最後のコラボ回の前編をお送りします。
ゲストは和菓子屋蜜柑さんの「東方麗霊想」より、
如月昴君です。
バトルはありません。
幻想郷の極東にあると言われる博霊神社。
其の神社に、敵、味方、そして
異世界からの訪問者も集結していき……
原作とは少し異なる点があるとは思いますが、
暖かい目で見てくださると、幸いです。
それでは、ゆっくりしていってね♪
豊聡耳神子No.3~博麗神社入口~博麗神社
……魔理沙さんが悲しむ理由は、
もしかすると、私達にも理由があるのかもしれません。
「何故?」……白蓮さん、私達は元は此の幻想郷を
統治しようと躍起になってた身です。
其の権利を手に入れようとするあまりに、私達は
一人の住民に潜む脅威を見逃していた……
更に、アリスさんの傍に居るべきだった魔理沙さんを
あの下らない争いに駆り立たせてしまったのですから……
私達も過去に対する清算がいるようですね……
主に全てを捧げて献身していた、永江衣玖さんのように……
!そろそろ神社につく頃ですね……
長い道のりでしたから、休憩しながら話に入るとしましょうか。
魔理沙待ちでの災難
~博麗神社
神子「……さて、魔理沙さんが戻って来る間に
大まかな作戦を立てるとしましょうか」
神奈子「!待たなくても良いのですか?」
神子「アリスさんの怨みは今も幻想郷を浸食しつつあります。
魔理沙さんを待つ此の時間、此の余暇をも利用しなければ……」
白蓮「成程……」
幽香「私は、皆のお茶を淹れるわ」
神子「!感謝します……」
魅魔「なら私も付き合おうかね……霊夢!
今どれだけ茶葉残ってるんだい?」
霊夢「結構残ってるけど……無駄遣いはしないでよね」
魅魔「分かってるさ。じゃ、また後で」
神子「皆さん……」
みんな「?」
神子「以前、テレビの記者会見で永遠亭の月人、
八意永琳さんが仰ってたマリスの対抗策を覚えていますか?」
白蓮「!確か、『孤毒』に対するワクチンを開発すると仰ってましたが……」
霊夢「あれから軽く一週間は経つけど……連絡が来ないわね」
神子「霊夢さんと連絡を取り合える手段を持ってるにも関わらず、
連絡が来ません……此の事に私は嫌な予感を感じさせられます……」
諏訪子「!マリス達にやられた……なんて言うんじゃないよね?」
神子「可能性は充分にあります。
彼処には、数少ない『孤毒』の情報がありますからね」
諏訪子「だって月人でしょ?」
神子「今、マリスはどんどん強くなってきています。
恐らくアリスさん自身の悪意が強くなってきてるのでしょう……
もしかすれば、月人も倒せるほどに強くなってるかもしれません」
神奈子「ならマリスの被害者を看てて忙しいというのは?」
神子「確かに其も一理あります。ですが、
それなら例え忙しくても、余暇を見つけて連絡できたはずです」
諏訪子「で?其と作戦、どう関係があるのさ?」
神子「!そうでしたね……
魔理沙さんが合流でき次第、永遠亭に向かおうと思うのです」
早苗「!危険だと思うのに、わざわざ其処に向かうのですか!?」
神子「だからです。永遠亭は幻想郷で唯一といっていいほどの
優秀な医療施設……彼処無くしては、此の異変を解決する事は
出来ないでしょう……其に、私自身にも心配すべき人がいるのです」
諏訪子「!屠自古……」
神子「そうです。自身の危機を代償に、役目を果たしてくれた
彼女を再び危険に晒す訳にはいかないのです」
諏訪子「なら、急いで作戦立てようよ!?」
神子「そうしたいものですが……実はもう一人
来るべき筈が、此処に来ていない人がいるのです」
白蓮「?誰です?」
神子「その人は…………」
神子「…………………」
霊夢「?どうしたのよ、神子?」
神子「……外に『靄』が掛かってきてますね……」
神奈子「!確かに……さっきまで視界が
はっきりしてたのですが…………」
?「アハハハ……」
みんな「!?」
?「楽しそうね……私も混ぜてよ」
霊夢(!まさか……此の声は……)
早苗「!向こうから誰か来ますよ……!」
神子(此の感じ……来ましたか……)
「皆さん、身構えてください!」
アリス「フフフフフ……やはり情報通りね」
霊夢「!アリス……!?」
諏訪子「うそ!まさかの本人!?」
白蓮「霊夢さん!目をつぶっててください!」
アリス「心配ないわ……『私』は本体じゃないもの……」
霊夢「本体じゃない……?
!まさか、アンタはマリスね!?」
アリス(マリス)「!どいつもこいつも……
誰なの、『私』にそんな名前をつけたのは?」
神子(何です……あのアリスさん………子供の身形……?)
白蓮「永遠亭の八意永琳さんですよ」
アリス(マリス)「!永琳先生が……?」
諏訪子「何で先生なのさ?」
神奈子「!そう言えば……」
~博麗神社(過去)
永琳(TV) 「……彼女は、鈴仙と交戦した記録があり、
さらに私のもとに診断を受けに来ていました。
その時に心の病を治療したのです。
既に完治はしていたのですが…………時を重ねるうちに自然に
再発した可能性があります……」
~博麗神社(現在)
神奈子「貴方は過去に永琳さんに
診察してもらったことがありました……心の病を」
アリス(マリス)「!?なんでその事を……!?」
幽香「どうしたの!?」
魅魔「何だか騒がしいから来てみたが……
なんで皆立ってるんだい?」
アリス(マリス)「!幽香も魅魔も……久しぶりね……」
魅魔「!アリス!戻って来てくれたのかい!?」
アリス(マリス)「此は本体じゃないの……残念だけど」
幽香「メディスンを何処にやったの!?」
アリス(マリス)「何処かよ、ククク……」
白蓮「…よく喋るようになりましたね……
前までは、途切れ途切れでしたのに…」
神奈子「ノイズも入ってませんね、声に」
神子「其が可能な分、憎しみも増しているのでしょう…」
アリス(マリス)「ノイズはいつでも入れられるわ。
ホラ……コンナ風ニ……」
みんな「!!」
アリス(マリス)「マア……戻しておこうかしらね…」
魅魔「その姿は……確か魔界で会ったときの……」
諏訪子「!魔界…!?」
アリス「!頂点達は初対面だったわね……
でも幽香、魅魔……そして霊夢……
アンタ達なら此の姿を知ってるはずよ?」
霊夢「……なんでその姿なの?
その姿でどうしようというの?」
?「『なんで』?」
霊夢「!?」
天子(マリス)「此ノ姿ニナッタノハ
アンタ達ニ後悔シナガラ最期ヲ迎エテホシイカラヨ」
霊夢「!天子……!」
神子「あれも恐らくマリスのようですね……」
?「『私』達ハ憎イ……」
早苗「!もう一人来ます!」
メディスン(マリス)「魔界デ勝手ニ暴レラレ……
私ニ屈辱ヲ与エタアンタ達ガ……!!」
魅魔「!メディスン……!!」
幽香「メディスンの姿で其を言わないで!!」
魅魔「幽香…!」
メディスン(マリス)「クヒヒヒ……ヒハハハハ……!!」
神子(……妙ですね……)
~博麗神社(過去)
永琳(TV)「今も何処かで無意識で自らの影……
マリス達を増殖させているのかもしれません……」
~博麗神社(現在)
神子(……無意識にしては『孤毒』の恐ろしさを
知りすぎています……しかし何故……?)
アリス(マリス)「此を見なさいよ!」
みんな「!?」
早苗「あれは……」
白蓮「どうやら人形のようですが……壊れてますね」
霊夢「其のボロクタの人形がどうしたって言うのよ!?」
アリス(マリス)「此はアンタ達との戦いで
壊れて動かなくなった、上海の残骸よ!」
霊夢「!!上海人形……!?」
神奈子「どういう事です……貴方の邸にはすでに無かった物を…!」
天子(マリス)「アッタワヨ……軒下ノ土中ニネ」
みんな「!!」
メディスン(マリス)「知ッテル?此ノ毒人形ガドウヤッテ出来タカヲ……」
幽香「!?」
アリス(マリス)「捨てられた人形が……」
天子(マリス)「ヤガテ土ニ埋マリ、其ノ中ニテ……」
メディスン(マリス)「近クニ植ワッテイタスズランノ毒ヲ吸い続ケ……」
マリス達「コウナッチャッタノヨォオ!!!」
神奈子「クッ……!!」
マリス達「クハハハハハァ!!!!ァヒヒヒヒヒィィィ………!!!」
幽香「~~アリスじゃない……あんなの……狂ってる……!」
神子(過去にあった出来事が……此処までの心の闇を……
そして私達が…其の後押しを………)
アリス(マリス)「クック……でぇ、私も其を真似ようと思ったけど、
失敗だった様ね………でも、構わないわ!」
諏訪子「其で何をするつもりだ……!?」
アリス(マリス)「準備は良いわね!?」
天子(マリス)「エエ!」
メディスン(マリス)「分カッテルワ!」
霊夢「!」
アリス(マリス)「上海と融合するのよ!!」
天子(マリス)&メディスン(マリス)「フフフフフフ……」
みんな「!?」
早苗「人形を使って……!」
?「ギギギギギギ………ギチチチ……!!!」
神奈子「何です、あれは……?」
諏訪子「あれじゃまるで、トランプの絵札みたいだ!」
マリス(マリス)「壊された上海達の怨みと私の怨み……
アンタ達のした事が、強敵を産み出したのよ!」
?「グシャアアアアアーーーーー!!!!!!」
幽香「メディスンに…なんて事を……!!」
魅魔「幽香!あのメディスンともう一人は人形に入ったマリスだ!
騙されたら駄目だよ!?」
早苗「マリスさんは、生きた接着剤のようですね……」
白蓮「ですが、其が裏目に出ています……
二体の接合部分である、あの巨大な目玉が弱点です!」
アリス(マリス)「アンタ達は欲にまみれてる……
だから他人の犠牲を見て見ぬふりをする。自分の欲望を貫くために」
神子「………………」
アリス(マリス)「欲望を犠牲にして誰かを守ることに徹すれば
こんなことにならなかったかもね……かつて此処にいた新人のように……」
霊夢「?新人……?」
アリス(マリス)「今はもう……居ないようだけど……」
?「此処にいるぞ!」
みんな「!!!?」
神子「だ、誰です!?」
?「また霊夢達を襲うつもりか、アリス!?」
アリス(マリス)「!?」
(神社の屋根の上……?)
霊夢(!此の声は……!まさか……!)
アリス(マリス)「!~~もしかして……!」
~博麗神社(過去)
アリス(マリス)「~~~~セメテ……貴方ノ……
名前ヲ……教エ……テェ………!!」
?「……昴……」
アリス(マリス)「!……」
~博麗神社(現在)
昴「如月昴だ!」
霊夢「!」
アリス(マリス)「昴君……!」
?「やっぱり攻めてきたわね」
みんな「!」
神子「ようやくですか……待ちましたよ?」
紫「ハァ~イ♪御待たせしましたね、頂点の皆様?」
白蓮「!紫さん!」
アリス(マリス)「!また……!」
紫(……今度は子供……と言うことは、
霊夢達と過去に何かあったようね……)
霊夢「紫……其の子って……!」
紫「ええ、貴方が見ていたのは夢ではない……
本当のことだったのよ」
昴「元気になったんだな、良かったよ……」
霊夢「貴方が……あのとき助けてくれた…………?」
昴「如月昴だ……無事で何よりだよ、霊夢…」
昴「ハァッ!!」
紫「!待って…飛び降りちゃ……!」
霊夢「!!」
昴「っと……今度は人形をつれてるようだが……本物なのか?」
アリス(マリス)「!御願い、昴君……私を此の苦しみから……!」
昴「此以上復讐する気なら、霊夢達に手出しはさせない!!」
アリス(マリス)「!!グッ……」
(やはり……霊夢優先か……期待はずれが……)
紫「其だけじゃないわよ?今回は、
まだ連れてきてるんだから」
アリス(マリス)「!?」
?「まさか、此方の世界ではこんな風になってるなんてね……」
アリス(マリス)「!?」
早苗「うそ……!」
霊夢(Another)「『此方の』私や昴を狙ったのはアンタね?」
アリス(マリス)「!?霊夢が……もう一人……!?」
?「全く……随分と威勢が良いものね」
アリス(マリス)「!?その声は……まさか……!!」
アリス(Another)「その姿、懐かしいわね……昔に戻ったのかしら?」
アリス(マリス)「!!!」
神子「何と……霊夢さんとアリスさんが……」
白蓮「二人に……?」
魅魔「コイツはぶったまげたねぇ!!」
アリス(マリス)「紫ぃ…な、何のつもりよ!?」
紫「別に?昴君にもう一度来るように話してたら
二人に嗅ぎ付けられてね……
霊夢は今度は昴君と一緒に行きたい、
アリスは此方での話をしたがらない真相を知りたいって」
霊夢(Ano)「『此処の』紫から全部聞いたわ。
何でもアンタの病気が幻想郷を滅ぼすって……どんな病気よ」
アリス(Ano)「大それた事してくれるじゃないの……
気持ち悪い人形まで作って……そんなこと、私はしないわよ?」
?「!!~~黙ッテ言ワセテオケバ……!!」
アリス(Ano)「あら、その人形…喋れるのね?一つ貰おうかしら?」
紫「よした方が良いわ。喰われるわよ?」
アリス(Ano)「分かってるわよ、あんな黒いのが私の
中にいるなんて……ゾッとするわ」
昴「『此方の』霊夢……」
霊夢「!何……?」
昴「此処は俺達に任せて、奥に避難しててくれ……」
霊夢「!でも……」
神子「霊夢さん、そうさせて貰いましょう」
霊夢「!神子!此処は私の神社よ!?
売られた喧嘩を買わないって……其に……!」
霊夢(Ano)「今回の昴には私達がついてるんだから!
妥協しなさい、『此方の』私?」
アリス(Ano)「アンタ達はのんびりして見てると良いわ。
此の戦い、面白そうだしね……」
霊夢「…………」
昴「霊夢……」
霊夢「……危なくなったら、言ってね……無茶もしないで……」
昴「!……ああ!」
神子「では、我々は縁側で……」
諏訪子「此は見応えがありそうだ…がんばれぇ!!」
早苗「ちょ、諏訪子様……!」
紫「先に言っておくわ、三人とも」
昴&霊夢(Ano)&アリス(Ano)「?」
紫「思いっきりやっちゃって♪」
霊夢(Ano)「!勿論よ!昴やもう一人の
私を傷付けた罪は大きいわよ!?」
アリス(Ano)「異世界で評判下げられたら、良い気がしないわ。
コテンパンにしなきゃいけないようね……!」
昴「今回も守り通す、どの世界の霊夢だろうとな!」
アリス(マリス)「邪魔するなら……誰だろうと
やはり容赦はしない!行きなさい!
〈天児人形(あまがつにんぎょう)〉ツインヘッド・バッド・デッドール!!!」
デッドール「ギギシャァアアーーーーーー!!!!」
如何でしたか?
今回募集した最後のコラボとあって凄く長くなりそうな予感が……
贔屓はしてませんよ!?
とにかく頑張って書いていこうと思います!
コラボはまだまだ続きますよ!
次回は、異世界の霊夢チームと
アリス&デッドールの戦いが始まります!
それでは、次回もゆっくりしていってね♪