いや、説明会の途中で寝ちゃって・・・」
「あはは、僕も所長に怒られてここにいたんだ。それと、ここは君の部屋で間違いないよ。君が來るまで僕がさぼり部屋として使っていただけだから。でもちょうどよかった。今から山田君も、カルデアの概要を知らないようだったから説明しようとしていたんだ。」
ぐだ子がこちらを見てくる。自己紹介はしておくか。あっちで、自己紹介する手間も省けるしな。キッ、とぐだ子のほうを見て
「チョリース!山田太郎でぇぇす!!シクヨロー。」
「・・・よろしくお願いします。」
ドン引きじゃねぇか!!!馴染みやすいように軽い感じに行こうと思ったのになんて日だ!!恥ずかしい!めっちゃ恥ずかしい!!
「あ、あはは。山田君は自分以外のマスター候補の子に会うのは初めてだから緊張してたんだよね?」
いっそ殺せ(真顔)。恨めしそうな顔でロマンを見る。
「そ、そうだ!説明会で藤丸ちゃんも話を聞いていなかったみたいだし、よかったら一緒にどうだい?」
「そ、そうですね!お願いします。」
めちゃめちゃ気を使わせてしまった、あと藤丸ちゃんめっちゃいい子かよ。
「・・・とまぁ、以上がカルデアの構造だ。標高6000mの雪山の中に作られた地下工房で・・・」
ふむふむ。結構ふわっとした説明だな。まぁ一般枠だしかみ砕いて説明してくれてるんだろうけど、てか俺は目隠しさせられていきなり装備一式手渡されて放り出されて登山したけど、ぐだ子はどうやってきたんだ?
・・・まぁいいや。そんなことより、
「ロマン、いろいろありがとう。話も終わったし俺自分の部屋に行ってみるよ。番号的に藤丸のへやの隣だろうし。」
「わかったよ。山田君。」
「私はもう少しロマンと話すね。山田君またあとでね。」
「おう。」
ここで、二人と別れた俺は自分の部屋・・・ぶっちゃけどの部屋でもいい。特異点Fに向かう前にどうしても調達しておきたいものもあるし。
よし。後は・・・!?
準備を終えると同時に明かりが消える。
轟音とともにけたたましいサイレンが鳴る。
「緊急事態発生。緊急事態発生。中央発電所、及び中央発電所で火災が発生しました。」
来た・・・最低でもこの特異点だけは突破しないと。そうすれば、ほかの特異点はケガやら、なんやらで休むことだってできるかもしれないし。とにかく、やれるだけの準備は終わっている、あとは一歩を踏み出す勇気だ。
俺は部屋から出てきた藤丸と、ロマンに合流した。
コメントありがとうございます。こんなSSよければこれからもよろしくお願いします。